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ロードバイクの速度が遅いと感じたら|スピードを上げる方法
2018.11.27
ロードバイクの速度は外的要因だけでもかなり変わります
自転車よりも速いスピードで、風を切って走行できるのがロードバイクの魅力です。しかし、初心者だと思うようにスピードが出ないことも多く、速さを出すには工夫をしなければなりません。
ロードバイクの速度はマシンの性能だけではなく、外的な要因にも強く影響されます。速度を上げる方法を知り、より快適なバイクライフを楽しみましょう。
ロードバイクの巡航速度を上げる方法
ロードバイクに乗っているとぶつかりやすい壁が、「巡航速度が思うように上がらない」ことです。普通に乗っているだけでも、自転車より速度を出すことは可能ですが、がむしゃらにこいでもスピードが上がるわけではありません。
ロードバイクは繊細な乗り物であり、速度を上げるためには細かい工夫が必要です。乗車時のポイントを知り、巡航速度を上げる方法を把握しましょう。
空気抵抗を極力少なく
巡航速度を上げるには、空気抵抗を極力少なくすることが大切です。ロードバイクはスピードが出やすく、速度が上がるごとに空気抵抗は大きくなります。空気抵抗が大きくなると、体への負担も大きくなり、すぐに疲れて速度を安定させることが難しくなるでしょう。
また、抵抗が大きいことでスピードにも限界が出てしまい、失速する原因にもなります。空気抵抗は風を受ける面積によって変わるため、体を小さく折りたたみ、前傾姿勢をキープすることが大切です。
向かい風はフォームが大事
向かい風だと空気抵抗が大きくなりやすいため、フォームを意識して、空気抵抗を減らすことが大切です。基本は前傾姿勢で、風にあたる面積を減らしますが、さらに下ハンを持つことでも、空気抵抗は減らせます。
向かい風にまともに当たってしまうと、疲労感は強くなり、安定性にも欠けるため注意が必要です。
また、空気抵抗が大きいと、風の強さによっては横転の危険性もあるため、安全に走るためにも正しいフォームで空気抵抗を減らすことが大切です。
上り坂は全体重を込める
上り坂は全体重を込めてこぐことが大切です。坂道はこぎ続けなければならないため、力が入りがちですが、力を込めてこいでいると、すぐに疲れてしまい速度は落ちます。巡航速度を落とさないためには、筋力を使うのではなく、自重を使って負担を減らしながら進むことが大切です。
正しい姿勢で体重を乗せることを意識し、ダンシングフォームで立ちこぎをするのもよいでしょう。また、上り坂はこぎ続けなければならないため、自分のペースを守ることも大切です。
無理なペースで走っているとすぐに疲れてしまい、これも速度を下げてしまう原因です。無理なく一定のペースを心がけ、体の力を抜いて楽にこぎましょう。
根本的に脚力を上げる
ロードバイクの巡航速度は筋力にも影響されるため、脚力を上げて根本的なスピードアップを目指すことも大切です。ハムストリングを意識したトレーニングを行うことで、バイクをこぐ際の筋力を身につけることができます。
また、別途筋トレをしなくても、ロードバイクで走る時間や距離を長くするのもおすすめです。ロードバイクで必要な筋肉は、ロードバイクで身につけることができるため、コース選びを工夫することで、楽しみながら鍛えられるでしょう。
筋肉はいわばスピードを出すためのエンジンであるため、強く鍛えることで、最高速度は上げやすいです。
持久力をつける
快適な走りを実現するためには、巡航速度を下げないことも大切であり、スピードを安定させるには持久力をつけることが大切です。持久力がないと、すぐに疲れてスピードが出しづらくなるため、結果的に巡航速度も下がってしまうでしょう。
ロードバイクで必要な持久力は体力だけではなく、筋力も指します。筋持久力がないと速度を安定させることが難しいため、速筋だけではなく遅筋を意識したトレーニングも大切です。持久力を付けることで、疲れづらく、長距離走ってもフォームも乱れづらくなるため、平均的な巡航速度は上がります。
効率よく走る技術を身に着ける
効率よく走る技術を身につけることも、巡航速度を上げるためには大切です。身につけておきたい主な技術は以下の通りです。
- 信号からのスタートはゆっくり
- 余計な力を抜く
- 基本は前傾姿勢
- 一定した速度を心がける
- 状況に応じたフォームの使い分け
これらの技術に共通するのは、「無理をしない」「負担を少なく走る」という点であり、自身のペースを守る点にあります。
走行ペースにムラがあると負担が大きく、速度も下がりやすいため、技術を使って無理なく、楽に走ることを意識しましょう。
自分の速度を把握する
巡航速度を上げるためには、まずは現在自分がどれくらいの速度で走っているかを知ることも大切です。速度を把握することで、工夫して走った場合とどれくらいの違いが出るのかが分かり、走りの質も向上させやすくなるでしょう。
基本のフォームや走行理論は共通している部分も多いですが、人や乗っているマシンによって向き不向きはあります。
どの方法が自分に合っているかは、やってみないと分からないため、速度を測ってしっくりくるもの、実際に速度が上がったものを見つけることが大切です。速度を測る方法は、大きく3つにあるため、現時点での速度を把握し、巡航速度を上げるための参考にしましょう。
時間と距離で計算する
速度を知るもっとも簡単な方法は、時間と距離で計算することです。事前にコースを決め、正確な距離を把握することで、スタートとゴールの時間から速度を割り出せます。
ただし、時間と距離で計算する場合、平均速度しか分かりません。
最高速度を知りたい人には不向きであり、平均のためあくまで目安ですが、大まかな速度を知りたい人にはおすすめの方法です。
速度計を使用する
速度計を使用することで、平均速度から最高速度まで、幅広い情報を計測でき、かつ情報の精度も高いです。
また、ケイデンスの情報も計測できるため、巡航速度の改善にも役立ちます。ケイデンスは1分間のクランク回転数であり、簡単に言えばペダルを回す速さです。
これは速度計でなければ知ることのできない情報であるため、自身の走行を細部まで見直したい人は、速度計を使いましょう。
後で確認程度ならアプリで十分
スマホのアプリでも速度を計測することは可能であり、簡易的に確認するだけなら、アプリでも十分でしょう。
アプリはGPSを使用して、走行距離、速度、ルートなどを計測し、記録に残すことができます。充電が切れないようにしなければなりませんが、電波が遮られない場所であれば、どこでも使用できます。
スマホで速度を測るなら、ロードバイクに取り付けられるよう、スマホスタンドを取り付けなければなりません。スマホスタンドがあるとなにかと便利なため、速度計測の機会に設置するのがおすすめです。
ロードバイクで大切なのは平均速度です
ロードバイクでは、スピードを出して風を切って走りたいと考える人が多いでしょう。スピードを考えた際には最高速度が重要視される傾向にありますが、本当に大切なのは平均速度です。
平均的にどれくらいの速度が出るかによって、走りは全く違ってきます。平均速度を意識して、安定した速度アップを目指し、快適なバイクライフを楽しみましょう。