マウンテンバイクをスリックタイヤに交換。快適な走りを実感しよう

マウンテンバイクをスリックタイヤに交換。快適な走りを実感しよう

2018.02.27

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マウンテンバイクはタイヤで乗り心地が変わる

マウンテンバイクのタイヤは太く重いものが多い

マウンテンバイクは元々山道などのオフロードでレジャーを楽しむために作られた自転車です。そのため、起伏の激しい場所や、ぬかるんだ道でも安定して走行できるように太く重量のあるタイヤのものが多いのです。 タイヤが太いということは、つまりタイヤ内の空気の量が多いということ。その結果、空気がクッションとなって地面から伝わる衝撃を抑える効果が高いのです。 また、細いタイヤよりも耐久性に優れているのでパンクなどの不具合が生じにくいというメリットがあります。この様な特徴を生かすために、マウンテンバイクのタイヤは太く重いものが多いのです。

ブロックタイヤよりも走りは速く軽くなる

スリックタイヤを履かせることでブロックタイヤよりも速く、軽い走りが可能になります。ブロックタイヤは起伏の激しいオフロードでも安定した走りを維持するために、タイヤの表面にブロックとよばれる突起が沢山ついているので、地面との接地面が多く摩擦力が大きくなります。 一方スリックタイヤの表面は、ほとんど溝がなく平らな作りになっているので、摩擦が少なく速く軽やかな走行ができるのです。 また、タイヤの太さもスリックタイヤのほうが細いものが多いため、走行時の空気抵抗が抑えられるのも走りが速くなる理由の一つです。タイヤが細いということは、重量も軽くなるということなので、走りが速くなるのも納得できます。

スリックタイヤは舗装道路向けのタイヤ

スリックタイヤは舗装道路などの整備された道路に適しています。平坦で起伏の少ない場所なら、ブロックタイヤのように地面からの衝撃を吸収して振動を抑える必要がなく、安定性を保つための摩擦力もいりません。 そのため、スリックタイヤのようにほとんど溝がない設計で摩擦による抵抗感が少なく、細くて軽いタイヤは、舗装道路のような凹凸の少ない場所で走行するのに向いているのです。

セミスリックタイヤは両方の特徴を持つ

セミスリックタイヤは「ブロックタイヤ」と「スリックタイヤ」の特徴を両方持ち合わせているタイプです。セミスリックタイヤの形状は、タイヤ中央の溝が浅く、両サイドにブロックが配置されています。そのため、直線状に走行するときにはスリックタイヤのように摩擦や抵抗が少なく、コーナーを曲がるときは両サイドのブロックがグリップ力を発揮するので滑りがなく安定しています。 ですから、セミスリックタイヤは、スリックタイヤの軽やかな走りと、ブロックタイヤの安定性の両面を持っている万能タイヤともいえるのです。

スリックタイヤは漕ぎだしからスムーズ

スリックタイヤは漕ぎだしからスムーズな走行ができるのが特徴です。先にも述べましたが、スリックタイヤはできるだけ地面との摩擦を軽減する設計で作られています。しかし、いくら摩擦が少ないといっても、さすがに漕ぎだしの抵抗はあるだろうと思いがちですが、そうではありません。 スリックタイヤの形状をみると分かりますが、溝がほとんどなく表面が平らに近く、幅も細くて重量が軽いので転がりに抵抗が少ない仕様になっています。そのため、加速時も当然ですが漕ぎだしからスムーズなので、ブロックタイヤと比較した場合、その違いは歴然と感じられるのです。

舗装道路の通勤通学にはおすすめ

舗装されている道路をマウンテンバイクを使って通勤や通学をしたいと考えている人には、スリックタイヤに履き替えることをおすすめします。 舗装道路は凸凹も少なく平坦な場所が多いため、地面からの衝撃を受けるようなシチュエーションも少ないと考えられます。そのように衝撃吸収の必要がない場所ならば、地面との摩擦を極力抑えることに重点を置いて作られているスリックタイヤは、最も舗装道路を走るのに適しているといえます。 通勤や通学で毎日の交通手段として利用するものは、できるだけストレスを感じず快適なもののほうがよいでしょう。その点においても、スリックタイヤを装着したマウンテンバイクであれば、自分の要望にしっかりと応えることができるでしょう。

自転車スリックタイヤのメリットとデメリット

抵抗感が減るため走りが軽いと感じる

今までマウンテンバイクにブロックタイヤを装着していて、その乗り心地に慣れている人が新しくスリックタイヤに履き替えた場合、走りが軽いと感じる人が多いと思います。 スリックタイヤには、ブロックタイヤのような突起がないのでゴツゴツとした体感もなく、タイヤ幅を細くし軽量化したことで転がりの抵抗感が少なくなり、走りが軽くてスムーズと感じる人が多いのです。 車や自転車などの乗り物は、スピードに比例して空気の抵抗を感じます。しかし、その形状が空気抵抗を軽減させる形であれば、たとえスピードが速くてもその抵抗感が減るため、走りが軽いと感じるのです。

体力トレーニングにはスリックタイヤ

スリックタイヤでの走行は、体力トレーニングに役立ちます。マウンテンバイクのハンドルの構造上、自然と前傾姿勢になるので、上半身をしっかりと支えるのに必要な背中の筋肉を鍛えることができます。また、パワーのあるペダリングをおこなうためには、太ももの筋肉が必要となりますが、特にそれを気にする必要もなく、走行を続けるうちに自然と必要な筋肉が鍛えられていきます。 そのため、舗装道路の走行に適しているスリックタイヤを装備したマウンテンバイクで、習慣的に通勤や通学をおこなうことで、無理なく体力トレーニングができるというわけです。

20km程度ならば問題なく走れる

スリックタイヤを装備したマウンテンバイクでの走行は20km程度なら問題なく走ることができます。スリックタイヤなら舗装道路での走行が軽くてスムーズなので、通勤や通学で毎日これくらいの距離を走っても疲れることはありません。 また、マウンテンバイクは、ミニベロや折り畳み自転車に比べて耐久性に優れているため、故障も起きにくく、多少の距離を走っても安心です。そんなマウンテンバイクに疲れにくく快適な走りができるスリックタイヤを装着するのですから、20km程度の走行であれば、何ら問題なく走れるというのも納得がいくでしょう。

段差の多い道の衝撃は抑えられない

残念ながら、スリックタイヤには段差の多い道での衝撃を抑える効果は期待できません。スリックタイヤは摩擦を抑えてスムーズな走り心地を得るために、ブロックタイヤのような衝撃を吸収するための溝がほとんど入っておらず、その表面は平らで滑らかな作りになっています。 また、抵抗感を軽減して軽やかに走るためにタイヤの幅も細いものが主流になっているため、自ずと地面からの衝撃を抑える能力が低くなるのです。そのため、段差の多い道では地面の影響を受けやすく、ゴツゴツとした衝撃を感じてしまうかもしれません。

凸凹道などの抵抗感を軽減できない

スリックタイヤは舗装道路など環境の整った道路であれば、転がりの抵抗感を軽減してスムーズな走行ができますが、オフロードや石畳などの凸凹道では、その効果を発揮することができません。 元々舗装道路向きに作られているスリックタイヤは摩擦力を抑えるために溝がない形状が多く、グリップ力が弱く、凸凹道では抵抗感があるなしに関わらず滑る可能性が高いため、転倒などの事故を起こしやすくなります。なので、スリックタイヤで凸凹道を通るのは避けたほうがよいでしょう。

平坦で長距離を乗る場合は重さが気になる

マウンテンバイクは、スリットタイヤを履かせていても、長距離を走る場合には車体の重さが気になるときがあります。 その理由はオフロードでの走りに安定性を持たせるために、車体にある程度の重量があるからです。舗装道路専用に、高速走行を目的として作られたロードバイクに比べると重量があるので、そう感じる人もいるかと思います。たとえ平坦な道であっても中距離では感じない疲れを、長距離では重さとして感じるのかもしれません。

空気圧を上限にしても耐久性がある

スリックタイヤは地面との接地面積を減らして、より転がりの抵抗感を少なくするためにも、空気圧をある程度高めにすることが大切です。 タイヤに表記されている上限にしても耐久性があるので、スリックタイヤの特徴を生かすためにも、空気圧は高めにすることをおすすめします。逆にいえば、タイヤがぐにゅっと沈むほど空気圧が低いと、地面との接地面が増えて走りが重くなるだけでなく、パンクを起こしやすくなってしまいます。 一般的に推奨されている数値を参考にしても、体重によって走りやすさが変わってくるので、乗り心地を確認しながら自分にあった空気圧をみつけていくとよいでしょう。 自転車 タイヤ

マウンテンバイクのおすすめスリックタイヤ

TIOGA(タイオガ) シティスリッカー 26″×1.00″ スリックタイヤ

マウンテンバイク発祥の地でもあるアメリカの有名メーカーTIOGAのスリックタイヤ。スリックタイヤのなかでも最も細いとされる1.0で転がりの抵抗が少なく、スムーズな走りを実感できます。 TIOGAの数あるタイヤのなかでも、このシティ スリッカーは独自の製法で従来の製品よりも、摩擦抵抗を15%軽減しています。見た目も進行方向の左側に「TIOGA」と「City Slciker」とマーキングされていて、それがアクセントとなりオシャレなデザインとなっています。

パナレーサー タイヤ パセンティ パリモト [27.5×1.50(W/O 650-38B)] 黒/黒オープン F65038BBLX-PM

Panasonicの創業者、松下幸之助の自転車への強い思い入れが基となって作られたメーカー、パナレーサー。なかでもこのパセンティシリーズは、27.5インチMTBの生みの親であるカーク・パセンティがデザインをおこない、パナレーサーが独自の技術で優れたグリップ力と耐久性のバランスを実現した製品です。また、耐久性のみに限らず単体で300gと軽量であるため、ペダリングも楽で街乗り用として最適です。

TIOGA(タイオガ) シティスリッカー 700×32C スリックタイヤ

アメリカの有名メーカーであるTIOGAの製品。700×32cとはフランスの規格表示で、インチに置き換えると26インチよりも大きく27インチよりもやや小さいサイズです。 耐摩耗性のハイエナジーラバーを使用しているため耐久性に優れています。乗り心地はやや硬めですが、重量430gと軽量なので走りが軽くてスムーズです。 自転車 タイヤ

スリックタイヤでマウンテンバイクの走りを快適にしよう

もともと荒地での高速走行や、急坂投降を楽しむために改良されたマウンテンバイクですが、オンロード用としてタイヤをスリックタイヤにすることで、抵抗感のないスムーズな走りが可能になります。スリックタイヤは種類も豊富でメーカーによって特徴も異なるため、自分に合ったスリックタイヤを選んで、バイクライフを快適なものにしましょう。

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