手作りタープの作り方の手順とおすすめの素材を紹介 キャンプ用品のなかでもひと際大きく、みんなの目を引くのが大きな屋根でみんなの頭上を覆う「タープ」。タープは、市販されているものも多くありますが、サイズや素材、形状などさまざまな種類のものがあるので、自分の好みにぴったりのタープを見つけることは、なかなか困難です。 妥協して好みにより近いものを購入するのも1つの手段です。しかし、タープは手作りすることができるアイテム。自作なら自分の好みにぴったりのタープを仕立て上げることも困難ではありません。 タープを手作りする方法とおすすめの素材を知り、タープの自作にチャレンジしてみましょう。 タープ自作に必要な道具 タープを手作りするにあたり、まずは必要な道具をそろえましょう。専門店で購入した方がよいものもあります。タープを実際に使う予定日に間に合うよう、手配は早めにすることが大切です。 正確に作るための図面 タープ作りに取りかかる前に、どんなタープを作りたいかのイメージを固めましょう。頭の中にあるそのイメージを紙に書き起こし、具現化していきます。頭の中ではうまくいっていても、実際に書き起こしてみると、構造が成立しないといったこともあるかもしれません。 自分が使う図面なので、きっちりとしたものを時間をかけて作り上げる必要はなく、自分に理解できる程度のおおまかな手描きの図面でかまいませんが、雑過ぎて寸法も分からないようでは図面の意味を成しません。どこの寸法がどのくらいかなどの情報は、一目見て分かるレベルの図面を作っておきましょう。 採寸のためのメジャー タープの生地を必要な寸法で裁断するにあたり、採寸するためのメジャーが必要になります。メジャーは手芸店でも入手できますが、100円均一でも取り扱いがあります。 製造メーカーや値段によって性能に若干の違いがありますが、タープ作りにおいては長さが測れれば問題ありません。安くすませたい場合には、100円均一に足を運びましょう。 厚い布も扱えるミシン タープに使用する生地は、雨や風に耐えられるほど厚手。縫い合わせるときに使うミシンは、厚い布でも縫うことのできる機種を選びましょう。基本的には直線縫いしかしないので、多機能でなくてもかまいません。厚みのある布でもスムーズに縫い進めることができるという点の重視しましょう。 縫うときに使用する針は、ミシンに付属しているもので問題ない場合もありますが、ミシンの種類によっては縫っている途中で針が折れてしまう可能性があります。30号用のミシン針を準備しておいた方が無難です。 布を裁断するための布用ハサミ タープ用の生地を裁断するときに使用するハサミは、なるべく大きなものを用意することをおすすめします。使用する布のサイズが大きく、厚めのものが多いので、日常生活で髪を切るために切るようなハサミでは作業がはかどりません。うまく切り離せず、布が刃に引っかかったりすると、布の傷つけたり、切り口が汚くなってしまったりします。 大きくて丈夫なハサミで一気に切ってしまった方が効率的なうえに、仕上がりもキレイです。手芸店で購入できるタイプのものであれば、切れ味もよく作業がスムーズに進むのでおすすめです。 タープ自作におすすめの素材 屋外で使用するタープは、どんな素材で作ったらよいのでしょうか。おすすめの素材をピックアップしましたので、購入の際の参考にしてみてはいかがでしょうか。 布の素材は撥水性の帆布がおすすめ タープのメインとなる「布」。夏の日差しを避けることを目的としている場合には、布の素材は撥水性のあるものがおすすめです。撥水性とは水をはじく性質のことで、防水加工された布ほど強くはないですが、多少の雨なら雨漏りすることなく防ぐことができます。なかでも帆布のようなものがおすすめです。 大雨にも耐えうるほどの強度がほしい場合には、撥水加工ではなく防水加工されている布を選びましょう。防水加工されたものは、生地の裏に薄い皮膜が貼られています。その分布自体が重くなるので、持ち運びを考慮してコンパクトかつ軽量なものを作りたい場合には、防水加工のものは避けた方がよいでしょう。 布の縁取り素材があれば尚よし 布の縁取りはタープと同じ生地ですることもできますが、縁取り用の分の生地を準備するのはなかなか手間のかかる作業です。そんなとき役に立つのが「バイアステープ」。バイアステープは、裾上げや縁取りを目的に使用するためのアイテムなので、縁取りの素材としては最適です。 バイアステープにも、撥水や防水の加工がされているものがあります。布と同様、タープの使用用途に応じたものを選んで購入しましょう。 布を張るための金属のハトメと工具 タープには布を張るための金属のハトメが必要です。また、ハトメを付けるためには専用の工具も必要不可欠。工具というと、専門店に足を運ばなければいけないイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。ハトメもハトメ用の工具も100円均一や手芸店で購入することが可能です。 ホームセンターなどに行けば、ハトメと工具がセットになった商品も売られています。DIYなどに慣れていなくてどんなものを買ったらよいか不安な場合は、ホームセンターの店員さんに相談してみるのも1つの手段です。 タープ自作の手順 準備が整ったら、さっそくタープを手作りしていきましょう。大きな布を広げられる作業スペースは確保してから作業を始めてくださいね。 図面通りに布を裁断する タープの命ともいえる布部分。図面に書いた寸法に従って、布を裁断していきます。大きな布なので、1mmくらいのズレなんて問題ないだろうと甘く見てはいけません。大きい布だからこそ、始めは1mmだったズレがどんどん広がって、後戻りできないくらいのズレが生じてしまう可能性があります。 布が図面通りに裁断されていなければ、思い描いていたような形のタープは実現しません。裁断の作業は慎重に進めましょう。 布の端を折り返して縫う 布の端は折り返し縫いをして始末しましょう。折り返す幅は1cmくらいあれば充分です。縁取り用にバイアステープを用意している場合には、バイアステープで布の端を隠すことができるので、折り返し縫いをする必要はありません。縁取りをしない場合のみの作業となります。 ハトメ部分に穴をあけてハトメを付ける 布のハトメを付ける部分に穴を開けて、ハトメを付けていきます。ハトメにはさまざまなサイズがあり、取り付けに使う工具はハトメのサイズにあったものを使うことが重要です。サイズ表記上は対応しているはずのものでも、メーカーが違うと、うまく取り付けられないケースもあります。 ハトメとハトメ用の工具は同じメーカーのものをそろえた方が間違いないでしょう。 ハトメの周りはバイアステープで補強すると良い ハトメの周りは、布が引っ張られる部分なので、強度が求められます。厚めの生地を使用していても強く引っ張ることで破れてしまう可能性は否定できません。 ハトメの周りは、バイアステープなどを使って生地を補強しておくと安心です。バイアステープを準備していない場合には、タープ本体の生地のあまりを補強布に使ってもかまいません。他の部分より厚めにしておくことが大切です。 自慢の自作タープでキャンプに出かけよう キャンプ場などの屋外で、自作のタープを大きく広げたときには、作っているときの苦労など吹き飛ぶほど誇らしい気持ちになることでしょう。お気に入りのデザインに仕上がった愛情たっぷりの自作タープは、どんなに高価なタープよりも魅力的で自慢の一品です。 自慢の自作タープを持って、みんなを誘いキャンプにでかけましょう。注目の的となることは必至です。 RELATED POSTS 関連記事一覧 筋トレ効果が出始める期間を知ろう|筋トレの目的別効果も大公開 | 2020.04.06 人気の「ダンベルスクワット」で鍛えよう。正しいフォームや効果とは | 2020.04.06 男性用の白髪染め初めての方は必見|どこから見ても隙のない男へ | 2019.09.05