今も生きるDMC-12デロリアン|映画で有名な車を手に入れる方法

今も生きるDMC-12デロリアン|映画で有名な車を手に入れる方法

CAR / MOTORCYCLE 2018.07.14

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DMC-12を知ろう

DMC-12は車両の名前です。しかしなぜみんながこの車両をデロリアンと呼ぶのかというところから説明していきます。まずデロリアンという人が創立したデロリアン・モーター・カンパニーで造られた唯一の車両がDMC-12です。 この車両はデロリアンが夢のスポーツカーを造りたいという夢が現実になった車両です。しかしデロリアン・モーター・カンパニーは不況の影響や車自体の品質の悪さなどから倒産したためデロリアン・モーター・カンパニーで唯一の車両になってしまいました。そのためDMC-12という名前よりデロリアンが造った車両だからデロリアンと呼ぶ人が多いのです。 しかし倒産した後、DMC-12の無垢ステンレスボディとガルウイングが宇宙船を連想させるということで映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシンとして使われ、空飛ぶ車・タイムマシンとみんなの夢のような車両として復活し一躍有名になりました。日本でも映画好きの芸能人などが所有していたことで有名です。映画

デロリアン・モーター・カンパニーについて

DCM-12を語る上でまず説明しなければならないのがデロリアン・モーター・カンパニーです。DCM-12を発売したメーカーであり、そのメーカーはたった1種類の車両しか販売していないのです。

米国に存在した自動車製造会社

1975年10月24日にジョン・ザッカリー・デロリアンが理想の車を作るためにゼネラルモーターズを辞職し独立し企業したのがデロリアン・モーター・カンパニー(Delorean Motor Company Ltd.)です。 本社はアメリカのミシガン州デトロイトで、工場はイギリスの北アイルランドのベルファスト郊外、アントリム州ダンマリー村にありました。 しかし車自体の品質があまりよくなかったこと、ジョン・ザッカリー・デロリアンのスキャンダルがあったこと、イギリスからの援助が得られなくなったことからその後の生産計画はすべてストップし、工場は閉鎖されDMCは倒産となりました。一番最後のオリジナル車両は1982年12月24日の製造になります。 その後は、デロリアンの設備などをスティーブン・ウィンが取得し現在もDMC-12オーナーに修理用パーツの供給を続けています。1台丸ごと作ることも可能みたいです。 現在もDMCは存在しており2017年にはDMC-12の新車の販売もおこなっています。しかしあとにも先にも現在のところDMCから発売された車両はDMC-12の1種類のみです。

ジョン・ザッカリー・デロリアンが設立

ジョン・ザッカリー・デロリアン(以下デロリアン)は自動車都市デトロイトで1925年に生まれ、父は車の会社フォードで働く整備士で、小さいころから自動車に囲まれた環境で過ごしていました。 その後、デロリアンは自然と自動車のエンジニアの道に進み、クライスラー工業大学で学位を取得した。そのままクライスラーで働くつもりであったが「会社の決まりに適用せよ、それが生き残る道だ」という言葉に反逆し、かつて米国に存在した車メーカーのパッカードの研究開発部門に就職しました。 デロリアンは能力と功績が認められ20代で研究開発部門の長となりましたが、パッカードの経営が悪化その時ヘッドハンティングを受けゼネラルモーターズに移籍となりました。 ゼネラルモーターズでは最年少のチーフエンジニアになるなど数々の実績をあげ、乗用車トラック部門の副社長まで上り詰めるも会社の保守的な考えや雰囲気が蔓延していた会社に嫌気がさし、1973年44歳でGMを退社した。 デロリアンは夢のスポーツカーを造るためにDMCを設立したがアメリカ景気が下がりそのため資金集めに奮闘せざる負えなくなった。そんな中資金供給を受けるために接触していた人物が麻薬関係者で警察のおとり捜査によりデロリアンは逮捕されてしまいました。その後の裁判では無実となり法的な問題はないもののデロリアンの新たなスポーツカーを作るという夢がかなうことなく2005年3月19日にこの世を去った。 デロリアン

DMC-12の魅力と特長

世界中にファンが多いDCM-12ですが、なぜ、どこにこの車両の魅力があるのでしょうか。簡単ですがまとめてみました。

デロリアン社で唯一製造された自動車

DMC-12はDMCで唯一製造されたスポーツカーです。よってDMC-12=デロリアンとなっている。 DMC-12は長い開発期間を経て1981年に満を持して登場しました。デザインは数々の素晴らしい車をデザインしたジョルジェット・ジウジアーロが手掛け、F1と軽量スポーツカーで有名なロータスがメカニカル部分を請け負っています。これだけでもすごいスポーツカーになっていると想像できる車両です。 エンジンは2849ccで150馬力と現在の車と比べてしまうと低いスペックかもしれませんが、アメリカの環境問題の法律、オイルショックの影響などから加味しこのスペックとなっており、スポーツカーらしくリアにエンジンがレイアウトされています。 スペック的にはATとMTの両方があり、駆動方式はRR、ガソリン車の2849cc、定員は2名で車両の大きさは全長4213mm、全幅1856mm、全高1140mmとなっています。

無塗装ステンレスのボディ

DCM-12をパッと見た時の印象は何といてもステンレスのボディではないでしょうか。この車両はFRP製のインナーボディにステンレスのアウターパネルを装着したものになります。これがやはり未来感というか宇宙船を思わせるポイントの一つです。 ステンレスのボディは、メンテナンスフリーということで使用されサビに強いです。当時のアメリカではメンテナンスフリーということで、本当にメンテナンスを全くせず雨ざらしで保管をしていたみたいです。

スタイリッシュなガルウイング

ガルウイングとは「カモメの翼」の意味であり、ドアを開けた姿が翼を広げたカモメに似ていることから名付けられました。 レーシングカーは車体剛性を確保するために、サイドシルというドアの下に位置する敷居部分を太く設計し、さらに走行性能を高めるために車高を低くします。そうすると横に開く通常のドアより真上に開くドアの方が乗り降りがしやすいということで採用されるケースが多いです。 デロリアンは夢のスポーツカーを造るという中で、レーシングカーのガルウイングをDMC-12に取り入れ、今ではガルウイングの代名詞のような車両になっています。

有名映画に登場

誰もが知っている「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にタイムマシンとして登場しています。このことがDMC-12が誰もが知っている有名な車両になったきっかけです。 この映画の中でシリーズによってではありますが、一環してタイムマシンということは変わりありません。そのほかにも、早く実現してほしいような機能が沢山盛り込まれ改造を経ています。 映画

現在の入手方法

現在の入手方法という見出しをみて新車?中古車と想像できない人が多いと思いますが、実は新車で購入することも夢ではないのです。さらにEV車と中身の形を変え生きているのです。無類のデロリアン好きはこの機会に色々な購入方法を書いたので購入を考えてはいかがでしょうか。

新車で購入

DMC-12を新車で購入と聞くとホントにと思う方が多いと思いますが、実は新車販売をしています。後述するEVも新車の一つですが、やはりガソリンエンジンを搭載したDCM-12が良いですよね。 現在では完全受注生産として販売しています。ほぼ当時のままですが、多少の改良を加え現在でも安心して乗れるようになっているようです。 少し英語に詳しくないと厳しかったり、アメリカの会社とハードルは高いかもしれませんが新車で買えるというのは朗報ですよね。

新型EV車を待って購入

EV車両ってなにと思う方が多いと思います。DMCEVは外観などDCM-12と極力同じ造りのですがエンジンが電気という車両になります。 この車両は2011年に販売を開始しており、現在は東京に会社がある株式会社デロリアン・モーター・カンパニーから価格2,680万円(納税車諸費用込)で予約受付中です。 スペックは400ボルトのACモーターを搭載し、最高出力260馬力、バッテリーの寿命は7年もしくは約160,900Kmです。フル充電には3.5時間くらいかかり160Km以上を走ることができます。加速も0−100が約4.9秒、最高速度201Kmとスポーツカーです。気になった方は購入してみてはいかがでしょうか。

中古車で購入

かなり困難な入手方法になります。ここまでプレミアがついた車両で、発売当時のオリジナルとなると厳しいところです。英語ができる方はDMCで中古も扱っているので、そちらをチェックするのも良いかと思います。 ちなみに一般的な方法で2018年6月に探してみたところ、2台が確認できましたが、1台はASKでもう1台は1,000万円とかなりの高額です。機会を逃すと購入することすらできないです。

模型を購入

どうしてもDMC-12がほしいと思っても、現実的に無理という人のために模型を紹介します。この模型が一番大きくて迫力がある1台です。 全長72cm、重量15kgとかなりのものです。限定販売のためタイミングが合わないと買えないみたいですのでほしい方は販売しているときに勇気を持ってポチっとして下さい。 映画

夢のある車、デロリアンの魅力を堪能しよう

DMC-12は35年くらい前の車にもかかわらず、今でもどことなく未来感を感じる素晴らしい車です。映画の中ではタイムマシンとして使用されたりと夢を感じます。 現在でも購入は可能ですので興味を持ちましたらこの機会に1台購入してみてはいかがでしょうか。車両は高すぎたり、維持がと思う方はぜひ模型をどうでしょうか。DCM-12を詳しく知らない人でもこの車を見ればデロリアンだったりタイムマシンと注目度MAXは間違いないです。

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