昨今、企業のコーポレートサイトが当たり前に存在しているのと同じようにSNSにおいてもビジネスアカウントでPR・販促活動を行うのがデフォルト化していますよね!
とりあえず実施してみたものの・・・
「ノウハウが無く伸び悩んでいる」
「外部委託するとコスト負担が大きい」
「SNS運用をインハウス化していきたい」
とお悩みではありませんか?
ほとんどの企業が同じようなお悩みを抱えていらっしゃいます!
そんなお悩みの一助になればと思いまして・・・
本記事では、本当に必要な情報だけポイントをかいつまんでご紹介していきます!
また、これからSNS運用のスキルをつけてマーケターを目指している方にとってもオススメの理解が深まる内容となっていますので、ぜひご一読いただければと思います。
SNS広告とは
SNS広告とは、Facebook・Instagram・Twitter・LINE・YouTube・TikTokといったSNSプラットフォームに配信する広告のことを指します。
SNS広告のメリット
SNS広告のメリットは
▫️精度の高いターゲティングが可能
▫️管理画面の操作がわかりやすく、初心者にとってもハードル低く出稿できる
という2点です。
1点目のSNS広告のターゲティング精度が高い理由は、ユーザーがプロフィールに登録している属性情報や「いつ、どんなコンテンツを、どれくらい見た」といったビックデータをAIに機械学習をさせてターゲティングしているからです。
例えば、インスタグラムで歯科治療のBefore Afterアカウントをチェックしていたとしましょう。
数時間〜数日経ってからフィードやストーリー投稿の間に歯科矯正の広告やインプラントの広告がよく流れるようになっているはずです。
これが、ビックデータを活用したSNS広告のターゲティングになります。
2点目の操作性については、SNS広告は基本的に複雑な設定をする必要がありません。
キャンペーン、広告グループ、広告の順番に必要情報を入力していけば出稿することが可能です。
注意点「広告の審査について」
広告には審査があります。審査基準を満たしていない・ポリシー違反となった場合、広告の出稿はできません。
また最悪の場合、アカウント自体を強制停止される可能性もありますので、闇雲に広告を出稿するのではなく、事前に各媒体の審査基準・ポリシーを確認しておきましょう。
SNS広告とリスティング広告の違い
SNS広告とリスティング広告の違いは、
▫️リーチできるターゲット層(配信目的)
▫️課金方式
の2点あります。
リーチできるターゲット層(配信範囲)
SNS広告は「SNSを閲覧しているときに表示される」広告であるため、自社の商品を知らない(関心がない)潜在層へも配信することができます。
一方で、リスティング広告は、商品やサービスを検索エンジンで探しているタイミングで表示される広告であるため、既に企業や商品に興味を持ってくれている顕在層や既存顧客への配信となります。
上記から、
SNS広告は商品認知の拡大やブランディングに効果的であり、
リスティング広告は、すでに行動を起こそうとしているユーザーに対してコンバージョンに誘導する場合に効果的といえます。
課金方式
SNS広告はフォーマットが様々であるため、課金方法も異なりますが、
基本的には「広告がクリックされるごとに費用が発生するクリック課金」、または「広告が表示されるごとに費用が発生するインプレッション課金」の2パターンが多いです。
リスティング広告は、広告がクリックされた数に応じて費用が発生する「クリック課金」です(検索結果上部に広告が表示されただけでは費用は発生しません)。
上記の配信目的と課金方式の違いは、成果を出すうえで必須知識となりますのでしっかり抑えておきましょう!
SNS広告の活用方法(認知拡大とファンの獲得/育成)
まず、代表的な活用方法が「認知拡大」です。
SNS広告の配信をきっかけに、これまで自社サービスを知らなかったユーザーが興味を持ち、ビジネスアカウントをフォローしてくれたり、イイネ!などのアクションを起こしてもらうことで、そこから更にリーチが広がって自然と「認知向上」や「バズり現象」が起こることも珍しくありません。
結果的に、広告からの流入だけではなく、検索エンジンから自社サイトへの流入増加にも繋がってきます。
次に期待できるのが「ファンの獲得/育成」です。
SNS広告からの発信を通じて自社のファンを作る = 「信頼関係を作る」イメージになります。これにより顧客の離脱を防ぐことに繋がり長期的に購入してもらえる仕組みができ、売上の安定に繋がります。ユーザーと繋がりを持つことで、LTV向上に繋がると言うことです。
※LTVとは、Life Time Value(ライフ タイム バリュー)の略で、「顧客生涯価値」と訳されます。
一人、あるいは一社の顧客が、特定の企業やブランドと取り引きを始めてから終わりまでの期間内にどれだけの利益をもたらすのかを算出したものです。
以上から昨今「ファンマーケティング(ファンの獲得/育成)」という言葉で注目されています。
SNS広告の活用方法は商材により異なりますが、上記2点「認知拡大」「ファンの獲得/育成」が代表的な活用方法であることを覚えておくと良いでしょう!
SNS広告の種類 – その特徴と費用、活用シーン
ここでは、SNSの各媒体ごとに特徴と費用、活用シーンについて解説していきます。
まずはそれぞれの媒体で共通していることについて理解しましょう。
共通している特徴は、
▫️低い料金から始められる
▫️「インプレッション課金」または「クリック課金」のどちらかの課金制度
という点です。
1つ目の「低い料金から始められる」については、後述のとおりSNS広告は100円から運用を開始することが可能となります。ただし、設定した予算が少なすぎると競合の広告にオークション※で負けてしまい広告配信数やクリック数が少なくなることがあります。
予算設定により、パフォーマンスを十分に発揮できなくなってしまう可能性があることを理解しておきましょう。
※オークションでは、次の3つが指標となります。【入札価格】【推定アクション率】 【広告の質と関連度】
2つ目の「課金制度」については、「SNS広告とリスティング広告の違い」でご紹介しているとおりですが、各媒体によって微妙にルールが異なっているのでもう少し詳しく解説していきます!
Facebook広告
大前提としてFacebookは「Meta」というアメリカの企業が運営しているSNSです。2019年7月のデータによると、国内の月間アクティブユーザー数は約2,600万人とあります。Instagramも運営しているため2媒体を合わせて「Facebook広告」と一括りにして呼ばれることもあります。
▫️ユーザーは1人1アカウントのみ発行&実名利用なので情報が正確
▫️ユーザー情報が正確なので、ターゲティング精度が高い
▫️ビジネスパーソンの利用が多いため、オフィシャルな投稿が多い
▫️利用ユーザーの年齢層が高い【費用】
最低100円~
最低100円から出稿可能ですが、費用対効果の計測やオークション形式で掲載順位されることを考えた場合、出稿金額の目安は月5万ほど用意しておくのがいいでしょう。【活用シーン】
金融商材など年齢層が高い商材の販促【広告フォーマット・配信面の種類】
▫️ニュースフィード
▫️検結果
▫️インストリーム動画
▫️ストーリーズ
▫️Market Place
▫️右側広告枠
▫️動画フィード
▫️インスタント記事
Instagram広告
InstagramはFacebookと同じ「meta」という企業が同一運営しているため、Facebookと同じ管理画面上から同じターゲティング精度で出稿することができます。
▫️ビジュアルを重視したSNS
▫️画面いっぱいに視覚的なアピールが出来る
▫️女性ユーザーにリーチが期待できる
▫️ユーザーから受け入れられやすい
▫️海外を対象にしたマーケティングも可能【費用】
最低100円~最低100円から出稿可能ですが、費用対効果の計測やオークション形式で掲載順位されることを考えた場合、出稿金額の目安は月5万ほど用意しておくのがいいでしょう。【活用シーン】
ファッション・グルメなどの写真や動画コンテンツとして表現しやすい商材の販促
【広告フォーマット・配信面の種類】
▫️フィード
▫️リール
▫️ストーリーズ
▫️発見タブ
Twitter広告
引用リツイートやイイネなど、エンゲージメント向上が期待できる媒体です。
そのため、二次拡散が期待でき、これらのアクションは課金されないため、拡散されればされるほど、オトクに情報を流せるメリットがあります。
▫️認知拡大を目的とした広告配信に向いている
▫️特定のアカウントのフォロワーと行動が似ているユーザーへ配信することが可能
▫️宿泊施設や申込みなどのコンバージョン目的としては効果が薄い傾向
▫️ハッシュタグを使った訴求が可能
▫️利用ユーザーは10〜30代前半が多い
【費用】
広告主で決めれられる
ただし、他の媒体同様に費用対効果の計測やオークション形式で掲載順位されることを考えた場合、出稿金額の目安は月5万ほど用意しておくのがいいでしょう。“Twitterの広告キャンペーンの価格はオークションモデルで決まるため、キャンペーンの請求可能な各アクションの価格は固定レートではありません。広告キャンペーンの設定で選択したターゲティング、クリエイティブ、入札額が、請求可能な各アクションの価格を決める要素になります。広告キャンペーンの予算は、支払ってもよい金額に設定することをおすすめします。その後、広告キャンペーンの最適化についてのガイドに沿ってアクションの価格を目標額に近づけてください。
引用元:Twitter広告にはどれくらいの費用がかかりますか?”【活用シーン】
10〜30代前半に向けた商材・サービスのブランディングや宣伝
【広告フォーマット・配信面の種類】
配信面は基本的にTwitterのタイムラインや検索結果に表示されます。
使用できる広告フォーマットは以下の通り。
▫️Twitter Amplifty
▫️Twitterライブ
▫️Twitterテイクオーバー
▫️プロモ広告
▫️フォロワー獲得子うっく
LINE広告
その名の通りLINEユーザーをターゲットにした媒体です。
公式サイト:LINE for Business
▫️日本国民のメイン連絡手段となっているため、アクティブユーザーが多い
▫️LINE公式アカウントの友だちを獲得する為の広告が出せる
▫️利用者の年齢層が幅広いため、あらゆる層にリーチできる
▫️一部NGの業種、業態、商品、サービスがある(ご参考:LINE広告審査ガイドライン)【費用】
最低100円~最低100円から出稿可能ですが、費用対効果の計測やオークション形式で掲載順位されることを考えた場合、出稿金額の目安は月5万ほど用意しておくのがいいでしょう。
【活用シーン】
他媒体に比べて圧倒的に幅広い層のアクティブユーザーがいるため、ターゲットを絞らずにより多くのユーザーに広告を配信する場合
【広告フォーマット・配信面の種類】
▫️トークリスト
▫️LINE NEWS
▫️LINE VOOM
▫️ウォレット
▫️LINEマンガ
▫️LINEポイント
▫️LINE BLOG
▫️LINEチラシ
▫️LINEクーポン
▫️LINEマイカード
▫️LINEショッピング
▫️LINE広告ネットワーク
▫️ホーム
Youtube広告
別名、Google「動画キャンペーン」と言われることもあります。
動画制作・編集スキルが必要となるため、初心者が出稿するにはややハードルが高い媒体となります。
▫️Googleのリスティング広告やディスプレイ広告と同じ管理画面から出稿可能
▫️大画面表示&伝えられる情報量が多くブランディングに適している
▫️YouTubeや提携しているパートナーサイト
▫️CMのように大画面で流せるためインパクトが強い(インストリーム広告)
ご参考:YouTube利用率は約9割、男性が高頻度で視聴【費用】
イニシャル、ランニングコストともに他の媒体より高い傾向にあります。
– イニシャル(初期費用)の相場:動画製作費20万円ほど
– ランニング(月額費用)の相場:3万円~20万(目安再生回数:10,000回)出稿前に費用シュミレーションができるので心配な方は活用してみましょう。
Googleヘルプ:入札単価、予算、目標値のシミュレーションで掲載結果を推測する課金タイプは次の3パターン
▫️クリックされるごとに費用が発生する「クリック課金」
▫️広告枠に広告が1000回表示されるごとに費用が発生する「インプレッション課金」
▫️30秒以上の広告視聴1回あたりの費用が発生する「CPV課金」
【活用シーン】
動画広告は印象に残ることが多いため、ブランディングや認知向上を目的とした配信にお勧めです。
【広告フォーマット・配信面の種類】
▫️バンパー広告(6秒広告)
動画の再生時に流れる6秒間はスキップ不可広告
強制視聴
▫️スキップ可能広告(TrueViewインストリーム広告)
再生開始から5秒後にスキップが可能
▫️ディスカバリー広告
表示場所:YouTubeの検索結果、関連動画の横、モバイル版YouTubeのトップページなどにテキスト、または、サムネイル画像+テキストで表示
▫️アウトストリーム広告
YouTube以外の外部サイトなどでも表示される
参照:動画フォーマットの概要
TikTok広告
動画SNSということもあり…正直なところ流し見ユーザーが多い媒体です。
そのため、いかにインパクトのある音響・クリエイティブに作り込めるかで成果の明暗が分かれる広告媒体になります。
▫️利用ユーザーは若年層が主体で、平均年齢は34歳
▫️若年層や海外へリーチできる
▫️競合企業の進出率が低い
▫️20~35歳のターゲティングをメインでする場合、他SNSより効果に期待できる
▫️金融商材などセンシティブな商材には不向き【費用】
▫️利用プランで料金の差がある
▫️費用対効果を重視した運用の場合は、運用型広告がおすすめ
– 目安クリック単価100円~最低100円から出稿可能ですが、費用対効果の計測やオークション形式で掲載順位されることを考えた場合、出稿金額の目安は月5万ほど用意しておくのがいいでしょう。
【活用シーン】
▫️商材の認知拡大を目的とした配信
海外での利用者も多いため、海外へも展開したいサービスの場合にも向いています!
【広告フォーマット・配信面の種類】
▫️Top View
TikTokを起動する時に最初に画面に表示される広告
▫️インフィード広告
おすすめフィード上に配信される広告
SNS広告運用で成果を出すための3つのポイント
SNS広告運用で成果を出すためには以下、3つのポイントを押さえておきましょう。
①目的に合わせて媒体を選定する
②攻めすぎないターゲッティング
③クリエイティブ・広告文は定期的に更新する
それぞれについて詳しくみていきましょう。
①目的に合わせて媒体を選定する
1つ目の成果を出すためのポイントは、目的に合わせて媒体を選定するということです。
「SNS広告の種類 – その特徴と費用、活用シーン」で各媒体の特性をご紹介したように媒体ごとに利用ユーザー層・利用目的・年齢層などが異なります。
商材や目的との親和性があるか、ないかで効果が全く違ってくるのでまずは媒体の特性を理解するのことが一番の近道といえます!
②攻めすぎないターゲッティング
2つ目の成果を出すポイントは、ターゲットを絞りすぎないことです。
いきなりユーザーを除外する方法よりも、配信数をある程度確保したうえで配信状況をモニタリングしながらターゲットを絞っていく方が効果的かつ、一般的です。
予算にもよりますが、目安としては200万〜400万くらいのオーディエンスサイズであれば配信先は十分確保できるはずです。
ターゲットを絞れば絞るほど配信先が少なくなり、思うように運用効果が期待できなくなりますので注意が必要です!
③クリエイティブ・広告文は定期的に更新する
3つ目の成果を出すポイントは、ユーザーに飽きられないように画像や広告文を定期的にアップデートすることです。
インパクトのあるクリエイティブもずっと流し続けるとユーザーに飽きられてしまいますし、嫌悪感を抱かれる可能性があるため、定期的に差し替えを行う必要があります。
基本的にSNS利用ユーザーは、電車の中や自宅で寛いでいる時などに暇つぶしで流し見をしているユーザーが大半であることを大前提として認識しておきましょう!
SNS広告の注意点も覚えておきましょう!
最後に、SNS広告運用の注意点をご紹介します。
▫️SNS広告は拡散性の高いプラットフォームである
-万が一炎上した場合、ユーザーへの訴求がうまくいかないだけではなく、批判を浴びる恐れがあります。その後のプロモーション活動に影響を与えるリスクもあるため、十分に注意が必要です。
▫️広告表示や表現に関する法律を遵守する
ユーザーへ誤解を招く表現は法的指摘を受ける可能性があるため注意をしましょう。(引用元:不当表示の概要(消費者庁))
まとめ
ここまで6大SNS広告の種類・成果を出すポイントについてご紹介しました。SNS広告を運用するには、まず媒体それぞれの特徴・ターゲットを理解すること重要です。
下記、表にまとめましたので、再度ご確認ください。
SNS媒体 | 特徴 | 費用 | ターゲット |
Facebook広告 | 実名登録 ビジネス利用が多い |
100円〜出稿可能 | ビジネスユーザー 年齢層は高め |
Instagram広告 | カジュアル利用が多い | 100円〜出稿可能 | 女性ユーザー 若年層 |
Twitter広告 | 拡散性が高い | 規定なし | 関連するツイート内容、フォロワー |
LINE広告 | アクティブユーザーが多い | 100円〜出稿可能 | 幅広い属性のユーザーへリーチできる |
YouTube広告 | 動画メイン テレビを見る感覚 |
月額3万円 ~20万円が目安 |
子供〜シルバー層まで |
TikTok広告 | 動画メイン | 100円〜出稿可能 | 若年層 |
商材やサービスによって向いている配信フォーマット、データ活用方法が異なるため、運用者の戦略によっても成果は大きく変わってきます。
自身の商材・サービスに適した媒体を選択して、効率的な運用を目指していきましょう!
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