SEO対策では競合サイトの分析をし、比較することが最も効果的です。
狙っているキーワードで検索結果の、1ページ目に表示された10サイトよりも高い評価を得ることで、多くのアクセスを集めることできます。
この記事では、SEOで競合分析をする目的のメリットやデメリット、キーワード調査をする際のツールについても詳しくご紹介します。
SEOで競合分析をする目的
自社のWebサイトがどれだけ評価が高くても、他サイトの評価が高ければ上位1〜10に表示されません。そのため、競合分析が重要になります。
競合分析を通してメリット、デメリットを見ていきましょう。
メリット
検索ユーザーのニーズや意図が分かる
Googleなどの検索エンジンで検索するユーザーは、何らかの潜在的や顕在的な目的があり検索をしています。
そのため、Webサイトの多くは、ユーザーの検索(自然検索流入)によって表示されます。
狙っているキーワードで上位表示されたWebサイトを分析することで、ユーザーが知りたい情報を推測しやすいメリットがあります。
SEOの評価傾向がわかる
上位表示されているWebサイトを分析することで、Googleに評価されるコンテンツがどのようなページなのか傾向がわかります。
つまり、Googleの検索アルゴリズムで高く評価されているWebサイトほど、上位表示されやすいということです。
想定できる記事の文字数やターゲット、構成などを分析し、自社のコンテンツに活かせば、上位表示を狙いやすいです。
しかし、文章をそのままコピー&ペーストといった類似コンテンツ・著作権侵害などの行為をしてはいけません。損害賠償の対象になる場合もあるため、あくまで上位表示されやすい傾向を見ていきましょう。
SEO上位に表示されやすい効果的な戦略を立てられる
競合相手を分析することで、順位を上げやすいキーワード、狙うべきキーワードを知ることができます。
競合相手よりもサイトの強みを持っている領域、共通点を明確にすることで、自社で運営するWebサイトに足りない要素があれば改善していきましょう。
デメリット
競合調査に時間がかかる
競合分析には多くの時間がかかる場合があります。競合サイトを調査して分析するためには多くの情報を収集する必要があるからです。
上位表示するためには、コンテンツの質の高さや充実度が求められます。 明確なデータを収集するには、手間や時間がかかりやすいことも覚えておきましょう。
分析ツールに費用がかかる
正確な情報を分析するためには、ツールやソフトウェアを使用するため、費用がかかる場合があります。
無料ツールでもデータ分析は可能ですが、おおよその数値しか表示されないため、細かい分析は難しいです。
分析をどこまで調査するかによって、ある程度の費用も考慮すると良いです。
競合サイトを分析する効果的な3つの方法
SEOの難易度を判断するためには、キーワードの検索ボリュームや競合サイトの調査をします。
上位表示を狙うキーワードを安易に設定すると、成果を得られるまでに相当以上の時間がかかるケースがあります。
そのため、競合分析することは非常に大切です。ここでは分析する効果的な3つの方法をお伝えします。
流入キーワードの難易度や検索ボリュームを調査
まず一つ目が、流入キーワードの難易度や検索ボリュームを調査です。
SEOにおいて重視すべきポイントは、検索ボリュームを調査することです。検索ボリュームはWebサイト内の対策キーワードを決める指標になります。
指標となる検索ボリュームは、以下の3つになります。
呼称 | 月間の平均検索ボリューム |
ビックキーワード | 10,000回以上 |
ミドルキーワード | 1,000~10,000回 |
ロングテールキーワード(スモールキーワード) | 100~1,000回 |
検索ボリュームが大きいほど、検索上位に表示された場合、多くの流入が期待できます。
しかし、検索ボリュームが大きいと競合性が高くなり、上位表示の難易度が高くなる傾向があります。そのため、月間検索ボリュームの目安は、100〜1000回のロングテールキーワード(スモールキーワード)を狙うのがおすすめです。
また、業界のジャンルによっては、上位表示が難しい場合もあります。
YML(Your Money Your Life)業界では発信者、Webサイト運営者のE-E-A-T「Exprience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)Trustworthiness(信頼性)」が求められます。
上位表示が厳しいジャンルは以下になります。
・ニュース・時事問題
・健康・安全
・金融(保険、投資など)
・法律に関すること
・公共サービス・法律など
・ショッピング
など、検索ボリュームだけでなく、ジャンルの難易度も考慮が必要です。
※E-E-A-Tとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」に提示されている評価指標のことです。
引用元:google検索品質評価ガイドライン【2022年12月 日本語訳】-copyright-jp
上位に表示されるページ調査
自社が狙っているキーワードを、検索エンジンで検索し、上位サイトを調べてみましょう。
上位表示のページはアクセス数が多いことになるので、ユーザーのニーズを満たすサイトだとわかります。
検索する際は必ずシークレットモードなどを利用します。自身の過去の検索履歴や閲覧履歴を、検索結果に反映させないためです。
競合サイトの流入が多いキーワードやコンテンツを、自社サイトに取り入れていくことで、効果的な集客が期待できるでしょう。
競合調査をする際の3つの指標
競合調査をすることで、自社の強み・弱みを再発見し、効率的に競合他社への対処方法を判断・実行できることにつながります。
ここでは、比較分析する上で重要視すべき3つをご紹介します。
アクセス数
競合サイトにどのくらいアクセス数があるのかを知ることで、自社サイトと比較しやすくなります。自社サイトよりも競合サイトのほうがアクセス数が多い場合、別の流入先からユーザーがアクセスしていたり、コンテンツ数が多い可能性があります。
よって、ユーザーがどう競合サイトにアクセスしているのか経路も調べることで、アクセス数の多い流入経路やコンバージョンにつながりやすくなります。
流入経路を特定しながら、アクセス数の対策を強化できます。
滞在時間
滞在時間は、Webサイトにユーザーがどのくらいの時間、ページに滞在したかを示す指標です。
滞在時間が長いほど、ユーザーにとって知りたい情報のあるサイトであると評価されています。
逆にユーザーが知りたい情報がない記事は、すぐに離脱し滞在時間は短くなります。
そのため、自社サイトと競合の滞在時間を、平均滞在時間と比較することで、コンテンツ見直しのヒントにつながるので比較すると良いです。
流入キーワード
ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードを分析することで、競合サイトが誘導しているキーワードを知ることができます。
まず自社のターゲットとなるキーワードは、なるべく長いものではなく単語2語〜3語程度で設定してみましょう。
SEO対策の競合調査ツール3選
競合Webサイトの検索順位や流入経路を定期的にチェック、分析をする必要があります。
競合調査において、有効な情報を取得できるツールを3つ見ていきましょう。
similarweb
Similarwebは、無料アカウントを登録することで、競合Webサイトの流入経路、アクセス状況などがわかります。
URLを入力すれば、カンタンにアクセス分析ができ、ディスプレイ広告・類似コンテンツのWebサイト・検索キーワードなどを見つけることができます。
無料版でも訪問ユーザーの属性やスマホアプリなど確認でき、Googleアナリティクスに接続も可能です。
検索順位チェックツールGRC
検索順位チェックツールGRCは、Google・Yahoo・Bingそれぞれのオーガニック検索による、検索順位を無料で調べることができるツールです。
無料版では3つのサイトを登録でき、登録したWebサイトのキーワードを定期的に取得できます。機能面ではグラフ時系列のグラフ表示、更新履歴にメモを残すこともできるため、業務の効率化になります。
ahrefs(エイチレフス)
ahrefsは、自社サイト以外にも、競合サイトが獲得しているキーワードのリサーチ・あらゆるコンテンツチェック・被リンクなども、調べることができる有料のSEO分析ツールです。
シンガポールのツールですが、日本語にも対応しています。クローラーの稼働率はGoogleが1位、次いでahrefsは2位とデータ量の多さは世界最大級です。
有料ですが、流入できる可能性のあるキーワードを見つけることで、SEOに効果的な戦略を立てることができます。
SEO対策のキーワード調査ツール4選
検索ボリュームを知ることで、キーワード選定する際にとても役立ちます。
ここでは、便利ツールを4つ詳しくご紹介していきます。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、入札単価や競合性、月間平均検索ボリュームなどがわかります。Googleが提供しているので、信頼性が高いです。
Google広告アカウントに登録すれば、無料で使うことができますが、無料で利用する場合、「1000〜1万」などおおよその数値しか表示されません。
しかし、一定額以上の広告を出稿すると、検索ボリュームの正確な数値が表示されます。Excelのcsvファイルとしてダウンロードもできるので便利です。
正確な検索ボリュームを知りたいときには、1日に出稿する金額も検討してみましょう。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、サジェストキーワードを調べるためのツールです。ユーザー登録をしない場合、1日に5回までの制限があります。
しかし、無料のユーザー登録をすると、1日50回まで使用できます。メールアドレスだけで簡単に登録でき、1日に何度も使うことになるので、ユーザー登録をおすすめします。
ラッコキーワードでサジェストキーワードを抽出し、Googleキーワードプランナーで調べると効率的にデータ分析することができます。
※サジェストキーワードとは、よく検索されるキーワードを検索エンジンが提案する機能
Ubersuggest
Ubersuggestは、海外製品のツールですが、日本語にも対応しており、SEO難易度の数値、キーワードの月間検索ボリュームも表示されます。
ページの被リンクも確認できる万能ツールです。無料会員の場合、1日に検索できるのは3回までです。
24時間後にリセットされ、検索が使えるようになります。月額または、買い切りの有料版にアップグレードをすると、検索回数が無制限になり、快適に使えるようになります。
Googleトレンド
Googleトレンドは、無料で利用ができ、アカウントの登録も必要ありません。
過去5年から過去1時間など、設定した期間にてキーワードが検索された回数の推移、データ分析が可能です。
リアルタイムで話題となっているキーワードを調べることができるため、注目されているコンテンツのキーワードがわかります。
注目のキーワードの推移をグラフで調べることができるので、コンテンツの制作方針を考えるうえで、とても便利なツールです。
まとめ
SEO対策において、1ページの上位表示するためには、競合分析がとても重要になります。
SEOで競合分析をする目的のメリットやデメリットをご紹介しました。
・メリット
① 検索ユーザーのニーズや意図が分かる
② SEOの評価傾向がわかる
③ SEO上位に表示されやすい効果的な戦略を立てられる
・デメリット
① 競合調査に時間がかかる
② 分析ツールに費用がかかる
検索ボリュームなどを調べるツールには、無料で使えるものが多いです。しかし、細かい数値はわからないため、ある程度の費用も検討していくと効率化にもつながります。
キーワード選定では、実際に狙っているキーワードで検索をし、自社のサービスや商材のニーズがあるユーザーが検索しそうなキーワードを想定し、選定することが重要です。
検索ボリュームだけで判断しないようにしましょう!
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