タンパク質を多く含む食品を知りたい
健康のことを考えていて、タンパク質を意識して取ろうと思っている人がとても多くなってきています。また、タンパク質は体の中でどのような役割があるのか、どのような食品を積極的に取ればよいか知りたい、という人のために知識を得ていきましょう。 高タンパク質低カロリーの食材などは健康にもよいため、積極的に摂取する必要があります。タンパク質を多く含む食品の選び方
食事でタンパク質を摂取しようと思えば、どのような食材がよいのでしょうか。選び方と食材別にタンパク質の含有量を調べてみましょう。肉類豆類乳製品魚介類などから選ぶ
タンパク質は基本的に植物性の食品と、動物性の食品に含まれています。植物性のタンパク質は大豆や小麦、野菜などにも含まれているものもあるようです。動物性の食品には肉類、魚介類や卵などが挙げられます。 動物性と植物性の違いは必須アミノ酸のバランスの違いがあり、動物性タンパク質は9種類のアミノ酸を含んでいますが、植物性は不足しているものがほとんどです。また、体内の吸収率は「動物性タンパク質97%」に対して「植物性タンパク質は84%」と差があります。タンパク質の含有量を確認する
タンパク質が多く含まれる主な食品のタンパク質の、100gあたりの含有量を見ていきましょう。 肉類の場合は生ハム24g、鶏ささみ23g、ローストビーフ21.7g、牛もも肉21.2g、豚ロース19.3g、鶏砂肝18.3g、ロースハム16.5g、ウインナー13.2gという結果になっています。 魚介類の場合はイワシ丸干し32.8g、いくら32.6g、焼きたらこ28.3g、するめ69.2g、魚肉ソーセージ11.5gとなります。 タンパク質が豊富な卵類の場合は卵黄16.5g、ピータン13.7g、ゆで卵12.9g、ウズラ卵生12.6g、生卵12.3g、卵白11.3gとタンパク質が豊富に摂取できます。 日本人が好んで食べる大豆製品の場合は油揚げ18.6g、納豆16.5g、がんもどき15.3g、厚揚げ10.7g、こしあん9.8g、豆腐6.6g、豆乳3.6gと健康にもよいので人気があります。乳製品の場合はパルメザンチーズ44g、脱脂粉乳34g、プロセスチーズ22.7g、カマンベールチーズ19.1g、植物性生クリーム6.8g、ヨーグルト4.3g、牛乳3.3gが挙げられます。 普通の生活をしていて必要なタンパク質は、体重1kgに対して1g平均して摂取しなくてはいけません。単純計算をすると、体重が50kgの人はタンパク質を50g毎日摂取しなくてはいけないことになるのです。少しでもタンパク質が、高い食材を食卓に摂り入れていきましょう。タンパク質が多い食品と期待できる効果について
タンパク質は人間にとってとても重要な栄養素ということはわかりましたが、タンパク質の中でも良質なものを見極めて摂取しなくてはいけません。食材ではどのようなものがよいのかをピックアップしました。高タンパク低脂肪の鶏ムネ肉
鶏ムネ肉に含まれるアミノ酸は「リジン、ロイシン、イソロイシン」があり、成長促進や血管の拡張、神経の働きを高める働きがあります。また、鶏ムネ肉は特に低カロリーなため、たくさん摂取しても太りにくいという特徴があります。そのため、ダイエットしながらタンパク質も摂取できるとても貴重な栄養源なのです。柔らかく脂肪が少ない豚ロース
含まれるアミノ酸は「リジン、ロイシン、フェニルアラニン」があります。これらは成長促進や肝臓に脂肪を蓄積するのを予防する働きがあります。 特に、豚肉は疲労回復する役割がありますので、筋トレ後に摂取すると筋肉を回復するとともに体力がつくためとてもおすすめです。豚ロースは脂肪分が少ないため積極的に摂るようにしましょう。栄養素が豊富な魚介類
含まれるアミノ酸は「リジン、フェニルアラニン」が含まれています。これらは、体の組織の修復や糖代謝を促進させる働きがあるため、ダイエットに向いている食材です。魚介類は肉類と比べて筋が少ないため、消化しやすいという特徴があります。 特に、白身魚は高タンパク質でコラーゲンも豊富に含まれているため、運動やダイエット中の人は積極的に食べておきたい食材です。レシチンも含まれる卵
卵に含まれるアミノ酸は「リジン、ロイシン、スレオニン」があります。これらは、抑うつ状態改善や鎮痛作用があります。また、レシチンには美容効果があり、動脈硬化を防ぐ効果があるため、毎日食べるようにしましょう。 男性はニキビができやすかったりしますので、正しい食生活と運動、そして卵を摂取することにより改善も期待できるでしょう。チーズや牛乳などの乳製品
乳製品には「メチオニン、ロイシン、リジン、バリン」が含まれています。これらは、抑うつ状態改善や血圧を上昇、脳の働きを高める働きなどがあるのです。また、チーズにはガンや高血圧を予防する働きもあるため、毎日少量でも摂取するようにしましょう。 男性は牛乳でタンパク質を摂取しようとすると、お腹がゴロゴロしてしまう人も多いため、その代わりにチーズでタンパク質を補うことをおすすめします。コレステロールが低い大豆
大豆に含まれるアミノ酸は「ロイシン、リジン、バリン、アルギニン」があります。これらは、疲労回復やコレステロール低下、集中力を高める働きがあるため積極的に摂取していきたい食材です。タンパク質の栄養価を評価する「アミノ酸スコア」では100に近く、栄養学的にも優れた食材なのです。タンパク質の食材を調理するときのポイント
タンパク質の吸収力を上げるためには、ビタミンCとビタミンB6を一緒に摂るようにしましょう。ビタミンCが多い食品はピーマンや赤ピーマン、パセリやショウガ、レモンなどがあります。 また、ビタミンB6の多い食品はトウガラシやガーリック、バジルやパセリ、コンニャクなどがありますので、一緒に調理することでタンパク質の吸収率がアップします。特に、トウガラシなどのカプサイシンと一緒に摂取すれば、新陳代謝アップにつながりますので、ダイエット効果もあります。タンパク質を意識した牛肉の食べ方
タンパク質といえば、真っ先に思い浮かべるのが牛肉です。しかし、部位によってタンパク質の量も変わっていきますので、頭に入れておきましょう。部位別のタンパク質の量を確認する
牛肉の部位100gあたりで最もタンパク質が多い部位は、モモ肉の21.2gです。その次にヒレ肉の20.5gとなっています。三番目に多い部位がレバーの19.6gですので、ぜひとも積極的に摂取していきたいものです。しかし、ダイエットだけを目的とするのであれば、一番脂肪が少ないヒレ肉をチョイスしたほうが無難といえます。 焼肉などでホルモンをよく食べる人も多いようですが、タンパク質は10g前後と少ないため、少量に抑えておいたほうがよいでしょう。牛肉のモモ肉を使った料理
一番タンパク質が多い部位のモモ肉は脂肪分が少なく、赤身が多い牛モモ肉はヘルシーで、ダイエットや筋トレをしている人におすすめです。牛肉のもも肉はステーキやローストビーフなどに調理すると、美味しいため自宅でも焼いてみてはいかがでしょうか。 自宅でソースも作る場合は、タンパク質の吸収をよくするために、ビタミンCが多いレモンやビタミンB6が多いショウガをソースに加えるとよいでしょう。牛肉のヒレ肉を使った料理
ヒレ肉はダイエットに最適ですので、肉を食べるのであればステーキにして食べるとよいでしょう。タンパク質の吸収をよくするために、ビタミンB6が豊富なジャガイモを付け合わせにしてみてください。 新鮮なヒレ肉が手に入ったのであれば、表面をオリーブオイルでフライパンで炙り、カルパッチョにしても美味しいのでぜひ試してみてはいかがでしょうか。また、少し苦味があるルッコラと一緒に食べてもヒレ肉とよく合います。タンパク質を意識した豚肉の食べ方
豚肉には疲労回復につながるビタミンB1が豊富に含まれています。さらにタンパク質が多い部位ですと、栄養価的にとても評価が高いでしょう。部位別のタンパク質量を確認する
豚肉の部位で100gあたりのタンパク質が、多い部位はヒレ肉の22.8gでした。その次にモモ肉の20.5gで、レバーが20.4gという結果です。牛肉がモモ肉だったのに対して、豚肉はヒレ肉が一番多いことがわかりました。 ハンバーグなどに使われる挽肉は、脂肪分が多くタンパク質も18.6gですのでダイエットしている人には向かない部位といえるでしょう。しかし、豚足は20.1gと4位につけており、コラーゲンも豊富なためたまに摂取してみてもよいでしょう。豚ヒレ肉を使った豚肉料理
豚ヒレ肉はとんかつが美味しいでしょう。タンパク質の吸収をよくするためと、彩りをよくするためにレモンを添えたりしてみてはいかがでしょうか。また、カロリーが気になる人は、フライパンで揚ずにオーブンなどでトンカツを作りカロリーを抑える工夫をしてみてください。 卵を使ってヒレ肉のピカタを作っても栄養価が高くなり、さらにタンパク質が摂取できますのでおすすめです。豚モモ肉を使った豚肉料理
豚モモ肉はヒレ肉と違い、旨味もありますのでブロック肉で作る焼き豚がおすすめです。薄く切ってある場合は、冷しゃぶなどにすれば、油が少ないのでさっぱりと食べられます。 また、タンパク質の吸収を高める、ビタミンB6が豊富なピーマンを入れたホイコーローもいかがでしょうか。疲労回復にもつながりますし、スタミナアップになります。タンパク質を意識した鶏肉の食べ方
鶏肉は低カロリー高タンパク質ですので、ダイエットしている人にとっては強い味方です。さまざまな部位でアレンジ料理を作ってみましょう。部位別のタンパク質の量を確認する
鶏肉100gあたりのタンパク質は、ササミが23gと低カロリーとともにNO.1となっています。その次に多いのは、ムネ肉(皮なし)の22.3gです。また、鶏肉はもともと脂肪分が少ないため、挽肉にしても20.9gというかなり高めのタンパク質が摂取できます。 鶏肉はアスリートも好んで食べるくらいに、高タンパク質な食材ですので、積極的に摂取していくようにしましょう。ササミを使った鶏肉料理
ササミはお酒のおつまみや、お弁当のおかずになるものも多く、レシピはたくさんあります。バラエティー豊富ですので鶏の照り焼きやササミフライ、ササミ揚げマヨネーズやケチャップ煮などさまざまな味付けが可能です。タンパク質を効果的に摂取するためには、ビタミンが豊富なブロッコリーを添えるとよいでしょう。 ササミは味がタンパクな分、バターソテーにしたりササミの唐揚げなど作ったりして継続して摂取していきましょう。ムネ肉を使った鶏肉料理
ナスとピーマンの味噌炒めやレモンソースで食べる胸肉のさっぱり焼き、鶏の唐揚げなどでアレンジしてみてはいかがでしょうか。特に、香草などで味付けをすれば本格的な料理を楽しめますし、飽きがこないということもポイントです。 カロリーも低いためダイエットしている人は、なるべく料理する上でさっぱりと仕上げれば、高タンパク質低カロリーで一石二鳥なのです。タンパク質を意識した魚介類の食べ方
魚にはタンパク質だけではなく、DHAが豊富に含まれているため毎日食べたい食材です。特に、どのような魚にタンパク質が含まれているのでしょうか。種類別のタンパク質の量を確認する
まずは、魚だけのランキングでいえば、1位が圧倒的に83.9gのフカヒレが多いようです。2位がカツオブシの77.1gで、そのほかの肉類に比べるとかなりタンパク質が豊富ということがわかります。 また、魚介類のランキングでは1位スルメの69.2gで、2位が干しエビの48.6gでした。しかし、肉のようにたくさん量は食べれないものが多いため、毎日少しずつ摂取していく必要があるようです。イワシを使った料理
イワシは値段も安く手頃に手に入りますので、積極的に食べましょう。お酒のおつまみになるイワシのカルパッチョ
- 1.イワシのウロコを包丁でこすり落とします。そして頭を切り落として三枚おろしにしましょう。
- 2.三枚おろしにしたイワシを冷水で身を引き締めながら脂や汚れを落とします。これを3回ほど繰り返してペーパータオルでよく拭き取ります。
- 3.頭のほうの皮を指でつまんで少しだけはがし、身のほうを押さえて一気にはがします。そして、一枚を4つにそぎ切りにすればOKです。
- 4.イワシをお皿に並べてお好みでスライスニンニクやクレソンなどで飾りましょう。
栄養たっぷりの鮪の赤身を使ったマグロアボカドユッケ丼
- 1.マグロの柵を購入し、サイコロ状に切り落としアボカドも四角に切り落としてレモン汁をかけておきましょう。
- 2.ユッケのタレのコチュジャン小さじ1、ショウユ小さじ2、ゴマ油大さじ1、ミリン小さじ2分の1、ニンニクすりおろしをお好みで混ぜてマグロと合わせて冷蔵庫で5分ほど寝かせます。
- 3.熱々のご飯にマグロユッケを乗せて完成です。