【ミウラ】ランボルギーニの名車・スーパーカーの始祖と呼ばれる魅力

【ミウラ】ランボルギーニの名車・スーパーカーの始祖と呼ばれる魅力

2018.09.13

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現在も多くのファンに愛され続けている名車「ミウラ」

ランボルギーニといえば、あのスーパーカー時代の幕開けとなった「カウンタック」や「ミウラ」を思い浮かべる人も少なくないでしょう。 「ミウラ」は、現在でもファンが多くコレクターも多い愛され続けている名車です。そのスタイリッシュなエクステリアとイタリアらしいお洒落なインテリア、当時では考えられないパワフルなパフォーマンスは、男の憧れであり伝説のランボルギーニといわれるほどです。 車

ミウラとはどんな車なのか

名車といわれるミウラは、どんな車なのでしょう。ミウラの全てを詳しく解説していきましょう。

ランボルギーニ初のミッドシップカー

1966年に生まれたランボルギーニ初のミッドシップエンジンとなるミウラは、1973年の販売終了までに約750台が生産されました。 初となった横置きミッドシップエンジンや、流れるようなエクステリアと個性的なポップアップ式ヘッドライトや、イタリアらしい洒落たインテリアデザインに、多くのスポーツカーファンが魅了された車です。

モデルごとに改良が重ねられた大排気量のエンジン

当初ミウラは、シャシーだけの開発とされていたことから、市販する予定の車でなかったため、市販後もたびたびモデルごとに改良を繰り返し、完成度的にはあまり高くなかったといわれています。 開発当初からのハイパワーの大排気量のミッドシップ型エンジンは、改良を重ねてそのパワフルな魅力を増していきました。

ミウラの名前の由来は闘牛から来ている

スーパーカーの始祖といわれる「ミウラ」の名前は、スペインにある闘牛士の間で恐れられるほどの、どう猛で頭のよい角の大きな闘牛を育てていた1つの牧場の名前が由来となっています。 闘牛にちなんだ社名を付けているランボルギーニの伝統は、この「ミウラ」から始まりました。ドアを全開にしフロントから見た姿は、ヘッドライトの目の鋭さといい、まさに闘牛といった風貌のミウラです。 車

ミウラの各モデルの特徴

ミウラには、6つのモデルが開発されました。各モデルごとに改良を重ねられ特徴をもった名車に仕上がっています。ミウラの各モデルの特徴を解説していきましょう。

試作モデルのランボルギーニTP400

1965年11月トリノ・オートショーに出展されたシャーシとエンジンのみのランボルギーニの試作モデルとして展示公開されました。その当時は、車としての市販を考えていなかったこともあり、まだ「ミウラ」の名前も付いていないモデル名「TP400」で呼ばれていました。 ランボルギーニ創設者のフェルッチオ・ランボルギーニは、人が集まるモナコのカジノにTP400を駐車したところ、カジノに来ていた大富豪から、当時珍しかったTP400の横置きミッドシップエンジンに、多くの賞賛と注目が集まったといわれています。

正式にデビューしたミウラP400

1966年ジュネーヴ・モーターショーで正式に「ミウラ」はデビューしました。P400のシャーシの改良はランボルギーニが手掛け、ボディのデザインはカーデザイン界の巨匠ヌッチオ・ベルトーネの元で働いていたチーフデザイナーのマルチェロ・ガンディー二が手がけました。 マルチェロ・ガンディー二は、その後、ミウラ・スパイダーの試作品デザインや、デトマソ・パンテーラやランボルギーニ・カウンタックやディアブロなど、数多くのスーパーカーのデザインを手掛けた有名デザイナーです。 ミウラP400は、流れるようなボディラインにもかかわらず、そのどう猛な闘牛を思わせる威圧感やパワフルな爆音の350馬力ミッドシップ4.0L・V型12気筒エンジンは、FRレイアウトが主流だった時代の先を行く存在として注目を集めました。

エンジンに改良が施されたミウラP400S

市販化を考えていなかったP400は、エンジンの不具合や高速走行中のフロントの安定感などに改良がくわえられ、1968年に「ミウラP400S」が販売。問題のあったエンジンに改良を施し、4.0L・V型12気筒エンジンは変わらずパワーのみ370馬力に向上し、パワーの割りに軽量だといわれていた車両重量を200kgアップされました。 P400では最高速度293km/hといわれていましたが、P400Sは車体の重くなった分最高速度も280km/hに下がっています。エンジンが強化されたP400Sは、ミッドシップ特有のエンジンの放熱に、ドライバーは我慢が強いられました。販売台数は1968年から1971年の3年間で170台になります。

完成形のミウラP400SV

ミウラの完成形といわれる「P400SV」は、1971年にジュネーブ・モーターショーで発表されました。TP400Sよりさらに出力を上げ385馬力のパワートレインを持ったP400SVは、「より速い車(Sprint Veloce)」からSVが名付けられています。 ミウラP400販売から数年ごとに改良されてきた完成形として「SVこそ本物のミウラ」といわれています。エクステリアにも多くの改良が施され、より一層ワイルドなスピード感あるフェイスラインに仕上がっています。1971年から1973年までに150台が販売され、ハリウッド俳優のフランク・シナトラやマイルス・デイビスも所有したといわれています。

非常に希少なミウラSVJ

P400SVの1台を実験改良として製作した「J」を通称「イオタ」と呼び、P400SVよりも軽量にこだわったシャーシ開発や、タイヤを一層太くしてフェンダーも広げたエクステリアに仕上げ、エンジン性能・操縦性・製品品質の実験のために製作されました。 実験車「J」の噂を聞いたP400SVオ—ナーであった、革命前のイラン国王モハンマド・レザー・パフラヴィ—が、自分のミウラをイオタに改造してほしいという要望から、P400SVJが発売されたといわれています。 その第1号P400SVJと呼ばれるミウラは、革命後人手に渡り1997年から2002年まで、ハリウッド俳優のニコラス・ケイジが所有していたことから「ニコラス・ケイジ」と愛称で呼ばれることもあるようです。 ランボルギーニは顧客の要望を受諾し、サンタ—ガタ・ボロニェーゼのランボルギーニ工場で、「ミウラSVJ」として、5台製造されています。 この5台は、エンジンやシャーシまでもイオタに変更された希少価値のある正規のSVJになり、外観だけのイオタ化は5台以外にも存在しますが、ランボルギーニではSVJと認めず「イオタ・レプリカ」と呼んでいます。

カスタムモデルのミウラZn-75

当時モーターショー出品に向け開発途中だったミウラロードスターをベースに、ILZRO(国際鉛亜鉛研究機構)で技術開発された合金、コーティング方式、プレート利用を、自動車業界に広める目的で50カ所以上の部品や素材が変更され開発され車が「ミウラZn-75」です。 ミウラの車体をベースにオープン・コンバーションとして製造され、時速300km/hに対応するため車高を30mm下げ、オープンカーとしてロールバーが設置され、ブリュッセル・モーターショーで「ミウラ・ロードスター」として発表された車をベースに、その後、ILZRO仕様に変更された車が、世界に1台のZn-75になります。 車

ミウラの各モデルの生産台数

ランボルギーニ・ミウラは、1台1台手作業で製作されているため、発売当初の生産予想は年間約30台であったといわれています。現在では希少性のあるミウラの各モデルの生産台数を調べてみましょう。

ミウラの総生産台数は全体で約750台

1966年に誕生したミウラは、販売終了の1972年までの6年間に5つのモデルのミウラを販売し、約750台前後の販売台数を売り上げています。全世界に750台のミウラしか生産されなかったとなると、希少性の高さに改めて感動を覚えるほどです。 ただし、750台生産されたうち現存する台数は把握されていませんが、博物館などで保存されている以外で、個人所有のミウラが世界のどこかでオークション販売されることがあると、ネットなどで大きく話題になるほどの希少性のある車だといえます。

最初に販売されたミウラP400は475台

最初に市販販売されたミウラP400は、1967年の発売開始で約110台、1969年の製造終了までに合計475台生産されました。その加速生産ぶりは、ランボルギーニ側も当初予想していなかったので、完成度の優れないミウラになったといわれています。 現在、475台販売したP400が何台現存しているかは把握されていませんが、過去数年間で数台がオークションにより転売されているようです。価格は1億円以上したものもあり、希少性が感じられるマニア向け高級車です。

改良版P400Sは140台

P400は顧客の強い要望で急ピッチで生産されましたが、その急いだことが原因で完成度のよくないものであったため、P400の改良モデルとして1968年に販売したP400Sは、市販されたミウラの中では一番販売数が少ない約140台となっています。その理由は、2年間という短い販売期間のせいではないかといわれています。 改良点は、エンジンやボディ構造などが主であり、改造のおかげで最高速度は低下しましたが、最高出力はP400よりパワフルな馬力となっています。販売台数は少なかったP400Sですが、オークションなどで数年に一度販売されるミウラの多くは400Sになります。

最後に製造販売されたミウラP400SVは約150台

ミウラの市販車モデルとして最後に販売されたP400SVは、1972年から1973年まで150台販売されたといわれています。ミウラの完成形SVが付くこのモデルは、現在でもコレクターが多く、2015年にニューヨークで開催されたサザビーズオークションで、落札価格242万ドル、当時の相場価格1ドル119円としても、日本円で2億9千万円程度で販売されたことになります。 2018年8月現在もサザビーズオークションで、ミウラSVがオークション出品されていますが、出品価格は200万ドル〜224万ドルと設定され、日本円にすると1ドル110円と考えても、2億4200万円〜2億4640万円となっています。このミウラSVはまだ落札決定していないため、ミウラが欲しい人は覗いてみる価値ありです。

1台だけ生産されたミウラZn-75

ミウラを改造し、モーターショーに出すことを目的として開発された「ミウラ・ロードスター」は、モーターショー出品後に、ILZRO(国際鉛亜鉛研究機構)が購入後、ILZROの開発技術を導入し再組立てられ、新技術のドリームカーとして生産された1台だけのZn-75になります。 ミウラZn-75は、市販化はされず新技術を世界に発信する動く広告塔のショーカーとして使用されました。金属の輝きを活かした、ダークグリーンのボディが印象深い世界にたった1台のミウラZn-75は、雑誌などでもたびたび紹介された希少性のある車です。 車

ミウラの販売当初の価格

ミウラの新車販売価格が気になるところですが、当時ランボルギーニの車は日本に正規輸入されず、1970年前後は個人輸入や並行輸入が認められていない時代でもあったため、数台輸入されているはずだが、闇のルートで輸入されたとみられ、当時の新車価格の記録が残るものは、ミウラP400Sの新車価格約1,200万円としか確認されていません。 当時3代目トヨタクラウンの販売された価格が88万円なので、同じ世代の車としては当時からすでに希少性が高い超高級車といった価格で販売されていたようです。

ミウラの中古車市場と各モデルの予想価格

6年間の販売で750台販売されたミウラは、中古車市場でどの程度の価格帯になっているのでしょう。中古車として販売されたりオークションにかけられることも滅多にないので、出てきたときの落札価格や販売価格から調べてみましょう。

生産台数が少ないため購入は難しい

ミウラは1967年の製造から1973年の6年間に約750台生産されています。そのうち、現在残っている台数の把握は難しいですが、数年に一度程度、世界的に有名なオークションなどで販売されることがあります。 出品や販売されるミウラの多くは、車好きな富豪のコレクションの1台として所有されていたものがほとんどで、車両の状態などもさまざまになりますが、ミウラを探しているなら極僅かに売りに出される車を見つけるしか方法はないようです。

明確な相場がないため応相談が多い

滅多に流通されることがないミウラなので、各モデル共に明確な中古車相場はありません。販売されている場合も、オークションで価格が不明な場合や、応相談という販売状態になっていることが多いです。 また、経済的背景も影響があるようで、バブル当時に販売されたミウラは、現在の中古車流通価格より、はるかに高い値段で取引されたこともあったようです。

ミウラP400Sは1億前後

世界的に有名な競売機関のサザビーズオークションで、取引されたミウラP400Sの過去販売価格や、販売された車両の年式をみてみましょう。表を見るとわかるように、2014年辺りから取引価格が倍以上に高騰し、プレミア感が増しています。
開催名 年式/モデル 落札価格
2004年スポーツ・クラシックカーオークション 1970年式ミウラP400S 145,200ドル
2005年スポーツ・クラシックカーオークション 1967年式ミウラP400S 110,000ドル
2007年スポーツ・クラシックカーオークション 1970年式ミウラP400S 473,000ドル
2008年スポーツ・クラシックカーオークション 1970年式ミウラP400S 352,000ドル
2009年スポーツ・クラシックカーオークション 1971年式ミウラP400S 308,000ドル
2010年スポーツ・クラシックカーオークション 1971年式ミウラP400S 396,000ドル
2012年ロンドン 1970年式ミウラP400S 397,600ユーロ
2013年モントレー 1969年式ミウラP400S 650,000-750,000ドル
2014年モントレー 1969年式ミウラP400S 1,265,000ドル
2015年アリゾナ 1970年式ミウラP400S 1,000,000-1,400,000ドル
2015年ビィラエルバ 1971年式ミウラP400S 1,019,200ユーロ
2016年アリゾナ 1971年式ミウラP400S 1,300,000-1,500,000ドル
2018年ロンドン ロッド・スチュアート 所有車 1971年式ミウラP400S 1,200,000-1,400,000ユーロ

ミウラSVJは約200万ドル

ミウラSVJは、希少性が高く正規SVJならば販売台数は5台といわれています。またSVJといっても、エンジンやシャシーに変更の形跡がないレプリカ・イオタもSVJといわれていることもあります。過去にサザビーズで販売されたSVJの落札価格を見てみましょう。
開催名 年式/モデル 落札価格
2010年オートモービル・ロンドン 1971年式ミウラSVJ 728,000ユーロ
2015年アリゾナ 1971年式ミウラSVJ 1,897,500ドル
車

希少価値の高い中古車を購入するときのポイント

既に新車で販売されていない絶版されたミウラのように、希少価値の高い中古車を購入する場合に、注意すべきポイントを解説していきましょう。

外装を確認する

まず外装をチェックしましょう。古い車は保存状態により塗装の剥げや浮き、色褪せている場合も多いので塗装面、また金属部分の錆びやくすみなどもチェックするポイントになります。 またフロントやブレーキなどのランプのガラスが曇っていたり、水滴が溜まっている場合も、パッキンなどの経年の傷みから雨などの水分がライトに浸みている場合もあるので確認しましょう。 外装で忘れがちな場所が、目視で確認する車の底部分です。大きなゆがみや擦った後の錆びや凹みなどにも注意して確認しましょう。

メンテナンスされているかどうか

エンジンルームを覗いてみましょう。ミウラの場合は、ミッドシップなので車両の後ろにエンジンが設置されています。大きく威圧的なエンジンですが、メンテナンスが施されているか、油やオイルの滲みが無いか、ゴムのパッキンなどのヒビ割れは無いかなど、部品の状態をしっかり目視で確認することがポイントになります。 ミウラのように生産から50年近くたっている場合は、前オーナーによりエンジンがオーバーホールされている場合もあります。新しい部品がどんな箇所で使用されているのかなども確認しておくべきでしょう。

購入費だけでなく維持費も考える

ミウラのような希少価値の高い中古車の場合は、購入する代金だけでなく購入後の維持費も覚悟する必要があります。購入後の不具合で交換する部品が製造されていない場合や、修理できる工場も限られていたり、修理代やメンテナンス料も高額になることが予想されます。 また、保険代金なども古い車の場合は、割高になることが多く、車両価格が1,000万円以上の車は加入審査を実施する保険会社もあるほどで、あまりにも高額な高級車の場合は保険を断られる場合もあります。

販売価格が決まっていないことも多いので交渉に備える

中古車販売店などで販売する場合、希少性の高い車は「応相談」となっている場合も多いため、大体の相場値段や過去に販売された価格などを目安に、交渉にのぞみましょう。 また、オークションによっては、落札する値段範囲が決まっている場合があるので、その範囲内での購入が可能になる場合と、スタート価格だけが決定している場合があるので、最高どれだけ購入費に充てることができるのか、上限購入価格を自分の中で決めておくことも必要になります。 車

旧車のレストア方法や費用

ケーブルチャンネルなどで海外の旧車レストア番組があるように、レストアとは、走れなくなった古い車を走れるように復活させる方法になります。レストアの方法や金額など調べてみましょう。

走れない車を蘇らせるレストア

事故や故障で走れなくなった車を修理することをレストアとは呼びません。レストアとは、古くなって動かないような車を復活させて、走行できる状態に蘇らせる方法です。古い希少価値の高い車などは、レストアして復活させることが多くなります。 レストアの範囲は、車全体になり内装から外装、エンジン内部や足回りなど、さまざまな部分を新品同様に復活させる作業をいいます。オーバーホールとの違いは、エンジンやトランスミッションなど限定された部分の機械類を分解・修理することがオーバーホールといわれ、レストアはエンジンだけでない広範囲の復活作業です。

プロに頼むのが一般的

レストア作業を自分の趣味として、時間をたっぷりかけ楽しむ人も少なくありません。ただし、専門的な知識がないと難しいので、プロのレストア工場に依頼することが一般的です。 レストア工場では、全般的な車のレストアをしている場合や、ある特定のメーカーに限ってレストアを受けている場合などさまざまです。2018年からマツダもロードスターのレストアを受け付けるようです。ミウラほどの希少車の場合は、安心できるランボルギーニを取り扱う専門のレストア工場に依頼することが望ましいです。

レストアにかかる費用はピンキリ

レストアの費用は車種やレストアする方法、レストアの範囲によって差があります。レストア自体の相場は、はっきりしないことが多く、特に技術料という具合の請求が多いので、レストアをする工場次第という場合もあります。 最低限しなくてはならないレストアがいくらくらいになるのか、最大限出せる予算を設定してレストアしてもらうこともよい方法です。「とりあえず動けるくらいまで」とか「外観や内装もきっちり」など、レストアする範囲次第では、膨大な費用や時間が必要とされる場合もあります。

フルレストアされている車を購入する方法も

古くても価値のある車の場合、フルレストアされた状態で販売されている場合もあります。フルレストアされている場合は、購入前にどこをレストアされたのか、修理個所や修理工程の確認をしましょう。 レストアされて完璧に復元されていればよいですが、外側だけ綺麗にレストアされて中は古いままという場合もあります。可能ならば、レストア中の写真やレストアに使用された部品の確認ができる車を選ぶことがおすすめです。 車

ミウラのレプリカとは

少数の販売台数のミウラを入手することが困難な場合、ミウラのレプリカを購入する方法もあります。個人でミッドシップの車体を加工しレプリカにする人もいるほど、完成度が高いレプリカもあります。

ミッドシップカーなどをベースにミウラに似せた車

国産のミッドシップ型スポーツカーには、マツダロードスターやトヨタMR-2やMR-S、ホンダNSX、軽自動車でもS660など、安く売り出しているミッドシップカーをベースにボディをオリジナルで製作し、ミウラのレプリカを製作することも可能です。 各機関の部品の入手が困難なミウラより、レプリカのミウラなら国産車なので部品も入手しやすく、維持費が安く済むというメリットもあります。ただし、ボディだけといっても自分で製作するのは、知識が無いと困難なので、レプリカの製作を請け負っているカスタム会社を探す必要があります。

レプリカの相場は本物の5〜10分の1

レプリカされている中古車を購入することも可能です。レプリカの場合、本物のミウラを購入する価格の半額から10分の1の値段で購入できることもあります。 数千万円するミウラですが、レプリカなら100万円〜500万円程度と安く購入することも可能となります。ただし、いくらレプリカとはいえ、車検に通過できることや、電気系統、エンジン系統に支障がないレプリカ車を選ぶことがポイントです。

完成度により相場も変化する

レプリカを製作するためにレプリカミウラ専用に作られた、レプリカキットなども販売されています。レプリカキットを使用すると本物と瓜二つのミウラ完成させることができます。自分で製作が困難な場合は、レプリカを組み立ててくれる専用工場に頼むこともできるでしょう。 また、レプリカされた車を購入する場合は、本物より安く購入できるとはいえ、そのレプリカの完成度により価格は安い物から高価なものまでさまざまになります。瓜二つの完成度が高ければ、レプリカといえども価格は高価になります。

ミウラのレプリカの購入方法

海外ではレプリカキットを購入し、自分で組み立ててレプリカミウラに乗ることは可能ですが、現在の日本では、キットを購入することは難しいため、キットカーの完成品をレプリカとして購入する方法が一般的です。 完成品といっても海外で組み立てられたキットカーをレプリカとして輸入する場合は、日本の道路で走行できるようにするための保安基準をクリアすることや、輸入に必要な税金や輸入費用など莫大な金額になることも予想されます。 国内でレプリカ製作を請け負っている業者に依頼してレプリカを製作してもらう方が、安心でありトータルで考えたら安価で済む場合もあります。 車

レプリカの注意点

海外のミウラと瓜二つのレプリカを購入する場合、いくつかの注意が必要となります。海外から輸入するレプリカに限られますが、注意点に気を付けて購入しましょう。いくつかの注意点を解説します。

公道を走らせるには注意が必要

日本でレプリカを走行させるためには、日本の道路交通法に合格しなくてはなりません。完成品を購入したとしても、日本の保安基準と海外の保安基準には違いがあるため、海外仕様の保安基準を日本仕様に変更しない限り、日本の公道で走行することは不可能です。 日本に輸入する場合にどのような変更が必要なのか、どのような装置を付けなければならないのかなど、完成車のレプリカを輸入する場合の保安基準について、よく調べてから購入することが肝心です。購入して輸入してみたら、日本の基準に引っかかって走行不可能などということにならないために、事前に下調べを行いましょう。

詐欺に気をつける

海外の完成レプリカを購入する場合、輸入の手続きは個人で行うことも可能ですが、知識がない場合は、手続きが上手くいかないことや費用面でも分からないことだらけなので、輸入代行業者に依頼することが多くなります。 ただし、輸入代行業者の中には高額な輸入費用を請求してくる場合や、船や港のトラブルだと言って結局商品が輸入できずに泣き寝入りする羽目になる場合もあります。もし輸入代行業者に依頼するのであれば、信頼できる業者を選ぶことがポイントです。また、輸入に関わる費用の内訳程度の知識は自分でも勉強して理解しておくことがよいでしょう。 車

ミウラのコンセプトカー

ミウラのコンセプトカーが発表されたと噂された記憶があります。あのコンセプトカーは市販されないのか、その後どうなっているのかなど、解説していきましょう。

2005年にコンセプトカーが発表された

2002年当時アウディグループのランボルギーニやアウディのデザインディレクターとして就任していたワルター・デ・シルバ氏でしたが、2005年にVWグループのアートディレクターの就任が発表されたのと当時に、ミウラ40周年にミウラ・コンセプトが発表されています。 ランボルギーニに憧れを持っていた彼は、アウディを去る前に1台の試作品として、最後にデザインさせてもらった唯一のランボルギーニ車ではないかといわれています。

スペックなどの詳しい情報は不明

デザインコンセプトは発表されたが、エンジンや販売日など詳しいスペックなどは一切不明になっておりません。ミウラ生誕40周年記念コンセプトカーということだけに過ぎず、すでに10年以上経過したまま現代に至っています。 ミウラ・コンセプトが発表された当時、名車復刻版が人気となっている時期で、ダッチ・チャージャーやシボレー・カマロが見事に復刻版を登場させ成功している背景からミウラもコンセプトカーとしてデザインを発表したのではないかといわれています。

現在も市販の情報はない

発表当時、復刻版ミウラが発売かと世間はザワつきましたが、結局現在に至っても市販の発表に至っていません。ただし、市販するともしないも発表されていないので、開発段階で時間が経過している事も考え、今後の動向を期待するしかないようです。 もし復刻版ミウラが市販されることになった場合、パワートレインやエンジン、デザインや価格など考えただけでも期待できます。ただし、一般的な人には購入できないほどの価格帯で販売されるだろうことは、予想が可能です。 カメラ

ミウラを見ることのできる場所

世界中で生産台数750台のランボルギーニ・ミウラは、なかなか街中で出逢うことがない希少性の高い車です。そんな実車のミウラを見たい場合は、どこへ行ったら見ることができるのでしょうか。ミウラを見れる場所を調べてみました。

展示会やイベントなどで見ることができる

イタリア本土で開催されたミウラのイベントで見ることが可能です。ミウラ生誕50周年に開催されたイベントでは、イタリアランボルギーニ本社が世界のミウラを20台厳選し、イタリア本土に呼びよせて3日間500kmを走行するツアーが開催されました。 本社主催のイベントだけありP400、P400S、P400SVのミウラ全モデルと、イオタレプリカやイオタSVJも終結され、日本からも3台のミウラが参加しています。イベントなどでは、展示場などにミウラが展示されることもあるので本物のミウラを見たい場合は、イベント発表に注意しましょう。

ランボルギーニミュージアムがおすすめ

イタリアのボローニャにあるランボルギーニ本社に併設された「ランボルギーニ・ミュージアム」は、いつでもランボルギーニの歴代名車が勢揃いで実車を鑑賞できるので、ランボルギーニ好きなら一度は訪れてみたい施設です。 ランボルギーニ・ミュージアムでは、ランボルギーニが販売した名車を年代順に展示されているほかに、市販されないコンセプトカーやプロトタイプの展示もあり、2005年に発表された世界に1台のミウラ・コンセプトも展示されています。 また、敷地内にあるランボルギーニ工場も予約をしておくことで鑑賞できるので、手作業で組まれている様子を間近で見学することが可能です。ランボルギーニ・ミュージアムを訪れた際には、ぜひ工場見学も日程に組み込むことをおすすめします。

日本でミウラが展示されている場所

イタリア本国までいかずに日本でミウラを鑑賞できる場所があります。栃木県にある「魔法陣スーパーカーミュージアム」は、名車スーパーカーのミュージアムと旧JR栃木駅舎の保存を目的とした、非営利団体NPO法人ToSKAが運営する施設です。 旧駅舎の保存に伴い移築した建物内部を、スーパーカーミュージアムとして公開しています。世界的に750台しか生産されないミウラが、このミュージアムには2台現存しています。イエローとオレンジのP400が2台見学することが可能です。 世界的な名車も多く展示され、ランボルギーニ・カウンタックLP400やアニバーサリー、350GTなど、ランボルギーニ車の展示だけでも複数台を一度に見ることができる貴重なミュージアムです。

サーキットの狼ミュージアム

同じく日本国内でミウラを見めることができる、茨木県の「池沢早人師・サーキットの狼ミュージアム」は、土日祝日のみの開館なので、休日にぜひ訪れたい施設です。 コミック「サーキットの狼」の作者、漫画家池沢早人師のデビュー40周年を記念して設立されたミュージアムなので、サーキットの狼に登場した人物が乗っていたとされるスーパーカーが勢ぞろいし、漫画好きにもスーパーカー好きにも嬉しい施設となっています。 ランボルギーニ・ミウラP400Sが鑑賞できるほか、ランボルギーニ・カウンタックLP400やマツダコスモスポーツ、トヨタ200GTなど世界各国の名車と呼ばれる車が、約20台程度常時展示されるミュージアムです。 車

ミウラの魅力を知ろう

ランボルギーニ・ミウラは、ランボルギーのスーパーカーの始祖と呼ばれる名車です。流れるような流線型と、鋭い目を持つフェイスラインは、名前のごとく荒々しい闘牛を思わせる魅力的な車です。今では一般的となったミッドシップを搭載した構造は、スポーツカーの原点といえる名車です。 ミウラのあふれる魅力には、エクステリアだけでなく走行性能やエンジン音にもあります。まずは国内で展示されるミウラを見に行ってみましょう。実車を見れば、ミウラの魅力が一層理解できるはずです。

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