筋肉痛にストレッチは効果的なのか。因果関係と対処法について

筋肉痛にストレッチは効果的なのか。因果関係と対処法について

2018.09.06

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ストレッチと筋肉痛の関係性の解説

激しい運動をした時や、きついトレーニングの後に出てくる筋肉痛。ストレッチなどでほぐして筋肉痛がやわらぐといわれています。ただ、はたして本当にストレッチをして筋肉痛が解消できるものでしょうか。ストレッチと筋肉痛の関係性について解説していきます。 ダンベルトレーニング

ストレッチに筋肉痛を治す効果はあるのか

体をほぐしたり、柔軟性を保つことができるストレッチで筋肉痛を治す効果があるといわれています。本当にそうなのでしょうか、筋肉痛との関係についてみていきましょう。

筋肉痛にストレッチが効果的かは諸説あり

「ストレッチ」は筋肉をほぐすのに効果があると言われているため、筋肉痛にも効果があるように思われていますが、実は諸説あってダメという人もいれば、効果があるという人もいます。 ダメだと言われているのは、痛みのある部分が熱を持っていたり、重度の筋肉痛になってしまった時は、ストレッチを行わないようにしたほうがよいからです。そんなときは、筋肉が疲労しており、その筋肉を無理やり動かしてしまうことで逆に状態を悪くしたりすることもあるからです。 効果があると言われているのは、狙った部分を個別にほぐしていくことで筋肉痛を和らげると言われています。筋肉痛の場所や部位によってほぐしかた、効果的なストレッチの方法が異なってくるので正しいストレッチをすれば緩和されるのではないでしょうか。

一時的に筋肉痛を緩和する事はできる

運動したことでダメージを受けている状態の筋肉痛には、ストレッチをすることで一時的に筋肉痛を緩和することができると言われています。ただ、無理やり痛みのあるところを伸ばしたしてもあまり効果はないようです。

ストレッチで緩和できない筋肉痛はある

体をほぐしたいからと無理にストレッチをすることで、逆に筋肉痛が緩和しないこともあります。筋肉痛の部分が熱を持っていたり、鋭い痛みを感じる、体を動かすことができないくらい辛い筋肉痛の場合や痛みなどでストレッチができそうもない、そんな時には無理にストレッチを行うことをせずに安静にして過ごしたり、整体や整骨院などの専門の機関への受診をしてみることも検討してみてください。 ダンベルトレーニング

ストレッチが原因で筋肉痛になるのか

筋肉痛の緩和する効果があるといわれているストレッチですが、それが原因で逆に筋肉痛になることもあります。どのような状態が原因となるのでしょうか。

間違ったストレッチで筋肉痛になる事がある

ストレッチの方法が間違っていることで逆に筋肉を痛めてしまうことがあり、かえって筋肉痛をひどくしてしまうこともあります。ウォーミングアップをせずにいきなり始めてしまったり、全体をほぐさずに一部分だけストレッチをしてしまったり、運動後に激しいストレッチをしたりなどよかれと思ってしていることでも筋肉を痛めてしまうことがあるそうです。

やり過ぎで筋肉を痛める事もある

痛くなるまでストレッチを行ったり、無理やり筋肉を伸ばすことで逆に筋肉を傷めることもあります。通常よりも激しい運動後など、いつもより筋肉を使ったあとにさらにやりすぎてしまうと痛めることがあるので注意が必要です。 ストレッチ

正しいストレッチ方法

まちがったストレッチ方法をしてしまうことで、逆に筋肉を痛めてしまいます。正しいストレッチ方法を知ることで筋肉痛の緩和や筋肉痛を和らげることができるようになります。どんなものがあるのでしょうか。

体が温まっている状態で行う

「ストレッチ」の目的は、筋肉を柔らかくし動きやすくすることです。そのため、やりやすい状態というのがあります。お風呂上がりやウォーキングのあと、血流がよくなっているときなど、体が温まっている状態がベストです。

気持ちいい程度に伸ばす

何ごとにも「適度」というものがあります。それはストレッチでも同様で、行なっている方が「気持ちがいい」と感じる程度に伸ばすことが大事です。痛みを感じるほど伸ばしてしまっては逆に筋肉を痛めてしまったりすることもあります。

やりすぎないこと

先述しましたが、「適度」に行うことはよいことなのですが、早く痛みを取ろうと無理に我慢してやりすぎてしまうことはオーバーストレッチとなり、逆に筋肉を痛め固くなってしまうので体に負担となりやすいです。無理をせずに痛みが出たときは休んだり、ゆっくりと動かす程度にとどめておくのがよいでしょう。 ストレッチ

筋肉痛の正しい対処法

ストレッチでは筋肉痛が取れないことがあるということがわかりました。では、つらい筋肉痛にはどうすればよいのでしょうか。正しい対処法を知り取り入れていきましょう。

痛みが激しい場合はストレッチは控える

痛い筋肉痛から解放されたいからと無理やり動かしたり、痛みを我慢し続けないでください。 筋肉痛の部分が熱を持っていたり、激しい痛みを持っていたりしたときは、ストレッチを控える方がよいです。痛みが出ているのに無理に続けることは筋肉やじん帯を傷つけてしまうこともあるからです。

患部をアイシングする

筋肉痛で熱を持っているような場合は「アイシング」というその部分を冷やす方法もあります。アイシングはケガの予防にも使われてる手法ですので、筋肉痛を和らげる方法のひとつとして取り入れてみるのもよいでしょう。冷やすと血管が収縮して血流が少なくなるので痛みや腫れなどの炎症を抑えることで痛みを緩和すると言われています。 アイシングを行う場合、運動後や痛みを感じたらすぐ、または最低でも1〜2日のうちにするのが望ましいといわれています。専用の冷やす道具や、スポーツクラブなどでもしあれば水風呂に入るのもアイシングとしては効果的です。

睡眠によって体を回復する

筋肉痛は普段動かない筋肉が疲れて起こっている状態なので、とにかく休ませることが重要です。筋肉痛に限っていることではありませんが、疲労の回復という点で一番よいのは「睡眠」です。 眠っている時は体の中で成長ホルモンが分泌されていて、そのホルモンは疲れている筋肉を修復してくれる作用があるので回復する効果が見込まれます。

ストレッチのやり過ぎは筋肉痛には逆効果といえる

これまで、筋肉痛とストレッチとの関係性についてみてきました。体を動かして柔軟性を保つのはよいことですがなにごとにも「適度」というものがあるとお話ししました。 それはストレッチをする時にもいえることで、やりすぎは筋肉痛にとって全くの逆効果になるというのも見てきました。痛みがあったり、熱を持っている、炎症が起こっている部分があるときはアイシングで筋肉を冷やす、無理に体を動かそうとせずに休ませるということが筋肉にとって一番よい方法なのではないでしょうか。 取り入れやすいストレッチとして、運動前に行う準備運動、そして運動後にも行うことで筋肉痛を予防するというのが今のところ最善といえるようです。また、普段から適度に体を動かすことで筋肉や筋も動かすことになり筋肉痛をおこしにくくなるようです。適度に運動し、適度なストレッチで筋肉痛を予防していい体作りを目指しましょう。

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