タンパク質をプロテインで摂取するメリット・デメリット

タンパク質をプロテインで摂取するメリット・デメリット

2018.10.24

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タンパク質をプロテインで摂る効果とは

タンパク質はからだをつくるうえで非常に大きな役割を負っています。プロテインを摂取することはそのタンパク質を補う効果があります。 プロテインと聞くとすぐに筋トレを連想しがちですが、果たしてそうなのか、タンパク質とプロテインの関係をみてまいります。

プロテインとはなにを意味する言葉か

プロテインと聞くと、「ボディビル」と連想する方もいらっしゃると思います。 今まではプロテインというと、筋トレや運動する人向けといったイメージがありました。実はプロテイン(Protein)とは日本語でタンパク質という意味です。 代表的なプロテインは、牛乳や大豆からタンパク質を抽出し、さらに精製したものです。三食の食事をきちんと食べているから、プロテインは必要ないと考えている方はおおいと思います。 ですが食事のバランスや、筋トレを目的にした運動量の多い人にとって、タンパク質の摂取量が不足している場合があります。 いまではアスリート向けのプロテインだけでなく、ダイエット目的で良質なタンパク質の補充に利用したり、カロリー摂取を抑えるための生活習慣病予防のためなど、さまざまな用途に活用されています。

タンパク質をプロテインで取るメリット

多くの場面で利用されるプロテイン。プロテインはタンパク質を摂取するために使われますが、そのメリットとはどのようなものなのでしょうか。

すばやくタンパク質を吸収できる

タンパク質は、炭水化物、脂質とともに三大栄養素と呼ばれています。身体をつくるうえで重要な役割があります。タンパク質を摂取するにあたり、通常の食事ではほかの栄養素も含んでいるので、タンパク質だけを摂取することは出来ません。 多くの栄養素はタンパク質の吸収を阻む場合があります。プロテインは精製段階で油分や脂質など余分なものをカットしてつくられていますので、余分な栄養素を過剰に摂取することなく、プロテインはタンパク質を吸収しやすく作られているのです。

短期間で効率的に筋肉をつけられる

からだや筋肉をつくるにはタンパク質が必要です。とくにタンパク質の純度が高いプロテインは、筋肉をつくるために非常に効率がよいといわれています。 その証拠として、多くのボディビルダーやアスリートは、状況におうじて適切で良質なプロテインを、理想的なタイミングで愛飲しています。

タンパク質だけを摂取することができる

タンパク質は通常の食事からも摂取することが出来ます。食事には炭水化物や脂質だけでなく、糖質や塩分等おおくの栄養素が含まれています。 必要なタンパク質を食事だけでおぎなおうとすると、過剰摂取になり太りやすい状況となってしまいます。しかしプロテインは精製段階において、余分な脂質や油分をカットしているので必要なタンパク質だけを摂取することができます。

気軽に摂取できる

プロテインの利点のひとつに気軽に摂取できるという点が挙げられます。 プロテインを粉末のままで摂取する人は少ないと思いますが、水や牛乳とシェーカーがあればすぐに摂取することができます。プロテインを適量を、そのシェーカーに入れるだけですので、てまもかからず場所もとらず持ち運びに非常に便利です。

時間とお金の節約ができる

高タンパク質のものを食事で摂取しようとすると、手間とおカネが掛かります。簡単にいいますと食事をお肉ばかりにすると、考えていただくと分かりやすいかと思います。 タンパク質を摂取するために、鳥のささみなどもよく活用されますが、調理にも手間ひまがかかります。その点、プロテインは高く感じますが、プロテインのタンパク質を食事で摂取しようとすると、非効率でかつ不経済であることがわかります。

タンパク質をプロテインでとるデメリット

いままで、プロテインに関するメリットについて説明してまいりました。 それではプロテインだけで、からだに必要なタンパク質を摂取することがよいかと言えば、そうではなくデメリットもあります。

内臓に負担をかける恐れがある

プロテインはタンパク質を効率的に吸収できるようになっているため、過剰摂取する可能性があります。 普段の食事で摂取したタンパク質にくわえ、プロテインからのタンパク質も補給されるので、過剰摂取になり腎臓をはじめ、さまざまな内臓に負担をかける可能性があります。また内蔵に負担をかけると内臓環境が変化し、口臭や体臭にも影響が現れる原因にもなります。

味が苦手な人は飽きやすい

プロテインは特有の粉っぽさや独特な味がします。近年では水に溶けやすいように改善がなされ、さまざまなフレーバーも発売されています。 昔に比べるとずいぶん飲みやすくなったように思いますが、まだまだ粉っぽいのでニガテと感じる人もいます。また毎日飲むものですので、味が単調だと飽きてしまう人もいます。飽きが来ないようにするためには、いろいろな工夫が必要です。

主なプロテインの種類

プロテインは原料の違いによって種類があります。その中で代表的なものをご説明します。

ホエイプロテイン

牛乳に含まれるタンパク質の約20%が「乳清」と呼ばれホエイプロテインの原料となっています。ヨーグルトのうわずみに透明な液体が浮いていることがありますが、その液体がホエイプロテインです。 特徴は吸収が早く、身体づくりに重要なアミノ酸が豊富に含まれています。他のプロテインに比べ、水に溶けやすい性質で、このホエイプロテインの登場により、プロテインが一般に普及していった要因になったとも言われています。

ガゼインプロテイン

ホエイプロテイン同様、牛乳から作られるプロテインです。牛乳に含まれるタンパク質の約80%がこのガゼインです。ガゼインは乳酸と合わさることによりヨーグルトとなります。ガゼインプロテインは比較的にゆっくり吸収されます。日本ではガゼインプロテイン100%の商品は、ほぼ流通しておらずホエイプロテインと混合されたものが販売されています。

ソイプロテイン

ソイプロテインは大豆からつくられるプロテインです。植物性のプロテインですので、高タンパク質はもちろん、ヘルシーでコレステロール値の改善等、健康志向のプロテインとして人気があります。 また代謝を促進する効果があり女性にも人気です。ガゼインプロテイン同様吸収は比較的ゆっくりです。また水に溶けにくく、きな粉のように粉っぽいことから好みの分かれるところがあります。

目的別おすすめのタンパク質プロテイン

プロテインは種類によって特徴が違うので、目的によって摂取するものが異なります。また飲む時期も大事ですので合わせてみて参りましょう。

短期間で筋肉をつけたい場合

短期間で筋肉をつけたい場合は動物性タンパク質で、吸収の早いホエイプロテインがおすすめです。 吸収が早いというのは即効性に優れ、運動直前、直後に飲むとより効果的です。筋力アップを目指し筋トレ直後が最適です。 流通しているプロテインではホエイプロテインが多くを占めており、プロテインの王様と呼ばれることもあります。短期間で筋肉につけたい場合におすすめではありますが、プロテイン選びに迷った場合はホエイプロテインを選ぶとはずれがないとも言われています。

空腹とカロリーを抑えたい場合

植物性のソイプロテインは、高タンパクで低カロリー、さらに腹持ちがよいと三拍子揃っています。また代謝を促進する効果があることから、健康志向の方、特にダイエットに取り組む女性におすすめです。 また吸収スピードが遅く起床時や就寝前などに摂取するとより効果を得られます。牛乳に含まれる成分には一種の中毒性がありますので、そういったものがニガテな方には特におすすめです。

寝る前にプロテインを飲みたい場合

ガゼインプロテインは一般的に見て吸収が遅く、からだにゆっくりと浸透していきます。吸収スピードが遅いということは血中のアミノ酸濃度を長時間、高い水準で維持することができ、効果が長続きするという利点につながります。 ですのでガゼインプロテインはスタミナタイプのプロテインと呼ばれることがあります。但し、ガゼインプロテインのみ単体の商品はほとんど流通していません。ホエイプロテインと混合となるので双方の特徴を活かす摂取の方法が必要です。

プロテインをよりよく活用するには

人間のからだをつくるにはタンパク質が多く必要です。現代の食事では必要なタンパク質を確保することは困難です。 また糖質過多になりがちですので、からだにとっても宜しくありません。用途に合わせ、効率的にプロテインでタンパク質を補充するのが、時間的にも、経済的にも賢い選択ではないでしょうか。

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