マウンテンバイクは通勤や通学にも最適|その性能と最新モデルを解説

マウンテンバイクは通勤や通学にも最適|その性能と最新モデルを解説

2018.10.18

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通勤に選ぶべき自転車は

自転車で通勤するとなれば、今一番流行っているのはロードバイク、ドロップハンドルに抵抗がある人にはクロスバイクという選択肢があります。なんといっても700Cのホイールはスピードが出ますので、混雑した幹線道路の自動車を横目に、疾走する姿を見られてことがある方もいると思います。 しかし、スピードが出るだけが通勤用自転車の条件ではありません。確実に会社に着くことを第一の目的にしなければなりません。その目的には別の選択肢があります。

通勤にクロスバイクではなくマウンテンバイクを選ぶメリット

大都市近郊といえども全てが鏡のような路面ではありません。アスファルトのような簡易舗装ではすぐに端のほうがボロボロになってしまいます。 700Cのタイヤは細いタイヤが多いですから、パンクまではしなくても、道にハンドルを取られることも多いでしょう。そこにマウンテンバイクの強みがあります。

砂利道でも安定性が高い

マウンテンバイクは、もともと、荒れた道を走れるように車体からタイヤまで設計されています。一方、クロスバイクは主に舗装路のサイクリングを目的として開発されています。ロードバイクよりも太いタイヤを履くとはいえ、マウンテンバイクには悪路走行性は全くかないません。 MTBにはサスペンションも付いていますので、悪路の安全性はより高くなります。通勤の道路に荒れた道があるようでしたら、クロスバイクではなく、マウンテンバイクの選択を視野に入れておいたほうがよいです。

高い安全性のあるマウンテンバイク

舗装路に出ても、マウンテンバイクはその性能から活躍します。自転車は専用道路がなく、歩行者用の歩道しかない場合などでは、車道を走らなければならな時があります。その場合、自動車を避けて端のほうを走ることになりますが、舗装路でも路肩の端のほうは荒れていることが多いです。 路肩では砂や砂利、水たまり、落ち葉の吹きだまりなど、乗っていて滑って自動車がわに出ては大変です。また、雨の日に鉄製の排水溝のふたにハンドルを取られた経験がある方も多いはずです。クロスバイクはマウンテンバイクほど悪路に強いタイヤは少ないですので、危険な目にあう確率は高くなります。

通勤におすすめのマウンテンバイクの選び方

マウンテンバイクにもいろいろな種類があります。レース用から里山ライド、ダウンヒル、特殊なところではトライアルなどという競技もありそれぞれに特化した自転車が出ています。通勤用にはMTBのエントリーモデルかXCレース用、トレイルライド用が向いています。

軽量な素材でスピード重視

マウンテンバイクの素材はアルミ、クロモリ(鉄製)、カーボンといったところが主流ですが、この中から選ぶのであればアルミ製が無難です。ほかの素材が悪いわけではありませんが、カーボンは軽量ですが高価、クロモリは水分によって錆びる可能性があります。錆びにくくある程度軽量である点で、一番バランスがとれた素材はアルミです。 重量はサス付きで14Kg以内が理想的です。軽量のほうが加速力に優れ、操作性も向上するので自分の思い通りに乗れて楽しいです。フルサスでもXCレース用ならそれより、軽量になりますが高価です。標準的なところで選ぶならハードテイルです。

耐久性重視のマウンテンバイク

通勤のトラブルを極力避けたいなら、マウンテンバイクが一番丈夫です。太いタイヤで対パンク性能はロードやクロスバイクと比べても丈夫です。 また、フレームや変速機などのコンポも悪路走行を想定して、頑丈に作られています。ブレーキも主流はディスクブレーキなので、Vブレーキの多いクロスバイクよりも雨の日でも安定した制動性があります。 通勤路に砂利道や悪路を含んでいるのならば、平均スピードは落ちますがマウンテンバイクを選ぶのが一番確実です。 舗装路だけでも路肩走行でパンクの危険を感じるのならばマウンテンバイクにしておいたほうがいいです。

おすすめのマウンテンバイクのメーカー

一番よいのは気に入ったものを買うことがです。通勤も距離のあるライドにも楽しくなりますし。これから紹介する製品はアルミのハードテイルはよいものがそろっております。

ジーティー(GT)

GTは人気が高く、街でもよく見かけるメーカーです。MTBのトリプルトライアングルというシートポストとシートステイの独特な溶接がカッコよくて、理屈抜きに欲しいと思わせる自転車です。歴史は結構古く、1973年にBMXのメーカーとして誕生したのがはじまりです。

コナ(KONA)

1988年に創業したKONAは、本格的な走りの性能とは裏腹に、POPなカラーリングとハワイ州に通じるネーミングで人気を博しています。 鮮やかなカラーは街乗りにもピッタリで、街の風景を明るくしてくれます。ハードテイルにはXSを用意しているモデルもあり、26インチのサイズのタイヤを履いているので、小柄な人でも乗りやすくなっています。

ビアンキ(Bianchi)

ビアンキの始まりは1885年、エドワルド・ビアンキがイタリアのミラノに自転車店を開いたのが始まりです。 歴史のあるメーカーで、伝統のチェレステカラーの自転車を見たことがある人も多いはずです。ロードバイクに伝統がありますが、MTBもレースで活躍し、クロスバイクも作っています。

アンカー(anchor)

ブリジストンのスポーツ自転車ブランドです。日本のメーカーだけに、日本人の体型をよく研究しているため、フィットするサイズが選べます。 レース用バイクも多く、トレイルライドのためのMTBもあります。タイヤサイズは、29インチのものはなく、650B(27.5インチ)のものを採用しているのは、狭い日本の山道を考慮しているからです。

おすすめのマウンテンバイク

マウンテンバイクは商品の入れ替えが激しく、つねにリサーチしていないと部品が変更され、来年度モデルはおすすめできない、または機種や機能が削除されることもありますのでご注意ください。今回は、2018年のおすすめ商品をまとめました。

ジーティー(GT) アグレッサー エキスパート

丈夫そうなフレームにフロントサスペンションと、太いタイヤで乗り心地のよい一台です。 ハンドルはライザーバーで、上体が少し起き上がり、前がよく見ます。ディレイラーはフロントがターニー、リアがアルタスなので、グレードアップも可能です。

コナ(KONA) ラナイ

このモデルの特徴は、一番小さなサイズのタイヤが26インチであることです。小柄なライダーにも取り回しのよいサイズになり、車高のあるマウンテンバイクを諦めかけていた人にもお勧めです。 ディスクブレーキは、機械式です。このバイクもライザーバーですので、視界はいいです。

アンカー(anchor) XG6 SPORT

アンカーのこのモデルはフロントサスペンションのストロークが140mmと大き目で、本来は里山のトレイルライド用ですが、街で乗っても乗り心地が良くなるメリットがあります。 ほかに紹介しているモデルより、かなり価格が高めなのですが、フレームの品質がいいのだと考えられます。ディレイラーがフロントもリアもアセラなので、グレードアップの素材にもよいバイクです。

ビアンキ(BIANCHI) KUMA 27.3 Matt

このモデルは2018年モデルです。27.5インチのホイールに24段変速、ディレイラーは前ターニー後ろアルタスです。 2019年モデルで値段の近いものは、「Magma 27.2」というモデルです。値段は83,000円(税抜)で、21段変速、ディレイラーは前後ターニーに変わっています。街乗りにはどちらも十分すぎるほどの性能です。

通勤にもマウンテンバイクはおすすめ

MTBは、昔スポーツ自転車が流行り始めたころ、とても人気が高かったのですが、今は通勤用には、ロードバイクやクロスバイクに人気を取られています。 しかし、荒れた道でもものともしないタイヤ、それを受け止めるフレームやドライブトレイン、乗り心地をよくするサスペンションなど、マウンテンバイクを通勤に使用するのに立派な価値はあります。MTBは耐パンク性能も優れていますし、雨の日でもタイヤさえきちんとしたものを履いていれば横すべりせず安心です。 700Cのタイヤ(ロードバイクやクロスバイク)は確かに速いですが、目的地に着くという確実性を含めれば、マウンテンバイクは一番の性能を持っているのです。

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