プロテインは作り置きできるのか。効果的な飲み方と間違った摂取方法

プロテインは作り置きできるのか。効果的な飲み方と間違った摂取方法

2018.10.10

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プロテインを作り置きしたい

多忙な毎日、仕事と筋トレなどの体づくりの毎日。食事にも気を使わなくてはなりません。食事の支度も時間のある時にあらかじめしておけるように、プロテインも作り置きしてしまいたくなります。 しかし、品質上や栄養の観点から問題はないのでしょうか。今回は聞いてみたかったけど、ちょっと聞きにくいプロテインの作り置きについて紹介します。

プロテインの作り置きはダメ

プロテインを作るのは簡単だけど、そのつど作るのは面倒な作業です。トレーニングしてクタクタな所にもう一仕事するのは億劫になってしまいます。時間のある時にまとめて作り置きできるのであれば、作ってしまいたくなります。 結論からお伝えすると、プロテインの作り置きはNGです。どのような理由から作り置きしないほうがよいのか。一つずつ見てまいりましょう。

鮮度が落ちてしまう

プロテインは飲む直前に、水や牛乳に溶かすことを前提に開発された商品です。いくら冷蔵保存していたとしても、プロテインを溶かした状態で保管すると鮮度が落ちてしまうため、作り置きはおすすめできません。 サプリメントであっても、プロテインは食品であることには変わりありません。鮮度を保つためにもあくまでも粉末の状態で保存し、飲む直前に溶かすようにしてください。

酸化する

粉末の状態であっても、保存状態によってはプロテインは酸化してしまいます。ましてや溶かした状態ではさらに品質が変化しやすいため、味や風味が落ちてしまいます。 また酸化に強いとされるホエイプロテインであってもおすすめできません。ただでさえプロテインは飲みにくく、味もとくべつよいものではないので、なおさら鮮度が落ちてしまうのは避けたいものです。

雑菌が繁殖する

プロテインは栄養満点。その栄養が嬉しいのは雑菌も同じことです。乾燥した状態であれば雑菌も繁殖しづらいですが、溶かした後のプロテインはその栄養の高さから雑菌の繁殖もしやすくなります。 そのまま放置しておくと、お腹を壊してしまう可能性もあります。風味が変わる程度で済めばいいですが、せっかく身体作りをしているのにお腹を壊してしまっては元も子もありません。

タンパク質の変質が始まる

プロテインは水に溶かすと、筋肉を作るためのグルタミンが変質を始めます。グルタミンが変質するとせっかくプロテインを摂っても、身体に吸収されにくくなります。 肝心のタンパク質の栄養価が下がっては意味がありません。やはり飲む直前に作って、できるだけフレッシュな状態で飲むのが最善です。

プロテインの保存方法

プロテインは溶かすと品質が劣化しますが、溶かす前の品質劣化はどうなのでしょうか。プロテインの上手な保存方法を調べてみました。

ベストな場所は冷蔵庫

多くのプロテイン保存方法の表示を見てみると、「高温多湿の場所を避けて保存してください。」と記載されています。家の中の具体的な高温多湿でない場所とは、やはり冷蔵庫の中です。 庫内は涼しい温度で一定に保たれている上、湿度も50%前後になっているためプロテインの保存にはもってこい。口が開いていると湿気てしまうため、しっかりと密封してた上で保存してください。密閉容器に入れるのもよい方法です。

涼しい場所25℃以下で保存

1kg位程度のプロテインであれば、冷蔵庫に入れることも可能ですが、大容量タイプだと冷蔵庫に入りきらない場合もあります。また長期出張や旅行など自宅をあける時には、なおされ冷蔵庫などで保存するのがよいです。 プロテインは25℃以下であれば保存が可能です。開封後は吸湿を避けるために、チャックをしっかりと閉め、3ヶ月を目安に使い切るようにしてください。また口が開いていると虫や雑菌が繁殖する可能性もあります。一度虫がついてしまった後では捨てるしか手がありません。高価なプロテインを虫や雑菌から守るように、大切に保存してください。

直射日光や高温多湿の場所を避けて保存

夏場など25℃以下での保存が難しい場合は、直射日光の当たる場所や高温多湿の場所を避けて保存してください。 車の中は温度が上がりやすいため、プロテインを放置するのはおすすめできません。またジムも室温が28℃前後と暖かいところが多いため、ロッカー室やパウダールームなどで保管するのも注意が必要です。 台所などの水回りやガスレンジのそば、床下収納、シンクの下などは、直射日光が当たらず保存場所に便利ですが、意外に湿気がたまりがちです。湿気対策を万全に行うか、直射日光が当たらない、風通しのよい場所で保存してください。

外出先でプロテインを飲む場合の保存方法

作り置きできない。それでもジムや屋外でのトレーニング直後にプロテインを摂るには持ち歩くしかありません。そのような場合でもどうすれば品質を保ったまま携帯することができるでしょうか。 大切なのは余分な酸素や、湿気にさらさないことです。シェーカーに一回分を入れて持ち運び、飲みたいとき直前に溶かして飲むようにしてください。複数回必要な場合は、粉ミルク用の携帯ケースやコンパクトな密封容器に入れるのもおすすめです。

プロテインを飲むタイミング

仮にプロテインを作り置きしたとしても、麦茶のように喉が乾いたら飲む、というわけにはいきません。身体によい、プロテインを摂る効果的なタイミングもぜひ覚えておいてください。

トレーニングしていない時に飲むタイミング

「プロテインは運動した後」というのは普通のタイミングですが、トレーニンングをしていない時でも効果的なタイミングがあります。 せっかくのプロテインを無駄なく身体に取り入れる方法を知ってください。

飲む直前に作る

まずはプロテインを作りましょう。作り置きをしてしまうとタンパク質が変質するため、飲む直前に作ります。できるだけフレッシュな状態で摂取してください。

寝る前が効果的

飲むのは睡眠前がおすすめです。睡眠中は成長ホルモンが多く分泌され、タンパク質の吸収を促してくれるため、筋肉量を増やすのに適した時間帯といえます。寝る直前ではなく、寝る30分~1時間前を目安に飲むようにしてください。

運動後30分以内はゴールデンタイム

運動直後にプロテインを摂ることを推奨されるのは、傷ついた筋組織を修復する栄養素が必要とされ、吸収が高まるとされているためです。 運動後にプロテインを摂ると、筋肉に送る栄養量が通常の3倍にアップするともいわれています。できるだけ間隔をあけずに新鮮なプロテインを摂るようにしてください。

朝食時の摂取

寝ている間にタンパク質が消化されて、朝は身体もカラカラになっています。運動直後と同様に、身体が求めている時間に補給すると普段以上に吸収します。 筋トレをしていない人でも朝にプロテインをとるのはおすすめです。 身体作りに朝食は最も大切な食事です。エネルギッシュに1日を始めるためにも、いつもの朝食にプロテインを加えてください。

プロテインの作り置きはしない

プロテインを作り置きしてしまうと、せっかくの栄養が台無しになってしまいます。多少面倒に感じても、できるだけ新鮮な状態で摂取してください。 その上でより効果的なタイミングでプロテインを摂取し、効率よく魅力的な身体作りを目指してください。

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