生命保険の概説
「生命保険とは自分が死んだ時に保険金が出るもの」というイメージしか持っていない男性は多いかもしれません。しかし30歳を過ぎると結婚や体調不良など、心身ともにさまざまな「変化」が出て、生命保険に関して深く考える機会も増えてくるでしょう。生命保険は命の保障、障害の保障をしてくれるなど、商品によって色々違いますので、しっかり考えておきましょう。
独身の30代男性におすすめの生命保険
今回紹介する生命保険は30代男、独身という設定で考えた生命保険です。そのほかの年齢、またライフステージによっておすすめする商品も変わってくるので、本格的に自分が入ることを考える時には、自分の年齢、環境、ライフステージを考えて選定する方がいいでしょう。
フレキシィ エス
30代男性の保険選びの中で1095日という保障がある「終身医療保険」フレキシィ エス、医療保険と手術、先進医療等もついてくる医療保険部分と、一生涯安心の「終身」保険です。妻帯者や子供がいる場合に必要となる死亡保障ではなく、独身に必須の医療という分野がカバーできる内容となっています。
入院は日帰り入院も含めて1日目から保障があり、1回の入院で60日まで、通算で1095日、しっかり保障が付いている終身医療保険です。
メディカルKit NEO
メディカルKit NEOは医療総合保険、病気、ケガに対して一生備える事ができる医療保障が魅力となっています。シンプルな医療保障に先進医療、通院までカバーしてくれる魅力ある保険です。
1万円タイプの場合、病気で所定入院で入院1日目から最長60日まで1日につき1万の保障、怪我で入院した場合も災害給付金が1日目から最長60日1万でます。日帰り入院もカバーしています。
既婚の30代男性におすすめの生命保険
既婚となると妻がいて家庭によっては子供もいる状態、万が一のことがあった時に子供と奥さんを守るための保障が必要です。そうなると独身とはまた違う補償内容になります。もしも自分がいなくなっても、生活していける事、また教育面でも対応できるようにしておきたいと考える方が多く、独身とは全く違う保障が主軸です。
夫婦2人という場合は1500万くらいの保障額、夫婦とお子さんが1人という場合は、3000万くらいが一般的といわれています。
ライフネット生命 家族への保険
既婚の場合、すでに保険加入しているという人が多いので、保険内容の見直しを検討するという人が多くなるかもしれません。既婚となる時、将来を考えて家族が困らない保障がある保険に入るという人も多いと思います。その場合も、保障・契約内容についてしっかり考えることが必要です。
例えば共働きで住宅ローンを抱えているという場合、月々の保険料を抑えたいと考える人が多くなります。そんな時に魅力的な定期保険がライフネット生命の「家族への保障」という保険です。
30歳男性で保険金額が1000万、保健機関10年なら月払い保険料は1000円を少し超える位の金額になります。10年くらいでライフステージも変わっていくので定期保険としてはちょうどいい長さでしょう。
オリックス生命 定期保険Bridge
インターネット申し込み専用の保険なのでお値段がリーズナブルです。死亡保障に特化している掛け捨ての保険となりますが、保険金額や期間に関しては家庭環境と希望に合わせてカスタマイズできる魅力を持っています。
死亡保障は病気でも事故でも同額、これもこの保険の特徴です。申し込みも簡単、見積もできるので試算してみるといいでしょう。
自営業の30代男性におすすめの生命保険
30代の男性でも自営となるとサラリーマンとはまた別の保険内容が必要となります。サラリーマンは社会保障がしっかりしていますが、自営業の方は万が一に自分で備える必要があるのです。
保険も死亡保障、医療保障、また生活の保障と強固に家族と自分を守ってくれる保険が必要となります。自営業の方は同じ30代でも、サラリーマンとは別の保険に対する考え方を持っていなければなりません。
パルシステム就業不能保険はたらく力
パルシステムの就業不能保険はたらく力は自営、フリーランス、またパート、アルバイトという方に向いている保険です。こちらの保険は持病がある人でも、主婦の方でも加入できる人気の保険となっています。
入院以外の自宅療養までカバーしてくれるので、万が一の際にも安心です。職業による加入制限がないという点が大きな特徴です。自営業を営む家の主婦は仕事を手伝いながら家事、育児をこなすのでなくてはならない存在でしょう。こうした保険に加入しておくことで、主婦の万が一に野備えることができます。
ライフネット生命働く人への保険2
ライフネット生命の就業不能保険、働く人への保険2は自宅療養に対しても保証が受けられる安心の保険です。病気、ケガだけではなく、病気をすれば自宅療養であっても働くことが出来ず、生活のための支払いに困ることになります。
就業不能給付金は毎月お給料のように受け取ることああでき、回復するまでしっかり保証があるのは安心度が高いです。所定の高度障害になったら就業不能給付金月額の10倍の保険金が払い込まれます。保険料払い込みも免除です。
どれくらいの保障を受けるべきかという確認
生命保険といっても実際にどのくらいの保証を考えればいいのか、見当がつかないという人が多いと思います。生命保険で保証してほしい費用は何かというと、やはり生活費、教育費、住宅費でしょう。
独身の場合には、生活費、住宅ローンを持っている人は住宅費が必要ですが、教育費は今のところ除外してもいいと思います。しかし今、子どもも妻もいるという既婚の方は、この先にかかる費用のことを予想して万が一の時に困ることがないように考える必要があるのです。
特に教育費は小学校から高校まで公立であれば140万弱、しかし私立オンリーで行く場合は倍以上の300万を超える教育費となります。これに大学が加わるとさらに大きな金額になりますし、塾、その他習い事、スポーツなどにかかる費用を足すと大きな費用です。
30代の平均自己負担額
実際に生命保険に入った場合、どの程度の支払いが必要となるのか、年間保険料の支払いについてのデータを見てみました。30代の前半と後半に分けたデータです。
30歳から34歳までの年間生命保険支払額では24万から26万と12万未満が多いという回答、35歳から39歳では24万から36万が平均という回答になりました。つまり30代前半も30代後半も月額にすると1万から2万くらいの保険料を支払っていることになります。
保険に加入するメリット
30代の場合、月額平均1万から2万くらいの生命保険料を払っている人が多いという結果がわかりました。しかしこのくらいの金額を支払うとなると本当に保険に入るメリットってあるのか?と疑問を持つ方も多くなります。
生命保険に加入する大きなメリットはもちろん万が一の際に備えることができるということですが、これ以外にもメリットがあるのです。
老後等の生活に必要な費用を賄うことが可能
保険商品によっては解約返戻金がありますが、解約してお金を貯蓄に回すということも考えることができます。老後の生活の中で費用が必要となった場合も、解約返戻金が役に立つでしょう。
支払う税金を抑えることが可能
相続税に関する事で悩む人も多いのですが、相続が発生した場合、生命保険が相続対策となることもあります。生命保険料を相続対象の貯蓄から支払っておくことで、相続の財源を減らすことができるのです。
生命保険というのは、税金に関して一定の控除があるので「非課税内」で収まる金額であれば相続税も発生しません。保険と税金のことについても30代くらいからしっかり考えておくべきです。
保険に加入するデメリット
生命保険は万が一に備える商品ですが、デメリットがないわけではありません。そのためデメリットもよく理解して商品内容を確認し、契約する事が必要です。
元本割れの可能性がある
解約返戻金があるタイプは、生命保険の解約によってこれまで支払ってきた保険料を解約返戻金として受け取ることができます。契約が長いほど支払った保険料よりも返戻金の方が一般的に高くなりますが、契約が短いと元本割れ、つまり支払った保険料よりも返戻金が低くなる可能性もあるのです。
長い期間契約している場合にはほとんど心配する必要はないといわれています。生命保険は早期解約してしまうともったいない!と理解しておくといいでしょう。
保険料が高くなる場合もある
保険商品をよく理解しないままに契約すると、年齢に応じて保険料が高くなってきたとびっくりすることもあるようです。終身保険の場合は保険料が一定で、保険に関する資金計画をたてやすい商品といわれています。
そのため、若い世代で生命保険に加入された人の中で、保険料が安いからと定期保険にする人も多いのです。20代から30代くらいは収入がそれほど高くないので終身保険の保険料を払うことで貯蓄に手が回らないという人もいます。
定期保険の場合、年齢とともに保険料が上がっていくタイプも多く、また10年契約だとその後、継続する時に保険料が高くなることもあるので注意が必要です。
メリットデメリットを考慮して決める
保険は万が一の時に加入していてよかったと思うもので、普通に生活している時には保険料がもったいないなんて思うこともあります。しかし30代になると体力が衰えてきたと感じたり、健康に自信が持てなくなることもあり、保険に関してかなり真剣に考える時間も出てくるのです。
生命保険は全てにおいてメリットだらけという商品ではありません。万が一の際の保証などメリットも高いのですが、デメリットもあります。生命保険とは何かを知れば、メリット、デメリットを理解した上で比較検討が必要と理解できるのです。