ブレーキシューの交換は難しくない
自転車の修理など、今まで全く行った事のない方でも、ロードバイクであれば組み立てやすく、ブレーキシューなどの交換40代以降で夢中になれる趣味として、ロードバイクを上げる事ができます。ご存じの通り、ロードバイクは、走りに特化した自転車ですが、パーツごとを交換したりグレードを上げたりする事で、自由なカスタマイズが魅力と言われています。ツーリングなどにも、かなりの走りの性能を見せるロードバイクですが、その重要な部分はブレーキにあります。
はどなたでも簡単に行う事ができます。自転車のブレーキのタイプには、いくつかありますが、ロードバイクに使用されているのは、リムブレーキといわれるタイプが一番多く使用されています。
ブレーキシューとは、リム部分に直接あたるゴムパットの事で、ロードバイクの場合は前輪と後輪に、それぞれリムブレーキが取り付けられています。また、ディスクブレーキの場合は、専用のパットブレーキを使用します。
ブレーキシューについて
まずブレーキシューには、アルミホイール用のものと、カーボンホイール用のものがありますので、購入する際にはよく確認しておきましょう。両者の違いは、素材にありますので、カーボンホイール用のブレーキシューを、アルミホイール用のものと間違ってしまうと、ブレーキがほとんど効かなくなってしまいます。
また、ブレーキシューにも、かなりの価格差というものがありますが、安価な価格のブレーキシューでは、すぐにブレーキシューが削れてしまったり、ブレーキの利きが悪いといった事があります。
ブレーキシューは消耗品であるからメンテナンスが必要
自転車で、一番注意しておかなければならないのが、ブレーキと言われていますが、ブレーキの効かない自転車は凶器となってしまいます。特にロードバイクの場合、時速30キロなど平気で出てしまいますので、ブレーキの有無は命をも左右しかねません。
実際に、時速30キロとは、原動機付き自転車の法定速度ですので、どれだけのスピードであるかはお分かりいただけるかと思います。また、最も大切な事は、ブレーキシューは消耗品である事です。したがって、普段のメンテナンスが重要なポイントとなってきます。
ブレーキシューの溝の状態を確認
ロードバイク用のブレーキシューには、細かな溝が彫り込まれています。これは、自動車や自転車のタイヤにもあるように、グリップ力を良くする効果と、溝の状態で交換が必要であるか簡単に確認できるからです。つまり、このブレーキシューの溝がなくなっていたら、即座に交換する必要がありますが、溝が無くなってしまってからでは実際は遅いのです。
特にロードバイクは、一般自転車と比べてみても、かなりのスピードが出ますので、ブレーキがきかないと感じたら、すぐにでも交換する必要があります。
ブレーキシューに異物が付着していないか
ロードバイクの場合は、本体も高価ですが、パーツ部分も非常に高価なものが多いものです。例えば、ブレーキシューに金属片が刺さっている場合、そのまま放置していると、リムを傷つけてしまいますので、即座に除去しておかなければなりません。
よく起こる例として、走行中リムから異音が聞こえる場合は、ブレーキシューに異物が挟まっている可能性があります。ブレーキシューに、細かな砂利や金属片などが突き刺さっている場合は、先のとがったものなどで取り出しておきましょう。
リムの掃除をする
ロードバイクは、日ごろの点検は欠かさず行う事を勧めます。特に、リムのブレーキシューが当たる部分には、ゴミやブレーキシューのカスなどがたまっている事が多く、こまめな掃除が必要です。また、雨の日などは、細かな砂利や砂粒がつきやすく、ブレーキシューがとても削れやすい状態となっていますので、使用後の手入れを行う事も忘れてはなりません。
交換時に、注意しておかなければならないのは、ブレーキの利きが悪くなりますので、この部分には絶対にオイル等の潤滑剤は使用しないという点です。
ブレーキシューのメンテナンス道具
ブレーキシューの交換には、専用の工具が必要となりますが、メンテナンスの際にも使用しますので、ロードバイクのメンテナンスに必要な工具は、すべて用意しておく必要があります。ブレーキシューの交換に使用する工具には、六角レンチまたはY型ヘックスレンチ、ブレーキシューの調整用としてプラスドライバー、交換用のブレーキシューが必要となります。
また、汚れ防止用に軍手と工具や、部品を管理するトレイやかごなどがあれば便利で、ねじ穴に使用するオイルなども用意しておきます。ねじ穴がさびついてしまうと後々で、困る事にもなりかねないからです。
ブレーキシューにもいくつかの種類がある
ロードバイク用のブレーキシューには、いくつかのタイプ別の種類がありますが、初心者におすすめなのは台座一体型のブレーキシューです。メリットとしては、種類が豊富な事と初心者でもわかりやすい事で、欠点としては台座ごとすべてを外さなければならないので、少々手間がかかってしまいます。
また、台座とゴムが分かれているタイプが、カートリッジ型ブレーキシューで、台座が固定されたままでも、ゴムの交換ができるところが良い点です。欠点としては、慣れないと台座とゴムのとの調整が、上手にできにくいところでしょう。
リムの素材で使用するブレーキシューが異なる
ロードバイクに使用するブレーキシューの素材には、いくつかの素材があり一般的なゴム製品のほか、コルク製やゴムとコルクを合成したシューがあります。また、リム部分の素材が、カーボンリムの場合には、専用のブレーキシューを使わなければなりません。
カーボンの特徴は、熱に弱く放熱性が悪いので、ブレーキを多く使う方にはリムが発熱しにくいコルク製がお勧めとなります。また、アルミニウム製のリムにも、専用のブレーキシューがありますが、カーボンリムより丈夫な為、ブレーキシューが固いといった特徴があります。
上位グレードのブレーキシューを使う
ロードバイクの世界では、パーツごとにもグレードが存在し、ブレーキシューにもそうした上位グレードが存在しています。ただし、上位グレードとはいっても、1000円から1500円程度とかなりのお手軽価格で、購入する事ができます。
さらに、この上位グレードであるブレーキシューには、金属プレートが使用されている為、リムを両側からしっかり挟む事ができるといった特徴を持っています。ブレーキングの、制動力がそのものが向上しますので交換の際にはぜひ、この上位グレードのブレーキシューお試し下さい。
ブレーキシューの交換方法
ブレーキシューの交換自体は、初心者であってもさほど難しいものではありません。大まかなポイントとしては、ブレーキシューの交換に必要な工具をそろえ、必要な道具と作業を行う為の、スペースを確保しておく必要があります。
特に、細やかなねじなどの部品は、無くしてしまうと大変ですので、部品類を置いておくトレイなどは、足で蹴とばさないような位置に置いておきましょう。準備ができたら、交換を行いますので、手順に沿ってブレーキシューの交換を行っていきましょう。
ブレーキシューのゴムのみ交換する方法
まず、ブレーキシューの交換に際して、カートリッジ式タイプの場合は、シューの位置はそのままの状態でかまいません。この場合はゴムの交換のみですので、ゴムを横から引き出して、新しいものに取り替えるだけで、簡単に交換する事ができます。
また、シューの位置調整も必要ありませんので、取り付けはこれで完了となります。ただし、取り付け後のブレーキの確認を行う為、安全な路上などでブレーキの利き具合を、確認しておく事を忘れてはなりません。
ブレーキシューのはずし方
ブレーキシューの外し方のコツとして、作業前にいったんホイールを外しておくと、一連の作業がやりやすくなります。また、経済的な方法として、シューのゴムだけを交換するといった方法もありますが、その場合はシューの横側に付いている小さいボルトを外します。
ボルトが外れたら、ゴムの部分を引っ張り出しますが、硬くて外れにくい場合は、プライアなどを使用すると楽に引き出す事ができます。また、ブレーキシューそのものを交換する時は大きなボルトを外すとよいでしょう。
ブレーキシューの取り付け方
ブレーキシューを、取り付ける際に気をつけて欲しいのは、ブレーキシューには左右があるという事です。つまり、正しい向きでないと装着できませんので、まずはゴムの上側にある「L/R」の表記をきちんと確認して、差し込んでいきます。
この時、奥までゴムをしっかり差し込みますが、小さなボルトで締めつける際には、あまり強く締め過ぎないように注意しておきましょう。あまり強く締めすぎてしまうと、破損の原因となってしまうからです。
ブレーキシューの調整をする
ブレーキシューを完全に取り付け終わったら、リムとの間隔を調整しておかなければなりません。重要なのは、ブレーキシューとリムの間隔を、左右で同じように均等に空けるという事です。感覚の目安としては、ブレーキシューの端を、リムから0.5mmほど広げる事が大切で、あまり広げすぎてしまうと、コントロールが利かなくなる恐れがあります。
どうしても、あまり自信がなく、不安を感じるのであれば、専用のチューナーを使用するといった方法もあります。なお、ロードバイクの専門店でも、交換のサービスを行ってくれます。
ブレーキシューの交換は一人でもできる
ブレーキシューの交換は、ロードバイクのメンテナンスの中でも、かなり簡単な作業で、ロードバイクを始められた初心者の方であっても、手順通り行う事で一人で行う事もできます。ブレーキは、雨の日なども摩耗しやすく、真夏の日のあたる場所では劣化も早くなってしまいます。