登山難易度が高いと言われる大無間山の魅力と登山コースを紹介!

登山難易度が高いと言われる大無間山の魅力と登山コースを紹介!

2019.01.18

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登山好きなら気になる難易度の高い山

登山を趣味にしているならば、簡単に登れるような山に飽きてしまった方は多いはずです。そんな方におすすめなのが大無間山です。難易度の高い大無間山についての特徴やその魅力についてまとめました。登山コースや登山時の注意点についても紹介します。

大無間山とは

大無間山とは一体どういう山なのでしょうか。まずは基本的な情報から紹介していきます。

南アルプス南部の山で標高は2,330m

大無間山は静岡県に位置しており、南アルプス南部にあります。標高は2,330mとなっており、「だいむげんやま」と呼びます。地元の人達は「ダイムケンサン」と呼んでおり、また一般的には「オオムケン」と呼称されることもあります。日本二百名山に選定されている山であり、所在地は静岡市の葵区と榛原郡の川根本町です。

こちらの麓には大井川が流れており、さらに井川ダムによる人造湖である井川湖がたたずんでいます。車で静岡から富士見峠を超えると井川に入ることができて、峠にある駐車場から大無間山を眺めることができます。そこからは、左手に大無間山が見えて、右手にある低い山は小無間山と呼ばれています。この2つは吊尾根によって結ばれています。

コースタイム15時間で登頂難易度が高い

一般的なコースタイムは15時間程度とされています。南アルプスの急登ランキングによれば、大無間山は11位にランクインしています。登山をする際には小屋で一泊してから登る人がたくさんいます。もちろん、日帰りで山行することも可能なのですが、難易度は低くないため、しっかりと準備をして登頂することが求められます。

登山ルートはどんどん崩壊が進んでいるため、将来的には入山できなくなる可能性があります。滑落してしまう危険性もあるため、情報をしっかりと集めて、山登りに慣れている人のみが挑戦するべきです。ただし、岸壁をザイルで登坂するようなルートがあるわけではないため、技術よりも体力勝負の登山となるでしょう。

大無間山の登山コースを紹介

大無間山に登りたいならば、登山コースを決めましょう。どのようなコースがあるのか紹介します。

大無間山の一般的コース

大無間山の麓には井川湖があり、その奥には田代という集落があります。そこには諏訪神社があり、その鳥居から歩き出すのが一般的なルートとなります。そこから4時間弱程度で電波中継所跡である五葉沢ノ頭に到着します。そのすぐ近くにあるのが小無間小屋です。こちらで泊まることができるため、多くの方が宿泊しています。

そして、翌日には早立ちをして、小無間山を経て、大無間山へと向かうのです。小無間山下にある尾根はまるで鋸の刃のように見えて少し怖さを感じるのですが、特に危険な場所ではありません。2日目は大無間山を登頂したならば、そのまま同じルートを戻って帰ってくるというコースとなっています。

往復で15時間ほどかかるのですが、これには個人差があります。泊りがけで登山をするのであれば、1日あたりの歩行時間は8時間程度となるため、それほどきついルートにはなりません。ただし、1日で往復をするつもりならば、入念に準備を重ねなければいけません。

難易度の高い大無間山のバリエーションルート

大無間山の登山はさまざまなルートから選択することができます。一般的なルートでは物足りないのであれば、さらに困難な上級者用のルートもあります。バリエーションルートについては自己責任となり、危険な場所もいくつか存在しているため、十分注意をしながら登山をすることになります。

たとえば尾盛駅や明神橋登山口、畑薙湖登山口などから登頂するルートがあり、実際に記録にも残っています。階段が崩れていたり、不安定な岩が出現することがあります。水場がなくて多めの水を持参しなければいけなかったり、テント泊が必要となる場合もあります。基本的に日帰りが可能なのは一般ルートのみなのです。

基本的にバリエーションルートにはマークや踏み跡などがほとんどないと考えてください。そのため、自分達で地図を位置を常に確認しながらの登山となります。地形図に登山道が掲載されていることもあるのですが、それは古い情報の可能性もあります。最新の状況について常に情報を集めておくべきです。

登山をする際の注意点

これから登山をする際には注意しなければいけないことがいくつかあります。登山で気をつけるべき点をまとめました。

山は天気が変わりやすい

山の天気が変わりやすいことは登山をしない人でも知っていることですが、あらためて意識しておくべきです。基本的に雨の場合には登山をするべきではありません。滑りやすくなっており、とても危険だからです。特に登頂難易度の高い山の場合はリスクがさらに高まります。

また、数日前から雨が降っているような場合には、登山道の状態が変化している可能性があります。地盤がゆるんでいたり、増水していることもあります。もちろん、このような状況でも登山をすることは可能ですが、経験や技術が浅い方や不安のある方は中止も検討するべきです。

ただし、登山をしている途中で雨が降ってしまうこともよくあります。雨によって体温がどんどん低下してしまい、低体温症になってしまう危険性があります。しっかりと雨対策をしておくべきです。雨具はきちんと持参しましょう。また、当日はきちんと天気予報をチェックして、情報収集に努めるべきです。

水は多めに用意しておく

登山の際には水だけはしっかりと持っていきましょう。特に夏場に水分が不足してしまうと脱水症状や熱中症など、とても危険な状態となってしまいます。万が一の事があるかもしれないため、水は多く持っていっても邪魔になりません。

登山に必要な水分量は自重を5倍して、さらに行動時間をかけることによって計算できます。これは荷物込みで70キロの人が10時間登山をする場合には、3.5Lの水が必要になると計算できるのです。水分補給やカップ麺などだけではなくて、たとえば怪我をしたときに水洗いが必要となることもあります。

登山の前に登山届の提出をする

登山で絶対に守っておくべきマナーとして登山届があります。これは登山計画書とも呼ばれるものです。登山をする日やメンバー、ルート、装備などを記入して警察署に提出するのです。これによって、しっかりと計画をして登山をすることができます。また、登山に同行する人達で情報を共有するという役割も果たします。

緊急時には警察が遭難者を捜索することになります。その際には事前に登山届によって提出していた情報が山行になるのです。登山届を確認することによって、どのようなメンバーがどういうルートで登山をしようとしていたのか分かります。これによって捜索活動がスムーズに行われるのです。

また、山岳保険に加入していたとしても、登山届を書いていないと保険金がおりないこともあります。このように登山届を書く意味はたくさんあるのです。

しっかりと計画を立て大無間山で登山をしよう

登山初心者を脱したいならば、難易度の高い山に登っているみることは悪いことではありません。そのような方に大無間山は絶好のターゲットとなるでしょう。ただし、登山というのは危険が伴うものです。きちんと計画を立てて、安全に登山に取り組んでください。

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