大峰山の魅力的な登山コースや登山に必要な準備物を詳しく解説

大峰山の魅力的な登山コースや登山に必要な準備物を詳しく解説

2019.01.18

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大峰山の下調べをしよう

これから登る山のことについてはしっかりと事前の下調べをしましょう。そうすれば、どのようなルートでどんなペースで登るべきなのか、どういう準備をしておくべきなのかを把握できます。登山を安全に楽しむためにも、役立つ情報を紹介していきます。

大峰山について知る

大峰山は奈良県の吉野郡天川村に所在しています。山域は大峰となっています。6月から8月における大峰山の最高気温は19.3℃、最低気温は10℃となっています。大峰山は1つの山のことを指しているわけではなく、山上ヶ岳や稲村ヶ岳、八経ヶ岳などを総称した大峰山脈のことを指しています。世界遺産にも登録されている歴史ある山です。

元々、大峰山は修験道の祖として知られる役行者が開いた山であり、こちらが修験道の発祥地とされています。道場には今でも多くの修験者が修行をしています。大峰山の中でも山上ヶ岳は女人禁制の地として有名です。これは宗教的な理由によるものであり、魑魅魍魎のいる土地のため、女性の身を案じて近づいてはいけないとされています。

大峰山の魅力の一つとして秋には美しい紅葉を見ることができます。また、春にはシャクナゲや新緑を楽しむことができます。そのため、シーズンを通して風光明媚な山であり、登山をしているときには、美しい景観を満喫することができます。登山におすすめの場所ですが、今でも女人禁制の場所があるため、女性と同伴する際には注意しましょう。

大峰山の登山コース

大峰山にはさまざまな登山コースがあります。その中から代表的なものを紹介します。

行者還トンネル西口からスタートの定番のコース

こちらのルートは世界遺産となっている大峯奥駈道を通り抜けることができるルートです。スタート地点は行者還トンネル西口からであり、標高1094mにある登山口から八経ヶ岳頂上までは高低差が820mで距離は4,500mとなっています。3時間程度の道のりとなっているため、登山初心者の方でも安心して登り切ることが可能です。

登山道は序盤と終盤に急勾配の部分があるのが難所といえるでしょう。ただし、中盤はアップダウンが少ないため楽な道を進むことができます。序盤は足元が悪くて、岩がたくさんあり、木の根が階段になっている部分もあって、景色も特にありません。そのため、最初が少し辛く感じると思います。

最初の難所を登り切ると世界遺産に合流するため、ここからは遊歩道を歩いている感覚でゆったりできます。そして、終盤になるとまたきつくなります。そこを登り切ると最高峰を見ることができます。

急な階段や鎖場も出てくる山上ヶ岳までの登山コース

こちらのルートはまず清浄大橋を渡ります。そこまでに90分ほどかかります。そして、女人結界をくぐってから登山道へと入っていきます。女性が立ち入ることが禁止されているため、男性のみで登山をすることになります。山頂まではしっかりと道が整備されています。

ただし、途中に陀羅尼助茶屋があり、そこからの分岐については危険な場所が出てくるため注意して進んでください。階段が急だったり、鎖場もあります。途中にある茶屋は休日にしか営業していないため気をつけましょう。途中に西の覗きという絶壁があり、そこを過ぎれば大峰山寺があり、その先に山頂があります。

山頂に至ると気持ちの良い草原が広がっています。帰りは来たときと同じ道を戻っていくことになります。滑りやすい岩場には十分に注意してください。

登山に行くときの服装

登山をする際には服装に注意してください。登山をするための服装のポイントを解説します。

夏でも重ね着をして行く

中には普段着で行けるような山もあるのですが、本格的に登山をするならば重ね着が基本となります。重ね着をすることで、体温調節がしやすくなります。そのときの状況に合わせて適時服を脱いだり着たりしていくのです。

山は標高が高くなるほど、どんどん寒くなっていきます。一般的に100m高くなれば0.5℃程度気温が低くなります。さらに登山をしていて汗をかいてそれが蒸発したときにも体温は下がってしまいます。そのため、登山では低体温症になりやすいため、重ね着をして体温低下を防ぐことが大切なのです。夏でも重ね着をするのが基本となります。

スニーカーではなく登山靴を履こう

スニーカーでも登山をすることは不可能ではありません。しかし、スニーカーは登山のための靴ではないため、疲れやすかったり、滑りやすかったり、濡れやすかったりします。怪我をしてしまう可能性もあるため、登山靴を用意することをおすすめします。

登山靴には防水透湿性があり、滑りにくいという性質もあります。衝撃を吸収するためにしっかりとクッションが入れられていて、長時間歩いていても疲れてしまうことはありません。

登山靴の中にはローカットのものがあり、こちらはスニーカーと似ているため違和感は少ないです。ハイカットのものはどのような場所を登るのにも適していて、疲れにくいです。自分に合ったものを選びましょう。

登山に行くための荷物

登山に行くためにはきちんと荷物を用意しておきましょう。登山で必要な荷物を紹介します。

荷物は極力軽くコンパクトにまとめる

登山をするならばさまざまな荷物が必要となります。選ぶ際の基準としてはコンパクトで軽いものを採用しましょう。重いものを選んでしまうと、それが負担となってしまうからです。また、頑丈であり、濡れに強いという特徴のものをチョイスしてください。

基本的に登山用につくられたアイテムであれば、上記の要素はすべて満たしているものです。登山用の装備を別のもので代用することも可能ですが、それでは不便さを感じることが増えてしまいます。もし本格的に登山を始めるつもりがあるならば、登山用のアイテムを揃えることをおすすめします。

レインウェアとヘッドライトは必需品

登山の装備は人それぞれ微妙に内容が異なるものです。それぞれの好みで用意しているものもあるでしょう。しかし、どのような場合でもレインウェアとヘッドライトは必需品となります。

山の天気はとても変わりやすいことが知られています。実際に登山をしてみると、それを実感できる機会はたくさんあるでしょう。万が一、雨が降ってしまったときにはレインウェアがあると便利です。これによって雨を防ぐことができて、体温の低下を避けることができるのです。

また、山の中で暗くなってしまうことがあります。道が見えなくなるととても危険なため、ヘッドライトは絶対に必要なものです。ヘッドライトであれば手が自由になるため、より安全になります。

下調べをして行くことで登山を楽しもう

登山はきちんと下調べをすることによって、さまざまなトラブルを避けることができます。山の天候は不安定なことや、怪我をするかもしれないということも頭に入れておき、安全で快適な登山を楽しみましょう。

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