腹筋のズレが気になる
綺麗なシックスパックを目指して筋トレをしている中で、腹筋のズレが気になったことがある方も多いのではないでしょうか。ボディビルダーの綺麗に並んだ美しい腹筋と比べて、自分の腹筋の形がどうもおかしいと感じる場合は、腹筋がズレていると考えられます。腹筋の気になるズレが生じる原因やカバーする方法について紹介します。
腹筋のズレの原因
腹筋のズレはなぜ生じるのか、人によって形が異なるのはなぜでしょうか。腹筋のズレの原因は1つではなく、様々な要因が考えられます。シックスパックとは、腹直筋と呼ばれる筋肉にあたりますが、実は6つの筋肉ではなく1つの筋肉です。この腹直筋の形成で、ズレが生じる原因について紹介します。
左右の腹筋の筋力に差がある
腹直筋は6つに見えますが、1つの筋肉が腱によって6つに区切られてできています。筋力の鍛え方によって、この1つ1つに差が生じることで、ズレが発生することがあります。原因として考えられるのは、利き腕や利き足の関係による要因です。腕や脚に限らず、腹筋の鍛え方にも強い弱いが出てしまうために、ズレてしまう可能性があります。
正しく均等に腹筋をしているつもりでも、実際には片方にかかる力の割合が大きくっている場合があります。するとそちら側の筋肉だけが発達し、鍛えられ方に差が生じるのです。この場合は、意識的に鍛え方が弱い方に力をいれて筋トレを行うことで改善できます。
骨格のゆがみ
体には、知らず知らずのうちにゆがみが生じています。猫背や悪い姿勢で長時間過ごしているために、骨格がゆがむことが原因です。仕事で常にパソコン作業を行っていて、慢性の肩こりや腰痛を患っている方、猫背のクセが直らずに常に前かがみになっている人は、ゆがみを直さないと筋肉もアンバランスになってしまいます。
骨格のゆがみによって腹筋がズレている場合には、姿勢矯正を行うことで腹筋のズレがなくなり、ボディビルダーのように均等に美しい腹筋になれる可能性があります。筋肉を支える骨格から直すことがリカバリーの方法となります。
過去のスポーツが原因
過去にスポーツをしていたという方は、そのスポーツが原因の可能性もあります。例えば、野球、テニスのように、片方の腕だけをメインに使うようなスポーツの場合は、利き腕側の神経が発達してしまい、よく使う方の筋肉ばかりが発達し、筋肉にズレが生じてしまうパターンとなります。
片方ばかりの筋肉を使う事に長けていて、もう一方にはなかなか上手に使うができないために差が生まれてしまうのです。特に片方ばかりを集中的に使うスポーツである、剣道や弓道をしていた方はその可能性がありますが、この場合修復は難しくなります。後で紹介するカバー方法を参考にすることをおすすめします。
遺伝的な要因
腹筋の形そのものは、遺伝によって決まりますので、生まれつきとなります。つまり、根本的な腹筋のズレやブロック数の違いは、筋トレによって生じるわけではありません。
体脂肪をどんどん落としていくと、腹筋があらわになり、シックスパックが現れますが、左右非対称だったり、ブロック数が違うという人もいます。これは遺伝によるものとなりますので、腹筋の形や数も、人としての個性と認識するしか方法がありません。残念ながら、遺伝によるズレは、直すことができないことを認識しておく必要があります。
腹筋のズレをカバーする方法
腹筋のズレは、鍛え方やゆがみを解消することで綺麗に整えることが可能ですが、遺伝などの場合は根本的な解決法はありませんので、ズレていることを感じさせないようにカバーしてあげると、見た目にはわかりづらくなることがあります。どうしてもカバーしたいという方は、逆三角形の体型を美しく見せる以下の方法がおすすめです。
腹筋の横の筋肉は鍛えない
腹筋のズレをカバーする方法の1つに、腹筋の横の筋肉である外腹斜筋をあえて鍛えないという方法があります。意識的に鍛えなくても、腹直筋を鍛えていれば適度に外腹斜筋も鍛えられるためです。外腹斜筋を狙って筋トレをしてしまうと、筋肥大して逆三角形を邪魔してしまいます。理想的な体型として逆三角形のボディメイクを目指している方は、わざわざ腹筋の横にある筋肉を鍛えないことがポイントです。
ただし、とにかく体中の筋肉を鍛えて体型を極めたいという方は、もちろん外腹斜筋の筋トレも必要となりますので、目指すシルエットに邪魔にならないような筋トレを目指すことが大切です。
肩を鍛える
男性が憧れる逆三角形のボディメイクには、三角筋が重要となります。三角筋とは、肩の盛り上がりの部分の筋肉で、三角筋を鍛えて発達させることで、丸みのある盛り上がりができあがり、肩幅を広くみせる効果があります。つまり、魅力的な美しい逆三角形を作ることに繋がりますので、腹筋のズレが気になる場合はそこだけに注目せず、全体的にどう見えるかに目を向けてみましょう。
三角筋や胸筋を鍛えて大きくすれば、逆三角形のシルエットが整い、理想のボディメイクに近づくことができます。ただし、三角筋は前後、左右、あらゆる方向に動きますので可動域が広く、肩関節を守る役割もあります。ハードな筋トレで三角筋を痛めすぎないように注意が必要です。
肌を焼く
ボディビルダーのように、肌を黒く焼くことで、腹筋のズレをわかりにくくする効果があります。白い肌では目立たない筋肉の凹凸が、肌を焼くことにより、ツヤツヤと黒光りして、より綺麗に、立体的に魅せることができます。
つまり、肌が黒いと、筋肉の美しさが際立ちますので、腹筋のズレが気にならなくなる効果が期待できます。なぜかボディビルダーはみな日焼けをしていますが、筋肉をよりかっこよく見せるためという理由によるものです。
腹筋を割る基本
筋トレを行う男性のほとんどが、腹筋を割りたいという希望を持っています。腹筋を割るためには、腹筋の周りについている脂肪を落とし、腹直筋を大きくすることが基本となります。現在厚い脂肪に覆われている腹筋を、筋トレによって綺麗に割りたいという方は、以下のポイントに注意してトレーニングしてみてください。
まずは脂肪に着目
今現在、お腹が割れるどころかお腹周りに皮下脂肪がたくさんついているという方は、脂肪に着目して、内臓脂肪とお腹周りにある皮下脂肪をなくすことからスタートします。腹筋にあたる腹直筋は、生まれながらにして腱で溝ができあがっています。その溝を浮き出し、シックスパックを作り出すためには、お腹周りの脂肪を落として腹筋を見せる必要があります。
タンパク質を摂取
腹筋を割るためには、腹直筋を筋肥大させる必要があります。そのためには筋肉の材料となるタンパク質の摂取は必須となりますので、しっかりと必要なタンパク質を取り入れることが大切です。筋トレを行う時には、いつも以上にタンパク質が必要となりますので、意識的にタンパク質を摂取するように心がけます。食事から摂りにくい場合は、プロテインの利用がおすすめです。
お腹周りをバランス良く鍛える
お腹の周りには、腹直筋をはじめ、腹斜筋、腹横筋、広背筋、さらに、体幹の筋肉であるインナーマッスルがあります。これらの複数の筋肉を単体で発達させるのではなく、全体的にまんべんなく鍛えることで、お腹周りの腹筋の見栄えをよく見せることが可能です。腹筋=腹直筋と考え、腹直筋ばかりを狙って筋トレしてしまうと、腹筋のズレにつながりかねませんので注意が必要です。
腹筋のズレよりも筋トレに集中しよう
腹筋の割れ方は、遺伝により元から決まっています。大きさの違いについては、左右のバランスを見て弱い筋肉を鍛えたり、肩の三角筋を盛り上げて美しい逆三角形体型になるなどしてカバーできます。腹筋のズレが気になる場合は特に、腹筋だけに着目するのではなく、体全体のバランスに気を使ってみましょう。体全体を鍛えトレーニングをすることで理想の体型に近づけるはずです。