独特の販売方法
ロードバイクを始めたばかりの方であれば、キャニオン社と聞いても音楽関係の会社ですか、などといった返事が返ってきそうですが、実はこのキャニオン社は世界の自転車界では、かなり有名なブランドメーカーです。キャニオン社の戦略は、ロードバイク界では直接販売を行っている、独特の販売方法を行う事でもよく知られています。
キャニオンという会社について
キャニオンは、ドイツのロードバイクメーカーの一つで、ロードバイク業界の中でもかなり洗練された独自の販売方法によって、ユーザーの間でもかなりの評価を得ています。本格的に、このロードバイク業界に参入したのは2001年の事で、以来直接販売という独自の販売ルートを開拓し、世界中に多くの愛好者を持つようになりました。
さらに言えば、世界3大ステージにも積極に参戦しており、その一つである2014年のジロ・デ・イタリアにおいて、見事に総合優勝を果たしました。
自転車からパーツやウェアまで扱っている
ロードバイクユーザーの中には、キャニオンの名称だけは聞き及んでいても、あまり詳しくは知らないといった方も多いのではないでしょうか。これは、キャニオン独自の販売システムにその理由があり、一般のサイクルショップなどでは、キャニオンの商品が購入できないところにあります。
キャニオンの販売システムは、自転車からパーツやウェアまで扱っていますが、インターネット上の通販だけで購入できるもので、言葉を言いかえてみれば、個人での通販限定のブランドという事が言えます。
キャニオンの自転車は安い
キャニオンの、独自ともいえる販売システムは、これまでの自転車業界の様相を、がらりと変えてしまうものでした。ご存じのようにキャニオンは、、自転車からパーツやウェアまで扱っていますが、メーカーが問屋や自転車ショップなどの小売業者を通さず、直接販売していますので、中間マージンが入らずコストパフォーマンスが高いということが言えます。
実際に、他社の同じようなスペックのバイクに比べてみても、かなり安く直売システムですので、通販を通して直接お客へ販売するスタイルをとっているわけです。
キャニオンのデメリット
ロードバイクユーザーに、同等の性能の商品が、ほかのブランドメーカーよりも安いということは、何をもってしても大歓迎という事になります。一般の自転車と、比べるのもおこがましいものですが、ロードバイク本体はもちろんの事、ロードバイクの醍醐味ともいえる、カスタマイズ用のパーツなどもかなり高額です。
これらがすべて、他社よりも安く購入できるのですから、もろ手を挙げて歓迎するのは当然の事と言えるでしょう。しかし、こうしたメリットばかりでは無く、デメリットも存在しています。
自分でやらなければならないことが多い
キャニオンの事をよく知る為には、購入価格が安いといった利点ばかりではなく、欠点の方もしっかりと確認しておく必要があります。では実際に、デメリットとして、キャニオンの欠点とは、どういった部分にあるのでしょうか。
まず、キャニオンの商品は、直接販売のみのシステムですので、ロードバイクを購入した際のセッティング、あるいはポジション出しを自分で行う必要があります。ただし、キャニオンのサポートシステムを利用する事も可能で、有料ではありますがフィッティングサービスを受ける事は可能です。
メンテナンスも大変
ロードバイクの世界では、ご自分の愛機のメンテナンスは自分で行うのが鉄則です。しかし、ロードバイクを始めたばかりのユーザーや、仕事でなかなかメンテナンスができないといった方は、どうしても自分で愛機の手入れをする事ができません。
一方で他社メーカーでは、アフターフォローも行き届いている事が多く、基本的には購入した自転車ショップやメーカー直営の販売店などでメンテナンスを受ける事ができます。キャニオンの場合は、こういったメンテナンスを対応ショップも少なく、探し出すのが大変だという事が言えます。
キャニオンのロードバイクのラインナップ
キャニオンの事が、ある程度理解できるようになったら、どのようなロードバイクを販売しているのか、実際に金やってきます。キャニオンの、ロードバイクのラインナップには、魅力のあるロードバイクも多く、どんなロードライドにも対応できるEnduraceなども人気の車種です。
また、キャニオンロードバイクの頂点に立ち続けるモデルといえば、Ultimateを上げないわけにはいきません。このUltimateは、最高の空力性能と、狙い通りのコントロールが可能なハンドリングをもたらすAeroadなのです。
キャニオンのおすすめ自転車
ある程度、ロードバイクの事を理解しており、メンテナンスも自分で行えるといった方には、ぜひキャニオンのお勧めロードバイクに、乗車していただきたいものです。キャニオンのお勧めロードバイクとして、以下の選考基準のもとで、いくつかのロードバイクを実際にも紹介してみましょう。
価格のグレードからいえば、初心者でも十分に手に入れられる価格帯ですが、始めたばかりの初心者であれば、フォローをしてもらえる環境にある事が条件です。
Endurace 8.0 Di2 295000
キャニオンのお勧めロードバイクとして、まず最初にお勧めしたいのは、高性能なカーボンフレームが特徴の、Endurace 8.0 Di2でしょう。シマノUltegra Di2電動シフトを装備して、ストレスのない走行と、ロングライドでの快適性を重視した、ジオメトリーが特徴のロードバイクとなっています。
Ultegra Di2と、高耐久なDT Swissホイールセットを装備したこのバイクは、快適なロングライドのための高性能バイクと言えるでしょう。参考価格帯は、かなりお手ごろの295,000円となっています。
Ultimate CF SL 8.0 Di2 291500
この、Ultimate CF SL 8.0 Di2は、価格帯としてEndurace 8.0 Di2にほど近い291,500円の参考価格となりますが、同時に新型シマノUltegra Di2グループセットを備えた逸品となっています。Sport Proジオメトリーを備えている為、快適性を犠牲にする事は一切ありません。
ロードバイクとして、非常にアグレッシブで、レース指向の好みのポジションをセットアップする事が可能となります。ハイペースのクリテリウムレースから、ロングライドイベントで自分のペースを刻むに至るまで、あらゆる走行目的にも対応する優れものです。
Aeroad CF SLX 9.0
中級者以上の、ロードバイクユーザーに是非お勧めしたいのが、このAeroad CF SLX 9.0と言えるでしょう。どこが優れているのかといえば、キャニオンのラインナップ中でも、最も空力性能の優れたフレームを誇っており、軽量でなおかつ性能を追求するのであれば、ぜひこのバイクに乗車下さい。
Proジオメトリーにより、長い厳しい走行区間でもステムに身を伏せ、常にドロップポジションを、取り続けられる柔軟性が得られるでしょう。参考価格は、やや高めの515,000円となっています。
Endurace AL Disc 8.0 199000
周囲に、キャニオンロードバイクのサポートできる環境があるのであれば、初心者にぜひ進めたい一台として、このEndurace AL Disc 8.0が挙げられます。
この、Endurace AL Disc 8.0は、ディスクブレーキ装備のアルミロードバイクの代表格ともいえるもので、シマノUltegraグループセットと共に、油圧ディスクブレーキを採用しているマシンとなります。Mavicのホイール/タイヤシステムも相まって、総重量はわずか8.7kgと驚きの軽量化で、参考価格は199,000円とかなりリーズナブルな価格となっています。
Ultimate CF SLX 8.0 Di2
この、Ultimate CF SLX 8.0 Di2モデルは、実際にキャニオンのサポートするレーシングチームで採用されていたもので、クライマーに好まれるフレーム780g、フォーク295gといった軽量フレームセットと同じものを採用したものです。
特に予算が限られており、それでもなおかつ最上のロードバイクが必要とされる方は、ぜひこのUltimate CF SLX 8.0 Di2をお勧めします。装備としても、軽量で快適なステム一体型ハンドル、空力性能の高さと確実なハンドリングが特徴で、参考価格は436,000円となります。
キャニオンのロードバイクでサイクリングしよう
キャニオンの、ロードバイクをお勧めする理由として、品質や性能がかなり高く、価格的にもかなりリーズナブルという事が挙げられます。周囲に、キャニオンバイクを、フォローしてくれる人さえいれば、安心して購入する事ができるでしょう。キャニオンのロードバイクは、レースからツーリングにと様々な場面であなたを魅了してくれる事でしょう。