タイヤのサイズや種類がわかるとロードバイクはもっと楽しくなる
日本でバイクと言えば、自動2輪を指す事が常識となっていましたが、現在ではロードバイクの普及によって、自転車がバイクを意味する単語として認知されるようになりました。若い方というよりは、40代前後を中心にロードバイクを趣味にする方も増え、その思いがけない奥深さに、夢中になるマニアも増えつつあります。
ロードバイクのタイヤの形状規格について
ロードバイクとは、日本でもツール・ド・フランスで知られる自転車の事で、競技用バイクとしても知られています。これまで、日本で認知されてきた自転車と異なるのは、パーツごとにバラす事ができ、メンテナンスも所有者自身で行う事ができるものです。
この奥深さが、日本人のマニア心をくすぐるのか、様々なパーツはもちろんの事、ロードバイクのタイヤには統一された形状の規格が存在し、かなりの種類がある事から遊び心もあり、人気の秘密となっているようです。
ロードバイクで使われている形状規格はW/O
自転車の種類には、その形状や用途に応じて、一般車や競技用あるいはスポーツ用、特殊自転車の四つに分類する事ができ、自転車のタイヤの大部分は、ワイヤードオンと呼ばれるW/Oタイプと、フックドエッジと呼ばれるH/Eの2種類でそのほとんどが占められています。
ロードバイクは、競技用の自転車の部類に入るもので、W/Oという形状規格が使用されていますが、その特徴としてタイヤの耳部にワイヤーが入っており、タイヤ内の空気圧でリムのビード座に結合させています。
タイヤに表記されたサイズの見方
皆さんは、自転車のタイヤの約80%がW/Oの規格で、おもにロードバイクや軽快車で使われている事をご存じでしょうか。このW/O規格のタイヤですが、タイヤには「700×25C」のようにW/O規格で表記されているのが一般的です。
このタイヤサイズの見分け方ですが、700はタイヤの外径を示すもので23はタイヤの幅を示し、単位はフランス規格でmm表記、イギリス規格ではインチ表示となっていますので、間違えないように確認しておかなければなりません。また、Cはリムの大きさをそのものを表しています。
ロードバイクのタイヤサイズについて
ロードバイクの大きな特徴として、競技用バイクという事もあり、走る事に際して不必要なものは極力取り付けられないという事です。また非常に軽量で、ロードバイク一台を女性が片手でも軽々と持ち上げる事ができます。
自転車のタイヤ規格には、代表的にW/OとH/Eといった規格が主流ですが、ここで注意して欲しいのは、タイヤのサイズが同じでも、ともに互換性があるわけではないという事ですので、しっかりと認識しておく必要があるわけです。
一般的に幅は23Cと25Cのいずれか
タイヤの幅と外径は、イギリス規格ではインチで表記され、フランス規格ではmmで表記される事は、常識として覚えておきたいものです。一般的にタイヤの幅は、23Cと25Cのいずれかが大部分で、が小さい方が幅が細いという事を意味しています。
また、タイヤの形状は、細ければ細いほど抵抗が少ないので、スピードが出る事がお分かりでしょう。しかしその半面、デメリットとして、バランスが取りづらく、変形がしやすいのでパンクしやすいとも言えるのです。
リム幅は3種類ある
リムとは、ホイールの外枠の部分の事で、いわゆる外周の部分に当たります。このリムの素材には、軽量化のためアルミが使われる事が多いのですが、競技用ではカーボン製のタイプが多く使用されています。
リムのサイズは、25Cのようにリムの大きさを表していますが、種類にはABCの3種類ありますが、ここで重要なのはABCのサイズによって大きさが異なるという事です。つまり、リム幅の種類には互換性がありませんので、特に気をつけておかなければなりません。
外径も700cで統一されている
ロードバイクの世界では、国によって表示の違いなどがみられる事がありますが、基本的にリムのサイズは外径も700cで統一されている為、700cは外径700mmという事になります。
シティー車と呼ばれるママチャリには、様々なタイプの自転車がある為、色々なタイヤのサイズがありますが、ロードバイクとクロスバイクはほとんどが700cとなっているのも大きな特徴の一つです。表示方法としては、700×25cといったように、左側の大きな数値で判断する事ができます。
ロードバイクのタイヤの種類
ロードバイクについての、サイズ表記については、かなり分かってきたのではないでしょうか。基本的な、ロードバイクの表示規格には2種類があり、WO規格とHEタイヤ規格がありますが、お互いに互換性がありませんので、特に注意しておきたいポイントといえます。
また、ロードバイクのタイヤで、重要なポイントと言えるのが、タイヤの種類についてです。ロードバイクのタイヤの種類には、いくつかの特徴がありますので、それぞれの利点を見極めておく必要があります。
クリンチャータイヤ
クリンチャータイヤは、現在主流のタイプとなっているタイヤで、外側のタイヤの中にチューブを閉じ込めてあるタイプです。いわゆる、シティー車と呼ばれるママチャリと同様に、タイヤとチューブは別になっていますので、仮にパンクしてしまってもチューブを交換する事で、比較的簡単に修理ができるからです。
最も普及しているのには、こうしたメンテナンスが、比較的しやすい事から自分でも修理が簡単に、行いやすいという事から来るものでしょう。
チューブラータイヤ
タイヤの中に、チューブが縫い込まれ一体化しているタイプが、このチューブラータイヤの特徴で、タイヤとリムはチューブラーテープなどで接着されています。メリットとして、タイヤとチューブが密着している為、抵抗が少なく高速で走行が可能で、パンクした場合でも急に空気は抜ける事はありません。
また、着脱時はクリンチャータイプより簡単ですが、パンク修理の際にはタイヤの縫い目を解く必要があるのが難点で、リムもチューブラー専用にしなければなりません。
チューブレスタイヤ
2006年より、普及し始めたチューブレスタイヤですが、文字通りチューブが無いタイプのタイヤです。メリットとして、タイヤとリムを密着させる事で、空気を漏れにくくしている為、他のタイヤのタイプと比べてみても、群を抜いた軽く速い走行が体感できるのが特徴と言えるでしょう。
ただし、着脱方式はコツが必要となりますので、ある程度の慣れが必要となります。また、高価で製品のラインナップが、デメリットとして挙げる事ができます。
ロードバイクのタイヤの選び方
ロードバイクの愛好者は、若い方というよりも、中年以降ともいえる40代男性がその主力となっているようです。その理由として、年々落ちていく体力が、自身で実感として体感してくるのがこの年代で、また従来の日本で使われていた自転車とは異なり、パーツごとに交換できる事と、自分だけの自転車を組上げる事のできるマニア度が男心をくすぐるものでもあります。
ロードバイクを走らせる上で、重要な項目となるタイヤの選び方ですが、どのような選び方が最良の方法なのでしょう。
タイヤの幅で選ぶ
ロードバイクは、ある意味軽量であるという事が、その魅力の一つとなっています。したがって、タイヤは細ければ重量が軽くなりますが、細いタイヤは地面からの衝撃がダイレクトに伝わって来ますので、乗り心地が悪くなってしまいます。
そう考えてみると、平坦な一本道を一定のスピードで、しかも長い時間走るのであれば、23cよりも25cの方がお勧めです。タイヤが太くなれば漕ぎ出しも重くなり、坂の上りなどはきつくなりますが安定性があるのです。
ホイールの種類で選ぶ
これまで学んできた中で、タイヤの種類には、一般的に広く使われているチューブラータイプ、タイヤとチューブが別々となったクリンチャー、チューブレスタイヤの3種類がある事が分かってきました。しかし、ここで注意しておかなければならないのは、それぞれ専用のホイールが必要となるという事です。
例えば、愛好者の皆さんが、使いたい種類のタイヤとホイールをまとめて交換する事も可能ですが、まずは慣れるまでホイールに合ったタイヤを選ぶというのも一つの方法です。
用途に合わせて選ぶ
ロードバイクの特徴は、アウトドアの趣味に非常に相性がいいという事です。もちろん、もともと競技用で使用されているものですから、ご自分のライフスタイルに合わせたタイヤ選びも必要です。
ロードバイクのタイヤには、ヒルクライム向けやロングライド向け、そしてレース向けのタイヤがあり、それぞれの特徴がありますので、自分の用途にあったタイヤを選ぶ事が大切ですが、ホイールごとに簡単に交換できますので、その時の気分に応じて変えるのもありです。
サイズの表記が理解できればタイヤ選びも楽になる
ロードバイクの良さは、パーツごとに組み合わせる楽しみと喜びにあります。ロードバイクの愛好者が、様々にツーリングを楽しめるのも、こうしたコンパクト性にあり、軽量でなおかつ持ち運びができるロードバイクの魅力は、果てしなく広がってきます。また、タイヤのサイズも、コツさえ覚えばタイヤ選びも非常に楽になるでしょう。