賑わう大阪の街から遠くないキャンプ場
大阪の中でも、特に賑わいをみせる中心街といえば梅田や難波、心斎橋などが挙げられますが、このような中心街からあまり遠くない場所にキャンプ場があります。地方から大阪に旅行する場合、まず中心街に宿泊することを考えるのが一般的ですが、アウトドア好きならばキャンプ場で一晩を過ごしてみるのもおすすめです。
アウトドアに詳しくない場合も、中心部に近いキャンプ場であれば、いざという時も買い物に困ることがないので、気軽にチャレンジできます。
意外と知らない大阪のキャンプ場
大阪は観光地としての見どころが多いほか、交通機関の利便性にも優れています。大阪のキャンプ場は、大阪ならではメリットが活かせる立地条件に恵まれているので、まずはその魅力を掘り下げます。
キャンプ場のほとんどは山間部とベイエリア
大阪のキャンプ場は、大きく分けて内陸の山間部とベイエリアの2種類になります。山間部は木々が多いので日差しが遮られるほか、夏でも比較的気温が低く、過ごしやすいです。ベイエリアは大阪湾に面しており、夕日がきれいに見えるスポットもあります。音楽フェスなどのイベントが行われる場所にも近いので、特に夏はイベントと同時に楽しめるのでおすすめです。
開設期間が長い
大阪のキャンプ場は、開設期間を3月下旬~11月下旬に設定している所が多めとなっています。全国のキャンプ場と比べてみると、期間を4月頃~9月頃に設定している所が多く、比較的大阪は期間が長めであると分かります。大阪の気候は瀬戸内海式気候に属しており、年間を通して降水量が少なく、晴天が多いという特徴があるため、長めの設定が可能と考えられます。
都心からアクセスが良い場所が多数
大阪には都心に近いキャンプ場が多くあるので、市内観光と一緒にキャンプを楽しんでみましょう。例えば、ベイエリアである舞洲にはいくつかのキャンプ場があります。付近には海遊館やユニバーサルスタジオジャパンなどもあるので、舞洲での連泊を考える場合、キャンプを組み込んでみるのもおすすめです。
都心部からのアクセス抜群なキャンプ場3選
キャンプというと郊外のイメージを持たれやすいですが、大阪の中心エリアから車で40分以内の距離にもキャンプ場が多数存在しています。市街地が近いということもあり買い物には困らず、交通アクセスの面から考えても電車やバスが充実しており、利便性が高いのが特徴です。
舞洲オートキャンプ場
大阪市中心部からの距離は車で20分ほどの好アクセスの上、広さは18,000平方メートルにも渡る広大な芝生エリアを完備したキャンプ場です。電車やバスでのアクセスもよく、お出かけ感覚で気軽に楽しめます。利用にあたってはステイプラン(宿泊プラン)と、バーベキューなどが楽しめるデイプランの2パターンがあります。
ステイプランで利用できるエリアは宿泊区画サイトというエリアで、1サイトあたりの利用人数は大人4名(大人2名と子供4名でも可)で、面積は10m×10mなのでゆったりと使えます。一方、デイプランに関してはバーベキューの炉やウッドデッキが設置されているエリアもあり、快適にバーベキューを楽しめます。
また、ルーフテントやデッキハウス、デッキキャビンが完備されているエリアならば、テントを張る手間もなく、天気にも左右されないため便利です。また、バーベキュー炉付きのエリア以外はサイトに車を横づけできるというのも便利なポイントとして挙げられるほか、徒歩2分の場所にコンビニがあるので足りないものをすぐに買いに行けます。
ロッジ舞洲
舞洲オートキャンプ場のほど近くには、ロッジ舞洲というホテルリゾートがあります。こちらはユニバーサルシティ駅から無料送迎バスも出ているため、アクセスに便利です。ロッジ舞洲の敷地内にはバーベキューが楽しめるエリアがあり、ホテルに宿泊しなくても利用できます。利用時間帯は11時~15時と16時~21時の2部制で、完全予約制です。
バーベキューに関しては食材を持ち込むプランと、ホテル側が提供する食材を購入するプランの2パターンが選べ、それぞれで利用料金が違います。座席は既に準備されており、全て屋根付きで総数500席あります。テントを持参して張るような施設ではないため、アウトドアというよりリゾートとして楽しむ要素が強いのが特徴です。
宿泊施設はこだわりのインテリアを揃えたホテルの客室か、ログハウスが選べます。ログハウスは豊かな自然に囲まれ、都心では味わえない非日常を楽しめるのでおすすめです。
花博記念公園鶴見緑地キャンプ場
大阪市内から車で40分の距離にある、花博記念公園鶴見緑地という大規模な公園内の施設です。キャンプエリアやバーベキューエリアが設けられており、「緑のせせらぎ東側バーベキュー広場」というエリアは有料ですが、それ以外のキャンプエリアとバーベキューエリアは無料で利用できます。
有料エリアでは機材の持ち込みが禁止なので、オプション料金で機材やテントのレンタルをする形になります。また、グランピング機材のレンタルプランもあるので、試してみるのもおすすめです。食材の持ち込みはできますが、予約をすればセット食材の購入もできます。一方、無料のバーベキュー場・キャンプ場では機材やテントのレンタルと持ち込みがともに可能です。
食材の持ち込みも購入サービスも利用できますが、徒歩10分程度の場所にあるスーパーでも買い足せるので便利です。公園内は自然が豊かであるほか、スポーツ施設や子供用遊具が置かれたエリアもあるので、ファミリーで楽しむには最適です。
手ぶらでいけるキャンプ場2選
キャンプ初心者にとっては道具を揃えるにも一苦労ですが、これから例に挙げるキャンプ場はすべての道具がレンタルできます。キャンプ場によっては初心者向けのワークショップが実施されるなど、初心者がキャンプにチャレンジするには最適です。
牛滝温泉いよやかの郷
牛滝温泉いよやかの郷は、岸和田駅から無料送迎バスが出ている温泉宿泊施設です。そのエリア内にバーベキュー場とキャンプ場があり、どちらも営業期間が3~11月と決まっています。手ぶらでバーベキューというプランが基本なので、食材も機材も持ち込まずにバーベキューが楽しめるのが特徴です。テーブルは38卓、座席は300名分が完備されており、全て屋根がついています。
温泉施設への入場券とセットになったプランもあり、お得に温泉が楽しめるのでおすすめです。キャンプ場については道具が全てレンタルできるほか、予約をすれば、1日1組限定でキャンプファイヤー場が利用できるので特別な思い出がつくれます。また、山々のふもとに位置し、徒歩圏には牛滝山大威徳寺もあるので、歴史ある名勝も同時に楽しめます。
スノーピーク箕面キャンプフィールド
アウトドアブランド「スノーピーク」が運営するキャンプ場で、ダム湖の湖畔に位置しています。キャンプサイトには、AC電源付きエリアとそうでないエリアの2種類があります。
スノーピークのアウトドア用品のレンタルが単品から可能ですが、キャンプ初心者には「手ぶらキャンププラン」というプランがおすすめです。このプランは食材以外のキャンプ道具を、一式レンタルという形で用意してもらえるほか、キャンプをする上でのアドバイスをスタッフから受けることができます。こちらは完全予約制で、複数組合同でのワークショップ形式なので、グループでのイベントとして楽しみたい方にはおすすめです。
また、スノーピーク箕面自然館という施設も併設しており、そちらではスノーピークのショップが入っているほか、止々呂美地区の地元食材の販売や各種体験イベントを行うスペースとして、キャンプに訪れた人々と地元の人々との接点の場となっています。
コテージ泊やグランピングができるキャンプ場4選
キャンプでの宿泊方法はテントを張るだけにとどまりません。キャンプ場によってはこだわりの宿泊設備を用意し、より非日常的な経験を楽しめるような工夫がされています。コテージやグランピングなど、市街地の近くとは思えないような設備が充実した、おすすめのキャンプ場を紹介します。
関西サイクルスポーツセンターキャンプ場
こちらは、一般財団法人 自転車センターが運営する、自転車を中心にしたアトラクションが充実した遊園地「関西サイクルスポーツセンター」内にあるキャンプ場です。キャンプ場の中にはパーティーガーデンと呼ばれるバーベキュー専用エリアと共同炊事場、宿泊施設としてのコテージ、バンガロー、ジャンボハウスがあります。
利用人数としてはバンガローは6人、コテージは8人、ジャンボハウスは70人となっており、キャンプ場に宿泊する場合はこれらのいずれかを利用する形になります。園内には3kmに及ぶサイクリングコースもあり、金剛生駒紀泉国定公園の自然が楽しめるのでおすすめです。
一里松キャンプ場
施設内にはテントが張れるキャンプエリア、ロッジの並ぶエリア、屋根付きサイトなどがあります。バーベキューセットとテント、タープに関してはレンタルができますが、持ち込みも可能です。
キャンプ場内は自然豊かで、川ではマスのつかみ取りができます。アクセスは、電車よりも車のほうが大阪の中心地からの所要時間はかかりません。キャンプ場付近には多数の温泉施設があるので、巡るならば車が便利です。
光滝寺キャンプ場
こちらのキャンプ場は持ち込みテントが張れるエリアと、バンガローが26棟あります。川沿いにキャンプサイトが設けられており、川遊びや川のせせらぎが楽しめるのが特徴です。また、景勝地として知られる滝畑四十八滝のひとつである光滝が近くにあるほか、さらに歩けばいくつかの滝にたどり着くので、ハイキングと兼ねて散策してみるのもおすすめです。
手ぶらバーベキューサービスを利用すれば、場所取りと機材の準備、着火に至るまでスタッフに任せられます。さらに後片付けやごみの処理まで任せられるので、かなり充実したサービスが受けられるのが特徴です。手ぶらバーベキューサービスでは食材つきの機材セットと機材のみのセットが選べます。
GRAN CAMPING PALM GARDEN MAISHIMA
梅田から車で15分ほどの舞洲にある、北米をイメージしたグランピング施設です。施設内にはバーベキューのできるシーサイドテラスや、宿泊施設には、キャンピングトレーラーとして有名なエアストリームと、トレーラーハウスがあります。トレーラーハウス内にはシアタールームが完備されており、グループで映画を楽しむのに最適です。
シーサイドテラスは日帰り利用もでき、食材の持ち込みもできます。一方、豪華なバーベキューセットや飲み放題の注文ができるのが特徴です。また、夕方には大阪湾に沈む夕日の絶景を望みながらバーベキューができるのでおすすめです。ほかにも、敷地内では天体観測ができたりキッズパーク、ゴーカートが完備されているなど、ファミリーでも楽しめる要素が満載なので、幅広い客層に向いています。
便利な大阪のキャンプ場で仲間と快適な休日を
遠方から旅行で利用するのはもちろん、都心部で生活する人々にとっても、大阪のキャンプ場は条件に恵まれているのでおすすめです。まとまった休みがとれなくても、最低1日あれば楽しめるので、休日はぜひ仲間とキャンプ場で過ごしてみましょう。