速さも設備も充実のヴァリアントについて知りたい
パサートヴァリアントは、「フォルクスワーゲン社」によって販売されています。しかし、情報が少ないことから性能などについて詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか?ここでは、速さや設備が充実したパサードヴァリアントの魅力にはどのようなものがあるのか、またグレードや価格帯についても、合わせて見ていきましょう。
フォルクスワーゲンの魅力
ドイツが誇る歴史的な車メーカーでもあります、フォルクスワーゲン社は1937年に設立されました。まずは、フォルクスワーゲン社誕生の歴史について見ていきましょう。また、パサートヴァリアントがさまざまな歴史を経て、いったいどのように進化していったのでしょうか?
ドイツが誇る歴史的大企業の作った国民車
フォルクスワーゲン(VW社)の歴史は、1933年にベルリンで開催されたモーターショーの開幕式で、当時の国家元首であったアドルフ・ヒトラーが「国民のための車を普及させるべきである」と演説したことが始まりだとされています。当時ヒトラーは「一家に一台」をスローガンに掲げ、世界的スポーツカーのポルシェ車を創立した、フェルディナント・ポルシェ博士に、一般大衆向けの自動車の設計を依頼します。
その後フェルディナント・ポルシェ博士は国策のもと、過酷な走行テストを繰り返すことで、技術が磨かれたことにより一般大衆向けに作られた「VW30」を完成させます。これをきっかけとして、ヒトラーが熱望していた大量生産に向け、フォルクスワーゲン社(VW社)が1937年にドイツで設立されました。
パサートヴァリアントの歴史
パサートヴァリアント(初代アウディ80)の名前の由来は、ドイツ語で「貿易風」と呼ばれることから名付けられました。また初代パサートは1973年に誕生しましたが、元々は「初代アウディ80」を基本として作られたそうです。その後パサートヴァリアントは40年以上の長い歴史を持ち、現行型では2015年に発売されたパサートが8代目になります。
このヴァリアントという名称は、フォルクスワーゲン社が伝統として「ステーションワゴン」に与えるサブネームだといわれています。また、機能としても素晴らしい実用性を兼ね備えており、荷室容量が大きく収納性に優れています。
現在、日本で販売されているモデルとして1.2リッタータイプと1.4リッタータイプがあります。実際に1.4リッタータイプに乗車された方の感想として安全装備が充実しており、日本の交通事情に向いてるほか、ハンドル操作がしやすいというメリットも。
パサートヴァリアントが注目される理由
パサートヴァリアントが注目される理由として、シンプルなデザインや大容量のラゲージルームが挙げられます。また、安全性を重視しているほか、同じ他メーカーのワゴンタイプと比較しても、低価格かつ低燃費と言うのが人気の理由とされています。
華やかな外国車とは一線を画す硬派なエクステリアデザイン
同じクラスのメルセデスEクラスやBMW5シリーズ・アウディA6などと比較した場合、派手さがなくシンプルなボディではありますが、実用性を重視しているためコアな客層に指示があります。さらに、フロントマスクはワーゲン好きがこだわる仕様となっており、どっしりとした存在感があるのが印象的です。またワゴンタイプでありながら、スタイリッシュなルーフラインが緩やかに傾斜しているという特徴があります。
大容量のラゲージルーム
パサートヴァリアントの魅力の一つとして、ラゲージルームが同じクラスのステーションワゴンタイプの中でも第一位の広さが挙げられます。パサートヴァリアントの通常クラスでも650という大容量のラゲージルームを備えており、オートキャンプ好きであれば、ポイントとして高いのではないでしょうか。
またキャンプ以外にも、ゴルフ好きならシートを倒せば、最大で4人分のキャディーバッグが収納できるので、ゴルフ場までの移動にも最適です。また旅行の際に必要なトランクも楽に積めるほか、両手がふさがっていてもテールゲートが開けやすくなるという、オプションとしてEasy Open機能を付けることが可能です。
安定した走行性能と信頼感ある硬質な乗り心地
座席シートには「ナパレザーシート」を使用しているため、冬の寒い日などはシートヒーターや、夏の暑い日には、蒸れ防止のための「シートベンチレーション機能」が搭載されています。このほか運転席にはマッサージ機能が付いており、もはや、いたれりつくせり。さらに10万km相当のテスト走行を機械によって行い、合格するには厳しい基準をクリアーする必要があることから、信頼感のある乗り心地を実現しています。
また加速性にも優れているため高速道路に入る際も力強く伸びの良い、十分な加速が得られます。さらに高鋼性化と軽量化の両立により、優れた走行安定性と静粛性を実現し、ヴァリアントのサイズにも関わらず高速道路を走行中もブレないという特徴があります。
フォルクスワーゲンが誇る安全性能を搭載
フォルクスワーゲンには、世界トップレベルの安全技術が全グレード標準装備されています。特に事故を起こさせない「予防安全」、事故に遭った場合にダメージを軽減するための「衝突安全」、事故後の被害を抑える「二次被害防止」に力を入れています。
予防安全面として、ドライバーの疲労や眠気などにより通常運転と異なる操作を行った場合、警告音を鳴らしてくれるドライバー疲労検知システムがあります。また衝突安全面では、万が一事故が起きた場合、人命を守るための高耐圧なボディが施されているほか、第三者機関からも高く評価されているエアバッグが搭載されています。さらに二次被害防止機能には、事故が起きた際に自動ブレーキが掛かり、時速10km以下まで減速し反対車線にはみ出ないようにすることで、危険を低減してくれるというメリットも。
存分に使い倒したい人に魅力な価格帯
日本でも人気の高いワゴンタイプのメーカーとしてフォルクスワーゲンのほか、メルセデス・アウディ・BMWがありますが、パサートヴァリアントはこれらの外車の中でも一番の低価格となっています。また他の外国車に比べ、シンプルで華はないかもしれません。しかし実用性に重点を置いていることから、車を使い倒したいというユーザーから人気があり、他社に比べ販売率が高いのが特徴です。
パサートヴァリアントのほか、日本で人気のあるワゴンタイプの外国車の価格や燃費などについて、スタンダードタイプ比較を、以下にまとめました。
- Golf variant TSI Comfortline(VWワーゲン) 293.9万円 4575 x 1800 x 1485 21.0 Km/L
- C180 STATIONWAGON (メルセデス) 460万円 4705 x 1810 x 1460 16.5Km/L
- Audi A4 Avant 1.4 TFSI (アウディ) 476万円 4735 x 1840 x 1455 16.6 Km/L
- 318i Touring SE (BMW3シリーズ) 431万円 4645 x 1800 x 1460 17.0 Km/L
価格はもちろん他社に比べ安価であることや、かつ燃費部分に関しても非常に良いことから、総合的にもお買い得な外国車といえるのではないでしょうか。
パサートヴァリアントの搭載エンジンとスペック
パサートヴァリアントには、グレードに応じて様々な種類があります。ここでは、型式に応じて搭載されている「エンジン」や、それぞれの車種のスペックにはどのようなものがあるのか合わせて見ていきましょう。
パサートヴァリアント2.0L TDI
通常のラゲージルームとして、大容量の650が収納できるほか2.0L ディーゼルエンジンを搭載しています。またクラストップレベルの最高出力(190PS)を静かで滑らかな高速クルージングを実現しました。さらにドライビングサポートの性能向上により、快適で疲れにくい仕様となっているため、ロングドライブを楽しむ人にはおすすめです。
パサートヴァリアント1.4LTSI
パサードヴァリアントのスタンダードで最もポピュラーな1.4LTSI。インタークーラー付きターボチャージャーを搭載し最高出力150PSを実現し、パサートの性能及び、実用性を身近にしたモデルと言えます。しかし競合車のダウンサイジングターボと比べると、多少不利な数値であることは否定できません。このダウンサイジングターボとは、最近では国産車にも採用されており「排気量を小さくしてターボを付けたエンジン」のことを言いますので知っておきましょう。
パサートヴァリアント2.0L TSI
2.0TSIエンジンを搭載し、ダイナミックな走りを実現するデュアルインジェクションシステムが採用されています。また、最高出力162kW(220PS)で優れたパワーを発揮します。このほか、加速する瞬間から力強い伸びを実現し、ダイナミックなドライビングを愉しむことができるという特徴があります。
パサートヴァリアント2.0L TSI Rライン
2リッターターボエンジンを搭載した「パサートヴァリアント2.0L TSI Rライン」。更に高級感を演出するために、専用ツートンナパレザースポーツシートが採用されました。また、シャシーは制御システムを活用しているほか、Rラインならではの専用パーツ搭載しています。このパサートヴァリアント2.0L TSI Rラインは、他のパサートヴァリアントに比べ、価格が最も高く平均価格でも530万円以上〜となっています。
パサートヴァリアントのグレードと価格
パサートヴァリアントと言ってもさまざまなグレードが有り、かつ価格もそれぞれ異なります。ここではパサードヴァリアントの各グレードの価格帯や、特徴について以下にまとめました。
パサートヴァリアントTSI Trendline
室内はスタイリッシュなシルバーデコラティブパネルが施されており、運転する楽しさや乗り心地が重視されています。
価 格353万9,000円〜(税抜)
- レーンチェンジアシストシステム
- 渋滞時追従支援システム
- レーンキープアシストシステム
- リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突 軽減ブレーキ機能)
- アダプティブクルーズコントロール( 全車速追従機能付)
パサートヴァリアントTSI Eleganceline
ボディーやバンパー・窓ガラスなどのエクステリアには、クロームラインが効果的に配されています。また専用のヘッドライトや、紫外線から守るUVカット機能付ダークティンテッドガラスが採用されています。
価格407万9,000円〜(税抜)
- リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)
- アダプティブクルーズコントロール( 全車速追従機能付)
- LEDヘッドライト(オートハイトコントロール機能、LEDポジションランプ、LEDターンシグナル付)
- 渋滞時追従支援システム
- レーンキープアシストシステム
パサートヴァリアントTDI Elegancelline
パサートヴァリアントTDIは街中を走るよりも、日常的に長距離移動するユーザーにはおすすめな車です。特にアップダウンの激しい山道などの登り坂や、下り坂におきましても硬めなサスペンションが相まうことによって、スポーツ感溢れる走行を楽しむことが出来るのが特徴的です。
価格442万9,000円〜(税抜)
- リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)
- アダプティブクルーズコントロール( 全車速追従機能付)
- LEDヘッドライト(オートハイトコントロール機能、LEDポジションランプ、LEDターンシグナル付)
- 渋滞時追従支援システム
- レーンキープアシストシステム
パサートヴァリアントTSI Hignhline
座席には質感にこだわった「ナパレザーシート」が採用されているほか、冬にはシートを暖めるヒート機能が装備されています。また、夏には風通しの良いベンチレーションや、マッサージ機能が装備されているなど、パサートヴァリアントの持つ価値を余すことなく享受できるというメリットがあります。
価格474万9,000円〜(税抜)
- スマートエントリー&スタートシステム
- アダプティブクルーズコントロール( 全車速追従機能付)
- Volkswagen純正インフォテイメントシステム
- 渋滞時追従支援システム
- リヤビューカメラ
パサートヴァリアントTDI Hignhline
肌触りにこだわったナパレザーシートが採用されているほか、ヒーターやベンチレーション及び、マッサージ機能が標準装備されています。実際のユーザーの方の口コミとして、見た目もシャープかつ、クールなことや街中でもあまり見かけないことから、目立ちたい方にはおすすめな車との声も。
509万9,000円〜(税抜)
- スマートエントリー&スタートシステム
- アダプティブクルーズコントロール( 全車速追従機能付)
- Volkswagen純正インフォテイメントシステム
- 渋滞時追従支援システム
- リヤビューカメラ
パサートヴァリアント2.0TSI R-Line
パサートヴァリアントの中でも高級感のある、R-Lineは見た目が上品であるにも関わらず、ハンドリングが軽快で走りも俊敏とされています。また車内も広く、ダッシュボードがオーソドックスとモダンさが適度に融合されているのがとても印象的。
価格530万円〜(税抜)
- スマートエントリー&スタートシステム
- アダプティブクルーズコントロール( 全車速追従機能付)
- Volkswagen純正インフォテイメントシステム
- 渋滞時追従支援システム
- リヤビューカメラ
硬派なパサートヴァリアントは大人の遊びに使える車
パサートヴァリアントの見た目は、シンプルで硬派な部分が特徴です。しかし大容量のラゲージルームを備えているなど、キャンプやゴルフなどの用途にも向いており、十分に大人が遊びにも使える車です。また燃費性にも優れており、外国産の他社メーカーに比べ価格も安いので、初めて外車を購入するのであれば、一度試乗だけでもされてみてはいかがでしょうか。