ロードバイクの醍醐味は圧倒的な疾走感
ロードバイクは自転車の中でもスピードに特化しており、圧倒的な疾走感が楽しめます。自らの力で動かして進むため、目的地に到着した時に車やバイクでは味わえない達成感が得られ、走行時に風と一体になる感覚はまさに唯一無二といえます。ロードバイクを乗りこなし、その魅力を堪能できるコースを思いきり駆け抜けてみましょう。
長距離を高速で走り抜けるロードバイク
ロードバイクの魅力は、長距離での高速走行が可能であるところです。シティサイクルの平均時速が12~19kmであるのに対し、ロードバイクは20~30kmにもなります。高速走行に長けている点として挙げられるのは、ロードバイクのタイヤの細さです。太いと地面からの抵抗を大きく受けてしまうため、このような細いタイヤを使用しています。
また、ロードバイクには数多くのギアがついています。使うギアの組み合わせを工夫することで、坂や向かい風などの、さまざまな状況に対応できるのです。車移動の習慣がある方が、ロードバイクに切り替えてみると普段は味わえない風の抵抗を全身で感じ、新鮮な気持ちになることは間違いありません。
ロードバイクは楽しみ方満載
ロードバイクの良さは、いくつもの楽しみ方がある所です。スピード感を楽しむことはもちろん、そのスタイリッシュな見た目にこだわるという楽しみ方もできます。また競技用自転車としての側面を活かし、本格的なスポーツとしての楽しみ方ができたりと、多彩な面を持っています。
オンロードでスピード感や疾走感を味わう
ロードバイクの原型は競技用自転車であるピストレーサーにあります。その後、ロードバイクは、フランスの歴史ある自転車大会である「ツール・ド・フランス」と共に成長していき、現在のスタイルを構築しました。
競技用自転車が原型ということから分かるとおり、ロードバイクの特徴のひとつにスピードがあります。自転車の中でも特にスピードに特化した自転車なので、移動手段として取り入れるよりは、アクティビティとして取り入れる方に向いています。装備としては、先ほどご紹介したタイヤの細さや、多数のギアはもちろん、本体の軽量さや走行時の姿勢についても、走りやすさが追求されています。
長距離走行で旅行気分を味わう
ロードバイクは長距離走行に向いているため、レジャーで遠隔地へ行くための交通手段としてもオススメです。また、現地に着いてから山道のような登坂も登れます。登坂を超えれば綺麗な景色が望めるので、レジャーとアクティビティを満喫できる点が魅力です。
ロードバイクはシティユースとしても利用できますが、自然に囲まれた場所で使う方が本領を発揮します。長期の旅行が難しい方でも、ロードバイクを使って自然に触れながら日帰りのツーリングをオススメします。また、ツーリング仲間をつくり、定期的に遠出するのも楽しみ方のひとつです。
レースやイベントに参加する
ロードバイクを乗りこなせるようになれば、自転車のイベントやレースに参加してみましょう。イベントは全国に数多くあり、意外と身近に行われています。個人参加のレースもあれば、グループ参加のレースもあるため、仲間同士の交流を深めたり、新たな仲間を増やすこともできます。タイムを競うレースに参加すれば、日々のモチベーションを高めることができます。
自転車のレースにはいくつか種類があり、まずは個人参加のみの個人タイムトライアルという競技があります。一方で、チーム参加のできる競技には
- ロードレース
- チームタイムトライアル
- エンデューロ
- クリテリウムレース
- ステージレース
- ヒルクライムレース
があります。
旅行先の土地でサイクリングを楽しむ
ロードバイクは軽量なので、持ち運びにも便利です。またロードバイクは遠隔地への交通手段として使えます。現地でのアクティビティのみに焦点をあてるのであれば、移動手段は車や電車にして、ロードバイクを持ち運ぶというのも方法のひとつです。
このような使い方をメインで考えるならば、折りたたみ式のロードバイクの購入も検討してみましょう。あまり馴染みのない土地を走行することで、新鮮な気持ちになるほか、旅行に来たという実感も増します。
大阪のロードバイクおすすめコース
せっかくロードバイクに乗るなら、思い切り走れるサイクリングコースやヒルクライムに挑戦できる場所へ行ってみましょう。大阪エリアの中でもアクセスがよく、四季折々の植物が楽しめるコースがあります。
猪名川サイクリングロード
猪名川サイクリングロードは阪急神戸線の園田駅に程近い、宮園橋を入口としています。兵庫県尼崎市に位置し、猪名川と藻川に囲まれた中州を約半周するコースです。途中に農業公園や猪名川公園があり、豊かな自然や季節の花々が楽しめます。
また、猪名川橋を渡ればすぐに田能遺跡があり、再現された弥生時代の住居が見られるなど、いろいろな景色が楽しめるルートといえます。近くには大阪国際空港があり、飛行機が頻繁に観測できるため、飛行機好きの方には特にオススメです。
万博記念公園サイクリングロード
吹田市に位置する万博記念公園は、その外周の道路には自転車専用コースが整備されています。自転車専用道路ならば車や歩行者と接触する危険もなく、初心者でも走行しやすいです。
1周の距離は約5kmで、走行しながら万博記念公園のシンボルである「太陽の塔」や、「EXPO CITY」の大観覧車が望めるので、景色も飽きずに楽しめます。万博記念公園自体が見どころに溢れているため、サイクリングと共に公園内でレジャーを楽しむのもオススメです。
淀川サイクリングロード
大阪市都島区毛馬町から淀川沿いを進み、桂川との合流地点にあたる京都府八幡市までのルートが淀川サイクリングロードです。途中で大阪湾を望めるなど、見晴らしのよいコースです。さらに先は桂川沿いの方向に京都八幡木津自動車道が伸びており、京都市の嵐山まで行けます。
嵐山には日帰り温泉があるので、観光と共に楽しめます。嵐山まで目指したい場合は、淀川サイクリングロードの終着点にある公共施設「さくらであい館」を休憩場所として利用しましょう。こちらには展望塔があり、春には桜が見られる絶景スポットになるのでオススメです。
清滝峠ヒルクライム
清滝峠は大阪府四条畷市にある峠で、距離3.3km、標高差218mになります。近くには「緑の文化園」という公園施設があるので、休憩に緑を楽しんだり、食事を楽しむこともできます。
標高差が300m以下の峠はヒルクライム初心者でも試しやすいので、清滝峠ヒルクライムは初心者に最適です。また走行時の姿勢の2パターンとしてシッティングとダンシングがありますが、ダンシングは勾配が特に激しいポイントのみにして、できる限りシッティングで体力を温存するのがコツです。
暗峠ヒルクライム
スタートは国道308号線と府道170号線の交差点で、東大阪市にあたります。そこから308号線沿いを進み、大阪府と奈良県の県境にあたる暗峠が終着点です。この暗峠は、松尾芭蕉が越えたことでも知られ、とても歴史の面影を感じさせます。また、江戸時代には大和郡山藩が通っていたこともあり、当時敷かれた石畳も残されています。
距離は2.4kmに渡り、標高差は401mなので超上級者向けになります。道はコンクリートで舗装されていますが、狭い上に溝があるため走りやすいとは言いがたいです。簡単ではありませんが、ある程度の経験者であれば挑戦する価値はあります。ロードバイクのメンテナンスを万全にし、体力を最後までキープすることを心掛けましょう。
いろんなコースに挑戦してロードバイクを楽しもう
ロードバイクのコースをいくつか紹介しましたが、それ以外にも全国にはいろいろなコースが存在します。その土地特有の景色や自然、観光スポットを巡れば、ロードバイクをきっかけにその土地の魅力を感じることができます。いろいろなコースを経験し、自分にとってとっておきのコースをぜひ見つけてみましょう。