ショアジギングで大物に負けないリール選び

ショアジギングで大物に負けないリール選び

2018.02.27

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陸から大物を狙って釣りをしよう

船でなく岸や堤防で釣りができる

最近の釣りはオフショアでもライトタックルが流行っています。大物がヒットしてもゆっくりと時間をかけて釣り上げるやりとりを楽しみます。そのため、ショアからでも条件が揃えば小型から大物が狙えます。 初めての人でも気軽に始められるショアジギングですが、ある程度経験がある人は岸や堤防での小物釣りから少しレベルアップし、必要な道具を選別して本格的に大物を狙い、釣れれば一段とゲームが楽しくなるはずです。

狙える魚の種類

ショアから狙える魚は回遊魚のツバス(ブリの幼魚)、シオ(カンパチの幼魚)の青魚が主になってきますが、シーバスは定番になっており、他にもサバ、アジ、タチウオ、ヒラメ、カマスなどが狙えます。根魚ではカサゴ、キジハタ、メバルなども釣れます。 大物がかかっても良いようにしっかりと準備を整えておけば、船で釣っているようなワラサ、シイラ、サワラなどの大型も夢ではありません。

もっと手軽にできるにショアジギング

オフショアでは遊船を予約したり、集合時間に間に合わせなくてはいけなかったり、事前に仕掛けの用意をしたりと準備に時間がかかります。 それに比べて、ライトショアジギングは初心者でも手軽にできるライトタックルで40gから100gのジグを岸から投げるだけでいいのですから、こんな簡単な釣りはありません。 生餌などで手を汚すこともありませんし、車に積んで出かければ、旅行先でも手軽に釣りをすることができます。 船酔いにもならず、さほど重くないタックルで釣りができるため、最近では女性も釣りを楽しむことが多く、カップルで釣りに出かければアウトドアをより楽しく過ごすことができます。 画像 http://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/salt_rd/jig_caster/index.html

ショアジギングのためにロッドを揃える

ロッドのサイズは長さをチェック

ロッドの選び方で最初に必要なのはロッドの長さです。扱いやすさなら短めのロッドが一番ですが、場所によっては飛距離が必要な所もありますので、自分がよく利用する釣り場などを考慮して決めるとよいでしょう。 基本的には9フィートから9.6フィート(約2.7mから3m)のロッドならば、大抵の場所はカバーできます。 釣りに慣れてきたら、色々なサイズを揃えていけば楽しみも増えるでしょう。他にもリールとのタックルバランスもあるため、手に馴染むか持ってチェックすることも必要です。

大物を狙う為にはロッドの固さと重さをチェック

次に重要なのはロッドの固さと重量です。ショアから何度も振りかぶって竿を振るのですから、それなりにしなやかさを持っており、なおかつ軽くて扱いやすいものでなくてはなりません。重量は200g~230gであれば手頃と考えてよいでしょう。 基本的にシーバスロッドのような硬さがミディアム(M)のものを選べば、ジグは30g~60gまで対応し、飛距離も伸びます。但し、もっと大物を狙うとなるとミディアムヘビー(MH)やヘビー(H)を使用しないと、今度は獲物がヒットしたとき、キャッチするまでに体力を消耗してしまいます。 http://fishing.shimano.co.jp/product/series/stella_sw_2013/index.html

ショアジギングのためのリールを用意しよう

リールは耐久の高いものがオススメ

ショアジギングはルアーアクションとリールの巻取りが頻回に繰り返されるため、特にリールは重要になってきます。それなりの耐久性はもちろん、機敏性や巻取り長が長いものが必要になってきます。 ショアジギングのためのリール選びは、多少高くても大手メーカーの物を選び、きちんとメンテナンスしていけば長く使えます。大物を狙う場合は3000番から4000番のギア比が高いものを選べば、ラインの巻取りが長く、体力の消耗を減らすことができます。もちろん、重量も軽くなくてはなりませんが、最近のリールは大変性能が良くなっており、ほとんどが軽量化されています。

ショアジギングのリールにオススメの番手

リールの番手は2500番から4000番のものをオススメします。中には3000番で250g程度の軽量なものもあります。更にPEライン1.5号が200m巻ければ充分です。番手とは大きくなるほどリールのサイズが大きくなってきますが、大物を狙うとなれば大き目のものを選ぶと良いでしょう。但し、メーカーによって番手も変わってくるので注意が必要です。 値段も1万円程度のものから、5万円ぐらいするものもありますので、釣りの経験がある方は自分のスペックで決めると良いでしょう。

ショアジギングにオススメのリールのギア比

ショアジギングで釣りをするためには、リールのギア比も重要になってきます。ギア比が4.9と表示されていたならば、リール1回転にスプールが4.9回転するということです。ギア比が高いほどラインの巻取りも早く、大物がヒットした時の体力の消耗を抑えます。 但し、巻取りの感覚がわかっていないと、アクションが早くなってしまい、魚を誘うコツがうまく掴めない可能性もあります。ここでのギア比は5.0以上のものがオススメです。リール選びにはハイギアのもで、ダイワならばH、シマノならばHG、XGと表記されているものを選びましょう。

ショアジギングでの巻き取り長

ショアジギングでのリールの巻取り長(ハンドルを1回転させた時の糸の巻き取る長さ)は、もちろん長ければ長いほどジグの回収時間や魚とのやりとりでの疲労感に違いがでてきます。 ギア比と比例しており、ギア比5.0あれば60~70?、ギア比6.0ならば80?~90?程度とされていますので、一般的には65?から100?の巻取り長があれば問題なく楽しめます。

リールのドラグの二つの力を確認

ドラグ力はラインを引っ張る力をkgで表しています。その限界を超えるとスプールからラインが出ていくという仕組みになっています。例えば5kgの魚がかかった場合、巻き取らずにいればラインが出ていくということです。ライトショアジギングでは5kg前後あるものを選びましょう。 もし、最大ドラグ力(成人男性が限界まで締め付けた際のドラグ力)と実効ドラグ力(締め付けとドラグ力が比例する限界の力)の表記がされていたならば、実効ドラグ力の方を基準にしてみましょう。 大物がヒットしたときに大事なのはドラグ力です。締めすぎてもラインブレイクしてしまいますが、ショアからは根に入られることも考慮に入れ、釣る魚にも合わせて6~8割程度で締めている状態で釣ることがベストです。

ロッドと合わせたときの重さを確認

リールも軽ければ軽いほど良いとされていますが、果たしてロッドと合わせた時にもただ軽ければ扱いやすいかというとそうではありません。ロッドの長さと比例して、それなりに重さがないと、キャスティングしたときにバランスが悪くなり、ルアーの飛距離が落ちてしまう可能性があります。 9フィートのロッドならば、300gを目安に10フィートなら350g、8フィートなら250g程度というように重さを確認して購入すると良いでしょう。

ラインは飛距離を長くすることを重視

スピニングリールのラインは飛距離を伸ばすためにも、最低でもPEライン200mは巻くようにしましょう。PEラインは一般的に1号から2号を使用しますが、それ以上太くなってしまうと糸巻き量が減ってしまいますし、横風などの影響を受けると自分の目指したポイントにルアーを投げることができなくなってしまいます。 PEラインでも「8本ひねり」という編み方のものは少々値段が上がりますが、切れにくく耐久性もあるのでおすすめです。PEラインにつけるリーダーはPEの太さに合わせて、PEが1号なら20lb、1.5号から30lbまでを使用するようにしていきましょう。

ショアジギングのタックルバランスは重めに

タックルバランスとは、このようにロッド、リール、ラインやジグの重さなどをすべての強度や重量がすべて適切な調度とされているかどうかの事を言います。 ライトタックルと言っても、ショアジギングとなれば体力の疲労度もオフショアに比べれば負担が大きいです。ポイントが砂浜だったり、砂利だったりすればキャスティング時の負担が大きくなります。そのためにはヘビーバランスにすることによって体力の消耗を減らすとともに、大物を釣り上げるのにバラシの確率が減ります。

リールをパワフルにカスタムする

リールはギア比の高い物を選ぶと、ラインの巻取り長も長いため、大物がかかるとリールを1回転させるのも大変になってきます。こんなときにアタッチメントとしてパワーハンドルがあります。 グリップの部分が大きくなれば、指の間に挟んだときにしっかりとハンドルを握ることができるため、大物がかかってもロッドを支えて力強く安定して巻取りができます。 メーカーによっては別に注文しなくてはなりませんが、大物を狙うならばハンドルを大きくすることをオススメします。 『X-SHIP』ギアシステム http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/3015

リールを長く愛用するために

ドラグを緩めてメンテナンス

リールは安い買い物ではありませんので、使えば使うほど馴染んできますし、できれば長く使っていきたいものです。ベテランになってくるといくつか買い揃えて使っている人もいます。 リールを使ったまま放置すれば当然塩水を浴びていますので、金属部分から錆びてきます。同時にその潮がドラグ周りで乾いてくると、ドラグが固まって動かなくなってしまうこともあります。 使い終わったらドラグを緩めて保管し、定期的にメンテナンスしましょう。自分でメンテナンスしても良いですし、釣り具屋に持っていけばオーバーホールを兼ねてきれいにしてくれます。

海水が残らないようにケア

釣りから戻ったらまず真水で海水を洗い流しましょう。リールだけでなく、ロッドもラインも一緒に海水を洗い流します。リールは防水とはいえ金属です。潮が残っていると金属の接続部分から劣化が始まり、中の部品の方まで浸食してしまい、スムーズにリールが巻き取れなくなったり、ベールの部分が錆びていたりするとラインが切れてしまったりすることもあります。 ここで注意しておきたいところですが、水で洗い流すときはドラグとハンドルはきっちり締めてから洗いましょう。洗い流したらタオルなどで拭いたあと、陰干ししましょう。

細かいところに注油をする

リールが乾いたら、ハンドルの根本や、ハンドル部分、ベールの端やネジの部分、ラインローラーなどに少量注油して回しておきます。但し、オイルは摩擦が小さいのでハンドルなどよく回す部分などに使用し、グリスは摩擦が大きいのでスムーズに動かしたい場所に使用するようにします。購入時にグリスが塗ってあった場所などにオイルをさすと、グリスが溶けてなくなってしまうのでそこは避けましょう。 ここでも注意が必要なのは、メーカーによってオイルメンテはしてはいけないリールもありますので、きちんと説明書を読んでおけば失敗しなくて済みます。 DAIWA GLOBAL-SITE http://www.daiwa.com/jp/

大物に負けないリールでショアジギングを楽しむ

ショアからの釣りで大物を狙うには、それなりの準備が必要になってきます。それにはまず大物に負けないリールを選ぶことと、しっかりとしたラインを用意することです。ラインの結び方もいくつか練習しておけばポイントに到着してもスムーズに準備ができ、釣りを楽しむことができます。 ロッドとリールの一体感を感じる事ができ、なおかつルアーアクションがスムーズに行えることによって、大物がヒットすれば、より楽しい釣りを体験することができます。 車での旅行などで気軽に釣りができるのもライトタックルの魅力の一つです。道具を上手に使いこなし、大物狙いのショアジギングを楽しみましょう。

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