快適でコンパクトなシュラフ。種類や選び方のポイントとは

快適でコンパクトなシュラフ。種類や選び方のポイントとは

2018.02.27

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できる男と思われるコンパクトなシュラフ選び

形で選ぶ

シュラフはキャンプや登山で寝るときに使いますが、いざというときの非常用にも使えて便利なアイテムです。コンパクトで保温性もあり、機能的でデザインもいい、そんなシュラフを持っていると周りから一目置かれるに違いありません。 いざシュラフを選ぶとなるといろいろな種類があって、どれを選んでいいのか分からなくなります。シュラフの形には大きく分けて2種類あります。マミー型と封筒型で、マミー型は筒状になっていてそのなかに入る形になっています。それに比べ封筒型は布団を小さくしたような長方形の形です。その他まれに手足がそれぞれ別々に入る人の形をしたシュラフがあります。 封筒型は、普段布団で寝ているように寝ることができるので、違和感なく寝やすいかもしれません。身体との密着度が低いため寒い場所には不向きです。また大きく重いのでコンパクトとはいえません。人の形をしたシュラフもさらに重く、折りたたむのも不便です。バッグに入れて持ち運ぶにはマミー型が適しています。 一方マミー型は、身体とも密着度が高く体温を逃がさないので、寒い場所に適しています。また軽く、小さく折りたたむことができるので収納性に優れています。 結論をいうと、軽量・コンパクト・保温性の点でシュラフを選ぶなら、マミー型がおすすめです。多機能であらゆるシーンで使用可能です。もし暑いと感じることがあれば、フロントのファスナーなどを開閉して温度調節ができます。また圧迫感が気になる人は、ストレッチ素材を使ったシュラフを選ぶといいでしょう。夏など保温性をあまり気にせず、手で持ち運ぶこともなければ封筒型、あるいは人型でも十分役立つでしょう。

中綿はダウンがおすすめ

シュラフの中綿の素材は、化学繊維やダウンが使われています。化学繊維といってもその種類はさまざまで、収納性や保温性などを考慮し各社で開発されています。 ダイナファインファイバーは撥水性が非常に高く、保温力にも優れています。ダイナコンプレスファイバーは保温性と収納性を兼ね備え、品質の保持力もある優れた化学繊維です。またモイスNライトは高密度繊維のため、ダウンと組み合わせることで外側の生地からダウンが抜けでるのを防ぐ働きをします。 化学繊維の大きな特徴は、ダウンに比べて安価ですが、重くて保温性はダウンより劣ります。また折りたたむと大きくなってしまい、収納性においても劣ります。 一方ダックやグースの羽を使っているダウンは、化学繊維の約2倍の値段ですが、軽く保温性にも優れており、収納したときに小さくなります。そのため軽量コンパクト、保温性を基準とすればダウンがおすすめです。高級な布団やコートにも使用されているダウンですから、寝たときのフワフワ感があり、快適な睡眠ができるでしょう。品質の優れたダウンですが、非常にデリケートなものですので、メンテナンスには気を付ける必要があります。

使用する季節やシーンで選ぶ

シュラフを使用するときの気温によって、適したシュラフは異なります。シュラフには夏用・冬用・3シーズン用があり、シュラフを購入するときに、どのシーズン用なのかの表示を確認しましょう。 シュラフには「使用温度目安」と表示されており、それが5~10°Cなら夏用、-5°C以下なら冬用、3シーズン用は-5°C~5°Cを基準にしてください。 家族でキャンプに行って楽しむのなら、いつでも使える3シーズン用のものが便利です。多少の寒暖は中に着る服を増減したり、シュラフのフロントの開閉によって調節することができます。しかし冬の登山や特別寒い場所で使用する場合には冬用を用意すべきです。

コンパクトで軽量なおすすめの夏用シュラフ

モンベル ダウンハガー800 #5

国内の3,000m級の冬山でも使用できるほどの、高い保温性のあるシュラフですが、中級レベル以下の標高の山の、夏の縦走や秋冬のキャンプなどにも使用することもできます。 最高品質の800フィルパワーのEXダウンは抜群の快適感。圧迫感のないストレッチ使用なので、シュラフでもぐっすり眠れるでしょう。軽量でしかもコンパクト、小さくまとめて収納できます。 https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1121292

イスカ エア 300SL

高品質のダウン720フィルパワーが使用され、保温性に優れた3D構造のこのシュラフは、春から秋までの3シーズン用です。夏の北アルプスや春秋のキャンプに適したソリッドモデルとして販売されています。保温性がありながら軽量でもあるために、工夫を凝らしたボックス構造になっています。 アウターシェルは超撥水性能を備え、品質を長期にわたり維持します。軽量でしかもコンパクトなので荷物もかさばりません。付属の2段階構造のシリコン素材の収納袋は軽量でありながら耐久力に優れ、収納にとても便利です。 http://www.isuka.co.jp/products/lineup/product.php?seq=153

ファイントラック ポリゴンネスト4×3

登山中急に雨に襲われたり、渓谷を歩いたりしたときでも、このシュラフは水濡れに非常に強く、しかも速乾性があるのが特徴です。 その秘密は中間層に使われている、独自に開発した立体構造保温素材ファインポリゴンにあります。この素材は水濡れに強く速乾性があり、シュラフを水から守り、保温性を維持するはたらきをします。 軽量なうえ、アクティブな使用が可能であるよう機能的に工夫が凝らされてた構造で、スムーズな開閉ができ、コンパクトに収納できます。 https://www.finetrack.com/shopping/products/detail-FAG0504/

温かくて快適なおすすめの冬用シュラフ

モンベル アルパインダウンハガー800 #0

国内3,000m級の冬山でも使用可能な保温性を備えるこのシュラフは、最高品質の800フィルパワーのEXダウンが使用されています。 軽量・コンパクトな高品質のシュラフですが、特に優れているのが独自に開発したストレッチシステムです。繊維を伸びやすいバイアス状に配置し、非常にフレキシブルな構造になっています。これなら睡眠中に圧迫感を感じることなく熟睡できるでしょう。 https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1121299

タケモ スリーピングバッグ 11

厳冬期の国内3,000m級の山岳でも使用できるほどの、優れた保温性を備えています。その理由は高品質のホワイトダックのダウンがたっぷり使用されているためで、ダウンの性能を最も引きだすボックス構造に作られています。これによってなかのダウンが一ヵ所に偏ることなくふんわり大きく広がり、保温性を保つのです。 外側の生地は撥水加工されているため水に強く、しっかりダウンを保護し保温性を低下させません。 https://www.k-takemo.com/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%97/#cc-m-product-12181570990

ナンガ AURORA 700

羽毛の温かさを最大限にするバッフルによって保温性をキープ。一年を通してオールマイティに使えるシュラフです。スポーティでありながらカラフルで楽しいデザインも魅力です。 表地には防水性と蒸気透湿性を兼ね備えた画期的な素材である、防水コーティング素材オーロラテックスを使用しています。従来の表地は防水性を強化すると蒸気は抜けにくく、蒸れてしまうタイプのもので、オーロラテックスはその難点をみごとに克服した素材です。 またこの商品は無料修理もおこなっており、アフターサービス充実しています。 http://nanga-schlaf.com/products/detail.php?product_id=156

シュラフで熟睡する為にすること

寝袋とマットはセットで使用する

アウトドアで寝る場合、しっかり睡眠ができなければ疲労もとれず、あくる日の活動にも支障が起こります。そのためにもシュラフでしっかり睡眠を取るべきです。シュラフで熟睡するためにはシュラフの下に敷くマットも必要です。 これによって地面の硬さや、ゴロゴロした石の感触をなくしてくれるからです。マットには空気を入れて膨らませるものと、そうでないものもありますが、軽量・コンパクトを考えるなら、空気を入れて膨らませるものがおすすめです。 シュラフにはマットとセットで売り出されているものが多くあります。セットのほうがサイズもぴったりで、収納もセット用に作られているため便利です。シュラフの性能を活かすようなマットになっているので、断然セットがおすすめです。

使用する前日には乾干し

シュラフを使用後長い間しまって置くと、湿気が入り込みカビや細菌が発生して臭いがする場合があります。また水分が入り込むと保温性を低下させてしまいます。 保温性を高めるためにも、使用する前日には乾干しをしましょう。使用時にシュラフでぐっすり快適に眠るためにも、前日の手入れを忘れないようにしましょう。

濡れ防止の配慮

アウトドアでは天候が常に変化し、雨や霧に直面することもあります。それらのシーンでシュラフが濡れてしまうと保温性が低下してしまいます。シュラフを使うときはできるだけ、湿った場所では使用しないように気を付けましょう。 またシュラフを収納するためには、シュラフを水や湿気から保護する防水袋を必ず使用しましょう。メーカーによっては専用の袋が付属している場合があります。

来シーズンも快適に使用する為のメンテナンス

汚れたら洗濯と陰干し

シュラフは使用後、製品表示や説明書に従ってよく洗いましょう。洗濯機でそのまま洗うとなかのダウンを痛めてしまうので、手洗いをおすすめします。またダウンは必ず専用洗剤をご使用ください。大きくて手洗いの洗濯が面倒なようですが、ダウンを汚れたまま放置すると細菌やカビが発生しますので洗濯は欠かせません。 手入れを怠ると中綿の品質が低下し、保温性も失われてしまいます。長く快適に使い続けるためにもメンテナンスは必須です。 特に使用時に湿気が入り込むとカビが発生し、黒ずみや臭いの原因にもなります。カビの発生を防ぐために、洗濯後は陰干しをしてしっかり乾燥させてください。ダウンのような天然素材は直射日光に当てると紫外線によって劣化しやすくなります。また外側の布も傷みやすくなりますので、長く使い続けるためには陰干しがベストなのです。

湿度の少ない場所で保管する

シュラフを収納し保管する場合は、圧縮しないでください。一時的な圧縮なら問題ありませんが、長期間圧縮して保管すると、ダウンの復元力も衰えて保温性も低下してしまいます。 そのまま通気性のよい大きな袋に入れ、湿度の少ない場所で大切に保管してください。ダウンは袋のなかに乾燥剤を入れることをおすすめします。

定期的なメンテナンス

シュラフの性能を保つためには、使用前や使用後に定期的なメンテナンスをする必要があります。シュラフは汚れと湿気が大敵です。特にダウンは自然素材のデリケートなものなので、痛めないように湿気から保護しましょう。またシュラフを清潔にしなければ、細菌が発生し臭いがします。いざ使用するときに臭いがあっては不快感で眠れません。 またシュラフに湿気が入り込むとカビの原因にもなり、ダウンの保温性も低下してしまいます。定期的に適切な洗濯と陰干しをすることが大切です。

シュラフが破れたときの対処法

メーカーへ修理にだす

シュラフはアウトドアで使用するものですから、石や岩に当たって破れることも起こり得ます。破れたまま放置しておくと、なかからダウンがでてしまい、シュラフの性能も半減してしまいます。大きな破れの場合、メーカーへの修理にだすのが確実です。 自分で縫い合わせるより仕上がりは遥かによく、丈夫です。長く使い続けるには思い切ってメーカーへ送ったほうがいいでしょう。しかし修理には費用や時間がかかりますので、使用直前ではなく、シーズンオフに余裕を持って修理してください。なおメーカーによっては無料修理をしてくれることもあります。

補修用のリペアテープで補修する

メーカーではシュラフの補修用のリペアテープを販売しています。小さな破れや穴の場合リペアテープを使えば自分で簡単に修理ができます。 これならメーカーに修理を依頼するよりは費用が安くて済みます。またシュラフを使用中に穴や破れができた場合、そこからダウンがでてしまわないように応急処置ができるので、荷物に一つ入れて持っていくと安心です。

快適シュラフでキャンプ場でも心地よい睡眠を

シュラフを使用するキャンプや登山では、気候が常に変化しどんな状況が起こるか分かりません。どんな状況でも対応できるように、万全の準備をしなければいけません。「軽くてコンパクト」使用目的に合ったシュラフは、アウトドアで大活躍するはずです。また正しい使用方法なら、シュラフはいつもフワフワで温かく、キャンプ場などでも心地よい睡眠ができるでしょう。

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