クロスバイクに重要な空気圧。メンテナンスは正確に

クロスバイクに重要な空気圧。メンテナンスは正確に

2018.02.27

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空気圧の基本知識

タイヤの適正空気圧の確認方法

タイヤの空気圧は、メンテナンスの基本です。空気圧が正しくなければ、いろいろな悪影響が出てきてしまいます。タイヤの空気圧を調整するには、空気圧計が必要です。自転車のタイヤにはチューブの中に空気が入っています。その空気が気体透過、という作用でゴムの中に空気が広がって空気が抜け、空気圧が下がります。   空気圧の確認方法の仕方は、タイヤの側面に適正空気圧が表示してあるので、タイヤを一回りよく見てみると、タイヤに文字が浮き上がっている部分があります。それが適正空気圧です。空気圧を適正にするには、どれくらいの圧力が掛かっているのかを確かめながら空気を入れることが大切です。

空気圧を表す4つの単位

タイヤの空気圧を示す単位は、4つあります。基本となる知識なので、それぞれにどのような意味があるのかを、把握しておきましょう。

psi

「pound-force per square inch」の略で、「ピーエスアイ」と読みます。1psiは1インチの面積に対して、1ポンドの力がかかるという意味です。ロードバイクや高圧を保つタイヤに使われる単位です。

bar

「バール」と読みます。MTBなどの太いタイヤを中心に利用される単位で、自動車の空気圧もこの表示が多く、アメリカ系の乗り物に多く見られます。

kpa

「キロパスカル」と読みます。自転車はpsiとbarが多いので、あまり知らない人も多くいます。

kgf/cm2

日本でよく使われ、シティサイクルのタイヤに使われています。 ほとんどのタイヤにはpsiとbarの2つとも表記されているので、この2つを知っておけば間違いはないでしょう。 ●1bar=15psi  気圧0,99 ●2bar=29psi  気圧1,97 ●3bar=44psi 気圧2,96

クロスバイクの適切な空気圧

気圧の目安

クロスバイクの空気圧は5気圧前後が目安です。いろいろな空気圧でクロスバイクに乗ると、自分の適正空気圧がわかってきます。初めは適正空気圧の中間に設定し、乗り心地を重視するのか速度を重視するかで調整していくのがいいでしょう。   タイヤの空気圧は、タイヤの太さと反比例しているので、タイヤが細いほど空気圧は高くなります。空気圧が高いとタイヤはかたくなり、衝撃を吸収しづらくなりますが、動力を推進力に変えれるので、スピードが出ます。   しかし、圧力が大きいため少しずつタイヤから空気が抜けていきますが、圧力が高いのでタイヤの空気圧は下がるのも早くなります。結果タイヤにこまめに空気を入れなくてはいけません。

空気圧は体重に合わせて調整する

同じクロスバイクでも、体重が重い人ほど空気圧は高くする必要があります。65キロくらいの人が7barの場合、75キロ以上の人は8bar、50キロ台の人は6barと体重に合わせることが必要です。   人によっては、0,1bar刻みでタイヤの空気圧を上下させ、自分に合った数値を出す人もいます。しかし、自分の体重が変わると適正な空気圧も変わるので、あまり細かくしても大変かもしれません。   一般の人で週末乗るくらいの人なら、0,5bar刻みくらいで良いかと思います。初めての人で、標準体重であれば、7barを基準にして、7,5や6,5と少しずつ自分に合う数値を探っていくのがよいでしょう。

空気圧の管理方法

空気圧が低下すると、ホイールの破損やパンク等いろいろなトラブルを引き起こしてしまいます。クロスバイクのようなスポーツタイプの自転車は、高い空気圧を保つことが大切です。空気圧が管理できていないと、高額なホイールを使っていても、もったいないだけです。乗る前に自分に合った適正な空気圧をチェックすることが大事です。 クロスバイク

クロスバイクの空気の入れ方

空気入れは圧力計付属のものを使う

クロスバイクを乗りこなす為には、空気入れは必要になります。フロアポンプは定期的に空気を入れ、空気圧を保つためのメンテナンス用空気入れです。力を入れて押しやすいので、一回のポンピングでたくさんの空気が入ります。   クロスバイクは空気圧が高い状態で乗るので、空気が抜けやすく、週に一度は空気圧を測定して空気を入れなければなりません。クロスバイクのタイヤのバルブは、「仏式」が採用されているので、仏式のバルブに対応しているものを購入する必要があります。

上限に注意して空気を入れる

タイヤに空気を入れるときは、バルブの先を回して、先端のネジ部が緩めてあるか確認しましょう。緩めたネジの先端を押すと空気が抜けるので、軽く空気をぬいて弁の固着を外しておきます。ポンプの取扱説明書を確認し、ポンプの口金をバルブに装着しましょう。   仏式バルブに対応している空気入れにはほとんどレバーがついているので、レバーを上げポンプの口金をロックします。本体を足で押さえながら空気を入れましょう。   空気圧計がついている空気入れは、ゲージを確認し、適正な空気圧内か見ておきましょう。空気の入れすぎには気を付けます。空気を入れ終わったら、レバーを倒してポンプを外します。先端のネジを下に回してキャップを装着して完了です。

空気を入れる頻度の目安

タイヤの空気が減ると、歩道のような少しの段差でも衝撃が変わったり、パンクしやすくなったりします。乗る距離や頻度で変わりますが、最低1週間に1度は入れたほうがいいでしょう。良く乗る人は乗車前に毎回確認をすると安心です。   空気は、2~3週間の間乗らなくても抜けてしまうので、タイヤの空気は抜けたときに入れるのではなく、定期的に入れることがよいでしょう。自転車に負荷をかけることがなく、パンクも予防できます。 クロスバイク

空気圧に気をつけなければならない理由

クロスバイクはタイヤの空気圧が下がりやすい

空気圧は快適な走りをするために大切な要素で、その日の体調や道路の状態、気温に応じ空気圧も調整する必要があります。空気を入れずに走ると、空気圧が低くなったタイヤで走ることになるので、快適に走ることができなくなります。   クロスバイクのタイヤは細いので、空気抵抗が小さくなりクッション性が少ないので、空気圧が下がりやすくなります。細いタイヤは、空気が少ないので衝撃に弱く、そこからさらに空気が抜けると一段と弱くなります。自転車に乗る前は、点検を忘れないようにすることが、タイヤを長持ちさせることになります。

快適な走りを楽しむため

タイヤの空気圧は、人に聞いたり、おおよその判断で調整すると危険な場合があるので、必ず自分でタイヤの側面の表示を確認することが大切です。タイヤの性能を生かして、安全に乗るためには空気圧を正確に調節しなくてはいけません。

パンクの原因になる

空気圧をマメに調節することでパンクの予防にもなります。パンクの原因の一つとして、「異物」があります。道路には肉眼ではわかりずらいものが落ちています。それらを取らないまま走っていると、小さな穴がいくつも空いてしまいます。街では少しの段差が多くあるので、クッション性が失われた状態のタイヤはパンクの原因になります。タイヤの空気圧の管理はとても大切なものといいるでしょう。

空気圧による性能の変化

空気圧が高い場合

空気圧を高くするとスピードが上がり、乗り心地は悪くなります。路面状況に影響されやすくなり、タイヤが飛び跳ねたりします。また、グリップ力が低下し、タイヤがよく転がるようになります。   空気が足りないよりは、入りすぎているほうがいいと思って入れすぎてしまうと、パンクの原因になったりします。タイヤの空気圧の範囲が表示されている場合は、その範囲内であることが重要です。特に上限が表示されている場合は、それを超えてはいけません。空気圧は自転車の車種によって変わるのではなく、タイヤの製品によって違うので、きちんと確認する必要があります。   目安での測定方法は、指で押さえてへこまないくらいがいいでしょう。また、硬さは軟式ボールくらいで、自転車に乗った時、地面とタイヤの長さが約10?くらいが適切です。

空気圧が低い場合

空気圧を低くすると進みにくく、乗り心地はよくなります。空気圧が低いと、タイヤのグリップ力は滑りにくくなるので、雨の日は空気圧を少し低めにしたほうがいいでしょう。また、低すぎると走行性能が落ち、パンクしやすくなります。   空気圧の適正範囲内であれば、低いほうがタイヤは長持ちします。空気圧が低いとタイヤが変形し、そのために力を使うのでペダルが重くなります。しかし、タイヤが振動を吸収し、ペタリングが上手くなくても効率は良くなり、ペダルを踏んだ分推進力に変わります。また、自転車は乗らなくても空気は抜けていくので、乗る前には必ず点検をしましょう。 クロスバイク

クロスバイクに使える空気入れ

AVANTEK空気入れ 自転車用空気入れミニフロアポンプ

超軽量、アルミニウム合金採用でさびにくく、耐久性に優れています。家庭用、携帯用、緊急用としても使うことができ、米式、仏式の切り替えが出来ます。付属の空気注入ニードルを使って、ボール、おもちゃ等に使うことができ、クロスバイクのフレームに取り付けられるので、走行中でも途中で使うことが出来ます。

Panaracerアルミ製フロアポンプ

米式で、仏式バルブ対応の自動切換え式ヘッドを採用してあります。別売りのタイヤレバーのポケットと小物入れを内蔵しています。空気圧のゲージが付いており、1,100kpaまで入れることが出来ます。本体のサイズは69?です。

Panaracer 空気入れフットポンプS

大きくて見やすいSG規格(安全と信頼性を示す証明)をクリアしたフットポンプです。浮輪やゴムボート、サッカーやバスケットボールなど幅広く使うことが出来ます。コンパクトサイズで、アウトドアにも最適です。

BRIDGESTONE フレームポンプゲージ付

スポーツバイクの高圧対応で、力を入れやすいT字グリップ、延長ホースがついています。持ち運びに便利で使いやすい携帯ポンプといえます。約10気圧まで充填可能です。 クロスバイク

クロスバイクをより楽しむためタイヤの空気圧には注意しよう

クロスバイクを快適に楽しむためには空気圧の管理がとても大切になります。バイクのメンテナンスを毎日の習慣にすると、長くベストな状態で楽しむことが出来るでしょう。乗る回数が少なくても、管理を怠らないようにすることが重要になります。最適な空気圧にして、楽しくクロスバイクに乗りましょう。  

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