リールの種類や特徴は?基本知識を理解して釣りを楽しもう

リールの種類や特徴は?基本知識を理解して釣りを楽しもう

2018.02.27

Share :

リールの種類

初心者も扱いやすい「スピニングリール」

初心者にも扱いやすいスピニングリールは、 様々な釣りで使えるリールです。スピニングリールは各メーカー多くの種類が販売され、釣り人からも人気のリールです。 スピニングリールが初心者でも扱いやすい理由は、あらゆる釣りに使うことができ、摩擦が少なく距離が出やすいとこです。釣りをするときに起こりがちな、ラインのつまりも起こりにくいです。

パワーがある「ベイトリール」

ベイトリールは狙った場所にルアーを放つキャストがしやすく、仕掛けを手元に引き寄せ次の仕掛けを放つ間が短くて済むことから近い距離を次々と狙っていく釣りなどには適しているリールです。 右巻きと左巻きがありますが、どちらが上級者向けということはなく効き手に応じて選ぶようにします。巻き上げのパワーが強いのが特徴で、水面に草や木が生い茂っているような場所でも太いラインで一気に釣り上げるような釣り方をすることができます。

ベイトリールに形が似ている「両軸リール」

ラインをまいておく部分が内蔵されたタイプのものを両軸リールと呼び、糸ヨレを起こしにくいという特徴があります。ラインを巻き上げる力も強く、引きの強い魚を太いラインで狙う時などに用いられます。 トローリングなどの船釣りにはなくてはならないリールです。基本的には投げないリールですが、投げる際には練習が必要になります。手巻きと電動の2つのタイプがあります。

シンプルな形状の「フライリール」

フライフィッシングで主に活躍するのがフライリールです。きわめてシンプルな構造をしているのが特徴で、バックラッシュというスプールでラインが絡んでしまうというライントラブルがほぼありません。 スプールの回転をコントロールするドラグというブレーキ装置がついており、ラインを出しやすくしたり出しにくくしたりすることができます。大型の魚がかかった時はリールを巻きますが、小型の魚の場合ですと手でラインを手繰り寄せて使います。釣り リール  

リールの選び方

釣る場所と狙う魚の種類でリールを選ぶ

川釣りなのか海釣りなのか、大型魚か小型魚かなど、自分の釣りのスタイルによって適したリールを選ぶことが大切です。初心者でも扱いやすいスピニングリールに適した釣りスタイルといえば、海釣り、川釣り、船での小物釣り、ルアーを使った釣りなどがあります。 ベイトリールは、投げやすいように工夫されていますので巻き取る力が必要な釣りや、正確な飛距離が必要な場面で活躍するリールです。両軸リールの場合はトローリング、主に海での船釣りに使用します。少ない力で大物にも対応できるリールです。

それぞれ専用のロッドと組み合わせて使用する

ロッドと呼ばれる釣り竿は主に2種類あります。スピニングリールを取り付けるスピニングロッドと、ベイトリールや両軸リールを取り付けるベイトロッドです。ベイトロッドは上下の動きに適していますし、スピニングロッドは投入性能に優れておりそれぞれに特徴があり用途が違ってきます。 ベイトロッドは主に船下に仕掛けを落とすような釣りのスタイルの際に用います。浅場から深場まで広く使われます。スピニングロッドはシロギス釣りや軽いおもりを使用する釣り、バスフィッシングなどのルアー釣りに適しています。

値段が高いものほど性能が良い

価格が5,000円のものと10,000円のものとでは何が違うのかといいますと、ギアの数や素材、ボディなどの素材が違ってきます。総重量も値段と共に軽くなっていき操作性に優れたものになります。 スピニングリールですと、ドラグの性能の良さ、ドラグの軽さ、ライントラブルの少なさなどが価格が上がるにつれて良くなっていきます。ベイトリールに関しても、ライントラブルの少なさ、巻き上げの力強さやスムースさなどに違いが出てきます。

淡水釣り専用と海釣り専用のリールがある

リールには淡水専用と海水専用の2種類があります。ブラックバスなどの淡水の釣りをメインにしている淡水リールは、海水に耐えられるだけの作りではなく、重量が軽いという特徴があります。 反対に海水専用のリールですと、海水に対する耐性があり錆びにくい材質で作られている特徴があり、頑丈で重たいといった傾向があります。海水専用のリールを淡水でも使用することは可能です。理由としては海水専用のものの方が、防サビ設計が隅々まで行き届いているからです。

リールの番号は糸巻きの量で変わる

リールに記載されている番号の違いは、どれくらいのラインを巻けるのかによって変わって来ます。例えばシマノの2000番ですと、2号の太さのラインが150メートル巻けるということを意味しています。この数字が大きくなるにつれて、どんどん太いラインが150メートル巻けるようになっていきます。 6000番で、6号のラインが150メートル巻けることになります。この番号はメーカーで異なっているので、購入の際には前もって調べておくことをおすすめします。 釣り リール

万能な「スピニングリール」

スピニングリールの各部の名称を確認

スピニングリールは主に8つの部品から構成されているリールです。各部の名称と働きをまとめました。

リールフット

ロッド(釣り竿)にリールを取り付けるための部品です。

ハンドル

ラインを巻き取る時に握る部品。スピニングリールは左右で付け替えることができるものが多いです。

ドラグノブ

魚がラインを引くことに対して自動的にラインを送り出したり、また魚の強い引きでラインが切れてしまうことを防ぐための仕組みです。調節の目安としては、ラインを手で強く引いた時にじりじりとラインが出るくらいがちょうどいいでしょう。

ラインローラー

ラインをスムーズに巻き取ることができる部品です。

ベールアーム

ベールアームを起こすことでラインが自由になり遠くへキャストすることが可能になります。ラインをラインローラーまで誘導するための部品です。

スプール

ラインを巻いておく部品です。

ローター

ローターが回転して、ラインを巻き取ります。

ストッパーつまみ

このストッパーをオンにすることでハンドルとローターが逆回転し、魚を強く引くファイト時に使うことがあります。

様々な種類のルアーが幅広く使用できる

初心者にも始めやすいスピニングリールですが、使用できるルアーが多いのも特徴です。バスフィッシングで主に用いられているハードルアーやソフトルアー、海釣りで岸から投げるサバやサワラなどの青魚を狙ったルアー、イカ釣りの際の餌木などスピニングリールにつけられるものは多種多様です。 釣れる魚としては淡水でのブラックバス、海釣りではサバ、サワラ、イカ、メバル、アジなど多岐に渡り、スピニングリールを持っていることで釣りの幅が広がる楽しみがあります。

凡庸性が高く様々な種類がある

先述しましたラインを巻き取る量で変わってくるリール番号がありますが、その中でも2500番~3000番あたりが汎用性が高く使いまわしがきくので持っていると便利なスピニングリールになります。 ブラックバスからシーバス、トラウト、メバル、アジ、イカなどいろいろな種類の魚を狙うことができます。投げ釣り、磯釣り、ルアー釣りと数種類の釣りスタイルにも用いることができ上級者まで楽しむことができます。

遠投性能が優れている

遠くにキャスティングをする上ではスピニングリールの性能はとても優れています。軽いルアーを遠くに投げることに特化したリールであると言ってもいいでしょう。 狙いたい魚や地形などに合わせて、ルアーの大きさや重さを調整します。それに適したリールやライン、ロッドを合わせることが遠投性能をより高め、釣りの成果を上げることに貢献できるでしょう。

糸ヨレが起きやすいのが弱点

糸ヨレとはラインがねじれて強度が落ちたり、つけている餌が回転してしまって魚の食いつきが悪くなる状態のことを指します。スピニングリールは構造上、どうしてもこの糸ヨレが起きやすくなっているのです。 その理由は、スピニングリールはラインを巻き取る際に、縦に入ってくるラインを横にねじりながら巻いていくのでどうしてもラインにねじりがたまっていってしまうという、構造上の問題があるからなのです。 しかし最近のスピニングリールにはこの糸ヨレを防ぐためのテーパーがつけられているものがあり、糸ヨレの問題をクリアしているものもあります。 釣り リール

大物を狙うなら「ベイトリール」

ベイトリールの各部の名称を確認

ベイとリールには、各部に名称があります。その名称と使い方を把握し、大物を狙いましょう。

レベルワインダー

スプールへラインを巻く際に、左右に動いて均一にラインが巻かれるようにしてくれる部品です。ハンドルを回すことで左右に動かすことができます。

ドラグノブ

スピニングリールとは形状は全く異なりますが、役目としては同じです。魚がラインを引くことに対して自動的にラインを送り出したり、また魚の強い引きでラインが切れてしまうことを防ぐための仕組みです。

ハンドル

一般的なベイトリールはダブルハンドルであることが多いです。ですがオフショアジギングと呼ばれる、船上からの重めのルアーを使った釣りなどの力強い巻取り力が求められる場合などは、シングルハンドになります。

メカニカルブレーキ

スプールといってラインが巻き付いている部品を締めつける強さを調節するものです。ゆるめることでスプールが回転しやすくなりますし、締めるとスプールが回転しにくくなります。

クラッチ

ラインを放出するための仕組みです。キャストしたい時やラインを出したい時に使います。

スプール

ラインを巻いておくための部品です。スピニングリールとは違い、ハンドルを回すことでスプールが回転してラインを巻き取ることができます。

サイドプレート

この中にメインのブレーキが入っています。キャストをする時に遠心力でブレーキロックを働かせ摩擦力でスプールの回転を抑制するのが遠心ブレーキです。その他にも、マグネットブレーキといって磁力でスプールの回転を抑制するものもあります。 最初のうちブレーキは強めに設定しておくといいでしょう。

主にルアーフィッシングで使用される

ベイトリールであればある程度重さのあるルアーをつけることが可能です。理由として巻取りのパワーがスピニングリールよりもあるということが挙げられます。 ベイトリールは、淡水でのブラックバス釣り、ナマズ、雷魚、海水ですとシーバスなどの大物が狙えます。他にも岩礁などに隠れているロックフィッシュと呼ばれるハタやアイナメなどを根から引きずり出すような、ルアーを使った釣りにもベイトリールの力強さは適しているといえます。

軽いルアーも扱えるベイトフィネスという種類もある

ベイトフィネスリールの主な特徴は、軽量化されたスプールにあります。従来のベイトリールに比べ溝も浅くできており軽いルアーでも扱える作りになっています。 軽量化されたスプールですと巻き取れるラインの量もそこまで多くないので重くならず、ルアーのラインを引っ張る力も弱くすることができます。そういった理由で、軽いルアーでもキャストができるようになったのです。 ベイトリール自体がキャストする時に練習がある程度必要なので、ベイトフィネスも同様に練習が必要ですが上手くキャストできるようになればスピニングリールの軽いルアーでの釣りが、ベイトタックルに変えることでよりパワフルに楽しめるようになります。

パワーがあり糸がよれにくい

ベイトリールがスピニングリールと異なる点に、ラインを巻き取る力が強いということがあります。レベルワインダーという部分でラインを左右に均等になるように振り分けながら巻き取っていくので、ラインを真っすぐなままで巻き取ることができます。ライントラブルの少なさの理由のひとつです。 対してスピニングリールではラインをラインローラーという部分で巻き取っていきます。どうしてもねじれが生じてしまうのは構造上の問題です。

技術がないとバックラッシュが起きる

キャストする時に何の技術もなく行ってしまうと、バックラッシュというライントラブルが起きることがあります。バックラッシュとはラインがごちゃごちゃに絡まってしまうことをいいます。 バックラッシュを軽減させるためにはブレーキを強めに設定したり、柔らかいロッドを使うこと、空気抵抗のあまりない重たいルアーを使うことなどで対策できます。 バックラッシュが軽減するベイトリールも販売されていますので、購入の際に検討してみるのもいいでしょう。 釣り

正しくリールを使い分けて大物を釣り上げよう

釣りのスタイルによってリールを使い分けることで、釣果を上げることができるということが分かりました。汎用性が高く初心者でも扱いやすいスピニングリール。パワー重視で幅広い釣場で活躍できるが、ある程度練習も必要なベイトリール。 また、淡水用や海水用もあり選択肢は広がります。ルアーフィッシングなのか餌釣りなのか、陸からなのか船上からなのか、場所も大切な選択の要素になりますね。挑戦してみたい釣りのスタイルが決まったら、それに応じたリール選び、楽しい釣りのひと時を過ごしましょう。        

category

記事カテゴリー