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【日産アルティマ(Altima)】北米で大人気の日本車
【日産アルティマ(Altima)】北米で大人気の日本車
2018.02.27
日産のアルティマの魅力を知ろう
日産のアルティマは北米向けに作られた車
日産の乗用車アルティマ(Altima)の名前は一部のカーマニアの間ではよく知られているところですが、日産製の車でありながら日本では市販されていません。
アルティマは北米を市場にした車で、1993年登場時は「スタンザ・アルティマ」が正式名称でした。アルティマは北米では非常な売れ線で、2011年だけでも26万8981台も販売しています。同年の北米日産の乗用車総販売台数は61万1080台ですから、アルティマが44%を占めていることがわかります。
日本のティアナはアルティマの兄弟車
アルティマの兄弟車として知られているティアナ(TEANA)は2003年2月に登場しました。「クルマにモダンリビングの考え方。」をキャッチコピーとしたティアナは日本国内ばかりではなく、アジア・オセアニアを中心に世界40ヶ国で販売され人気を呼んでいます。
同じティアラでありながらオーストラリアとニュージーランドではJ31型・J32型は「マキシマ」として、またL33型は「アルティマ」の名称で販売されており、ティアナとアルティマ、そしてマキシマの3モデルが兄弟車であることがわかります。
ちなみにティアラは「夜明け」を意味するネイティブインディアンの言葉からきています。
北米では日本車の中で人気の車種
スポーティ性とラグジュアリー感のバランスが取れており、コストパフォーマンスが抜群なところがアルティマの人気の秘密です。
ガソリン代を気にしないアメリカ車と比較すると数段に燃費のいい日本車は昔からリピーターが多いという特徴がありましたが、2016年モデルのアルティマは特にこの点でメリットが大きく、ガソリン1リッター当たりの走行距離は2.5リッター直列4気筒エンジンの場合で高速道路で16.6km/L(市街地は11.5km/L)。3.5リッターV6エンジンでは高速道路が13.6km/L、市街地9.4km/Lとなっています。
燃費性能が前モデルよりも格段に向上した要因としてはエンジン摩擦の低減やアクティブ・グリル・シャッターを採用したことが挙げられます。
米国の2018年モデルはADASが充実している
近ごろ発表された北米日産のアルティマ2018年モデルはADAS(先進運転支援システム)が充実した点が大きな特徴となっています。
先進運転支援システムは自動ブレーキはもちろん前面衝突警告の機能も搭載している他、インテリジェントクルーズコントロールにも対応していますので、あらかじめ設定した車速に応じて車が先行車と一定の車間距離を保つように完璧に制御することが可能です。
この他にもレーダーを使ったブラインドスポットウォーニングやリアクロストラフィックアラートが導入され、まさに完全武装といった感じの2018年モデル、運転してみたい方も多いことでしょう。
車載コネクティビティはアップルとグーグルに対応
車載コネクティビティが充実しているという点も最新モデルの特徴です。
日産コネクトのナビゲーションシステムがグーグルの「Android Auto」とアップル社の「CarPlay」に対応していますので、快適なドライブをするための情報をストレスなく得ることができます。
日産コネクトサービスとは日産オリジナルナビに搭載された通信機能のことで、10年間パケット通信料を気にせず、いつでも使えるという大きなメリットがあります。ちなみに同サービスを100%活用するためには日産車オーナーサイト「N-Link OWNERS」への登録が必要となります。
中古車の価格は概ね数百万円前後
アルティマは北米で市販されているモデルのため、日本ではかなり手に入りにくいというのが現状です。たまに中古車が出ることがありますが、人気があってすぐに売れてしまうので見つけたら即買いのつもりでいないとGETすることは難しいかもしれません。
アルティマ中古車の相場は百万円代ですが、ごくたまに2002年ごろの製造のもので百万以下で買えるものもありますので、どうしてもアルティマにこだわっているのなら頻繁に中古車サイトを検索する必要があるでしょう。
アルティマクーぺ3.5SE(2008年 走行距離4.0m万km)の場合の相場は190万円前後となっています。
アルティマのハイブリット車はトヨタの技術が入る
アルティマの中でも2006年に発表されたハイブリット車は外観はベースモデルとまったく同じですが、内部にはトヨタの技術が駆使されています。
トヨタ自動車はハイブリットシステムにおいては最高級の技術を有するメーカーとして有名ですが、このトヨタのハイブリッドシナジードライブシステム(コントロールユニット、トランスアクスル、インバーター、バッテリー)と日産の直4エンジンが組み合わせられたのがアルティマハイブリットです。
またプラットフォームにはルノーと共同開発したDプラットフォームが採用されています。
ハイブリット車でも走りは快適
ハイブリットのメリットは何といっても燃費がいいこと、減税になること、そして騒音が普通の車と比べてかなり低いことなどにあります。エンジンを始動させる時の音は夜間などはけっこう気になるものですが、ハイブリット車はセルを回さずにモーターだけで始動しますので、騒音が段違いに低いという特徴があります。
ハイブリット車は普通の車よりもエンジンが長持ちするという長所もありますので、中古として売る時も高めに売れるという特徴があります。ハイブリットの場合は30万kmを超えていても売れますので、後々お得ということができます。
ハイブリット車をまだ運転したことのない人は、一度その醍醐味を体験してみるといいでしょう。
日本でアルティマを入手するために必要なこと
アルティマの中古車は逆輸入する
アルティマは日本では市販されていないけれどどうしても欲しいというのであれば、中古車を逆輸入するという方法があります。輸入するわけですから決して安くつくわけではありませんが、カーマニアとしては狙った車はぜひ手に入れたいところ。
英語が堪能で、アメリカに行って実際に自分の目で確かめてアルティマの中古を購入し、逆輸入を自分でやるにはかなりの手間と時間がかかります。
アメリカ国内でも船で中古車を輸送する点で便利な場所はロサンゼルスです。ロサンゼルスから横浜港行きか大阪港行きかを選び、到着したらガス検をパスしなければなりませんし、仮ナンバーも取得しておかなければなりません。
個人で逆輸入は難しく代理店にお願いする
個人による車の逆輸入は不可能ではありませんし、船の輸送料が約10万円、ガス検の費用が20万円、さらにアメリカへの旅費・滞在費がかかることを見積もっても数十万円かかります。
手続きなどでちょっとつまづくとかなり面倒なことになるので、ちょっとお金を足しても代理店にお願いする方が得策かもしれません。代理店に頼んだ場合、例えばアメリカでは180万円で買える日産アルティマなら逆輸入の委託費用も含めるとだいたいプラス100万円、280万円が相場と思えばいいでしょう。
家にいながら注文ができて、自宅の門の前に憧れの日産アルティマを届けてくれるのですから途方もなく高い手数料ではないといえるでしょう。
アルティマとティアナの違い
一般的なランクはアルティマのほうが上
アルティマとティアナは兄弟車というだけあって、かなりの共通点がありますが、ランク付けの点から見るとアルティマの方が上位に位置します。
ティアナは日本で市販されてはいますが、もともとは中国を市場に作られている車のため、中国の裕福層や道路事情のニーズに合わせて作られています。ですから北米を市場としたアルティマと比較した場合、どうしてもアルティマの方がランクが上になってしまいます。
乗用車のセグメントでいくとティアナはDセグメントに分類されており、高級車の範疇からは少し外れます。
両方ともファミリーセダンとして人気
アルティマもティアナもファミリーセダンのカテゴリーで人気を得ている車。「セダン」というと何となくおじさんっぽいイメージを抱いている人も多いようですが、デザイン的に見るとかなり前衛的なので、従来の「ファミリーセダン」のコンセプトを遥かに越えて楽しめるのが日産アルティマとティアナということができます。
ファミリーで車を乗り回すとなると、セダンとワゴンのどちらを選ぶかで迷う人も多いと思いますが、強いていえば安全性が高い車がセダン、荷物をたくさん運べる車がワゴンということになります。都市間を車で移動する距離が長いのであればアルティマやティアナがおすすめです。
アルティマの方がスポーツセダンのフロント構え
ティアナとアルティマを比較した時に、よりスポーティな印象を与えるのはアルティマです。全体的に低目に抑えられたバランス、流線型を強調したデザインは高級スポーツカーに迫るほどの出来で、カーファンの要求を満たすには十分な仕上がりです。
アルティマはオプションでドア下ライトも付けることができるので、遊び心を取り入れたい人にはぴったり。北米のセダン市場ではトヨタのカムリやホンダのアコードなどが評判でしたが、日産アルティマはこれを上回る人気となっています。
米国ではマキシマも人気
アルティマと共に、米国ではマキシマも高い人気を誇っています。マキシマは日本では「4 Door Sports Car」として宣伝されており、アルティマよりもワンランク上の車として扱われています。これに対して一方のアルティマは燃費や新技術、快適さがウリとなっています。
いずれにせよ、マキシマが北米日産の最高級セダンであるという位置付けには変わりありません。卓越したデザイン、細部まで美しく仕上げられた内装、そして究極まで考え抜かれた実用性。これがマキシマの魅力です。
ティアナの2017年モデルはアルティマに似てきた
もともと似ている部分の多いティアナとアルティマですが、ティアナの2017年モデルは特にアルティマとの共通点が指摘されています。
ティアナは中国の市場をターゲットにしていますが、2016年7月28日に行われたモデルチェンジは北米版のティアナともいえるアルティマの2015年のモデルチェンジとそっくり。強いていえば中国版の新型ティアナにはフォグランプの所にメッキ加飾がされていますが、アルティマにはメッキ加飾がされていないという程度の違いしかありません。
ナビなどの質感はティアナが良い場合もある
アルティマとティアナの両方を乗り比べてみた人の意見によれば、ナビなどに関してはティアナの方が使い心地がいいという意見もあるようです。
インテリアに関しても同様。ティアナには「おもてなしの心」が息づいており、誰でもゆったりとくつろぐことができます。
日本国内ではそれほど人気の高くないティアナですが、一度乗ってみると質感の良さにびっくりというユーザーも多数。ティアナに乗ってしまうとワゴンには戻れないという人もかなり多いようです。
まるで自宅のリビングにいるように脚を伸ばして寛げる「助手席パワーオットマン」もティアナならではの快適さ。乗り込むたびにドライビングポジションを登録された位置に自動的にセットしてくれる「インテリジェントキー連動運転席オートドライビングポジションシート 」も魅力です。
日産のアルティマに乗ってスマートに生活しよう
さまざまなメリットのある日産アルティマ、北米に居住している人であれば車を購入する際の第一選択肢としておすすめです。また、日本国内に住んでいる人でも話題性のある車を探しているのであれば逆輸入のアルティマなんてちょっとかっこいいですね。