エンジンの種類には仕組みによってレシプロエンジンとロータリーエンジン、ディーゼルエンジンがあります。レシプロエンジンとは、シリンダー内部でピストンを往復運動させることにより動力となるエンジンです。DOHCエンジンはレシプロエンジンの一種。「Double Over Head Camshaft」の頭文字をとってDOHCと呼ばれています。
現在では、普通乗用車に搭載されているエンジンですが、1950年代以前はスポーツカーのみに搭載されていました。ツインカムとよばれることもありますが、厳密にはDOHC=ツインカムではありません。ツインカムといった場合、カムシャフトの本数を指す場合も。
吸気バルブと排気バルブそれぞれにカムシャフトを用いることで、カムシャフトとバルブのタイミングのタイムラグは少なくなり、高回転で出力も大きくなります。
エンジン開発の流れをみると、SV、OHV、OHCとなります。当初は、シングルカムシャフトのみだったのでOHCと表記されていました。その後ツインカムシャフトが開発され区別のためにSOHC、DOHCと表記されるようになっています。SOHCはカムシャフトが1本なので部品の数が少なく軽量です。DOHCエンジンより整備しやすいエンジンとなっています。
OHVは「Over Head Valve」の略です。シリンダーの横にカムシャフトが位置していて、プッシュロッドという棒でロッカアームを押し上げバルブを開閉させるシステム。このエンジンはOHCエンジンに比べ構造が単純、軽量なため整備がしやすいメリットがあります。