口下手で会話術がなく、人間関係で悩んでいるという人も。しかし、話し方や伝え方を工夫することで、誰でもコミュニケーションの質をより深めることができるようになります。
この記事に書いてある「誰とでも簡単に繋がれる会話術のポイント」を押さえることで、初対面の人でも会話に困らず対応出来るようになり、人と話すことが楽しくなります。是非実践してみてください。
「聞き上手」になることが口下手克服の第一歩
話し上手は会話時間の7割を聞いている
話し上手な人には、あるポイントがあります。口下手の人でも、このポイントさえ習得すれば、克服することができ、会話術を磨くことができます。まずは、自分の話ではなく相手の話を聞くことです。
話し上手な人というのは、会話の7割を聞いています。そのまま聞いて終わるのではなく、それに対して共感したことを、相手に伝えることが大切です。共感するためには、相手の話を聞かないと始まりません。相手に全て合わせるのではなく、自分も話している会話に対して、どう思うかなどを挟んであげると、会話が続き楽しく展開することができます。
効果的な相槌を使い分ける
単に話を聞くのではなく、本当に聞いてくれているのかを、相手に認識させる方法があります。単純に話の内容を反復する、バックトラッキングといわれる「オウム返し」をすることで、相手は話を聞いてくれているのだと認識してくれます。
相手の話を要約してあげるという方法も、実に効果的な方法です。楽しい内容によっては、自分なりにアレンジを加えて、さらに楽しく解釈してもよいでしょう。相槌をするときには、相手の目を見てするとより効果的です。「しっかり聞いているよ」という合図でもあるので、会話中の相槌は必要です。黙って突っ立っていては、話を聞いていないと思われるので注意しましょう。
ミラーリングを使う
ミラーリングとは、会話中に相手のしぐさを、鏡写しのように真似るというテクニックです。相手が話しているときに、相手の立ち方や手の位置などを、さりげなく真似ることで、共感しているという雰囲気を作り出すことができます。「あなたは私と似ています」というサインでもあります。
また、逆に相手が知らずに自分のポーズを真似るときも。これは、潜在意識レベルでの、深い信頼関係が築き上げられているというサインです。始めは気が付かない方も多いのですが、知らないうちに同じポーズになっていたということもあるので、会話をするときは意識してみるとよいでしょう。このようなミラーリングの活用もよい方法です。
質問は「なぜ・なに・具体的な」
会話を黙って聞いているだけではなく、「なぜ」「どうして」などの質問を加えると、会話の内容が膨らみます。しかし、相手が急いでいるようなときに、質問をすることはやめましょう。相手が聞いてほしそうな表情をしていた場合に質問をしてあげると、楽しく会話をすることができます。
質問をすることで、相手はさらに深い話をしやすくなり、その話を聞いてあげることで、信頼関係を作り上げることができます。また、聞くだけではなく共感した場合は、相手に伝わるように共感したことをいいましょう。あいまいな応答では会話が弾まないので、聞きながら受け答えできることが理想です。
話上手な人の真似で会話術を磨け
人気テレビ司会者の会話術を盗むべし
会話術を磨きたい場合、人気テレビの司会者の会話術をチェックしてみましょう。人気のある司会者は、会話の展開や聞き方なども上手です。また、話題を振るときも、相手を選んでいるので、楽しい雰囲気を作り出すことができています。
会話だけではなく、表情やしぐさなどを見ていないようで、さりげなくチェックするテクニックを兼ね備えています。話も上手ですが、話の展開も上手なので、学べる部分は多く見つけることができます。人気司会者のどこが上手いのか、一つずつ見つけてテクニックを盗んでいきましょう。
共通点は話を引き出し上手であるということ
話し上手な人には、共通点があります。どの人も、相手から話の聞き出し方が上手ということです。楽しく引き出してあげて、楽しく受け答えやリアクションをしてくれるので、周りも楽しめる会話を展開することができているのです。もっと聞きたいと思わせるような引き出し方をするので、基本的に雰囲気が明るいです。
また、一人に話すのではなく、複数人いれば皆に話を振ることができるので、その場にいる人が会話に参加することができ、皆が楽しく話ができるような雰囲気にしてくれます。基本的に、聞き手なのですが、話の引き出し方が上手というポイントが共通しています。
自然体で会話に臨む
話し上手な人は、緊張せず自然体で会話に臨んでいます。自然体でも、上手に聞き手側に回り、相手の魅力を引き出してくれます。上手に話を引き出してくれるので、相手も自然に会話を楽しむことができるようになります。
気を使わないといっても、友達と話す感じで会話をするのではなく、最低限のマナーや礼儀を守って話すことが大切です。自然に明るい雰囲気を作り出せると、会話も明るく、自分も相手の表情も明るくなり、楽しく会話ができます。無理に話さないといけないと考えこんでしまうと、逆に相手が気を使ってしまうので、不自然に話を作り出さなくてもよいのです。
同じテンポ、テンションで会話する
会話をするときに気を付けたいことは、同じテンポ、同じテンションで会話をすることです。楽しい話は、会話も弾み、テンションが高くなりますが、普通の話になった途端に、一気に冷めてしまう場合もあります。雰囲気が冷めてしまうと、次の話の展開が難しくなるので、同じテンポやテンションで話すことを心がけましょう。
同じテンポ、テンションで話せる人は、自分と似たようなフィーリングを持っていることが多いので、非常に話しやすく感じ、すぐに打ち解けて友達になれる場合が多いです。フィーリングが合う合わないは、とても大切なことなので、無理に自分を飾らずに話してみることから意識してみましょう。
相手に興味を持ち変化や個性に敏感になれ
会話のネタとして、相手の服装や髪型などを盛り込むという方法もよいでしょう。大げさではなくても、「いい感じだね」程度に褒めてあげると、好感を持ってくれます。そのためにも、相手に興味を持ち、個性や服装などに敏感になることが大切です。
興味がないと気が付きにくく、自分も忘れてしまいます。細かくチェックする必要はありませんが、興味を持っていることや趣味などの話をすると、楽しく会話を展開することができるようになります。自分も、服装や個性を褒めてもらえると嬉しく感じるので、相手にも失礼のないように伝えてあげましょう。
「知らない」は最強の会話ネタ
話をしているときに、「何それ、知らないんだけど」という展開になる場合があります。会話としては、相手が知らない情報を知っているということなので、最強の会話ネタにすることができます。また、自分も「知らない」という場合も。
こういうケースでは、広く浅い知識を身につけることができるので、情報交換はとても大切です。単なる世間話と思って聞くのではなく、知らないことを聞き入れ、積極的に会話に参加してみましょう。つまらない話でも、明るくコミュニケーションができるので、暗い表情ではなく、明るい表情で聞くことを心がけましょう。
会話術を磨くためにお薦めの人気の本
「伝え方が9割」佐々木圭一
2013、2014年ビジネス書ランキング1位を獲得し、ビジネス書ランキングで史上初3年連続トップ10入りという人気の本です。同じ内容でも、伝え方を変えるだけで受け取られ方が大きく変わります。単に話すのではなく、シンプルな言葉で伝えるなど、すぐに使えるポイントが構成されています。
作者はコピーライターとして勤務をしていましたが、伝え方には技術があることを発見しました。伝え方9割には、作者自身の体験と発見した技術が書かれており、読者からは「参考になった」「実務にすぐ活かせる」などの好評の声が多いです。
「本音に気付く会話術」西任暁子
元ラジオDJとして第一線で活躍し、独立後は「話し方の学校」を開校。国内外の著名人5000人へのインタビューで、本音を聞き出すという実績を持っています。
伝え方のプロとして、相手の本音を聞き出すスキルを紹介しています。読者からは、「何度も読み返したい」「読んでみる価値あり」という高評価の本。コミュニケーション力を磨きたい人や、人との関りを大切にしたい人にもおすすめできる本です。
「会話力のある人は、うまくいく。」中谷彰宏
元博報堂CMプランナーとして活躍。恋愛、日常会話など、異性に対して不思議に思うことや、不満を感じたことがある人におすすめの本です。話し方を変えるだけで、相手に好印象を与えることができ、相手だけではなく、自分も会話を楽しむことができます。
コミュニケーションを大切にしたい人、異性関係を今よりも充実させたい人にとってもよい本です。「参考になった」という声も多く、実用性のある内容が盛り込まれています。
「 いつ、誰が相手でも必ず盛り上がる銀座の雑談手帳 」日高利美
銀座のホステスとして活躍。多くの一流ビジネスマンを接客することで、一般常識やマナー、気配りの大切さを学び、初対面の人との会話術や雑談の話題など、何を話してよいか困ったときに活用できることが多く紹介されています。
会話を楽しむだけではなく、話の上手な切り上げ方も紹介しているので、相手に不快を与えずコミュニケーションを深めることができます。会話を広げるコツなども紹介されているので、会話に余裕をもって気持ちを伝えることができたという読者も多いです。
「超一流の雑談力 」安田正
主にコミュニケーションのコンサルタントで、2016年のビジネス書ランキング1位を獲得した人気著書です。あたりさわりのない無意味な雑談ではなく、意味のある雑談をすれば、仕事も人間関係も変わると解説しています。
人間関係に悩みを抱えている人、上司とうまく関係を築き上げたいと思う人にもおすすめの本です。ビジネスシーンでの利用に最適に感じる部分も多いので、すぐ実践に活用できると読者から好評です。雑談こそ、コミュニケーションを深められる時間と意識して、話し方を工夫してみましょう。
初対面の人や仕事で役立つ会話テクニック
アイコンタクトは6~7割が効果的
初対面や仕事では、普段のように会話ができない場合も。特に初対面だと目を逸らしてしまいがちです。しかし、これでは相手との距離を縮めることはできず、上手く会話をすることもできなくなってしまうのです。目を逸らすことは、自分とシャットアウトしているという印象を与えてしまうからです。
そこで、ポイントとなるのが目線は下に逸らす、そして眉間をみること。目は合わせていないが、眉間を見ることで相手の顔を見ることができ、シャットアウトしているような印象を与えずに済みます。目を合わせることが苦手という方は、眉間を見るようにするとよいです。
まずは相手の趣味や興味の話をする
単に話すのではなく、楽しく会話をするためにも、話しやすい話題から始めるとよいでしょう。まずは、相手の趣味などを聞いて、共通するポイントを探していくとよいです。趣味が合わなくても、相手が話しやすい話題から触れていくことがポイントになります。
自分の趣味を話すことで、自分の世界観を伝えていることになるわけですから、共感してくれるととても嬉しなり、楽しく会話をすることができます。趣味が違う場合などは、逆に自分とは違う分野が好きということなので、興味を持って聞いてあげましょう。
誰とでも雑談できる11の話題
誰とでも雑談ができる11の話題として、「きどにたてかけし衣食住」という頭文字を覚えておくとよいでしょう。相手が初対面の人や親しくない人との会話は緊張してしまいます。沈黙は雰囲気を壊してしまうので、とっさに思いつく話のネタとして活用することができます。
頭文字は、気候、道楽(趣味)、ニュース、旅、天気またはテレビ、家庭、健康、仕事、ファッション、食べ物、住居になり、どれも会話に触れやすい内容です。話すことに困ったら、この頭文字のネタを活用して、会話を展開させていきましょう。
聞かれたくない質問には質問で返し主導権を握れ
ときには、聞かれたくない質問をされることも。そのようなときは、無理に答えずに質問で返すと、自然に受け流すことができます。無理に答えてしまうと、場の雰囲気を悪くさせてしまう恐れがあるので、質問で返すというテクニックを知っておくとよいです。
誰にでも、触れてほしくない話題があります。浅く広くという感じであればよいのですが、深く聞かれる場合もあります。質問で返す方法もよいですが、上手く受け流す方法も覚えておくと、雰囲気を壊すことなく、自然な会話をすることができます。
気になる女性との会話法
女性との会話のゴールは結論ではなく「共感」
気になる女性と会話をする機会があった場合、緊張して上手く話せない人もいますが、緊張してしまうと相手にもそれが伝わってしまうので、自然体で話かけることが大切です。
楽しい話をしようと考えながら話すという方法もよいですが、会話のゴールは結論ではなく共感なのです。共感を持ってくれると、笑う場面が一緒だったり、相手との距離を縮めることができます。結論ばかりになってしまうと、同じ話でも楽しさが伝わってきません。結論ではなく、共感を意識して会話をしてみましょう。
話の主役は女性
気になる女性と話をする場合は、話の主役を女性に渡してあげましょう。自分は話さないのではなく、話を聞くことを8割、突っ込むことを2割にして、女性に合わせた話を展開してあげると、女性は楽しく会話をすることができます。
男性ばかりが話をしていると、女性は楽しいと思ってくれない場合があります。まずは、聞き手に回り、相手の魅力を引き出してあげることを心がけましょう。話す表情も、明るく爽やかな感じだと、相手に不快感を与えにくく、明るい雰囲気で楽しく会話をすることができます。
デートでハズさない鉄板の話題
気になる女性とデートをすることになった場合、あらかじめハズさない会話のネタを考えておきましょう。基本的には自然な雰囲気で、話をすることを意識しましょう。
好きな食べ物や、よく家で食べる料理なども話のネタにおすすめです。また、休日の過ごし方も、深く話を展開することができ、趣味なども話しやすくなります。出身地や地元の話なども、自然な感じでよいでしょう。ペットの話も女性は喜びます。何を話せばよいかわからなくなった場合は、このようなハズさない話題を用意しておくとよいです。
2人だけの共通の話題をつくる
気になる女性と会話をすることがあった場合、話をするだけではなく、2人だけの共通の話題をすることで、相手にも特別感を抱かせることができます。2人だけの話題なので、相手を独占することができますが、楽しい話や雰囲気にすることが大切です。
2人だけの共通話題でも、無理に合わせてくれている場合も。「またその話題?」といわれないようにするためにも、楽しいポイントを見つけ出し、相手に話をさせてあげるようにすると、明るい雰囲気で会話ができます。
話すばかりが会話ではない
会話は、相手がいないと成立しません。自分ばかり話すのではなく、自分が聞き手になることで、楽しい会話を展開できる術を磨くことができます。話すことを仕事にしている人気司会者のトーク術も参考にしながら、周りを楽しませる会話術を磨いていきましょう。会話は人とのコミュニケーションです。相手との距離を縮めるためにも、会話上手になりましょう。