プレゼンのコツを知って成功をおさめる。資料作成から話し方まで

プレゼンのコツを知って成功をおさめる。資料作成から話し方まで

2018.02.27

Share :
プレゼンテーションは、会議に出ている人たち全員の前で、プロジェクトの進捗や展望を発表する場です。そのような重要な役を担ったとき、拙い資料や震える小さな声では説得力がありません。プレゼンを成功に導くためのコツを知って、成功をおさめましょう。

プレゼンで成功するためのコツ

最初に自己紹介を入れる

プレゼンの場に来ている人たちが、全員あなたのことをよく知っているとは限りません。顔を見たことがあるけれどもフルネームまでは…という人もいるでしょう。そのため、しっかりと自己紹介を最初に入れましょう。 自己紹介のコツは、名字だけではなくフルネームできちんと名乗ること。それから名乗っただけで話を本題に進めずに、簡単なプロフィールを入れることです。プロフィールは出身地や、略歴などなんでも聴衆の共感を得られるようなものなら大丈夫です。 小話で笑いが取れれば最高なのですが、初心者はそこまでは難しいと思うので、まずは自分を知ってもらうこと、共感してもらうことを目指しましょう。つかみがよいと、その後の流れもスムーズになり話しやすくなります。

資料の内容と重複することは言わない

たまに資料に書いてある内容をそのまま読み上げているだけのプレゼンターをみますが、たいていの聴衆はつまらなそうに資料に視線を落としています。彼らの心境は「時間のムダ。資料に各自目を通せばいいじゃないか」です。 人を惹きつけるプレゼンターは、聴衆の視線を自分に惹きつけ、聴衆の視線を手元に落とさせません。そのコツは、資料にない内容を話すことです。補足説明として話すことで、聴衆は「聞き逃してはならない。大事なことを話すかもしれない」という適度な緊張状態におかれます。うまいプレゼンターは資料の内容と重複することはいわないのです。

自分の体験したことを織り交ぜる

聴衆は、ずっと堅苦しい内容に耳を傾けていると疲れてしまいます。集中して聴くことができる時間などたかがしれているのです。そのために、プレゼンターの側で疲れさせないように話に緩急をつけましょう。 緩急をつけるコツは、自分の体験したことを織り交ぜることです。事例を挙げる場合など「たとえばA社とB社があったとします。その場合…」と話すよりも、「以前、私がこの事案を担当したときのことをお話ししましょう。実は昔…」と体験を話したほうが、聴衆の心をつかむことができます。

ひとつの話題に時間をかけすぎない

時間配分を考えて、プレゼンの構成を考えることも必要です。ひとつの話題に時間をかけ過ぎると、後半に駆け足になってしまって重要な部分に時間をかけられなくなってしまいます。 重要な部分とそうでない部分をしっかりとわけて、どうでもよいことに時間をかけないように最初から意識してください。ひとつの話題に時間をかけすぎたプレゼンは、どうしても間延びした印象を聴衆に与えます。

要点を絞って相手に伝える

プレゼンをしていると、話している内容のすべてが重要な気がしてしまいます。しかし聴衆はプレゼンターが思っているほど集中して聴いていません。いろいろ詰め込もうとしても、逆になにも印象に残りません。 上手なプレゼンターは「今日は3つだけでよいので覚えて帰ってください」とか、「まず最初に、次に、最後にというように、要点を3つに絞ることを好みます。聴衆がどんなに集中していなくても、3つくらいなら覚えて持ち帰ることができるからです。印象に残るプレゼンをしたいなら、詰め込みすぎを避けましょう。

始めに全体像を説明する

日本人のプレゼンの特徴に、その日本語の特徴性から「結論を最後に持ってきたがる」というものがあります。しかし聞き手とすれば、けっきょく知りたいのは結論なのです。 どのような話が続くのかわからないまま聴いているのは、つらいものです。聴衆のことを考えたプレゼンをするのならば、始めに全体像を説明しておきましょう。そうすることで聴衆の聴く心構えも違ってきます。

メリットはわかりやすく説明する

相手にとってメリットとなる話題のときには、難しいことはできるだけ割愛してわかりやすく説明しましょう。聞き手をグッとプレゼンターの話す内容に惹きつけることができます。 格好をつけようとするプレゼンターは、自分が素晴らしいということを表現しようと難しい専門用語を多用したり、難解な表現を好みます。専門的なことを知らないならば、内容を理解する必要はないという上から目線が透けてみえて、あまり聞き手は好感をもちません。 逆にプレゼンに長けた人は、だれにでもわかるような表現で、難しい内容を簡単に表現します。メリットはわかりやすく説明しましょう。

たまに質問を投げかける

一方的に説明を続けているだけだと、聴衆は飽きてしまいます。それは聴くという受け身の行動がずっと続いているからです。興味の持続を維持するためには、わざと話すトーンを変えたり、質問を投げかけるのが効果的です。 「飛び込み営業でマンションなどを訪れると、○○という経験はありませんか?」というように質問を投げかけることで、聴衆は自分の経験を思い起こすという能動的な行動を取ります。そのためにプレゼンに参加している気持ちになれるのです。使える技ですので、ぜひ取り入れてみましょう。

意識は相手に伝えることに集中させる

とても大切なことですが、プレゼントはつまるところ相手にこちらの持っている情報を伝えることです。決して資料を読むことや、とりあえず時間をこなすことではありません。 意識は相手に伝えることに集中させ、少しでもこちらの伝えたい内容をくみ取ってもらえるように努力しましょう。そのためには、プレゼンターが手元の資料ばかりみていてはいけません。しっかりと聴衆全体を見渡し、ひとりひとりに伝えるつもりで視線をあわせましょう。伝えようという意思は必ず伝わります。

失敗することを恐れない

重要なプレゼンであるほど、事前準備に力を入れたり緊張したりするものです。そのプレッシャーは失敗が許されないという意識からきます。 しかしプレッシャーに負けた状態でプレゼンをすると、その自信のなさは声のトーンや視線に出ます。そして自信のないプレゼンほど、聴衆にとって信憑性のないものはありません。 大切なのは土壇場になったら、失敗することを恐れない心持ちで臨むことです。これまでしてきた準備を信じて、堂々とプレゼンをしてください。

人を惹きつけるプレゼン中の話し方

自信を持って堂々と話す

小さな声でおどおどと話しているプレゼンターと、堂々と旨をはって話しているプレゼンター。あなたならどちらのプレゼンを聴きたいと思いますか?おそらく堂々としているほうだと思います。自信なく説明している人の話など、信憑性がなくて聴けません。 そのため人を惹きつけようと思ったら、内心いかにドキドキしていようと自信を持って堂々と話しすべきです。声は抑揚をつけて部屋の端にいる人にも届けるつもりで出すとよいです。視線も手元ではなく遠くの聴衆をみるようにすると、自然に姿勢もよくなり胸も張ることができます。 自信が持てない、性格上おどおどしてしまうという人も安心してください。自信を持った話し方は、コツを覚えれば訓練次第で身につけることが可能です。

相手がどう思っているのか語り掛ける

プレゼンの目的は、相手にこちらの情報を伝えることです。相手が在りしのものなので、一方的に説明を続けるだけではなく、双方のコミュニケーションを図るようなつもりで話してみてください。聞き取りやすいプレゼントなります。 語りかけのポイントは「この事案について、皆様はどう考えられますか?私は…」というように、相手の考えを質問するような言葉を挟むことです。そのことにより、聴衆は「俺なら…」というように自分の意見を頭の中で考え始めます。自分で考えることのできるプレゼンは、飽きさせません。

滑舌よくはきはきと喋る

どんなに素晴らしい資料内容を作成していたとしても、滑舌が悪く重要な内容が聞き取れなければ意味はありません。相手に伝わっていなければ意味はないのです。 少しはきはきと喋るように意識をするだけでも変わりますが、たとえば呼吸の仕方を少し変えてみるだけでも大きく違います。滑舌の悪い人は浅い息づかいの人が多いので、話す前に吸い込む息の量を多くしてみましょう。大きく吸って話しながら最後まで息を出し切ります。大きな声が出て自信がありそうにみえる話しかたに近くなったのではないでしょうか。

話のポイントごとに間を設ける

話を単調にせず聞き取りやすくするコツのひとつが、間をもうけることです。ダラダラと話しているとどこが重要な箇所なのかわかりません。これから「重要なことを話しますよ」という気持ちを視線にのせて、一度ぐるりと聴衆を見渡してみましょう。 資料などに視線を落としていた聴衆も、シンと静まりかえったことでハッと顔を上げるでしょう。その瞬間が重要なことを話し始めるタイミングです。どれだけの人数の視線を自分自身に集めることができるか。間の取りかたにかかっています。

同じフレーズを多用しない

同じ言葉の乱用は避けてください。特に「あー」「えー」などの言葉は乱用されると、聞き手にとっては耳障りで不愉快です。またそのような言葉を探すような声は、準備不足や適当感を出してしまいます。 フレーズの多様は、多くの場合本人が多用していることに気づいていないケースが多いです。本番前に一度、リハーサルをかねて自分の発表を録画なり録音してみましょう。聞き直すことで聴衆の気持ちを味わうことができ、自分のプレゼンの悪い癖を知ることにもつながります。癖は何度プレゼンを重ねても出てしまいます。早めになおしておいてください。

資料の文字を口頭用に言い換える

つまらないプレゼンのひとつに上げられるのが、資料の棒読みです。そもそもそのようなプレゼンをする人の資料はグラフなどが少なく、文字が多いことが多いです。 聴衆はこう思うでしょう。「時間の無駄。各自資料を読めばいいだけじゃないか」。まったくその通りですね。 素晴らしいプレゼンの多くが、資料はグラフなど視覚的なものを多用し、文字は簡潔に、そしてプレゼンターは資料に書かれていないこともプラスしながら話します。そうすることで聴衆の集中力を切らさないのです。プレゼンターは自然と自分の言葉で話すことになるので、資料の内容に言及するときも文字をそのまま読まずに、自分の言葉で言い換えることとなります。

抑揚の付け方に気をつける

ある先生の授業だけ眠くなって仕方がなかった。そんな学生時代の経験はないでしょうか。眠気を誘う話し方の多くが、抑揚がなく棒読みの話し方です。子守歌などと同じ効果です。 プレゼンの口調が子守歌のような単調さでは、激務で疲れている社会人はそれこそ眠ってしまいたくなるでしょう。音楽でいうならロックなどビートの激しい曲を想像しながら、話すトーンを気にかけてください。 重要なポイントを話すときには大きな声でゆっくりと力を込めて話します。突然大きな声になったので、聴衆が驚いて顔をあげた、それもいいではありませんか。

緊張しているアピールは控える

よく自己紹介などで「このような場は慣れていないので、緊張しています」などと言わなくてもよいことを発言する人がいます。緊張しているアピールはプレゼンには必要ありません。そのような発言は、するだけ損だと思ってください。 多くの場合、仕事上の関係者や上司もプレゼンの聴衆としてその場にいることでしょう。緊張しているアピールは、その人たちに自信のなさや準備不足を印象づけてしまいます。それよりはプレゼンを楽しんでいるような表情や声のトーンを目指してください。

適当なフレーズは言わない

プレゼン資料は、しっかりとした調査や検証によって導かれた資料であるべきです。そのために「多分」「一応」「おそらく」といった適当なフレーズは避けたほうがよいです。 情報誌などの記事を思い返してみてください。商品の売り込みの記事などに「一応、消費者のテストをしました」「おそらく問題はないと思います」などと書かれていたら、その商品を買いたいと思いますか。思いませんね。 プレゼンも同じです。曖昧な表現はできるだけ避け、自信をもって結論を言い切る。それが聴衆の心に一番届く方法です。

重要な単語は強い言葉に変更する

プレゼンの中に、いくつか重要なキーワードを入れておきましょう。プレゼンの内容を引き締めてくれるようなそれらのワードを話すときには、強い口調で力をこめて話すと事前に決めておきます。 人は長い話のすべてを覚えることはできない生き物です。そのため印象に残るのは、全体の一部です。聴衆がそれぞれの会社なり部署に戻り、「プレゼンどうだった?」と聴かれたときに、ふとプレゼン内容を思い出すきっかけとなる言葉。それはプレゼンターから聴衆へのお土産でもあるのです。

プレゼン発表が上手くなるためのポイント

普段から身だしなみには気をつける

プレゼンターがみすぼらしい格好をしていると、なぜかプレゼン内容までみすぼらしくみえてきてしまうものです。人は格好ではない、中身だなどといわれますが、社会ではそのようなことはありません。 聴衆はあなたのことをよく知っているわけではありません。目の前に立っている人そのものから得る情報がすべてです。そのためきちんとした人物であることを証明するには、やはり身だしなみもきちんとしておくべきなのです。 ボタンが取れそう、服の丈が短く体にあっていない、無精ひげが伸びている、髪がぼさぼさ。プレゼンのときだけ格好をつけようとしてもどこかでボロがでてしまうものです。普段から身支度は調えておいてください。

プレゼン中に水を用意する

プレゼンをするときには、演台などに水を用意しておきましょう。緊張すると人は喉が渇くものです。話している途中で声がおかしくなり、よく咳払いをしている姿はよくあるプレゼンターです。 喉の調子がおかしいときだけではありません。緊張でプレゼン内容が頭から吹っ飛び、頭の中が真っ白になることもあるでしょう。そんなときに水を口に含むことで、一呼吸間を取ることができます。そのあいだに一度冷静になり、プレゼン内容を頭の中ですばやく整理すればよいのです。

深呼吸をして緊張をほぐす

緊張しやすい人は、プレゼンの前に深呼吸をして緊張をほぐしましょう。科学的にも、深呼吸にリラックス効果があることは証明されています。深く息を吸い、吐く。ヨガなどで力みをとるためにも使われます。深呼吸にプラスして、軽く肩や首を回すとさらにリラックス効果があがるので試してみましょう。 また緊張したときは拳の形に握ってしまいがちですが、堅くなった拳を開き、パーの形にすると緊張が取れやすくなります。他にもジンクスに近いですが「人」の字を手のひらに書いて飲み込む方法があります。自分に暗示をかけておくのもひとつの方法です。

プレゼンが上手い人の啓発本を読む

プレゼンの上達は、慣れもあります。もしも回数を重ねていなくて自信がない場合は、経験を補うためにプレゼンが上手い人の啓発本を読んでみてはいかがでしょうか。 プレゼンを行うことを仕事にしている人は、それこそプレゼンを数百回もこなしています。その中の失敗談や成功談、そして彼らが提唱するコツを読むだけでも力となります。プレゼンの出番の前には、啓発本に書いてあったコツなどを思い起こすことで、自信を保つことができます。

何度も練習して準備する

足りない経験は、何度も練習をすることで補いましょう。実際に声を出して、パワーポイントの資料があるのなら実際にそれを指し示しながら通しで行います。その際に、声の大きさトーン、間の取り方などを意識しながら起きないましょう。できれば録画や録音をしてみると自分のプレゼンを客観的にみることができます。 人までで緊張しやすい場合は、大勢の前でプレゼンしている自分をイメージします。いわゆるイメージトレーニングは機材などがなくても、瞑想するようなかたちで通勤中の電車の中でもどこでもできます。何度も繰り返し行っておくことで、当日の緊張感は確実に薄れます。

とにかく場数を踏む

プレゼンの上手い下手はやはり経験にもよります。そのため、とにかく場数を踏むことが大切です。とはいえ、大きな場でのプレゼンは依頼されない限りなかなか機会はないでしょう。 それなら小さな会議などの場での発表などを、プレゼンの練習のつもりでしっかりと行ってみてはいかがでしょうか。パワーポイントなどを使った聴衆の多いプレゼンとは雰囲気は異なりますが、声のトーンや間の取り方など話し方の面ではポイントは同じです。聞き取りやすい話し方を心がけるなど、心がけて会議にのぞんでみてください。

背筋を伸ばして姿勢を正す

プレゼンターがおどおどしていたり自信がなさそうだと、いかに話の内容が充実していても少し頼りない印象を与えてしまいます。相手に信頼されたいならば、自信があるようにみせる必要があります。 内心緊張していても、自信がなくても、それらをかくして堂々とプレゼンをすることは可能です。コツは背筋を伸ばして姿勢を正すことです。背骨は自然にS字カーブしているものなので、意識的に骨盤を入れてグッと背中をまっすぐにしようとすると、今度はそり気味になってしまいます。 一度姿見に自分の全身を映し、猫背になっていないか、背中が反っていないかなどを確認しておくとよいでしょう。普段から正しい姿勢を心がければ、疲れにくい体をキープできるので一石二鳥です。

日頃から発声練習を行う

滑舌の悪さが気になってしまう場合は、日頃から発声練習を行い滑舌の悪さを修正しておいてください。滑舌がよいと、快活な印象を与えたり心理的な負担なしに人とコミュニケーションをはかることができます。プレゼンだけではなく、人生を明るくしますのでチャレンジする価値はあります。 滑舌に大きく関わってくるのは、口周りの筋肉、呼吸、姿勢、発声です。それぞれ鍛える方法が異なりますので、まずは自分の問題点がどこにあるのか考えてみてください。 また、滑舌が悪いわけではないけれど声が小さいなど不安がある場合には、話す前にいつもよりたくさん息を吸ってみるとよいです。そして話し終えるまでに息を吐ききります。それだけで普段よりも大きめの声を出すことが簡単にできます。

鏡の自分に向かってプレゼンを練習する

人にみられると少し恥ずかしいかもしれませんが、誰もみていないときに鏡の自分に向かってプレゼンを練習してみてください。姿勢や手振り身振りなどを客観的にチェックすることができます。 自分の癖というのは、普段は自分自身で意識しません。そのため普段の生活で人を不愉快にさせるような言動を気にせずしてしまっていることがあります(舌打ちや、貧乏揺すりなど)。プレゼンも同じで、手を振りすぎていたり、手元の資料にばかり目線が落ちていたりするかもしれません。人からどうみられているのかを意識するのもよい練習です。

自分がプレゼンしている姿をビデオに撮る

プレゼン当日、誰かに頼んでビデオに撮っておくとよいです。依頼の際には、今後のプレゼン上達のためにとでもいっておきましょう。 映像でみてみると、自分がイメージしていた自分の姿とのギャップに驚くかもしれません。堂々と話していたつもりなのに声が小さく聞き取りにくかったり、身振り手振りが大げさすぎてみていて恥ずかしくなることもあるでしょう。修正点をチェックし、それを次のプレゼンに生かすこと。それができる人はプレゼンがどんどん上達する人です。

プレゼンで使う資料やスライド作りのポイント

文字をできるだけ少なくする

プレゼンで使用する資料は、できるだけ文字を少なくします。その代わりにグラフなど視覚でパッとみて理解できるものを多用しましょう。資料に情報がすべて含まれていたら、プレゼンをする意味はありません。資料を各自読んでもらえばよいのです。 プレゼンターがプレゼンのときに主に行うのは、それらグラフ等の補足説明です。もしも必要だと思えば、聴衆が自ら資料に必要だと思うことを書き込んでいくかたちが理想です。資料は文字を少なく、簡潔にを基本にしてください。

グラフや画像を構成に挿入する

文字の多い資料は、すべてに目を通さないと理解できないのでプレゼン向きではありません。グラフや画像を構成に組み込むことにより、パッとみただけでなんの話をしているのかわかるようにすることが可能です。 またグラフや画像は情報量を詰め込めばよいというものではありません。シンプルで余白を多めに取る方が、見やすく頭に残りやすいです。文字を入れる必要があるのならば、人の視線が左上から右下にかけて流れることを意識して、グラフや文字の構成をつくると見やすい資料ができます。

最初に目次を作成する

プレゼンの資料は、たいてい最初に目次があります。この目次は、スライドのタイトルのみでかまいません。目次があることで、どのような内容のプレゼンなのか想像することができます。 聞いている話の内容がどこに着地しそうなのか、想定しながら聞いていられるので聴衆にとってはストレスが減ります。また、目次は地図のようなものなので「○ページをめくってください」のような言葉を聞き逃したとしても、目次から話の内容を推測して資料をめくることができます。あって当たり前のようなものなので、なかったときに違和感が出てしまうので、作成しておいたほうが無難です。

情報を詰め込み過ぎない

プレゼンターは、少しでも多くの情報を入れたくて情報を詰め込みすぎる傾向があります。人は自分たちが思っているほど記憶力はよくありません。長いプレゼンをすべて覚えることはできないのです。 情報量が多すぎると頭の中の整理が追いつかず、記憶に残りにくくなります。情報量は意識して少なめにするようにしましょう。 また優れたプレゼンターは、重要事項を3つ程度に区分けします。「今日はこの3つだけ覚えて帰ってください。1つ目は~」という話し方をしたり、「最初に~、次に~、最後に~」のような論法を使ったりします。聴衆のことを考えるのなら、情報は取捨選択して、簡潔にするべきです。

誤字脱字のチェックは欠かさない

すばらしいプレゼンをしても、資料の中に誤字脱字などのミスがあると、そこが目について完璧でない印象が残ってしまいます。そのため資料を作成したら一度声に出して読むなど、誤字脱字のチェックを欠かさないようにしてください。 また自分自身が正しいと思っていたりする表現や文字の変換が、誤っている可能性もあります。プレゼン前までに上司など自分以外の誰かに目を通してもらい、おかしなところがないかチェックしてもらいましょう。

箇条書きで説明が聞きたくなるような内容にする

資料を簡潔にする方法の1つに、文章を箇条書きで表すやりかたがあります。視覚効果も高く、パッとみて内容がわかりやすいので箇条書きはうまくつかってください。 箇条書きをする際のポイントは、その見やすさです。たとえばフォント。見出し、小見出し、小小見出しとフォントのサイズを変えるだけでも非常に見やすい資料となります。特にパワーポイント資料の場合は、フォントが小さすぎる文字は遠くから読みにくいので、注意が必要です。 さらにインデックス番号をうまく使用し、成功事例には1という数字を最初につけ、失敗事例には2という数字をつけるなど工夫をすることで、一見して区分けがわかる箇条書きになります。

テーマを明確に提示する

なにを結論づけたいのかわからないまま、ずっと話を聞いているのは聴衆にとってストレスです。どこで山場がくるのかわからないからです。 推理小説のように、結論が知りたくて読み進めるような小説と、プレゼンは根本的に質が異なります。最初にしっかりとテーマを明示し、これから話す内容の目的とゴールを伝えておきましょう。テーマを明確に提示するのはプレゼンの基本です。

起承転結を意識する

なにも考えずにプレゼンの資料を書き始めると、失敗してしまいます。書き始める前に、しっかりとおおまかな構成を考えておきます。そうすることで重要な項目が抜けてしまったり、話が前後することを防ぎます。 全体の流れの例ですが、「自己紹介→アジェンダ(話のアウトライン)→課題→解決策→商材などの説明→利用メリット→根拠→喚起→まとめ」などが上げられます。 全体的に起承転結を意識すると、うまく構成を組むことができるでしょう。

メインカラーは3色が基本

カラフルな資料ならばよいというわけではありません。カラーを多用しすぎると、どこに注目したら良いのかわからなくなってしまいます。 3色のカラーは、ベース、メイン、アクセントというように色分けをして使用します。使う色を絞り込むことで、重要なワードを際立たせることが可能です。一般的には、1つのスライドに使用するカラーは3種類。全体では5種類以内が理想だとされています。

フォントは見やすいメイリオを使う

見やすい資料は、フォントにまで気を使っています。まず書体ですが、日本語の代表的な書体には「明朝体」と「ゴシック体」があります。どちらを選んだ方がよいのでしょうか。 答えは「ゴシック体」です。一般的にゴシック体は瞬時に認識しやすく、明朝体は長文を読んでも疲れにくいといわれています。パワーポイントの資料などは文字数も少なく、瞬時に認識してもらいたいものなので、ゴシック体のほうが適切です。また、フォントでおすすめなのは見やすい「メイリオ」や「MS Pゴシック」です。

資料は多めに印刷しておく

プレゼン当日はなにが起きるかわかりません。事前の準備を万端にして、急なトラブルに備えておきましょう。 たとえば急な参加者への対応です。会議に突然社長が現れるかもしれませんし、予想以上の来場者がやってくるかもしれません。印刷しておいた資料が足りずに、プレゼン直前にコピーに走ることがないように、資料は多めに印刷しておいてください。 他にもいくつか考えられるトラブルがないかイメージしておくと、いざというときに素早く対応することができます。トラブルで多いのは、資料が足りなくなること、音響がうまく働かないこと、パワーポイントが映らないことなどです。また、出張など遠方でのプレゼンの場合、事前に資料を郵送などで送る場合がありますが、ギリギリの到着などにしておくと配送側の手違いなどで届かない場合もあります。

パワーポイントの接続を確認しておく

プレゼンのトラブルの中に、プロジェクターがうまく動かなかったというものがあります。せっかく作った資料を映すことができずに苦労するだけではなく、おそらく大きなトラブルに直面して話の内容などが頭から飛んでしまうでしょう。 会場には早めに到着し、リハーサルを兼ねて音響やプロジェクターなどの機器が問題なく起動するか必ず確認をしてください。またノートパソコンを接続して映す場合には、トラブルの際にデスクトップの画面がプロジェクターに映されることもあります。みられても恥ずかしくないようにデスクトップも整理をしておくとよいです。

熱意を忘れずに話で人を惹きつけよう

プレゼンでなによりも大切なこと。それは力を入れて準備してきた内容を、相手に伝えたいと思うその熱意です。感情を込めて話しているプレゼンターの話には、ついつい引き込まれてしまうものです。 プレゼンはただの一方的な発表の場ではなく、ある種のコミュニケーションの場です。そのような意識を持ち、一人一人に語りかけるようなつもりでプレゼンを行いましょう。熱意は必ず人を惹きつけます。

category

記事カテゴリー