リーダーは、部下からの信頼があってこそ活躍できる存在。しかし信頼というのは、そう簡単に手にできるものでもありません。リーダーとして成功するには、秘訣と注意点をしっかりと知っておくべきです。それを実践できてこそ成功できるリーダーになれるのです。 リーダーとして成功しやすい人の特徴 コミュニケーション能力が高い リーダーとは、人の上に立つ人のことを言います。複数人をまとめる立場にあり、統率する力も求められます。そんなリーダーとして成功しやすい人には、いくつか共通する特徴があるようです。 まず第一の特徴としては、コミュニケーション能力が高いという点が挙げられます。多くの人をまとめて上手に統率していくためには、円滑なコミュニケーションが欠かせません。人から信頼されて付いてきてもらえる人になるためには、「信頼に値する態度」、「相手の気持ちをくみ取った会話」ができることが大切です。 そのコミュニケーション能力は、仕事だけでなく交友関係にも如実に現れます。コミュニケーション能力が高い人は、友達が多いという方が多く、さまざまな方面に人脈があるという特長も。こうした人脈は、その人が必要とした時に、大きなサポートとなってくれるのです。 私生活や身だしなみに隙がない リーダーとして成功しやすい人は、私生活もきっちりとしていることが多いです。私生活は他人には見えないとはいえ、さまざまなところで見えてくるもの。 例えば、家が散らかっていて整理整頓できない人は、仕事場でもその性格が出てしまいます。時間や約束にルーズであったり、途中で投げ出してしまったりと、仕事に対するモチベーションも低い場合が多いでしょう。 しかし、リーダーになって成功しやすい人は、大抵私生活でもきっちりと管理ができています。これは、自分自身の管理ができているとも言い換えられます。 整理整頓から始まり、身だしなみ、時間の管理に至るまで、しっかりと自分一人で行うことができるのです。そのため隙がなく、完璧な人に見えるのが特徴です。 自分から率先して動ける 仕事は、自分から率先して探していくタイプの人と仕事が来るのを待っているタイプの人がいます。リーダーとして成功しやすい人は、自分から率先して動けるタイプの人です。 仕事が来るのをただ待っているタイプの人は、与えられた仕事だけをこなします。しかし自分から率先して動ける人は、与えられた仕事以上の仕事をします。 10の成果を求められる仕事ならば、リーダーとして成功しやすい人は15の成果を提出するのです。これによって、仕事はどんどんと効率が上がります。そして、仕事の新たな側面を発見することもあります。 また周りに指示されなくても動けるということは、リーダーとしての必要な資質でもあります。リーダーは、部下に指示を出す立場です。そんな立場の人が仕事を待っている様では、リーダーとして機能していけないのです。 何事にも感情を左右されない いわゆるリーダー気質の人は、感情に流されにくいことも特徴です。いちいち感情に流されていては、良い仕事はできません。仕事は仕事と割り切って、冷静沈着に判断できることもリーダーとして必要なことなのです。 もちろん、部下への思いやりは捨ててはいけないポイントです。しかし思いやりと感情に左右されることは、全く違います。仕事に私情を挟んでいるようでは、良いリーダーにはなれません。リーダーとして成功しやすい人は、自分の感情を理解して流されない人なのです。 誰よりも責任感がある リーダーは、部下に責任があります。部下の成功はリーダーの成果となりますが、それと同時に部下のミスはリーダーの責任。 責任を取ることが苦手な人は、こうした点においてリーダーには向きません。リーダーはこうした大きな責任を負うことから、誰よりも責任感があるべきです。 だからこそ、責任感の強い人こそリーダーとして成功しやすいのでしょう。責任感があればこそ、統率力も強く良い仕事をすることができるといえます。 誰に対しても謙虚な姿勢でいる リーダーは人の上に立ちますが、だからといって偉そうにしている人はリーダーとして成功しません。偉そうな態度は、部下に不信感を与えてしまいます。そしていずれ部下からの信頼を失い、リーダーとしての責務を果たせなくなってしまうのです。 しかし誰に対しても謙虚な姿勢でいられる人は、リーダーとして成功しやすいといえます。特に部下に対しても、謙虚な態度を見せられる人はリーダー気質です。 もちろん、リーダーらしさを示さなければならない時もあることでしょう。こうした場面場面におけるリーダーとしての顔を、しっかりと使い分けることも大切です。その中でも、常に謙虚な姿勢を忘れないこともリーダーとしては必要なのです。 信頼されるリーダーに必要な条件 感謝の気持ちを大切にしている 信頼されるリーダーになるには、いくつか必要な条件があります。まずは、常に感謝の気持ちを大切にすることです。 感謝の気持ちというのは、誰に対しても常にきちんと表していくべきものです。しかしリーダーになった途端、部下に対して感謝の気持ちを表さなくなる人もいます。そういった人は、いずれ部下からの信頼を失います。 感謝の気持ちは、長く一緒にいる人ほど表しにくくなるものです。特に部下に対しては、表しにくいと感じる人もいます。でも感謝の気持ちこそ、部下にたくさん示していくべきものといえます。 自分が手本になって行動できる リーダーは、部下をひっぱっていく立場にあります。そのため、リーダーがルール違反をすれば部下もルール違反をしていいものだと解釈します。 リーダーとなるからには、自分が部下に対して手本となれる行動をしていく必要があるのです。どんな小さなことでも、部下はリーダーの素行を見ています。 そしてリーダーがしていることであれば、もちろん自分たちにも許されることだと考えます。つまりリーダーの行動こそ、そのチームの素行を決めるといえるのです。 常に先のことを考えている リーダーは、常に一歩先のことを考えて行動していかなければなりません。この次に起こり得ることを常に考えて、あらゆる可能性を追及していく必要があります。 転ばぬ先の杖でもあり、あらゆるリスクに対する対処を考えておく立場にあるということ。物事は、さまざまなことが起こり得ます。 同じ仕事であっても、相手が違えば結果は違ってきます。そんな先のことを考えて行動できる人こそ、リーダーとして信頼されるでしょう。 仕事を上手に割り振れる 仕事には、もちろん個人によって得意不得意があります。そんな得意不得意を見極めて、それぞれに合った仕事を割り振れることもリーダーとしては大変重要なポイント。 適材適所の見分けができれば、仕事の効率は飛躍的に上がります。そして部下もそれぞれの能力が活かせるので、生き生きと仕事をすることができるのです。 誰にとっても良い、この適材適所。この見極めができるかどうかが、リーダーとして信頼されるかどうかの分かれ目ともなってくるでしょう。 問題を解決する力がある 仕事には、さまざまな問題が起こってきます。ときには、想定すらしないようなトラブルが起こることもあります。そんな問題が発生した時こそ、リーダーが力を発揮するとき。 どんな問題が起こっても、そのときベストな解決策を見つけることができるのが、信頼できるリーダーです。こうした頼りがいのあるリーダーがいれば、部下も安心して仕事に集中できます。 リーダーとして成功するための秘訣 何事にも妥協しない リーダーとして成功するためには、何事にも妥協しない姿勢が大切です。部下の立場ならば、多少の妥協も許されることでしょう。 しかしリーダーとなれば、その妥協は許されません。仕事を完璧にこなすためには、どんなことにも妥協せずに挑む必要があるのです。 ですが、部下に妥協しない姿勢を求めていてはチームとして機能しなくなってしまいます。リーダー本人が妥協しない姿勢を見せ、それを部下が学んでいくことが一番です。そうすれば、さらに効率の良いチームが出来上がります。 自分磨きを怠らない リーダーだからといって人を見下しているようでは、いつかはリーダーの立場を下されてしまいます。リーダーだからこそ、自分磨きを常に怠ってはいけないのです。 リーダーは、部下の手本となるべき存在です。そんなリーダーが自分磨きを怠らなければ、部下もどんどん自分磨きをしてくれます。 すると、チームはどんどんと磨かれていくことになります。自分磨きにはいろいろな方法がありますが、例えば本を読むこともおすすめです。さまざまな知識を得て、視野を広げていきましょう。 決断するスピードを上げる 仕事ができる人ほど、決断のスピードは速いものです。リーダーとして信頼されるためには、この決断のスピードを上げていくと効果的です。 大きな決断ほど、時間がかかるのは当然です。しかしどんなに時間をかけても、決断の結果を完全に予測することはできません。 そこでいさぎよく決断して、その結果をしっかりと受け止める姿勢が必要なのです。リーダーは、この決断するスピードを上げていくとその手腕も認められていきます。 常に最悪を想定して行動する リーダーは、その仕事の結果に責任があります。そのため、どんな可能性もしっかりと精査して対策を練っておく必要があるのです。 いわゆるリスクマネジメントができるかどうかが、リーダーとして成功できるかどうかともいえますね。さまざまな可能性を考える中で、常に最悪の状態も想定していく必要があります。 そして最悪の状態になったときの対策も、しっかりと持っておきましょう。そうすれば、いざというときにも落ち着いて対処できるようになるのです。 自分の代わりになる人材を育てる リーダーは、自分の代わりになれる人材を育てていく必要があります。自分しかできない仕事だから!といつまでも自分一人で仕事をしていては、万が一のときにチームが機能しなくなってしまいます。 またリーダーとしては、部下を育てるのも仕事のうちです。そのため、自分の代わりとして働けるような人材はしっかりと育てていかなければなりません。そして自分がいなくてもしっかりと機能できるチームとなれば、そのチームは最高に仕事ができることになるのです。 部下にとっていいリーダーになるための注意点 感情的になって叱らない リーダーとしては、部下にこそ良い評価をしてもらわなければなりません。部下に慕ってもらってこそ、リーダーは良いリーダーとなれるのです。 そのためには、感情的になって叱らないことも大切です。感情的になって叱ると、相手は気を悪くして落ち込んでしまう一方です。そして、同じことを繰り返してしまうことだってあります。つまり感情的な叱り方は、相手の心に届かないもです。 それに対し、冷静に諭すように叱ることは大変有効です。こうして叱ってあげれば、相手にはしっかりと届きます。相手のためを思えばこそ、冷静に叱ってあげると良いでしょう。 期待やプレッシャーをかけすぎない 仕事の効率を上げるためには、部下にプレッシャーを与えてしまうこともあるでしょう。しかし、過度な期待やプレッシャーは、部下をつぶしてしまうことも…。 期待されることは、部下にとっては嬉しいことです。しかし自分の能力をはるかに超えた期待は、部下にとって重荷でしかありません。これこそプレッシャーといえるもので、もはや期待と呼べるものではありません。 部下の力量のちょっと上を行く位の期待を伝えていくと効果的です。こうすれば、部下も「できるかもしれないから頑張ろう!」と力を発揮してくれます。そしてどんどんと、仕事ができるようになっていくのです。 贔屓や誰かを特別扱いしたりしない チームにだって、さまざまな人がいるものです。中には、自分の好みの人がいることも少なくありません。しかしリーダーという立場上、部下をひいきしたり特別扱いするのはよくありません。 特別扱いが分かった途端、部下はリーダーへの信頼を失ってしまいます。また、ひいきされた部下も、自分は悪くないのに引け目を感じてしまうものです。信頼されるリーダーは、部下を全員公平に見て評価する態度が必要不可欠なのです。 コミュニケーションを怠らない リーダーは、部下全員に対してしっかりとコミュニケーションを取っていく必要があります。コミュニケーションが取れていれば、部下のその日のコンディションだって分かるようになってきます。そして部下も、リーダーに対して信頼を寄せて頼ってくれるようになります。 こうして互いに信頼関係が築ければ、最高の仕事ができるチームを作ることができるのです。そのためには、飲み会などは定期的に開催して部下とコミュニケーションを取っていくことも大切です。 弱音や愚痴を吐かない リーダーたるもの、弱音や愚痴を吐いてはいけません。リーダーが弱音や愚痴を吐けば、チームはたちまちマイナスの方向へ向いてしまうのです。 しかしリーダーが弱音を吐かずに愚痴も言わず、常に前を向いていればチームもプラスに動きます。リーダーには、こうしてチームそのものの雰囲気を決めてしまう位の力があります。 それだけの影響力があることを忘れずに、部下の前では決して弱音や愚痴を吐かないようにしていきましょう。 褒める時はすぐ褒める 部下に対しては、積極的に褒めていくと効果的です。また褒めるときは、すぐ褒めることが大きなポイントです。時間差で褒めても、その嬉しさは半減してしまいます。そのため、褒めるに値するときは大袈裟なくらいにすぐ褒めていきましょう。 そして部下それぞれの長所を伸ばしていけば、チームはどんどんと良い仕事をするようになります。褒められれば、人はどんどん伸びるものです。これをしっかりと活かして、褒められる部分は積極的に褒めていきましょう。 過去の失敗は持ち出さない よく、昔の失敗をねちねちと持ち出す人がいます。昔の失敗だとはいえ、それを言われた人は決して良い気がしないものです。 過去は過去であり、今更変えることはできません。過去の失敗を今更どうこういったって、どうしようもないのです。 もちろん、過去の失敗から学ぶことは大切です。そんなときは失敗そのものを持ち出すのではなく、失敗から得た教訓のみを話しましょう。いつまでも失敗を根に持っていると、信頼を落としてしまうことにもなります。 残業をしない 仕事ができる人ほど、残業をしないものです。もちろん、残業が必要なときもあることでしょう。しかし残業をしないように仕事を進めていくことも、リーダーとしてはとても大切です。 仕事の割り振りをしっかりしていれば、業務時間内に終わる仕事も多くあります。そうした割り振りができればこそ、リーダーは信頼されます。残業がなければ、部下も自由な時間が多くなります。部下のためを思えばこそ、仕事の効率をなるべく上げて残業を減らしていくとよいのです。 簡単に首を切らない 仕事ができないからといって、簡単に部下の首を切るようなリーダーは良いとはいえません。 仕事ができないように見えるのは、部下が適材適所にいないからかもしれません。部下がミスをしたのは、何か理由があったからかもしれません。それを全く聞かずに部下の首を切ってしまうようでは、また同じことが起こる可能性が高いのです。 リーダーは、状況を冷静に見て判断する能力が必要です。部下の首を切るというのは、本当に最終手段のはずです。そんな手段を簡単に行使するようでは、良いリーダーにはなれないのです。 誰からでも信頼されるリーダーを目指そう リーダーには、さまざまな責任がのしかかります。決して、軽い気持ちでこなせるものではありません。部下全員の責任を、リーダーは一人で背負う覚悟が必要です。 しかし信頼されるリーダーは、部下に愛されて最高の仕事の功績を残します。これはリーダーが最高のチームを作って、部下の力を存分に発揮できているからです。 そんなリーダーになるためには、まず部下からの厚い信頼を得ることが大切です。信頼を得るというのは、簡単にできることではありません。 だからこそ、リーダーは人一倍努力して信頼を得ていく必要があります。そして誰からも信頼されるリーダーとなり、最高の仕事をしていきましょう。 RELATED 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