青葉山の登山コースや所要時間を紹介
少し冒険できる日帰り登山コースを探している方には、福井県と京都府の中間にある青葉山がおすすめです。青葉山は若狭湾に接した登りやすい山で、マイカーで登山口まで簡単に行けて、駐車場などの施設も整っています。 しかし、コース内容は、鎖で壁を登ったり、少しの足場で断崖絶壁を渡ったり、なかなか本格的なもの。そんな青葉山の4つの登山コースと、それぞれの所要時間などを見ていきます。青葉山について
パワースポットとしても知られる青葉山ですが、その標高や山容はどのような山なのか、見ていきましょう。青葉山の標高は
青葉山は福井県と京都府にまたがる双耳峰で東西の二つの峰があり、東峰は標高693m、西峰は標高692mです。どちらの頂上も、福井県高浜町に属していますが、福井県北部の2000mを超す白山連峰とは趣が違い、京都府の穏やかな低山と、同じくらいの標高です。 低山ながら青葉山は、山頂からの景色の美しさや、バリエーションあふれるコース、固有の植生など、魅力あふれる山で人気があります。若狭富士とも呼ばれる
青葉山は、福井県側から見ると、円錐形の山容が美しく、「若狭富士」とも呼ばれています。山懐は若狭湾に張り出しており、海をはさんで臨む青葉山の姿は、山の緑と海の青さが引き立ちます。青葉山に沈む夕日の美しさはよく知られ、日本の夕陽百選にも選ばれるほどです。 青葉山の周辺には、棚田100選に選ばれた日引の棚田や、日引海岸・青の洞窟など、音海の大断崖などの景勝地があり、登山のついでに立ち寄れます。青葉山を登る
青葉山はどこから登ればいいのでしょうか。登山口やそのコースについてみていきます。青葉山の登山口は
青葉山の登山口は、中山口、高野口、今寺口、松尾寺口と4つあります。中山口と高野口は、東峰に向かって登り、今寺口と松尾寺口は、西峰に向かって登ります。青葉山の4つの登山口
中山口:国道27号線「関屋」交差点から入り、青葉山ハーバルビレッジへ向かいます。ここの駐車場から徒歩5分程度で、中山登山道に到達します。駐車場やトイレもきれいに整っているので、使いやすい登山口です。 高野口:国道27号線「関屋」交差点から入り、登山道の入口には1〜2台のみ駐車できるスペースがあります。ここに駐車できない場合は、熊野神社駐車場もしくは、青葉山ハーバルビレッジ駐車場を利用します。どちらの駐車場からも、徒歩で約30分の距離です。トイレはありません。 今寺口:国道27号線「関屋」交差点から入り、熊野神社の駐車場にとめます。西峰まで約60分です。トイレはありません。 松尾寺:国道27号線の「松尾寺口」 交差点から入り、約10分で松尾寺に着きます。松尾寺本堂の横に登山道があり、まっすぐ登ると西峰です。駐車場、トイレ設備があります。ただし、「松尾寺口」からの道は道幅が狭く、天候によっては通りにくいので、「関屋」交差点から入り、整備された道を選んだほうがよさそうです。青葉山の登山コースは
青葉山でよく利用される登山コースは、青葉山ハーバルビレッジの駐車場や、トイレを利用できる「中山口」から東峰に登り、さらに西峰に渡るコースです。東峰までは、一人が通れるほどの道幅ですが、よく整備されて歩きやすいです。 木漏れ日も入り、ほどよい距離にベンチが置いてあるので、休憩しながら登れます。また、NHKの鉄塔が建つ場所や展望台があり、そこから若狭湾を望めます。その後、金比羅大権現の祠がある広場を過ぎて、狭い岩場の「馬の背」を通り、登り続けると青葉神社がある東峰に到着します。 青葉山頂上「東峰」で一休みして、もう片方の頂上である西峰へ向かいます。ここからが、青葉山登山の真骨頂で、ヤセ尾根が続き、ロープをつたって渡る断崖絶壁の鎖場などがあります。東峰から西峰までは、約40分の行程で、大岩の間をくぐれば西峰に着きます。 西峰の頂上からは、青葉山一番の絶景である内海湾を一望できます。下りは、中山口とは別の登り口に降りることもできますし、同じ道を引き返して、青葉山ハーバルビレッジの駐車場にも向かえます。登山コースごとの所要時間は
登山コースごとの、所要時間をみていきます。車を移動する人がいない場合を考えて、同じルートを引き返した場合の所要時間は、以下の通りです。- 中山口往復:約4時間15分
- 高野口往復:約3時間30分
- 今寺口往復:約3時間15分
- 松尾寺口往復:約3時間30分