革新的な技術が用いられたスズキの意欲
スズキのTL1000Rは、特徴的な空力を考慮したシングルカウル、こぶのような形をしていて、見るからにレース仕様ということがわかります。フレームは、アルミツインスーパーフレームを採用、エンジンは軽量、高硬度を持つ鍛造ピストンを採用し、一気筒辺りニつのインジェクタ(燃料噴射ノズル)の2ステージ制御燃料噴射装置で、高回転での燃料供給を確保して、135psのハイパワーを生み出しています。 今回は、美しいフォルムもさることながら、革新的な技術が採用された、スズキの意欲作ともいえるスーパーバイク、TL1000Rの魅力に迫ります。 【参照:http://www.bikebros.co.jp/】今なお人を魅了するTL1000R
TL1000Rの誕生
TL1000Rは、レーシング仕様でレースユースにつくられたバイクです。若手開発陣が、とにかく馬力のあるバイクをつくることを意識した意欲作。開発陣の意欲に満ち溢れているバイクで、若手陣の思いが詰め込まれた傑作です。 若手のトライエンドエラーがあっても、それを非難する年配者がいなかったため、思い通りに開発ができたのです。リッターツインマシンとして革新的な技術を集め、まさに、レースのために開発され、ほかにはない新しいものを作ろうという、熱意のこもったスーパーバイクです。TL1000R基本のスペック
TL1000R国内向けモデルの基本スペックを見ていきましょう。- 全長・全高・全幅:2105mm・1125mm・740mm
- 最低地上高:120mm
- シート高:815mm
- 乾燥重量:197kg
- エンジンタイプ:水冷・4ストローク2気筒・DOHC・4バルブ
- エンジン始動:セルフスタター式
- 点火:フルトランジスタ式
- クラッチ形式:湿式・多板
- ブレーキ形式:前輪は油圧式ダブルディスク・後輪は油圧式ディスク
- フレーム形式:ダイヤモンド
- タイヤ:前、後輪ともチューブレス