バイクにETCを取り付ける方法。メリット・デメリットを知ろう

バイクにETCを取り付ける方法。メリット・デメリットを知ろう

2018.03.28

バイクのETC車載器の取付けは、車に取付ける場合と違いがあります。バイクにETCを取付ける方法をしっかりと理解しておくことが必要です。また、バイクにETCを取付けるメリット・デメリットも事前に知っておくと、ETC選びの検討材料になります。

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バイクにETCを取付けよう

ETCを取付けるメリット・デメリットについて理解し、バイクでETCを利用しましょう。

バイクにETCを取付けるメリット

まずはバイクにETCを取付けるメリットについて見ていきましょう。

高速道路を軽自動車料金で利用できる

まず基本的なことですが、バイクで高速道路を走行する場合は、法律上250cc以上の排気量を持ったバイクでないといけません。そしてETCを取付けた場合の料金についてですが、二輪車であるバイク専用の料金体系はないので、四輪車と同じ料金体系で清算をします。 バイクの場合は、基本的に軽自動車料金で利用できます。小型バイクでも大型バイクでも、バイク全般の高速道路料金は軽自動車料金です。また、四輪車と同じ料金体系で清算するからといって、バイクに四輪車用のETC車載器を取付けるのは、避けましょう。 防水性や防塵性、耐振動性に不安があり、誤作動を起こして通信エラーになって開閉バーが開かないなどの危険性があります。安全確保のためにも二輪車専用のETC車載器を取付けましょう。

時間帯により割引が受けられる

バイクにETC車載器を取付けると、時間帯によりETC割引を受けられます。ETC割引には、「休日割引」「深夜割引」「平日朝夕割引」などの種類があり、30%ほど割引になるというものです。ただし、ETC割引の対象になっていない高速道路もあるので注意しましょう。 250cc以上のバイクが高速道路を利用できるのですが、四輪車の軽自動車と同じ高速料金だというのは高いと感じるという不満の声は多いです。そのため、ETC車載器を取付けてETC割引を利用し、バイクの高速料金を少しでも安くするというのは有効的な手段だといえるでしょう。

スマートインターチェンジが使える

スマートインターチェンジは、ETC車載器を搭載した車やバイク専用に作られているもので、高速道路の本線上、サービスエリア、パーキングエリア、バスストップに設置されています。設置の目的は、高速道路へのアクセス向上のためです。 通常のETC走行レーンとの違いは、徐行運転で通過することができず、開閉バーの手前で必ず一時停止しなければいけないこと。ETC専用のため、車載器と道路のアンテナの通信のやり取りを行う必要があるからです。 スマートインターチェンジは、ETCカードを車載機に挿入していないと通行はできず、また、利用できる時間帯等に制約があるので注意しましょう。

料金所をスムーズに通過できる

ETCを利用するメリットは、高速道路の料金所をスムーズに通過できること。ETC車載器を取付けていない場合は、料金所で一旦停止して支払いをしなくてはいけません。その際に渋滞になることもあります。 ETCカードを利用して料金所を通過する場合は、料金所を徐行運転するだけで支払いが自動的に行われます。バイクを停めなくてもスムーズに通過できることが、ETC車載器を取付けていない場合との大きな違いです。支払いについては、契約しているクレジットカードからの引き落としとなります。

バイクにETCを取付けるデメリット

バイクにETCを取付けた後はメリットがたくさんありますが、一方でETCを取付けるデメリットがあるということも覚えておきましょう。

初期費用が高い

バイクでETCを利用したいのであれば、まずETC車載器を取付ける必要があります。 その初期費用が高いということがデメリットだといえるでしょう。 ETCカードの申し込み自体は費用がほとんどかかりません。クレジットカード会社に申込みをし、ETCカードを発行してもらうだけです。ETCカードの発行手数料が無料のクレジットカード会社もあれば、発行手数料に500円ほどかかる場合もあります。 初期費用の負担が大きいのは、ETC車載器の購入費用と、取付け・セットアップを依頼する費用です。 ETC車載器の費用は約2〜3万円、取付け費用は約7,000円〜1万円、セットアップ費用は約3,000円くらい。初期費用は合計で約3万円〜4万3,500円くらいです。

本体に防水・振動対策が必要

車にETC車載器を取付ける場合との違いは、バイクに取付ける場合は防水・振動対策が必要なことです。もし防水性や耐振動性が不十分だった場合、誤作動を引き起こしてしまい、開閉バーが開かないということが起こる危険性もあります。 安全性を確保するため、バイク専用のETC車載器には、防水・振動対策を施す必要があるのです。その分、車専用のETC車載器と比べると値段が高く設定されています。

取付けが面倒

お店に取付けを依頼するとお金がかかるので、自分でできるのであれば自分で取付けて費用を抑えたいと思うかもしれませんが、配線が複雑だということや安全性の観点などから、自分で取付けることはできません。 車のETC車載器は自分で取付けることが可能ですが、バイクのETC車載器の場合はそうは行かず、取付けの知識があったとしても一個人が取付けをすることができないと定められているのです。 バイクにETC車載器を取付けるには、セットアップ店の認定を受けた一部のお店に依頼します。ETC車載器を購入しても、購入したお店がセットアップ店ではなかった場合、別のセットアップ店に持って行って取付けとセットアップと依頼しなければいけないので、二度手間になり面倒です。

ETCの取付方法

バイクのETC車載器の取付方法は、車に取付ける場合と比べて少し複雑です。取付方法について確認していきましょう。

ディーラーで取付ける

ETC車載器は、ディーラーに依頼して取付けてもらうことができます。バイクのETCはバイクのディーラーでなければならず、車のディーラーに持って行っても取付けることができません。バイクのセットアップ店でないとETC車載器を取付けることができないからです。 取付けを依頼する際に必要なものは、車検証、ETC車載器本体、車載器電源ケーブル、免許証、(セットアップ店に備え付けてある)セットアップ申込書、代理人が申し込みをする場合は委任状など。お店によって必要なものが異なる可能性があるので、不明な点は必ず事前にお店に確認しておきましょう。

用品店で取付ける

オートバックスなどの用品店でバイク用ETC車載器を取付ける方法もあります。セットアップ店として登録された用品店であれば、必要なものを揃えて持っていくだけで、取付けからセットアップまですべて行ってくれるので安心です。 まずは用品店に問い合わせをし、必要なものと費用などを確認する必要があります。各用品店によって取付け費用やセットアップ費用が異なるので、比較するためにいろいろな用品店に問い合わせてみるのもよいでしょう。

自分で取り付ける

車の場合はETC車載器を購入して自分で取付けることが可能なので、バイクでも同じように自分で取付けようと思うかもしれませんが、バイクの場合は車と違って取付けの基準が厳しく、ETC車載器の取付け・セットアップは、セットアップ店の認定を受けたお店でしかできません。自分で取付ける技術や知識があり整備の腕が優秀であったとしても、自分で取付けることは禁止されているので注意しましょう。 もし自分で取付けをした場合、ETCがきちんと作動せずに開閉バーが開かなかったなど、大きな事故につながってしまう危険があります。バイクは車と違い、運転手を守るものがヘルメットやグローブのみなので、ちょっとしたことが大きな事故につながってしまうのです。バイクにETC車載器をつける際は、必ずディーラーや用品店などのセットアップ店に依頼するようにしましょう。

バイクにETCを導入して快適に走ろう

バイクにETC車載器を取付けるには費用や手間がかかりますが、ETCを導入することで得られるメリットはたくさんあります。ETCを導入しておらず、高速道路の料金所で停止しなければいけない場合、支払いが面倒、渋滞になってしまってストレスを感じる、などの不満が出てくるものです。 ETCが利用できれば、料金所で停まる必要はなくスムーズに通過できます。バイクにETCを導入して快適に走りましょう。

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