ナイフを持ってキャンプへ行こう。最適なナイフと厳選メーカー5つ

ナイフを持ってキャンプへ行こう。最適なナイフと厳選メーカー5つ

2018.03.22

キャンプにナイフを持っていけば、より快適に過ごせます。キャンプで活躍するナイフは主に3種類。状況ごとの用途に合わせて、使い分けることが大切です。

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用途にあったナイフ選びをしよう

ナイフといってもその種類は数えきれないほど。ですが、キャンプに適したナイフは主に3種類。そしてその3種類にも、それぞれ得意、不得意な場面があります。これらをしっかりと押さえ、キャンプをすばらしい体験にしましょう。

ナイフの種類

「フォールディングナイフ」、「シースナイフ」、「ツールナイフ」。この3種類がキャンプで活躍してくれるナイフです。それぞれのナイフがどういった特徴を持っているかを知っておきましょう。

携帯に便利な折り畳み式「フォールディングナイフ」

「fold」できるナイフ。つまり、ブレードを折りたたんで収納できる折りたたみ式ナイフのこと。日本に昔からある肥後守も、フォールディングナイフといえます。 特徴は、折りたためるので安全性が高いところ。そして、コンパクトになるので携帯性が抜群なところです。ほかの種類のナイフと比べて、小さいサイズが揃っていることも特徴のひとつです。 薪などの木材にナイフを差し込み裂くバトニングなど、折りたたみの部分に強い衝撃が加わる使い方には向きません。しかし食材やロープなどを切るためには、これ1本で十分な場合もあります。それゆえ、キャンプなどのアウトドアには定番のナイフとなっており、ポケットに1本入れておくと活躍してくれるでしょう。 選ぶ際は、ブレードの出し入れがスムーズで、できるだけ片手だけでブレードを出せるものにすること。また安全性のために、折りたたんだときにブレードをロックできるものを選ぶのもポイントになります。

野遊びの基本「シースナイフ」

鞘は英語で「sheath」。そのシースに収納するタイプのナイフのことです。欧米で昔から使用されているブッシュクラフトナイフと呼ばれるナイフも、シースナイフの一種です。 特徴は、ブレードが柄に固定されているので、頑丈性が高い点。また作りがシンプルなので、洗ったり研いだりするのが比較的容易です。シースに入れるので持ち運びが大変と感じるかもしれませんが、シースはベルトなどに取り付けられるので、この点は問題にならないといえます。 もちろん野菜や肉といった食材を切るのにも適しています。なかでも、薪をバトニングで細くするといった、耐衝撃性や長い刃渡りを必要とする場合には、特に活躍してくれます。食材も切れ、ロープも切れ、バトニングも可能という風に、シースナイフには苦手とする使い方がない万能さがあります。本格的なキャンプをする際には、必ず1本持っておきたいタイプのナイフです。 決める際には、ブレードの断面がV字型になっている「フラットグラインド」や、わずかに丸みをおびた形状になっている「コンベックスグラインド」をおすすめします。若干重量が上がりますが、より衝撃に強くなり、バトニングなどで大活躍し、頼りになる1本となってくれるでしょう。

多機能を兼ね備えた「ツールナイフ」

非常にコンパクトな折りたたみ式ナイフに、缶切りやドライバーなどの機能がついたものです。5徳ナイフや10徳ナイフなどとも呼ばれます。軍隊でも採用されているアーミーナイフも、ツールナイフのひとつです。 特徴は、なんといってもその機能の豊富さ。基本的な機能は缶切り、ドライバー、栓抜き。のこぎり刃がついるものは、ロープを切断する際に便利。ペンチがついたものは、熱くなった鍋などを持つ際に便利。さらにはプライヤーやつめ切りといった具合に、1本で本当にたくさんのことができるのが特徴です。 選ぶ際のポイントは、まずは自分に必要な機能があるかどうかを確認すること。そのあとに、これがあれば便利だなという機能がついているものを選ぶとよいです。また、その機能の豊富さから故障しやすい面もあるので、クオリティの高いものを選ぶことも重要となります。

キャンプでのナイフの用途

食材を切る、ロープを切断する、そして木の加工をする。この3つがキャンプでナイフを使用する主な場面です。用途に適したナイフを使用しないと、ナイフが壊れてしまうことも。楽しいキャンプにするためにもナイフごとに適した用途を押さえておきましょう。

調理で使う

食材を切る場合に重要になるのは「切れ味」です。なぜなら、切れ味の悪いナイフで、例えば玉ねぎなどを切ろうとしたら、なかなか刃が立たず、力を入れた際に、刃がずれて手を切ってしまうことになりかねないからです。 次に重要なのが、錆に強いこと。大まかにいって、刃物には炭素鋼のものとステンレス製のものがあります。切れ味がよりよいとされているのが炭素鋼。錆に強いのがステンレス製。ではステンレス製の刃物は切れ味が悪いのかと思うかもしれませんが、全くそのようなことはありません。 一方、炭素鋼。わかりやすい例でいうと、いわゆる鋼の包丁が炭素鋼の刃物です。確かに切れ味は抜群なのですが、料理中に濡らしたまま30分ほど手を離しただけでも、錆が発生してしまいます。ですので、泊りがけのキャンプの際に、翌朝使おうとしたら錆が発生していることにもなりかねません。そうなってしまったら、満喫できるはずのキャンプに水を差されてしまいます。 こうした理由から、ステンレス製のものを選べば切れ味も十分で、錆にも強いので、料理をする際に活躍してくれるでしょう。あとは食材の大きさに合わせて、大きなものを切るならシースナイフ、そうでないならフォールディングナイフという風に決めるとよいでしょう。

ロープの切断

ポイントとなるのは、ブレードの形状。「セレーション」という波刃のものがロープをカットするのに非常に向いています。そもそも、この「セレーション」は人命救助時などにロープや衣服を素早く切るために開発されたものなので、その有効さは実証済みです。 では、ストレート刃のナイフはロープ切断に向かないのかというと、そういうわけではありません。もちろん垂れ下がったり、引っ張られている状態のロープを切断する場合には、波刃には勝てません。しかし、板などの上にロープを置いてカットする場合には、ストレート刃でも十分です。 シースナイフかフォールディングナイフかでいえば、波刃でさえあれば、それほど差はありません。しかし、大量の太いロープを切断する場合には、サイズや丈夫さを考えると、シースナイフのほうが有利といえるでしょう。 ですので、キャンプ先でどういう状態のロープを切るのかをしっかりと確認して、引っ張った状態のロープを切るようならば波刃のナイフを1本用意しておくと役に立ってくれます。

木の加工

キャンプ先での木の加工というと、薪を裂くバトニング、枝の切断、割りばしの作成など。バトニングするならば、ナタとして使用するわけですから、頑丈な大きめのシースナイフ。また、枝を切ったり、大きい木を削る場合にも、力を加えてたたき切るので、やはりシースナイフが適しているでしょう。 一方、小さい木を細く削るなどの細かい作業をする場合には、サイズが小さめのフォールディングナイフが使いやすく便利です。 それゆえ、キャンプでどう木を加工するのかを確認しておくことが大切になってきます。薪の準備をする場合にはシースナイフ、木を小さく削る場合にはフォールディングナイフ、という風に、状況に合わせたナイフをチョイスしましょう。

オススメのナイフメーカー5選

いざナイフを使うときに、壊れてしまったら楽しいキャンプも興ざめ。それゆえ、信頼できるメーカー製のナイフを選ぶのが重要です。いざというときに頼りになってくれるナイフメーカを5つピックアップしました。

アメリカンナイフの代表格「BUCK」

1902年、当時無名の鍛冶職人によりアメリカで創業。その落ちない切れ味と丈夫さが認められ評判に。その後も鋼材や製法を研究し続け、最高のナイフを世に送り出しています。とくに、フォールディングナイフの110番が人気で、いくつものコピー商品が作られているほど。また永久保証がつくことから、そのクオリティへのこだわりが感じられます。キャンプの際には頼れる1本となるでしょう。

アウトドアナイフの定番「OPINEL」

フランスで120年以上続く老舗のナイフブランド。フォールディングナイフのパイオニア的存在で、信頼できるロック機構を持ちます。何種類ものサイズを揃え、鋼材も炭素鋼とステンレスの2種類から選ぶことが可能。ヨーロッパの一般家庭にも広く普及していることからも、その信頼性の高さがうかがえます。キャンプの際には料理だけでなく、木を削るなど、さまざまな場面で活躍してくれるでしょう。

ツールナイフといえば「Victorinox」

100年以上にわたりアーミーナイフをスイス軍に納入してきたスイスの老舗ブランド。今ではツールナイフといえばVictorinoxというほど定番中の定番に。軍隊で使用されているほど信頼性の高さは折り紙つきで、キャンプの際にポケットに入れておくと、缶詰を開けるときや、キャンプ道具の緩んだネジを締めるときなど、非常に多くの場面で活躍してくれるでしょう。

ナイフの日本代表「G・SAKAI」

刃物で日本一有名な岐阜県関市にある会社。1947年に創業。同社が販売しているフォールディングナイフのスパイダルコシリーズは、片手でブレードを出し入れでき、その性能のよさで世界的にも有名。とくに、切れ味、耐久性、そしてメンテナンス性を高いバランスで実現した鋼材VG10を使用しているモデルは、ぜひキャンプの際に持っておきたい1本です。

洗練された実用性「FALLKNIVEN」

1984年スウェーデンで創業。その後1987年にナイフの製造を開始。スウェーデン軍に採用されたことをきっかけに飛躍的に有名に。スウェーデンのブランドですが、実は岐阜県の関市で職人の手で作られていて、その品質の高さは世界最高ともいえます。非常に硬い鋼材が使われているので、切れ味がシャープで長続きします。それゆえロープなども簡単に切断できるので、キャンプに最適です。

お気に入りのナイフでキャンプを快適にしよう

信頼できるナイフがあればキャンプがより一層快適になります。キャンプで活躍してくれるナイフは主に、「フォールディングナイフ」、「シースナイフ」、「ツールナイフ」。この3つのナイフの特徴と、使用に適した場面を押さえておくことが重要です。 また、信頼できるナイフメーカーで品質のよいナイフを選びましょう。どのメーカーも伝統があり、クオリティの高いナイフを作り出しているので、信頼できる1本が見つかるはずです。ぜひお気に入りのナイフを見つけ、キャンプにでかけましょう。

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