自転車ツーリングのテント。軽さ、快適さ、設営の簡易さから選ぼう

自転車ツーリングのテント。軽さ、快適さ、設営の簡易さから選ぼう

2018.04.07

自転車の一人旅、さらにキャンプもすることはカッコイイライフスタイルです。決まった仕事を繰り返す日々から、自由に道を選び、自由に泊まれる自転車旅キャンプは、ストレス解消に結びつきます。そのときに使うテントはどんなものを選んだらよいのでしょう。

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テントを積んで自転車旅に出かけよう

自転車で旅に出て、気ままにツーリングしてテントに泊まる。ソロキャンプはこれぞアウトドアという旅を満喫できる、実にカッコイイ旅なのです。車の旅と比べて目に入る景色が全く異なる自転車旅、自動車のスピードでは見えない小道や小川や草花の美しさがあなたの日々の疲れを癒してくれます。 せっかくのそんな非日常の旅なのにホテルや旅館に泊まるのは実にもったいないことで、やはりテントに宿泊して、自然をとことん満喫しよう。でもせっかくならそのキャンプ、テント生活も快適に過ごしたいもの。重量、設営の簡単さ、快適さなどいろいろな要素はありますが、本当にあなたのスタイルに役立つ、助かるテントを見つけましょう。

ツーリングキャンプにテントが良い理由

キャンプ場があればすぐに泊まれる

自転車のよいところは、車のような駐車場が不要でキャンプ場があってテントを張れるスペースがあれば、予約なしで当日でも泊まりやすいところです。綿密な計画をたてる旅ではなく、自由にその時々で行動を選択できるのがこの旅の魅力です。 ツーリングの中で、これはというロケーションのキャンプ場を見つけたらふらりと泊まることが可能なのです。このような自由はなかなか体験できないところです。

宿泊代が節約できる

キャンプは、ホテルや旅館と比べると当然宿泊費は安く、たとえば公共のキャンプ場の場合は、無料のものからあります。快適な設備の整ったキャンプ場でも数百円から高くても数千円程度ですみます。ホテルや旅館などの宿泊費との差額、浮いたお金でレジャーやグルメを楽しむことができます。その土地の特産牛や地酒なども、ワンランク上を楽しめるのです。

テント泊で気をつけたいこと

早めに設営する

テントは地面の上に張るものなので、土や芝などの状態をよく観察して湿気が無いか、凸凹が無いか、雨の影響の受けにくい場所かどうかなどを考慮しながら張る必要があります。フリースペースではなく個別設営スペースが決まっているキャンプ場でも、その中のどこがその日の環境ではよい場所なのかを考慮する必要があります。 そのため、暗くなる前にキャンプ場に到着し、場所をよく判断してテントの設営を終えることが重要になります。雨が予想される場合、雨が降っても影響の少ない場所を選ぶ事が大事、快適なキャンプを楽しむために場所を選択する時間がもてるように余裕を持って走りましょう。早めについて早めにテントの設営ができるキャンプ場の選定が必要です。

天気予報をチェックする

走行コースをおおよそ決めていても、何か興味深い事に気付いての寄り道などはツーリングの楽しみの一つで、それこそがツーリングのよいところでもあるのです。しかし、その土地での大雨や強風、雷等はキャンプの楽しみを半減します。目的地周辺の天気情報等をチェックして無理をしないコース、避難できるコースなども考えておくべきです。 計画段階の楽しみは、天気予報と照らし合わせて安全で安心なコース設定をする事です。「もし天気がこうなったらこう行動する。」というものを決めておくとよいでしょう。天候の悪化の場合によってはホテルや旅館に退避できる計画も大事です。

自転車テントの種類

軽量タイプ

自転車でテントも一緒に運ぶわけですので重いテントは足に負担がかかり、体力を消耗することになります。当然軽量であることに越した事は無いわけです。たとえば、登山者の場合は背にテントを担ぐわけで自転車より重さに関しては深刻です。そのため、軽量のシングルウォールテントタイプが選ばれています。 シングルウォールとはその名の通り1枚の布地で構成されたテントです。これと異なるのは雨や結露対策のしっかりした2枚重ねのテント、インナーテントとフライシートで構成されるダブルウォールテントです。 さらに非自立式テントも軽量になります。このタイプはいわゆる骨組みの本数や太さを押さえて強度をある程度犠牲にして軽量化し、ガイライン(ロープ)で地面に強く固定することで強度を得るタイプです。この場合、軽量化の分、設営が少し面倒になるかもしれません。軽量化のために犠牲になる機能もあるのです。

軽量かつ居住性もあるタイプ

シングルウォールテントの軽さはよいのですが1枚の布地の限界として、暑さや寒さが直接テント内に来ることになります。寒暖の変化に対応しにくいシングルウォールテントの居住性に難を感じる方にはダブルウォールテントがよいでしょう。 重量は多少アップしますが、技術の進歩により思ったより重くありません。軽量化されたダブルウォールテントなら、昼に走行を楽しんで夜は快適に休むことができます。

快適な居住性を重視したタイプ

何よりも快適なキャンプがしたい、そういう方にはダブルウォールかつ自立式のテントがおすすめです。ツーリングテントとしては重いことになりますが、外気の暑さ、寒さ、そして結露なども防いでくれ、フレームも強くがっしりとした構造がとても快適です。

タイプ別おすすめのテント

軽量タイプのシングルウォール

モンベルのU.L.ドームシェルター 2型が軽量かつ自立式、軽くて設営が簡単です。軽量のポイントはシングルウォール構造のドーム型である事、インナーポール方式なので外スリーブ方式と比べポールの長さを短くできた事、この2点でコンパクトにまとめわずか820gを実現、世界最高レベルの軽さが特徴です。 組み立てはフレーム2本を所定の位置に差し込むだけです。設営も簡単、しかも自立式でペグなどを打ち込んだりしないので、場所を少しずらしたりする場合も簡単です。ただし、強風が予想される場合はやはり固定することが必要です。 同タイプのテントは1人用もありますが、重さが100g軽くなるだけですので2人用のU.L.ドームシェルター 2型にして快適空間が欲しいところです。大きさは210cm×130cm、高さ95cmで入口は130cm辺側になります。モンベルは軽量迅速である事、そして機能美をうたって商品を開発、大阪に本社がある企業。アウトドア用品の人気ブランドです。

居住性もある軽量ドームテント

居住性をもう少し高めた軽量ドームテントがあります、しかしその工夫の分重量が少し重くなります。NEMO(ニーモ)タニLS 2Pは1.23kgで、先に紹介したモンベルと比べ約400gほど重くなりますが1.23kgは十分に軽いテントです。このテントはダブルウォールタイプでインナーテントとフライシートで構成されていて、おおよそその分の重量アップなのです。組み立てはインナーテントをフレームに掛けてゆき、最後にフライシートを被せるだけと設営も簡単です。 居住性について、大きさは220cm×130cm、高さ104cm前室面積は0.9平方メートルも有ります。室内は広く、ダブルウォールタイプなので結露も防ぎ、暑さや寒さの影響を少なくしてくれます。居住性と軽量を両立させたのがニーモブランドのドームテントです。

快適に過ごせるツーリングテント

とにかく快適であることを目指す方にはスノーピークのランドブリーズ2(2人用)があります。重量は5.5kgとそこそこ重いテントですが、登山のように担ぐわけではなく自転車に取り付けて運ぶ訳なのでとにかく快適なキャンプを目指すならこのくらい大丈夫です。事前に走行練習をして、負荷の具合を確かめてみましょう。 大きさは225cm×165cm、高さは127cmで広さも高さも余裕の大きさです。ダブルウォールタイプでテント室内の温度を快適にコントロールする工夫が随所に施されています。前後室ともにメッシュパネルを供えており風が吹き抜けるようにも出来ます。また、マッドスカートで室温の低下を軽減できます。オプションでテントのサイズにピッタリのグランドシートとインナーマットも用意されており、地面からの温度や湿気の影響を押さえることもできます。 スノーピークは新潟県の雪深い山間部に本社があり、敷地内にキャンプ場があります。オートキャンプを世界で初めて提案した会社としても知られており人気ブランドです。

自分に合ったテントで快適な旅を楽しもう

自転車旅でテントに泊まる。その場合にはテント以外にも、ガスストーブや食器や調理道具、さらには食糧そのもの、そして寝袋や着替え雨具なども必要です。多くの荷物があることを考慮して、テントの重量を考えましょう。しかし、それは逆に考えるとさまざまな工夫の余地があるという事で、食事材料は現地調達、もしくは食事は全て外食とし、浮いた宿泊費でいつもより贅沢なものを食べるなどとすれば、食事に関するものの重量を大きく減らすことができるため、多少重い快適なテントを選ぶことができます。 苦しい、疲れる自転車旅ですが、景色を楽しみ走りを楽しむ、そして快適でカッコイイ旅にするには自分の旅の目的を整理し、それに合ったテントを選びましょう。重量と設営の簡単さと室内の快適さがポイントになります。

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