ロードバイクの整備の方法とは。知っておきたいポイントをチェック

ロードバイクの整備の方法とは。知っておきたいポイントをチェック

2018.04.08

ロードバークの整備をきちんとされているでしょうか?定期的にメンテナンスを行っていないと安全性に不備が生じてきます。ではメンテナンスを始める上でどのような作業工程が必要であるのか、何を揃えておかないといけないのか勉強しておきましょう。

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ロードバイクの整備をしよう

安全のためにも必要な整備

ロードバイクについてしっかりとした知識を身に着けているでしょうか?ロードバイクとはスピードを出して走るために設計されてあるスポーツタイプの自転車ですので、一般的なサイクリング用のママチャリなどとは違い安全性をより重視した整備をすることが必要になってきます。自分で整備する場合に必要となる道具は何か、安全のために注意しておくポイントを知っておきましょう。

整備のために必要な道具

メンテナンス作業に取り掛かるうえで、必要な情報を覚えておきましょう。

安全に固定するための作業用スタンド

作業用スタンドとは、ロードバイクをしっかりと固定して安全に作業にとりかかるために必要となる道具です。整備をしていくうえであるのとないのでは作業効率も格段に違ってしまいますので、必ず作業用スタンドを準備しておきましょう。 ディスプレイスタンドは折り畳み式のものなどロードバイクの保管にに使えるもので、こちらを使ってメンテナンスをすることも可能です。初めて購入する方に最もおすすめな作業用スタンドは、引っかけるタイプのスタンドです。 使用方法は、シートステーとチェーンステーにフックを引っ掛けて使うのですが、こちらのスタンドでしたらスムーズに作業に取り掛かれて効率がいいかと思われます。 初心者ならこのようなスタンドを用意すれば十分ですし、お値段も割と低価格なので手を伸ばしやすいのではないでしょうか。値段はピンキリですが簡易的で安いスタンドですと、2,500円程度で購入する事ができます。

ロードバイク専用の空気入れ

ロードバイクの空気の入れ方とは一般的なママチャリとは異なるので、普通の空気入れを使用して空気を入れることはできません。専用の空気入れが必要になりますので気を付けておきましょう。必要となるのはフレンチバルブ(仏式バルブ)対応の空気入れです。直径が細いタイヤを使用しているロードバイク等にはよく使用されています。 タイヤが細い分空気の減りも早いため、週に一度のペースで空気入れを使用するのが平均的な頻度のようです。普段乗っているママチャリは英式バルブというものを使用していますので、仏式バルブとは形状が異なっています。 ロードバイクはママチャリとは違い、高い空気圧にも耐えられるよう作られているバルブを使用しているのです。購入する際には、仏式フロアポンプであること、圧力ゲージが搭載されていることをきちんと確認しておきましょう。固定式のものがおすすめです。価格も3,000円程度で販売されていますので、安全に乗るためにも準備しておきましょう。

注油用のオイル

ロードバイク専用のチェーンオイルには、大きく分けると3種類あります。一つ目はドライタイプのオイル。二つ目はウェットタイプのオイル。そして三つ目はドライタイプとウェットタイプの中間的な万能タイプになります。 晴天の日に乗る方ならドライタイプがおすすめですが、雨に弱いので注意が必要です。雨天時に乗る方でしたら、ウェットタイプのオイルを使いましょう。どれも用途によって使い分けると大変効果的ですので、乗る頻度や天候などの状況を考えたうえで選ぶとよいと思います。 普段使いにピッタリなのは晴れでも雨でも対応できる、万能タイプのオイルがおすすめです。簡単にメンテナンスを済ませたいなら、スプレータイプのオイルが便利です。

チェーン用のパーツクリーナーとフレーム洗浄液

ロードバイクを整備する上で揃えておきたいのが、チェーン用のパーツクリーナーです。こちらを使う事で頑固にこびりついた油汚れも落としやすくしてくれます。作業がスムーズになるため、初心者でもとっても楽に洗浄ができます。 注意していただきたいのですが、パーツクリーナーは塗装されてあるところや、ゴム、プラスチック等を使用したパーツに使用してしまうと劣化させる原因になります。用途が違うためフレームに使う事は避けて下さい。フレームの塗装が落ちてしまったり、傷をつけてしまう原因になります。間違えて使用してしまわないように注意しておきましょう。 フレームを洗う場合は、中性洗剤を水で薄めて作ったフレーム洗浄液で十分です。スポンジや雑巾を使って綺麗に洗う事ができますし、ご家庭にある中世洗剤で簡単に作れるので、とっても経済的です。

携帯用の工具

ロードバイクに乗っている最中に急な整備が必要になることもあるので、常に携帯用の工具を持ち運ぶようにしましょう。ホームセンターやネットショップでも折りたたみ式やビット式の多機能タイプの工具がたくさん売られています。 ドライバーと六角レンチがセットになっているものを選んでおくと、一本だけ失くしてしまったり、バラバラにならずに済むので便利です。大きなものだと持ち運ぶのに大変ですので、最低限の整備ができる程度の工具を揃えておくとよいでしょう。 手のひらサイズで売っているコンパクトに収納できるもの等を選ぶことをおすすめします。安いものですと、1,000円程度から購入できますので、ロードバイクを安全に乗るためにも必ず購入しておきましょう。

初心者からできる整備

初心者でも自分でできる整備方法を学んでおきましょう。

タイヤに空気をいれる

?まず最初にキャップを外してから、バルブの先端を回して緩ませておきます。 ?そして先端を1,2度押して軽く空気を抜いておきます。プシュッと音がすればOK。※バルブ内に溜まった空気を抜く事によって、タイヤに空気が入りやすくなるのでこの工程は忘れないようにしましょう。 ?ポンプをバルブにしっかりと挿し奥まで刺さったことを確認したら、レバーを上げましょう。しっかりとセッティング出来たら空気圧を調整して空気を入れれば完了です。 ロードバイク用タイヤは6〜10kg/cmです。きちんと適正空気圧で管理しておかないと、パンクや事故にも繋がるので気をつけてください。大抵のロードバイク用タイヤには適正空気圧が書いてありますので、チェックしておきましょう。適正空気圧というのは、目安ですので、必ずしもMAXの空気量を入れるというわけではなく、乗る人の体重にも関係してきます。乗らずに放っておいても空気は抜けてしまいますので、定期的に入れておく必要があります。※3日で6〜8割減ります。

チェーンの注油をする

ロードバイクの寿命は、どれくらいなのかすごく気になりますが、日ごろの整備次第で変わってくるというのが正解です。いくら高級なロードバイクを購入しても、日頃のメンテナンスを怠ってしまうとすぐに錆てしまったり、劣化してしまう原因になってしまいます。 チェーンを洗浄したあとは、錆を未然に防ぐためにも注油をしておきましょう。ロードバイクに乗ってスムーズな走行をするためには、注油を頻繁にしておく必要性があります。 注油の工程をさぼってしまうと、思わぬケガや故障の原因に繋がってしまいます。天候などの影響によって油が切れやすかったりすると、錆びやすいので出来れば、毎回注油しておくのがベストでしょう。

ホイールのクイックレリースのチェック

クイックレリースというのは、前後のホイールをフレームに固定する役割をしています。クイックレリースの締まり具合が緩いと、走行中に車輪が外れ、大きな事故につながる可能性があります。工具を使わずにタイヤの取り外しができるので便利な反面、間違った使い方をしてしまうとかなり危険です。 事故防止のためにも、クイックレリースに緩みがないか定期的にチェックしましょう。そしてクイックレリースのデメリットとして、盗難被害が多いのも事実です。盗まれて痛い目に合わないためにも鍵をつけておく事がベストです。 お店で点検するのが一番安心ですが、頻繁に行くのは時間も金銭面でもなかなか難しいのが現状です。自分で正しく行えるようにメンテナンスブックやお店の方に教えてもらった手順を間違えないようにする事が大切です。

ロードバイクを拭く

ロードバイクに乗った後は、必ず乗った際についた汚れを拭いてあげましょう。きちんと拭いてあげる事で汗による錆防止にもなり、長持ちをさせる秘訣でもあります。ロードバイクの寿命というのは、どれだけこまめにメンテナンスしているかによって変わってきます。 何よりもこの拭く工程というのは、ロードバイクの異常の早期発見につながるので、大切な整備の一部でもあります。マイロードバイクへの愛着とモチベーションがあれば楽しくできる作業だと思いますので、こまめに拭く工程をさぼらないようにしましょう。

整備士というプロ

安全、快適にロードバイクに乗るために、時にはプロにお任せすることも大切です。

自転車安全整備士という資格

自転車安全整備士とは、公益財団法人 日本交通管理技術協会が認定する資格の事で、自転車の安全整備のできる資格者のことをいいます。自転車における点検、整備をしたり交通安全指導を担うことの出来る唯一の資格ですね。 TSマークというのは、この”自転車安全整備士資格”がなければ添付できません。自転車技士では添付ができませんので覚えておきましょう。自転車技士というのは、JISマーク、SGマーク、BAAマークのついた自転車の組立・検査・整備を行える技術士の資格となっています。

SBAA PLUSという資格

SBAA PLUSマークというのはご存知でしょうか?SBAA PLUSマークは基本的な整備ノウハウを知っており、高い技量とプロ意識を持った販売者の証であります。ロードバイクの整備における疑問などは、こちらの資格を持った販売店で聞いてみると安心です。 交通ルールはもちろんの事、その他競技に関する知識等の情報も気軽に相談する事ができます。ロードバイクを購入する際は事前にSBAA PLUS認定者がいる販売店などチェックしておくといいでしょう。

ロードバイクの寿命は日頃の整備で決まる

自分でメンテナンスをするのはもちろんですが、踏み込んだお手入れができないのならプロの方に任せるのも大事だと思います。ロードバイクを購入されたショップや専門店の方にメンテナンスしてもらうと安心ですね。自転車安全整備士や、SBAA PLUS認定者のいるお店だとよいでしょう。大きなトラブルを避け、少しでも長く寿命を伸ばすためにも定期的に整備しましょう。

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