投資家におすすめの社債は
社債に興味があっても、なかなか投資するまでには難しい問題がたくさんあります。
まずはどの企業の社債を購入したらいいかです。企業もたくさんあり、そのなかで人気のある社債をランキング形式で調べてみました。
社債にもリスクがあるので、どのように回避するのか、どのように付き合っていくのかも必要な知識です。いくつかのリスクを知り、リスクとうまく付き合って、社債に投資できるように学んでいきましょう。
個人向け社債のおすすめランキング2018
社債に投資するといっても、何にでも投資すればよいわけではありません。
ここで、紹介している企業は有名な企業が多いですが、選んだ基準は利率の高いものや発行額の多いものです。
今後の流れによって、金利などの条件は変わっていきます。企業が調子のよいときに社債を購入できると、安定した見返りが期待できるでしょう。
第1位ソフトバンク債
ソフトバンクが発行する社債は7年満期で利率が1.6%と高金利の社債となっています。
ソフトバンクとは携帯電話を中心に、通信業界のトップを走っている企業です。通信業だけでなく日本のプロ野球の球団も所有、自然エネルギーの分野にも参入しています。
第2位sbiホールディングス債
sbiホールディングス債は2年満期、利率が0.4%の社債になっています。sbiホールディングスは金融商品を中心に行う金融サービスの企業です。
ソフトバンクグループの金融関連企業でしたが、今は脱退して安定した経営をしています。
第3位マネックス債
マネックスの社債は6カ月満期、利率0.2%です。マネックス証券株式会社はマネックスグループの完全子会社です。マネックスグループの子会社であり、マネックスグループの経営が下がらない限り、安定しているでしょう。
第4位三井住友フィナンシャルグループ債
三井住友フィナンシャルグループの社債は10年満期、利率は0.4~0.8%です。三井住友フィナンシャルグループは、名前でわかるように、三井グループと住友グループの両方に属しています。
両方のグループの支えがあり安定した経営をしています。
第5位ハピネスモール債
ハピネスモールの社債は5年満期、利率0.2~0.6%です。ハピネスモール債はイオン株式会社で発行しています。
ハピネスモールはイオングループは300以上の企業体のひとつで、イオングループは今後も拡大していくでしょう。
第6位東海東京フィナンシャル・ホールディングス債
東海東京フィナンシャル・ホールディングスの社債は1年満期、利率0.27%です。東海東京フィナンシャル・ホールディングスは東京日本橋にある証券持株会社です。
経営計画に新時代の旗手とあり、今後は新しい時代の金融界のリーダー(旗手)として発展していくことでしょう。
社債を購入する時に知っておきたいリスク
社債は株式投資やFXに比べるとリスクは少ないと言われていますが、リスクはあります。倒産した場合に金利や価格の変動など、経済の状況や企業の運営状況によっても変わっていくでしょう。
どのようなリスクがあり、どのように対処していけばいいのかみていきましょう。
倒産した場合の信用リスク
企業が倒産に追い込まれてしまった場合に、利息が払われなくなったり、お金が返却されないリスクがあり、これを信用リスクといいます。
たとえ倒産までいかなくても、業績が悪化してしまったときにも、同様に利息が払われなくなったり、元金の全てが戻ってこないこともあります。
信用リスクを知るためのひとつの方法として、信用格付けを確認することです。
信用格付けの一番の安全は「AAA」で「AA」、「A」と続き、「BBB」まで投資する目安といえるでしょう。
つまり「C」や「D」のつく企業はリスクが高い投資と言えます。しかし将来性を考慮して投資する方法もあるのですが、初心者には判断は難しくリスクは大きくなります。
信用リスクが高い債券は安心度は高いのですが、利息は小さいことが多く、逆に信用度の低いほうが利息が高い場合もあるのです。
安心を買うかリターンを買うかは投資家によってかわりますが、初めたばかりの時には安心を購入したほうがよいでしょう。
金利や価格の変動
購入した社債を途中で戻す時にも注意しましょう。社債の金利よりも世間の金利が上昇すれば、社債の人気は下がり売値が安くなってしまう可能性があるからです。
売り値が安くなると、買った金額よりも確実に安くなり、売るとしても元金より少なくなってしまいます。
とくに金利は中央銀行の金利と同じ動きです。中央銀行の金利が下がると債権に影響が出てくるのです。
国の経済状況も考え、今後の金利の動きも予想しながら投資することが重要です。
債権は価格変動のリスクも考えて、投資しなくてはいけません。
企業の業績悪化による流動性
社債は企業の業績が悪化すると、証券会社が社債を買い取ってくれない場合があるので注意が必要です。
満期まで待って売却できればよいのですが、もし所有している企業の業績が悪くなった場合には、途中で売却することも可能です。
しかし債権を途中で売却するとなると、購入者が必要です。購入者がいなければ売却したくても売却できずに、時間だけが進むことになってしまいます。
もし購入者がみつかったとしても、債権は時価での売却となるので、元金割れすることがるので注意してください。
条件付き社債はリスクが高い
早期償還条項付きや他社株転換条項付きのものは、状況によって予定していた金利が得られなかったり、元本割れを引き起こすリスクがある。
また社債の多くはまとまった金額で購入することになります。50万円、100万円、200万円単位になるので、多額の資金が必要です。低金額でも買える社債もあるのですが、まとまった資金を用意して購入することになるでしょう。
社債のリスクを知った上で投資を検討しよう
社債は比較的リスクが少ないといわれていますが、リスクはあります。企業の倒産や金利や価格の変動、企業の業績などにも影響してきます。
社債でリスクを少なくするためには、企業選びが重要になってきます。まず業績はどうなのか、倒産する危険はないのか、投資する企業の業界の景気はどうなのかなど勉強し知識を得ることも重要です。
社債の人気ランキングを記載しましたが、人気のある企業でもリスクはあると思っていてください。経済の流れによって業績も悪くなるのです。
企業の未来を考えながら企業を応援する気持ちで社債を購入できたら、投資も楽しくなるかもしれませんね。