初心者は納得の行くシューズを選びたい スニーカーやビジネスシューズのようにデザインで何足も持つほど出番はないトレッキングシューズ。トレッキングを遊びから一歩踏み出して趣味にしようとするなら、納得のいく道具を選びたいところ。 あなたの選んだ一足を丁寧に履いて、足になじませるのもトレッキングシューズの楽しみです。山道を歩くのに必須なトレッキングシューズの特徴と選び方についてみていきましょう。 初めてのトレッキングシューズ はじめてトレッキングシューズを買おうと思ったあなたに、トレッキングシューズと普段の靴との違いや購入時の注意点についてみていきましょう。 どんな時に履くか トレッキングシューズは登山において条件の悪い山道を進むことを目的に設計されています。舗装された街中で登山靴を履いて歩くと、その硬さと重さで足は疲れてしまいます。しかし、ゴツゴツした岩場をスニーカーで歩けば足は痛くなり、濡れた坂道をビジネスシューズで歩けばすべてしまいます。 登山はちょっとしたことで大きな怪我に繋がり命の危険も伴います。路面状態の違いに合わせて適した靴を選ぶことができる男の最良の選択です。 スニーカーとの違い スニーカーとトレッキングシューズでは、大きな違いとして靴の硬さと防水性があげられます。ジョギングやウォーキングなど舗装された路面やある程度整備された道を、走ったり歩いたりする場合、靴は柔らかくしなやかに曲がることで足の動きをサポートしてくれます。 トレッキングシューズは、濡れた林道や岩場の登山道など条件の悪い中でも、足を怪我から守り、滑りにくく安定した歩行をするために設計されています。そのため靴は硬く、足首をしっかりサポートすることで、滑りやすい下り坂でも足の負担を軽減し、衝撃を吸収してくれます。重い荷持をもっての登山では、トレッキングシューズが疲れを軽減してくれるのです。 どこで買う 便利な昨今、トレッキングシューズを買おうと思えば、インターネットでも簡単に購入できる時代です。各社公式オンラインショップがあったり、安く取り扱うネット店があったりと、情報収集はたくさんできます。 一方で小さな小石が入っても違和感を感じるほど、敏感な足回り。歩くたびに足の甲や踵に違和感を感じるようではトレッキングや登山はできません。途中で靴ずれができてしまっては途中で引き返すのも大変です。 サイズについても国内ではある程度表記が統一されていますが、海外の製品になると同じサイズ表記でも内寸なのか外寸なのか、靴周りの広さはどうなのかなどデータだけでは見えない特徴があります。 少なくともはじめてのトレッキングシューズ購入はアウトドアショップなどに行って、実際に履いてみましょう。靴のあたりや履き心地を、店員のアドバイスなどを聞きながら選ぶと失敗が少ないです。本格的な登山に向かうなら、専門店で登る山に合わせて選ぶことも必要となってきます。 インターネット購入時の注意点 amazonをはじめさまざまなネットショップでトレッキングシューズをはじめアウトドアグッズが販売されています。手軽に購入できる反面、テキストデータだけでは自分にあった道具を選ぶのは難しいものです。 特に靴は同じサイズでも各社で履き心地や足へのあたりが違うもの。一般の靴でも持っているメーカーの靴ならある程度サイズ感がわかりますが、トレッキングシューズのように命を預かる一生ものともなる商品を選ぶにはネットで買うのはおすすめできません。 はじめてトレッキングシューズを買う時の注意点としては、自分の足にあった納得のいく商品を選ぶこと。ラインナップの揃ったお店で、実際に履いてみて歩いてみて選ぶことが失敗が少ない方法です。 アフターサポートも含めてチェックすることが大切です。それでもネットで購入する場合は、実際に希望の商品を履いてみてチェックをした上で返品ができるかも確認して発注しましょう。 トレッキングシューズの種類 用途に合わせて5種類のトレッキングシューズについてその特徴をみていきましょう。 未舗装ランニングに対応したトレイルランシューズ 舗装されていない林道や山道での日帰りハイキングや、ランニングを想定してつくられたトレイルランニングシューズ。一般的なランニングシューズよりもグリップ力や足回りのサポート力が強化されています。登山靴よりも軽くて柔らかいので長時間の激しい運動でも疲れにくい靴です。 一般的な登山靴に比べればグリップ力や足首のサポート力、保護性、耐久性は低いので岩場や急斜面など本格的な登山には向いていません。ソールは浅く柔らかいため、濡れた岩やぬかるみなどでは滑りやすいので注意が必用です。基本的にローカットなものが多いので、小石や木くずなどが靴に入りやすく注意が必用です。 岩場にはアプローチシューズ 無雪期の日帰りから小屋泊まりのハイキングなどに対応したアプローチシューズ。元々は登山のスタート地点へ行くまでに履く、軽くて邪魔にならない靴を求めたことから生まれました。 つま先で岩の細かいホールドを掴みやすく、ソールもフリクション(踏ん張り)が効きやすいので、岩場の多い地形では滑りにくく歩きやすい設計がされています。岩場を強く意識している以外は通常のトレイルとほぼ変わらないため、トレッキングシューズとしても十分使えるモデルが多いです。 一般的な登山靴に比べればグリップや足首のサポート力、保護性、耐久性は低く、泥やぬかるんだ場所、砂礫・砂利道では滑りやすいので注意が必用です。 軽装備でハイキングシューズ(ライトトレッキング) 残雪期を含めた3シーズンの日帰りから長期トレッキングまで対応するハイキングシューズ。主に舗装された道路から、無雪期の、起伏の緩やかなトレイルを軽装備で歩くことを念頭に置いた登山靴です。軽量で柔らかくクッション性に優れていて、舗装道路や平坦な道でも疲れにくい設計です。 やや厚めのソールや防水透湿素材、高めの足首まわりが、悪路や悪天候でも安定したグリップと足回りのサポートを可能にします。重い荷物を持っての歩行時や、濡れた岩場、木の根、苔の上などでは滑りやすく、岩がごつごつした場所ではソールが柔らかくて疲れやすいです。 オールマイティなトレッキングシューズ 岩稜から崩れやすいガレキ道、ぬかるみ、残雪など、ラフな地形でも長時間、重い荷物を背負って行動することを想定した一般的なイメージとしての登山靴にあたるトレッキングシューズ。 トレッキングシューズは、特にハイキングシューズに近いモデルや岩稜帯を得意とするモデル、重い荷物を背負って縦走を得意とするモデル等、利用シーンに合わせてさまざまなバリエーションがあります。ハイキングシューズ等に比べて硬くて重いので購入してから足になじむまで多少時間がかかります。 多くの場合足首まわりはミドルからハイカットまで。耐久性の高いアッパーと、厚く深いソールが重い荷物を背負っても確かな安定感を与えてくれます。多くの場合ソールは硬めで曲がりにくいため、舗装道路や平坦な道ではやや歩きにくく疲れやすいので、日常的な使用には向いていません。 冬山も対応、ライトアルパイン/アルパインシューズ あらゆる過酷な地形や季節、特に厳冬期や凍った路面での安定した歩行を可能にするための登山靴アルパインシューズ。最も剛性と耐久性、安定性、保護力、保温力に優れています。 アイゼン(クランポン)が装着でき、雪山の斜面でつま先を蹴り込んだり、アイゼン装着時でも曲がらない頑丈なソールであることが多いです。本格的になるほどライナーに保温材が配置されます。 非常に硬く重たいので、平らな舗装道路はとにかく歩きにくく疲れやすいです。保温材などが入っている場合、蒸れやすいので無雪期には向かない上級者向けの本格的な登山靴です。 カットの種類 ハイキングシューズからトレッキングシューズには、使用にあたって重視するポイントとスタイルによって、足首まわりの高さがローカット・ミッドカット・ハイカットの3パターン用意されています。 軽いローカット 足首のカットがくるぶしより下にくるローカットのシューズは軽い荷物をもって軽快な足運びを求められる場面で活躍します。軽さと長時間歩いても疲れにくいのが特徴です。 カットが低いので、小石や小枝など道の状態によっては靴の中に異物が侵入して怪我をする恐れがあります。使用にあたっては道の状態を見極めて選ぶ必要があります。 迷ったらミッドカット アウトドアの靴を買うのが初めてで、何から試すか迷っている場合にはミッドカットからはじめてみることがよいです。オールマイティなミッドカットなら、さまざまなシーンにおいてサポート力を発揮してくれます。 くるぶしの上ぐらいでカットされていて、くじきそうな足をホールドしてサポートしてくれます。ある程度カットの高さがあるので普通に歩いていて小石や枝などが入りにくく、夜露に濡れた道草から足が濡れることはありません。 足首を守るハイカット 一般的にはより重い荷物を背負う必要があったり、より過酷な条件の地形であったりする場合にハイカットシューズがおすすめです。足首に不安をもつ人の場合にも足首をしっかりホールドして、サポートしてくれるハイカットのタイプが安心できます。 ハイカットシューズは本格的な登山靴に多く、悪条件でも歩き進めるよう重くなっているモデルが多いです。低山のハイキングである程度状態のよい道を進むには、疲れやすく向いていません。 初心者におすすめのカット まずはミッドカットから試してみるのがおすすめです。トレッキングの歩き方を覚えるには、はじめから足首を固定しては、上達しにくいので、ハイカットよりもオールマイティなミッドカットなら幅広いフィールドに対応してくれます。 足首をしっかりサポートしながらも歩きやすく、重すぎないのでスニーカーとミッドカットを持っていれば用途に合わせてさまざまなトレッキングに出かけられます。 ソールの種類 靴底のソールについてみていきましょう。ソールには柔らかいものと固いものがあります。 柔らかいソールの靴は普段歩くような場所、平らで起伏の少ない道で歩きやすくなるように最適化されています。全体的に軽く、地面の状態を足裏でしっかり捉え、繊細な足運びが可能です。ハイキングシューズやライトトレッキングシューズのソールが柔らかめなのは、こうした負荷の小さなハイキングやトレイルに最適化されているためです。 一方で硬いソールのトレッキングシューズは、急峻な岩場や深いぬかるみ、雪の斜面など日常では歩かないようなシチュエーションで威力を発揮します。溝は硬く深くつくられていて、悪条件下でもグリップ力が増し、耐久性も高いのが特徴です。 歩き方をマスターできれば、岩場の上を歩いても疲れにくくなります。つま先が曲げにくいため地面を蹴り出しにくく、舗装道路などの平坦な道で疲れやすいです。また足裏感覚は鈍くなるため、繊細な足運びがしにくいです。万が一ソールが摩耗しても、交換可能なので長く使うことができます。 ソールの役割 ソール(アウターソール)は靴底の外側にあるゴムの部分を差し、グリップや歩き易さに直結する非常に重要なパーツです。最近では各社さまざまな種類を展開していますが、選ぶ際にまず重要なのはソール全体の硬さです。厳密にはソールの内部にある「シャンク」と呼ばれる芯の部分の大きさや硬さが目安です。 ソールの溝が深い靴は、柔らかい地質、ぬかるみ、岩場などの凹凸に強く、重い荷物を背負っての行動でも高いグリップ力を発揮します。ソールの溝が浅いと、濡れたりぬかるんだりするととたんに滑りやすくなります。 ソールの溝の間隔が広い靴は、溝の間にはまった泥や土のこびりつきや小石のはさまりが少なく、ぬかるみなど悪路でのグリップ力に優れています。ソールの先端がフラットで尖っている靴は、岩場を登るときに岩の細かな突起をつま先でホールドすることができるため、凸凹した岩稜帯などのテクニカルなコースに強いです。 初心者におすすめのソール 初心者のアウトソールはすこしカーブしたような柔らかめのものがよいです。登山は体力3割、技術7割と言われ、歩く技術を養わないと、いつまでたっても初心者歩きが直りません。 重要なのは、転んだときの捻挫の予防よりも、転ばない技術を身につけることです。まずは岩場をあるくコツを覚える必要があるので、歩き方重視で柔らかいソールをおすすめします。 おススメのソール 世界で初めて加硫ゴムを用いて作った靴底メーカーであるビブラム(Vibram)社のソールが登山家の間で愛されています。ビブラムソールは豊富なデザインと高い品質に優れた機能性が特徴で、靴底というあまり目にすることのない部分をデザインすることで、独自のブランドを形成しています。 ビブラムは、もともと登山家である、ヴィターレ・ブラマーニ氏が、アルプス登山で仲間を亡くしたことをきっかけに、従来の革底から優れたグリップ力と、安全性のあるゴム底の開発に取り組みました。 1945年に世界で初めて、加硫ゴムを用いて作った靴底を履いてK2の登頂を成功させ、登山家の間で有名となり、その経験と実績で信頼を得て、世界の登山家にもっとも愛される靴底になりました。 北イタリア、アルビッザーテに自社工場を設立し、原材料の仕入れ、配合の開発、商品開発、生産、販売全てを担ってます。出来上がった製品については、厳しいフィールドテストで合格したソールのみが品質認証を受け市場に出されます。 いまでは登山だけではなく、ワークブーツ(WHITE’S/VIBERG/CHIPPEWA/DANNER)や、スニーカーのソールにも使用される世界でトップシェアを誇ります。 もともと登山用のソールになるので、丈夫で滑りにくく、耐久性に優れているのがポイント。また、アウトドア向けなら、濡れた地面でも強いグリップ力を維持するよう開発されています。黄色のロゴマークが特徴的。 アッパー素材の選び方 シューズの大部分を占めるアッパーの選び方のついてみていきましょう。大きくは革と化学繊維にわけられます。最近は両者の良いところをバランス良く取り込んだハイブリッドなモデルも増えてきています。 アッパーとはどの部分か 靴の表面素材となる、足のつま先からかかと、足首を覆う部分全体をアッパーと呼びます。適度な力で足全体を固定し、岩や木の枝などによる怪我から足を守ります。冬には外の冷気を防いで凍傷などにならないよう温度を保つ役割を担っています。 革は丈夫で長持ちし、足にフィットしていく反面、重く、最初は硬いので、慣れが必用です。ゴアテックスなどの化学繊維は初心者でもすぐ足に馴染み、軽くて扱いやすいですが、耐久性は革に劣ります。 定番な皮 革製のブーツは、ナイロンには出せない自分の足に合わせていく履き心地が魅力。足にフィットするには時間がかかりますが、使えば使うほど足になじんで履きやすくなっていきます。ソールが傷んでも張り替えればアッパーは使い込めます。ただし日頃の手入れは必須。 重いイメージの革製ですが最近では、軽量な合成皮革も普及し、ナイロンと合皮のミックス商品も多く出ています。インサレーション入りのブーツは夏には蒸れてとても使えるようなものではないので、冬専用と考えましょう。 近未来な特殊素材 アウトドアシューズはその昔ほぼすべてが分厚い革で覆われた、硬く、重たいものでした。しかし、ゴアテックスの登場以来、KEEN.DRY、オムニテックスなども発表され、近年では軽くて柔らかいナイロンなどの化学繊維や、プラスチックなどの合成樹脂による完全防水シューズが普及しています。 ゴアテックスは透湿防水性能が高く、雨は通さないが中の汗による湿気は外に逃してくれる高性能素材です。同様に各社機能性繊維を開発し、より快適なトレッキングを目指しさまざまな商品が発売されているので、店員と話しながらお気に入りを探しましょう。 初心者向きの素材 初めての場合、購入後すぐに足になじむオール化学繊維の柔らかいシューズか、トレッキングシューズの主流である堅牢性や耐久性、軽さ、柔軟性などバランスのとれたハイブリッドタイプが無難です。 専門店やアウトドアショップにいって、自分が求めるトレッキングに最良の逸品を店員のアドバイスを聞きながら選びましょう。あなたの大切な人と一緒にいけば、靴を選びながらトレッキング前から楽しい時間を過ごせるでしょう。 試着が大事 たくさんのデザインや色が販売されているトレッキングシューズ。一方で国内製品はまだしも、海外製品となると同じサイズ表記でも、実際の履き心地は千差万別です。 足に合わない靴を履いてい荷物を背負うトレッキングでは、足に合わない靴を履いていると、短時間でもマメや靴ずれなど足のトラブルが起きやすくなります。必ず試着をして足に合う靴を見つけましょう。 試着の仕方 必ずトレッキングソックス(厚手の靴下)を履きましょう。靴に足を入れ、つま先をトントンしてつま先を靴の先端に合わせます。軽く膝を曲げ、かかとに指1本分ほどの余裕があるか確認します。余裕がない場合はワンサイズ大きくしましょう。 次にかかとをトントンしてかかとを合わせて、靴ひもをしっかり結びます。その状態で店内を歩き回り、違和感や当たり、痛みがないか確認します。 おススメな日本ブランド トレッキングシューズメーカーの日本製ブランドについてみていきましょう。 キャラバン(Caravan) キャラバンは1954年から登山靴を作っている日本のメーカーです。日本人の足に合った実用性の高い靴でコストパフォーマンスに優れています。実用性、耐久性を考えたしっかりとした作りになっています。 シリオ(SIRIO) 「日本人の足型から靴を考える」をコンセプトに登山用の靴の製造、卸を行っているシリオ。欧米と日本で足の幅の違いに着目し、日本人に合わせた足幅の広めな靴を製造しています。 ゴロー(GORO) 東京の巣鴨にある、1973年創業の老舗登山靴店「ゴロー」。ゴローの登山靴は、登山家の植村直己氏が使っていたことでも知られ、現在もたくさんの有名登山家が愛用しています。 ゴローの登山靴には、フルオーダー、セミオーダー、その場で微調整オーダーの3種類のオーダーメイドがあります。そのすべてが実際にお店でプロの職人に採寸してもらい、採寸の特徴にあわせて足の個性を細かく丁寧に説明してくれ、ミリ単位で調節してくれます。 モンベル(mont-bell) 日本を代表するアウトドア総合メーカーモンベル(mont-bell)。国内外で展開していて日本にとどまらず、世界でも人気の高いアウトドアブランド。取扱店も多くウェアとブランドを合わせて選ぶこともできます。 サウスフィールド(SOUTH FIELD) 1986年に設立されたアルペングループのオリジナルブランドであるサウスフィールド。幅広い製品を展開し、比較的リーズナブルであるため、初めてでも道具をそろえやすいです。 日本人におススメな海外ブランド 日本メーカー以外でも幅広の展開があるおすすめの海外ブランドについてみていきましょう。 サロモン(Salomon) サロモンはスキー・スノーボード用品の製造販売を行っているフランスのアウトドアブランド。ランニング用品やトレッキングシューズを扱っており、アウトドアブランドとしての認知度が高まってきています。 1994年に登山靴を発表。独自のソール「contagrip」を開発し。それ以来、ソールは進化を続け、軽量・高耐久かつ様々なシーン・路面状況に対応するソールを生み出しています。 足全体を包み込み、動きを妨げることのないフィット感とホールド性を実現する「SENSIFIT」など、履き心地にこだわった独自技術が導入されています。 LOWA(ローバー) 1923年にドイツ南部のイェッツェンドルフにて創業した登山靴の老舗ブランド。アッパーには耐久性・防水性に優れた良質なヌバックレザーを使用。シュータンを好みの位置で固定し、ズレを防止するX-LACINGを採用。整形医学に基づいて開発された日本人専用のラストを使用しているというのもポイント。 高い品質を保つために生産工程のすべてをヨーロッパで行っています。高品質なシューズを作るために、ドイツ国内、イタリア、スロバキア、日本と登山靴の特色により生産する地域を分けているのも魅力。また使用する素材もヨーロッパのメーカーから仕入れるという、徹底した品質管理の基に作られた登山靴は最高の履き心地と快適性を与えてくれます。 おすすめのシューズをご紹介 これまでのポイントを踏まえておすすめのシューズをみていきましょう。 キャラバンC1_02s キャラバン トレッキングシューズ C 1_02S 登山入門者が使いやすいように設計された、キャラバンシューズの代表的なモデル。初めて登山靴を購入する初心者でも違和感なく履ける設計です。悪路でもグリップ力を発揮するソールや、着地時の衝撃を吸収する インソールクッションなどで歩行性能を高め、低山はもちろん、本格的なトレッキングにも最適です。 キャラバンC1_04 キャラバン Caravan トレッキングシューズ C1_04 柔らかさと軽さを意識させる、ミドルカットのスニーカー感覚で履けるライトトレッキングシューズです。靴の底に厚みがあるのが特徴で、クッション性に優れています。それでいて登山靴としての機能性もしっかりと保たれています。同時に防水性と軽量性にすぐれているのも特徴です。発砲プリントで、お洒落なデザインが生かされたスポーティーな柄です。 モンベルタイオガブーツ モンベル mont-bell タイオガブーツ Men's 軽装備の登山や小屋泊の登山などに適した、ミドルカットの全天候対応のトレッキングシューズです。アッパーにはしなやかで耐摩耗性に優れ、ゴアテックスの透湿性を最大限に生かすメッシュを使用。スエードレザーと合成皮革で補強を施すことで、横方向へのぶれを軽減し安定性を高めています。 モンベル ワオナブーツ モンベル mont-bell GTX ワオナブーツ M'S ミドルカットの全天候対応のトレッキングシューズ。靴の底は衝撃を吸収しやすい素材を使用し、足の負担を軽減してくれます。足首を曲げる部分に金属が入っていないので、軽くて柔らかい履き心地です。濡れた岩肌や木道でもしっかりと足元を踏みしめられます。防水性も高く湿気を上手く外に逃がす工夫もされているので、軽装備でのアウトドアに幅広く使えます。 キーンターギー II MID キーン 防水トレッキング ターギーツーミッド(旧モデル) 1004116 KEEN独自の防水透湿素材KEEN.DRYを使い、必要な箇所にだけ、軽量で摩擦に強いパッチや下張りを配したハイキングシューズです。全方向へのグリップ性を発揮するマルチディレクションラグが防滑性を向上し、足裏のシャンクがさらなる安定性を実現します。 キーン オークリッジ MID キーン メンズ オークリッジミッド OAKRIDGE MID WP CASCADE-BROWN/BRINDLE 1015305 10.5/28.5cm KEENの独自機能を搭載した入門者用トレッキングシューズです。コストパフォーマンスと機能のバランスを追求したもので、耐久性に優れ軽量なポリウレタンコーティングレザーを採用しています。足裏のシャンク外したりやアッパーを軽量化することでターギーより軽く、ライトハイキング向けの仕様となっています。 コロンビア セイバーミッドオムニテック コロンビア セイバー3ミッド オムニテック 253 YM5259 様々なアウトドアアクティビティでオールラウンドに使える、自由度の高い一足。変わりやすい山岳地帯の天候に左右されることなく、ライトハイクから野外フェスまで多彩なシーンで活躍する高性能シューズです。外部からの水の浸入を防ぎ、激しい運動によるシューズ内のムレを最小限に抑える防水透湿機能「オムニテック」を採用。 正しい履き方 まずは靴に合ったソックスを用意し、正しく履きましょう。足を入れる前に靴紐を緩めて、足入れし、足を入れたら、カカト合わせをします。カカトをトントンと数回、地面を叩くようにして、靴のカカト部分と自分のカカトを良く合わせてください。前の方から痛くならない程度に、カカトを合わせたまま、靴の紐を締め上げていきます。 登りでは甲まではしっかりと紐を締めますが、足首付近は若干緩めにします。下りでは甲までだけでなく、足首までしっかりと締めます。足が前に行こうとするのを止めることで、つま先に負担がかかるのを防いでくれます。 お手入れの仕方 トレッキングシューズは長く使っていくのに正しいお手入れが必要です。トレッキングシューズの手入れの仕方についてみていきましょう。 登山靴には寿命があり、特に劣化しやすい部分は靴底といわれています。劣化を早める大きな原因を知って、登山靴を少しでも長く使っていきましょう。 正しいお手入れの方法 登山靴の底に使われているポリウレタン素材や接着剤などは、時間の経過と共に「加水分解」が進みもろくなり、一部がはがれだすと一気に全体的にはがれてしまうこともあります。だいたい寿命は4~5年といわれ保管方法によってはもっと寿命が短くなることもあります。登山の前には必ず状態を確認しましょう。 使用後はしっかりと汚れを落とし、乾燥させることが重要です。登山での使用後は靴の外側についた泥や埃を乾いた布などで拭き取ってください。ひどく汚れた場合は、水を絞った布やスポンジを使いましょう。硬いタワシなどでゴシゴシこすると表面を傷つけることになりますので専用のブラシやクリーナーを使用し汚れを落としていきます。 汚れが落とせたら乾いた布などで表面を軽く拭いておきましょう。次に使用する時に備えて布製の靴には撥水スプレーを施しましょう。革製の靴には皮革専用のスプレーやクリームで、防水処理を施すようにしましょう。 保管するには 靴から中敷き(インソール)を外し、靴の中に新聞紙を詰め、できるだけ箱や袋に入れず、通気の良いところで保管するのがポイントです。乾燥できたら型崩れを防ぐため、靴紐は一番上まで締めておきましょう。 風通しが良く、湿度が高くならない場所で、直射日光を避けて保管してください。購入時の靴箱や収納袋、直射日光のあたる庭の物置、車のトランクなど高温になる場所などには靴にダーメージを与えるので保管しないようにしましょう。 自分に合った一足でトレッキングを楽しもう 靴のコンディションを最良に保つためには、適切なお手入れと保管だけでは十分ではありません。実際のアウトドアフィールドで、適度に使用することも重要な要素です。使い込むことによって自分の足になじみ、靴擦れなどのトラブルも解消されます。 ただ、せっかく足になじんだ靴も、長期にわたり使用すると、どうしてもアッパーの剛性や生地の防水性能などが低下してきます。修理やソールの張り替えを繰り返しながら、一足の靴を長く愛用できる逸品を見つけましょう。 アウトドアフィールドでの靴のトラブルは、重大な事態にも発展しかねません。日ごろから適切なメンテナンスを行い、異常があった場合にもすぐに気づけるような、そんな道具との関係が理想です。数多くある中から選んだ一足が、あなたの足に合ったなら、より一層トレッキングの楽しさを広げてくれます。 RELATED POSTS 関連記事一覧 筋トレ効果が出始める期間を知ろう|筋トレの目的別効果も大公開 | 2020.04.06 人気の「ダンベルスクワット」で鍛えよう。正しいフォームや効果とは | 2020.04.06 男性用の白髪染め初めての方は必見|どこから見ても隙のない男へ | 2019.09.05