世界最速を誇るブガッティヴェイロンの魅力と中古車購入方法

世界最速を誇るブガッティヴェイロンの魅力と中古車購入方法

2018.07.11

世界に450台しか存在せず、現在は生産終了をしたブガッティ・ヴェイロン。世界最速の圧巻のスピードを誇り、選ばれし者のみがオーナーとなり最高のステータスを得られるスーパーカーです。後継車であるシロンが発売された今でも根強い人気を誇っています。

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ヴェイロンの魅力と性能

ヴェイロンはブガッティ・オトモビルがフォルクスワーゲンの子会社となって初めて発売された、フラッグシップモデルのスーパーカーです。ブガッティ・オトモビルの象徴的存在として、2005年から10年間、台数限定で生産されていました。 世界最速を誇るハイスピードと、ハイスペックなエンジン性能を持ち、さらには億単位の価格と高額な維持費、そして購入金額を用意するだけでは購入できない審査基準などもあり、「乗る人を選ぶ車」としても非常に有名です。その分ヴェイロンを所有するステータスは非常に高く、生産終了した今もなおファンの多いスーパーカーです。

ヴェイロンとは

ヴェイロンのグレードの種類

ヴェイロンのグレードは2005年から2011年にかけて製造していた16.4標準モデル、2009年から2015年にかけて製造していた16.4グランスポーツ、2010年から2011年にかけて生産された16.4スーパースポーツです。グランスポーツはオープンモデル、それ以外はすべてクーペモデルで製造されていました。正式な車名につけられた「16.4」はW16気筒と4ターボチャージャーであると」いうことを示しています。 その後2011年から2015年まで追加で生産された、オープンモデルのグランスポーツシリーズであるグランスポーツヴィテッセが発売されています。いずれも限定モデルでの販売のため増産は一切無く、生産台数は限られています。

ヴェイロンのグレードによる運動性能の違い

クーペタイプの標準モデルはミッドシップマウントされ排気量0.8lでW16気筒・4ターボチャージャー、馬力は1001、最高速度400km/h以上となります。その後発売されたグレードにおいてもエンジン性能はほぼ同じですが、グランスポーツはオープンモデルのためハードトップ、ソフトトップの切り替えが可能でソフトトップ装着の場合のみ速度は130km/hとなります。 クーペタイプのスーパースポーツではエアロパーツや足回りが改良され、馬力も1200へアップしました。スーパースポーツのパワートレイン、エアインテークを引き継いだオープンモデルのグランスポーツヴィテッセは馬力も1200をキープし、ボディ剛性も高くなりました。

ヴェイロンのグレードによる内装の違い

ヴェイロンは基本的に内装のカラーリングなどはブガッティ本社にて、実際に試乗しながらオーナー自身が希望を出して決めることができます。そんなヴェイロンには限定生産のデザインや、有名ブランドとコラボした特別仕様のモデルも数多く登場しています。一台しか生産されていないものもあり、貴重なデザインです。 ひとつは「Fbg par Herm?s」で名前の通りエルメスのデザイナーが手掛けたもので、内装はエルメスレザーを使用し、内側にあるドアハンドルはトランクの取っ手をモチーフとされています。他にはオレンジの内装が印象的なサン・ノアー、ベージュとブラウンで統一されたクラシカルなジャン・ブガッティや、ティファニーブルーをあしらったティファニーエディションなどもあり、希望に合わせてバリエーションは豊富に存在します。

世界のスーパーカーとの比較

世界的にスーパーカーと言えばフェラーリやランボルギーニですが、フェラーリで最もハイパワーなベルネリッタは740馬力、最高速度340km/hであり、続いてランボルギーニのフラッグシップであるアヴェンタドールは700馬力、最高速度350km/hといずれも非常にハイパワーですが、ヴェイロンには及びません。 アラブの自動車メーカーであるライカンハイパースポーツはライトにダイヤが使用されるなどゴージャスな仕様で3億4,800万円と驚きの値段ですが、スペックは760馬力、最高速度394km/h。またルマン耐久レース用マシンを改良したアメリカのサリーンS7ツインターボは750馬力、最高速度399km/hといずれもヴェイロンが上回ります。

ヴェイロンで最高速400km/hを出すには

最高速度が400km/h以上に達するヴェイロンですが、その最高速度を実際に出すにはいくつかの条件があります。まず走り出しから400km/hのスピードに到達するまでに直線距離で11.5kmが最低でも必要となります。 そしてあらかじめ新品のタイヤ、マグネシウムホイールを装着しておくことも必要です。準備が整った状態で停車し、ブレーキを踏んだ状態で専用のキーをサイドシルに差し込みます。そうすることで車高、リアウィングの角度が下がり、初めて400km/h以上での走行が実現します。

最高速チャレンジの専用キーとは

最高速度である400km/h以上の速度を出すには、走行モードを「トップスピードモード」へ切り替えることで可能となります。そのトップモードを実現するためには、通常のキーとは異なる二つ目の専用キーが必要となります。 停まった状態でブレーキを踏み、サイドシルへ専用キーを差し込みスピードのリミッターを解除します。エアブレーキの役割を果たすリアウィンドウが、キーを差し込むと2度まで下がりブレーキを踏み込んだときには立ち上がります。車高も通常時120mm から80mmまで下がり、いよいよ最高速度を実現するための準備が整います。

ヴェイロンが高性能の理由

最強のエンジンスペック

車名にもある16.4はW16機筒×4ターボチャージャーであることを意味しています。通常多くはV8×2ターボのためその倍の数値です。馬力は1001とその他のスーパーカーを引き離すハイパワーです。日本の普通車は馬力280までに規制されているため、1000を超える馬力は驚異的と言えます。 スピード加速においても、走り出してから100km/hまではわずか2.5秒、最高で407km/hまでにも到達する圧巻のスピードを実現しています。そのハイスピードを出すために冷却条件も万全にする必要があり、50lの冷却水、23lのエンジンオイルを必要とします。スペックを最大限に発揮するために整備もこまめにする必要があります。

最強の称号を得るために

ギネスにも世界最速の市販車として認められたヴェイロンは、ブガッティに実在した初代エンジニア兼レーシングドライバーであるピエール・ヴェイロンから名前がとられています。1939年ルマン24時間耐久レースを制覇し、その後も好成績を残し続けた伝説のレーサーです。ブガッティのフラッグシップとして、ナンバーワンレーサーから名前をとった、特別なモデルです。 その後もヴェイロンはシリーズ展開として、ルマン24時間耐久レースでピエール・ヴェイロンと共に活躍したレーサーであるジャンピエールウィミーユなど、レジェンドドライバーや創業者の名をつけた特別仕様車を5台発表しています。

世界のスーパーカーとスペック比較

一般的にスーパーカーといえば、フェラーリやランボルギーニなどの名前が多く挙がります。ヴェイロンもスーパーカーの部類ではありますが、その群を抜いた400km/h超えというスピードから、ヴェイロン登場以降ハイパーカーという呼び名も誕生しました。 最高出力1000以上のヴェイロンですが、それを上回るのがイギリスのスーパーカーメーカーであるアラシュの「AF10」です。ハイブリットで驚異の2000馬力以上を実現していますが、実は速度は323km/hとスピードではヴェイロンに及びません。

45台限定のスーパースポーツとは

ブラックを基調にオレンジのラインでアクセントの効いたボディと、オレンジで統一された内装のデザインが印象的な「ヴェイロンスーパースポーツ」は45台限定で発表された、ただでさえ貴重なヴェイロンのシリーズの中でも特に希少性が高いモデルです。ヴェイロンで初めてのオープンモデルでもあります。 8.0l W16のクワットターボエンジンを駆使した高性能なエンジンシステムにより最高速度415km/hを実現、馬力は従来のモデルの1001から1200に向上しました。その後に発売されたオープンモデルのヴィテッセにもこの技術が受け継がれています。

ヴェイロンのシフトモードの違い

ヴェイロンにはシフトモードが3種類あります。ひとつは通常の車高が120mmの「ノーマルモード」、続いて車高が80mmまで下がり、ウィングがルーフより高く上がる「ハンドリングモード」、さらに60mmまで下がり、空気抵抗を減らすためウィングが2度まで下がる「トップスピードモード」です。車高が下がるにつれ最高速度が上がり、トップスピードモードで400km/h以上となります。 ノーマルモードとハンドリングモードはスイッチで切り替えられることに加え、220km/h以上で5km以上走行すると自動で切り替わります。トップスピードモードは専用キーで切り替えが必要となります。

ヴェイロンを購入

ヴェイロンのグレード別価格

通常モデルの2005年発売当初の価格は1億6,300万、4年後2009年には価格が改訂され1億7,900万円に上がりました。その後の2010年に発売されたスーパースポーツは2億8,900万円というシリーズ中でも最高のスペック、最高の価格となりました。仕様やエディションなどによりプラスで金額があがることもあります。 その後に販売された後継車であるブガッティシロンは約3億円にも上りました。初期ヴェイロンの金額の1億6,300万円から比較すると、2台分ほどの価格です。モデルの刷新を行うごとに当然グレードや性能も上がるため、それに伴い金額も上がる傾向にあるようです。

ヴェイロンはお金があっても買えない

ヴェイロンの価格はどのモデルも1億円超えが当たり前であり、高級車の中でも群を抜いています。万が一臨時収入があり、車体購入のための金額をなんとか用意できたとしても、それだけでは購入できないのがヴェイロンの入手困難である所以です。 ブガッティのブランドのイメージを維持するために購入の目的や、購入者の職業などの審査があり、簡単には購入できない仕組みができています。新車はもちろんですが、中古車においても審査があるため、やはり限られた人しかオーナーになることができない、購入するのが非常に難しい車です。

ヴェイロンの購入から納車までの流れ

ヴェイロンを購入するための十分な資金が調ったらまずは日本でブガッティの代理店である「ニコルレーシングジャパン」にて審査を受けます。この際本社であるブガッティにも情報が送られ審査されます。審査が通った後は予約金の5,000万円を支払う必要があります。 無事予約金までの過程が完了したら、ブガッティから招待状が届きます。中にはフランスのブガッティ本社行きのファーストクラスチケットが入っており、実際に本社で試乗などを重ね、オーナー好みのオーダーメイドブガッティを作っていきます。最終的に残りの金額を支払い、納車を待ちます。

ヴェイロンの審査基準とは

ブガッティはブランドイメージを守るためにヴェイロンの購入者を、購入前に審査しています。その際、いったいどのような方が購入権利を掴むのでしょうか。 まず審査される基準は主に「職業」や「購入目的」です。ヴェイロンはホイールひとつにおいても百万単位し、維持費で年間約2,500万円もかかると言われています。その維持費をしっかり支払えるのかという部分も審査の基準となっています。車体の金額だけでもかなりの高額ですが、維持費も毎年支払い続けなければならないため、払い続けられるかどうか。そしてブランドイメージを崩さないかどうかが基準となります。

予約金も最強価格

ヴェイロン購入前の審査を無事通過することができたら、予約金を支払う必要があります。その金額はなんと5,000万円です。その5,000万円を支払えなければ、次の試乗や仕様決めのステップへ進めずヴェイロンを購入できません。 実際にオーナーが試乗などをして内装をオーダーする車のため、予約金が必要となります。手付け金や内金ではなく予約金が必要という点と、さらにはその5,000万円という金額においてもベンツやポルシェが5台以上新車で購入できてしまうほどの金額であることも驚くべき点です。

試乗と仕様を決める方法とは

仕様を決めたり実際に試乗をするのはフランスのモールスハイムにあるブガッティ本社にて行います。内装、外装、その他のオプションを打ち合わせ決めていきます。さらに実際に乗り心地を確かめながらシートのサイズや形、位置をオーナーに合わせてオーダーメイドで製作していきます。 そして実際にブガッティ本社にあるテストコースを試乗します。サーキットや公道を模したコースを実際にヴェイロンに乗り走行できます。最終的には残りの金額を納車までの期間で支払い、あとは納車を待つだけです。

ブガッティ本社まで航空券付きで招待

ブガッティから届く招待状に航空券が同封されており、フランスにあるブガッティ本社へ向かいますが、航空券はもちろんファーストクラスです。そして宿泊は高級ホテルで、宿泊費もブガッティが支払ってくれます。さらに購入者にはブガッティオーナークラブへの入会資格が与えられ、シークレットレースにも参加できます。 億単位の金額を払うのでこのおもてなしも妥当だと言えますが、実はブガッティはヴェイロンを売るたびに約3~6億円赤字になるというから驚きです。それでもルマンやF1などのレースよりもコストパフォーマンスは高かったそうで、経済力がある人物がヴェイロンを購入しイメージが向上することもひとつの理由と考えられます。

ヴェイロン生産終了

ヴェイロン販売台数

ヴェイロンの販売台数は発売当初は300台と決められていました。その後追加のオープンモデルも発売されましたが、それと合わせても限られた数しか流通していない貴重な車です。クーペモデルは300台、オープンモデルは150台の計450台のみの生産を予定していました。 2005年の初年度は5台、それ以降は2007年に81台、2012年には31台と年度によりばらつきはありながらもすべてのモデルが完売し、今では中古車が出品されては翌日には完売となるスーパーカーとなっています。

ヴェイロンが販売終了した理由

もともと台数を限定していた理由は、一台売れるごとに6億円もの赤字が出ると言われていたため、売れれば売れるほど赤字になっていたそうです。とてつもない開発費がかかっていた事が理由とも言われています。 それでも、限られた台数ではありながら生産できた理由は、フォルクスワーゲン傘下となり資金源があったということと、ブガッティとフォルクスワーゲンのイメージアップにもつながってたからと言われています。そのおかげもあり、後に販売されたヴェイロンの後継車であるシロンは黒字に転換していきました。

ヴェイロン「ラ・フィナーレ」とは

最後のヴェイロンとして発表されたただ一台のモデルは最終モデルのグランスポーツヴィテッセで、2015年のジュネーブモーターショーで発表されました。その名も「ラ・フィナーレ」。黒と赤の二色の色をまとい、随所に「La Finale」のロゴが入った特別なモデルです。 ちなみにこの貴重なラ・フィナーレは中東の富豪である顧客によりオーダーされたものだといわれています。この一台を最後にヴェイロンの生産は一時終了し、後継車のシロンへと時代が受け継がれていきます。

クーペボディーとグランスポーツ販売台数

もともとクーペボディは限定300台を生産販売する予定でした。受注が300台が上回った場合も増産することはなく、あくまでも生産台数は限定として決められていました。そのうち5パーセントである15台が日本への割り当てとして予定されました。 その後販売が決まったオープンモデルであるグランスポーツは150台の限定生産となったため、ヴェイロン自体の販売台数は合計で450台となりました。それ以上の増産は無く、現在は伝説の車として語り継がれるまでになりました。

ヴェイロンを見るためには

ヴェイロンのみならず、ブガッティの車は雑誌やイベントで貸し出されることは珍しく、貸し出された際には必ず車を見張るお目付け役が必要となります。インストラクターとして車について説明するためにブガッティに所属するベテランレーサーが登場することも多くあります。 なかなかお目にかかれないヴェイロンを目の前にし、実際にレーサーと会い車の扱い方について教えてもらうことができる機会はとても貴重です。過去には福岡県で開催された「メガスーパーモーターショー」にて展示されました。日本でも見られる機会があるため、情報を見逃さないようにしましょう。

ヴェイロンの後継車シロンとは

流れるような曲線を描くラインが特徴的なボディデザインのブガッティシロン。値段も車体価格で3憶、ヴェイロンの開発から得られた技術を生かし部品は9割以上が新しく向上したものを使用し、よりハイスペックとなりました。 エンジンはヴェイロンとほぼ変わりませんが、馬力に関してはヴェイロンが最高1200だったのに対しシロンは1500と大幅にアップしました。2ステージで作動するターボエンジンがターボのラグを最小限に抑え低速からの加速する動力性能が高くなっています。より性能の上がったシロンがヴェイロンの伝説を受け継いでいきます。

ヴェイロンの中古車

ヴェイロンの最初のオークション出品車

一番最初にオークションに出品されたヴェイロンはブラックとレッドのカラーリング、シャシーナンバー001の貴重な生産第一号車でした。落札予想は中古車ながら3憶円近くまでになりました。 時期は2015年の夏ごろ、カリフォルニア州モントレーでオークションの大手会社であるRMサザビーズが開催した「pinnacle portfolio」でした。頂上コレクションと題されたこのオークションは001のヴェイロン以外にも300番目に製造されたヴェイロンスーパースポーツやその他にも錚々たるスーパーカーが出品されました。

ヴェイロンの中古車相場

台数が限られており、貴重なヴェイロンは中古車として出回る台数ももちろん少なく、なかなかお目にかかれませんが、ごく稀に登場することがあります。以前中古車として出回った際の中古車価格は「応談」、「ASK」です。 問い合わせをして初めて価格が分かるのですが、意味としては、極めて高い値段のためあえて明示しないことで興味をひく、人気車種、希少で台数が限られるため値段も時価な場合、などがあります。どちらにせよ本気でほしいと思う人が問い合わせをして初めて価格がわかるようになっています。

ヴェイロンは中古車で購入できるか

ヴェイロンはもともとの販売台数が450台と非常に少なく、価格も高価なため、手放す人自体も非常に少ない車です。手放す人が少なければ、中古車としてもなかなか出回りません。ですが根気よくリサーチを続ければ、出会える可能性はゼロではありません。 中古車として出回ることが珍しい車なので、出品された場合は車情報サイトで話題になることもあります。そのためインターネットで情報サイトや世界各国の中古車サイトをチェックしたり、中古車ディーラーや関係者などから情報収集をするなどアンテナを張り巡らせる必要があります。同じように出品を待ち続けているファンも世界中にいるため、いつでも行動できるように準備も必要です。

ヴェイロンの審査は中古車にも

新車では厳正な審査があり、ただお金があるだけでは購入ができないヴェイロンですが、中古車であれば審査なしで購入できるのかというと、そうではありません。実は中古車であってもヴェイロン購入には審査があります。 基準は新車の際とほぼ変わりません。点検で約200万、タイヤ交換だけでも約400万で年間維持費は数千万に及ぶヴェイロンの管理を続けられるかどうか、そして職業の審査などがあり、ブガッティのブランドイメージを損なわない人であるかどうか、などです。車の状態にもよりますが、金額も億単位であることは変わりなく、そこまで大きな値下がりもない傾向にあるようです。中古であるとは言え、やはり簡単には購入できないようです。

販売翌日には完売するヴェイロン

中古車であっても値段が高価であるヴェイロンですが、出回る台数が少なく希少であるため、オークションに出品されると高額であっても翌日には完売してしまうということが多く発生しています。 億単位の金額にも関わらず出品後すぐに売れてしまうというのは、今もなおヴェイロンに乗りたいというファンが多くいるということ、そして世界中のヴェイロンファンからの中古車出品に対する注目がそれほど高く、同時に競争率も非常に高いということです。世界の市場に常にアンテナを張り巡らせて、即時に行動することができることが、ヴェイロンを手に入れる条件のひとつとなります。

ヴェイロンの維持費

ヴェイロンの1年間の法定料金

まず自動車税は年間約11万円ほど、所得税は3年で約480万円ほど、重量税はこちらも3年で5万円ほどです。年間では約170万円となります。保険料に関しては料率クラスが最も高い「9」となり年間で約300万円ほどと推測されています。 同じスーパーカーであるフェラーリと比べてみると、実はフェラーリの税金においては普通車とあまり変わりはなく、モデルにもよりますが一番高いV12モデルで自動車税6~11万円ほど、保険料が4~50万円ほどとこれだけで差があり、ヴェイロンの法廷年金はかなりの高額であることがわかります。

ヴェイロンの整備費用

維持費としてヴェイロンは走行距離4000km/hごとにタイヤ交換を推奨しており、一度の交換で約400万円以上がかかることはとても有名です。ちなみに国内での交換はできずフランスでの交換となり、ミシュラン製の製造に数カ月要するタイヤが推奨されていますので、時間もかかります。 タイヤ以外にも整備費用はかかります。オイル交換は約200万円、年一度の整備でも約200万円がかかると言われています。トータルで年間2,700万円にも及ぶと言われており、購入時に審査があることも納得できるほど、維持費を払い続けられるのは選ばれた人のみであることがよく分かります。

ヴェイロンには減税はあるのか

車購入において減税といえば、エコカー減税が当てはまります。エコカー減税とは新車を購入した際にかかる自動車重量税、取得税、そして翌年に支払う自動車税が対象となり、対象となるのは国が定めた排出ガスや燃費の基準値をクリアした車に適応されます。グリーン化特例とも呼ばれます。ヴェイロンはそのすべてにおいて適応外です。 ヴェイロンのエンジンはW16気筒で排気量も多く、燃費も決してよいとは言えません。しかしヴェイロンを選んで乗る人にとってはスピードや、ステータス重視であるため、排気量、燃費においてはエコカー基準に及ばないことは当然ともいえます。ヴェイロンに乗る人にとって減税はあって無いようなものなのです。

ヴェイロンの燃費

ヴェイロンの燃費は市街地を走る際は3.4km/l、高速道路では6.4km/lです。リミッター解除した際の最高速度の400km/h以上で走行した際は0.8km/hです。0.8km/hとは距離として80kmしか走行できず100リッターで満タンの燃料が12分でなくなる計算となります。高出力エンジンの異次元なハイスピードを考えれば当然とも言えます。 他のスーパーカーはどうかと言うと、フェラーリは6~7km/h、ランボルギーニは市街地4.2km/h、高速道路で6.8km/hです。ヴェイロンは最高速度の際の燃費こそとびぬけていますが、実は通常の走行であれば、他のスーパーカーと燃費はほとんど変わりません。

所有には最強の経済力が必要

生産終了した今もなお人気が高く、購入するには多くのハードルを超えることが必要となるブガッティ・ヴェイロン。世界最速を誇るスピードとハイスペックエンジン、購入前の審査や高額な維持費という狭き門を通過しないと購入できないステータスなども相まって、あこがれの車として伝説と化しています。 今後、日本でお目にかかれることは確率として低いと言えますが、世界各国のモーターショーでの展示やオークションで登場する可能性はあります。実際にヴェイロンに乗ってみたい、維持費を払い続けるための経済力が問題なく、どうしてもヴェイロンを購入したいという方は、今後の中古車情報を逃さないよう、こまめにチェックしていきましょう。

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