キャンプ ツーリングに出かける前に用品と積載方法を知っておこう

キャンプ ツーリングに出かける前に用品と積載方法を知っておこう

2018.07.11

オートバイを乗っていれば一度はやってみたい「キャンプ ツーリング」。大自然のもと食べる食事や仲間との弾む会話など、キャンプは魅力がいっぱいです。少ない積載スペースでキャンプ用品を積むコツや、キャンプでの注意したいことなどを説明します。

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キャンプツーリングの極意と道具の選び方

オートバイは積載スペースが限られているためたくさんのキャンプ用品を積むことができません。多くのキャンプ用品を積載するには「コツ」が必要です。オートバイの楽しみ方の一つに、一人の時間を楽しむということが挙げられます。一人で風を切って走り出せば、普段のストレスも風に飛ばされ気分も爽快になります。 ダンデムツーリングは、2人の楽しい会話とオートバイの鼓動が、より一層楽しいツーリングシーンを演出してくれるでしょう。

キャンプツーリングの楽しみ方

オートバイは積載スペースが限られています。たくさんキャンプ用品を積んで出かけたいと思いますがなかなかすべてを積むことはできません。 いろいろなキャンプツーリングの楽しみ方があるので、詳しく見てみたいとおもいます。

1人ならば行先は自由に決められる

オートバイの楽しみは何と言って一人の時間を謳歌する楽しみがあります。一人の時間を風を切って走る走る楽しみは何事にも代えがたいものがあります。ツーリングの計画を立てるの楽しみの一つです。キャンプ場を決めてツーリングのコースの計画を立てるのはソロキャンプツーリングの醍醐味です。 自由に、思うように、他人の意見にとらわれずに計画するソロキャンプツーリングはまさにオートバイ乗りの特権です。

タンデムなら協力し合う事を楽しむ

ダンデムシートにパートナーを乗せて走るダンデムツーリングは、お互いに深いコミュニケーションを取ることができるのが魅力です。ダンデムツーリングは普段の生活ではあまり言い出せないことや心の中で思っていることなど、お互いの気持ちを聞くことができるもう一つの“コミュニケーションの場”としての魅力が考えられます。 パートナーと話し合いながら立てるキャンプ計画や夜ご飯の計画など、ソロツーリング計画にはない安心や二人の関係を深くできることが魅力の一つです。

マスツーリングなら効率にもこだわる

仲間と一緒にツーリングする“マスツーリング”は分担してキャンプの準備ができるのが魅力です。
多くの荷物を分担してバイクに積むことでキャンプ用品が充実し、快適なキャンプをすることができます。 仲間とキャンプをすれば、仲間との会話や楽しく話しながらする料理など、楽しさがより一層増します。男同士ならビールを片手に近況の報告やバイクの話など会話の途切れることがないでしょう。

こだわりの道具でキャンプを楽しむ

最近はキャンプ用品の種類がたくさんあり、充実したバリエーションが揃っていて、用品を選ぶのもキャンプを楽しむことの一つとなります。キャンプの魅力でもあります野外での料理は用品一つで楽しく料理ができ、種類もたくさんできて楽しい晩御飯となります。 同じキャンプ用品でもメーカーにより違いがあり、値段や使い具合、耐久性などを比較しながらご自分にあったキャンプ用品を選ぶことが重要です。オートバイは積載スペースが限られていますので、コンパクトで軽量な用品選びをするとよいでしょう。

少ない道具でも凝った料理を

オートバイは積載スペースが限られています。限られたキャンプ用品では料理道具も限られてしまいます。しかし限られた料理道具でも凝った料理はできます。グリル台やたき火台なども種類があり、焼き物やごはんを炊くときの火力に大きく影響を与えます。 オーブンやバーナーなども多くの種類があり、自分にあった料理道具を選ぶことが需要です。少ない道具で作るキャンプ料理は、ダイナミックな料理となり、大自然で食べる思いで深い料理となるでしょう。

バイクで走る道のりも楽しむ

キャンプツーリングの楽しみの一つに、ツーリングのコースを考えることが挙げられます。キャンプ場までの道順や途中の名所めぐりなど、いろいろと周りながら目的地まで行くのも楽しいものです。 なるべく早くキャンプ場へ到着しキャンプの支度を楽しむというのもいいかもしれませんし、少し大回りしてオートバイを乗ることを楽しみながら目的地へ行くこともいいかもしれません。キャンプツーリングはいろいろな楽しみ方があり、“楽しみ方”を選べることも魅力といっていいでしょう。

荷物の積載方法

積載スペースが限られたオートバイは、多くの荷物を積むのに積載方法を工夫することが重要です。
荷物の大きさや量によって、コンテナやパニアケースを別途取り付けるといいでしょう。 また、少ない荷物でしたらツーリングネットを使用する方法もあります。

コンテナにパッキングして積む

多くのキャンプ用品を積むのにいいのがコンテナをバイクに搭載する方法です。コンテナをオートバイの荷台に搭載するので重心が上になり、バランスを取るのが難しくなる傾向がありますが、多くの用品を積むことを考えると良い方法です。 コンテナの大きさも小さいものから大きいものまでさまざまなものがあり、用途にあったものを選ぶといいでしょう。コンテナに積む利点として雨などが用品が濡れることを防ぐことができるほか、盗難や走行時の用品の脱落防止にも役に立ちます。 コンテナでのパッキングはバラバラで搭載する時の積載バランスを考える必要がないので、コンテナの大きさに合わせて用品を選べるのが魅力です。

ツーリングネットを使用し荷台に直接置く

ツーリングネットを使用した積載方法はオートバイ積載の基本となります。テントやシュラフ、ランタンなど個別で搭載しますので、積載バランスを考えるのが重要となります。用品の脱落や降雨時の対策が必要です。 ツーリングネットのみでキャンプ用品を搭載できれば、別途パニアケースやコンテナを購入する必要がなくとても経済的です。ツーリングネットの種類は豊富にあり、フックの数や網目の大きさなど用途に合わせて選ぶことができます。ツーリングネットで収まるキャンプ用品を選ぶことも、用品を選ぶ基準の一つになるでしょう。

パニアケースをサイドに取り付けて積む

オートバイにパニアケースを取りつけると、スタイリッシュなデザインとなりとてもスマートな積載方法となります。パニアケースは荷台トップに取り付けるモデルとオートバイサイドに取り付けるモデルがあります。 荷台トップに取り付けるモデルはオートバイのデザインに合わせた流線型でデザイン性の高い用品が多く、色やパニアケースのロックの方法など、いろいろなバリエーションが数多くあり、自分のスタイルに合ったものが選べます。 サイトに取り付けるモデルはオートバイ両サイドに取り付けることが基本で、片方のみの場合、走行バランスが崩れることが考えられます。両サイドにバランスよく用品を積載すればオートバイのバランスが安定して、トップケースと合われば大容量の荷物の積載が可能となります。

キャンプツーリングの道具の選び方のコツ

キャンプツーリング用品を選ぶコツは“コンパクト”で“折りたためる”ものといっていいでしょう。 積載スペースが限られているオートバイはできるだけキャンプ用品を少なくし、小さく機能的なものを選ぶことが大切です。

全体的にコンパクト設計のものを選ぶ

オートバイキャンプ用品はできるだけコンパクトなものを選びましょう。オートバイの積載スペースをできるだけ有効に使用するためにも小さく機能的なものを選ぶことが大切です。最近のキャンプ用品のメーカーはコンパクト設計の用品を多く開発していて、ツーリングキャンプを楽しむライダーにとても親切な設計になっています。 テントなどは広げた時の大きさはそのままで、折りたたむととてもコンパクトになるモデルもあります。シュラフも快適使用温度もそのままで、コンパクトにできるモデルなどもあり、就寝時も快適に過ごすことができます。ランタンや焚火台も折りたたみ式のものも発売されており、広げた時の大きさは、調理やたき火には十分なものもあります。

荷物を減らすため2wayタイプを選ぶ

荷物を減らす方法に機能が2通り使えるものがあると便利です。たとえばヒーターとグリルが使える2Wayタイプのものが発売されていて、別々に持っていく必要がなく、荷物を少なくするのに有効です。 ランタンとハンドライトが一つになったものも発売されていて、夜道などを照らすときはハンドライトになり、ランタン状に変形すれば夜のテントの中を照らすのに大変役に立つ用品も発売されています。 ランタンの燃料にも2Wayタイプのものも発売されており、OD缶以外にアタッチメントを取り付ければ家庭用のカセット缶が使用できるのもの発売されています。燃料も2種類持ち運ぶことがないため、荷物をコンパクトにすることができます。

調理道具や材料は最低限で工夫を凝らす

調理に必要な用具には、グリルやまな板、包丁などがあります。包丁などは木を切るナイフなどと兼用でき、折りたたみのナイフと兼用するといいでしょう。まな板なども小さいものや折りたたみ式のものが発売されており、キャンプにもっていくのに大変便利なものもあります。 調理に使うグリルの燃料などは、枯れ木や落ち葉などが使えるたき火台を使用することも荷物をコンパクトにする方法の一つです。料理の材料は出発するときに持参するよりも、途中で購入する方が荷物を少なくできます。最低限の調味料だけ持参して途中のスーパーやコンビニエンスストアーなどで材料を調達すれば帰りは小さくしたゴミを持ち帰るだけで済みます。 釣った魚などを焼いて食べることもキャンプの醍醐味です。釣竿を持参して食材を現地調達するのもいいかもしれませんね。

あったら便利な快適アイテム

普段の生活あればなんてことのないことも、キャンプ場では苦労することがたくさんあります。火起こしなどはレンジですぐ火が着きますがキャンプ場などでは意外と苦労するものです。 あれば便利なグッツをご紹介いいたしたいと思います。

荷物を置くためにテーブルが必要

テーブルは食事をするときに必要なものですが、オートバイでキャンプに行くときはとても荷物になり持参しにくいものです。地面に直にお皿などを置いてお食事をするのもいいですが、やはりテーブルはあった方がいいですね。 キャンプ用にコンパクトなテーブルや折りたたみ式のテーブルなども発売されておりとても便利です。組み立て式のテーブルなども、オートバイに積むのに荷物を減らせてとてもお勧めです。 最近はテーブルトップがポリエステルで出来ているものがあり、丸めて収納できます。お皿などを置いた時も沈むこともなくオートバイキャンプ向けテーブルといえます。低いテーブルだけもっていき、石を椅子替わりに使用するというスタイルもいいかもしれません。 ワイルドなタイルでオートバイキャンプをするときは、“キャンプ感”を満喫できそうです。その場合、木製の組み立て式のミニテーブルを持参するといいでしょう。テーブルの構成部品を現地で組み立てるもので、テーブルの脚もとても低くビールなどを置いて横のたき火でお肉などを焼く際はとても重宝いたします。

キャンプ用の折りたたみ椅子

オートバイキャンプにもっていく椅子は折りたたみ式の椅子がおすすめです。折りたたみの椅子でもひざ掛けや背もたれがついているものはやはりオートバイキャンプには不向きで、座面だけの非常にコンパクトなものが良いと思います。 各キャンプ用品メーカーはいろいろな種類のキャンプ用椅子を発売しています。例えばフレームが三点支持で筒状に収納できるものや、釣りなどでも使用できる2つ折りの椅子などもあります。 地面に直接おいて使用する椅子もあります。椅子とマットレスが一体になったもので、背もたれを起こすと椅子に、背もたれを倒せばマットレスになる2通りの使い方ができます。荷物を減らせオートバイキャンプ向けの商品といえます。 布製座面のコンパクトなイージーチェアもあります。折りたたむときは縦長になり、広げると深く腰が入るゆったりとした椅子は、バイクに積むときはバイクのサイドに積むのが 良いでしょう。

楽しさを倍増させる焚き火台

キャンプでは何かと“火”があると便利なものです。暖を取るときや料理を作るのにも必要となります。最近のキャンプ場は直のたき火が禁止のところもありますので、焚き火台の需要も増えれいます。 焚き火台のデザインも様々なものがあります。ステンレスフレームで四方を風よけの枠がある組み立て式の物や、ステンレスメッシュをフレームに置き、メッシュ上に薪や枝を置いて火をつけて使うタイプのものもあります。 ステンレス式の組み立て式のものは各メーカーからさまざまな製品が発売されていて、風よけの枠があるものが主流となります。枠の中に薪や枝を入れ火をつけて使用します。鍋を吊り下げるフレーム付のものや、上に鍋などを置いて調理ができるものもあり、用途にあったものを選ぶことができます。 ステンレスメッシュを使用したものは、メッシュの上に直に薪や枝を置き火をつけて使用するものです。通気性が非常に良く薪をたくさん入れて使用することができ、大勢の仲間とのキャンプでは重宝しそうです。また、上にステンレスメッシュを乗せて焼き物などができるものも発売されており、強火での調理にとても便利です。

バイクを置いておくのに便利なタープ

タープにはヘキサタープ、スクエアタープ、自立式タープ、スクリーンタープ、などの種類があります。自立式タープとスクリーンタープは屋根にフレームがついており部品点数も多くオートバイで運ぶには不向きです。ヘキサタイプのもので小型のものも発売されています。オートバイキャンプでは小型で持ち運びが便利なものが良いので、ヘキサタイプのターブが良いでしょう。 ターブは日よけや雨よけに使用します。ターブの中でお食事をしたり、中でくつろいだりします。雨よけにもなりますので中にオートバイを置いておけば、突然の雨にもオートバイが雨晒しにならないためとても便利です。 最近のテントには“キャノピー”がついているものも多く、広げて使うとターブの役目をするものもあります。しかしターブほどの面積はなく雨や日よけのことを考えますとやはり大面積のターブを別途持って行った方が良いでしょう。

調理が楽になるバーベキューセット

オートバイキャンプでバーベキューセットがあると調理の幅が広がります。バーベキューセットにも多くの種類があり、カセットボンベを使用したタイプや薪や炭を使用して 調理をするタイプのものもあります。 カセットボンベを使用したバーベキューセットはすぐに調理できることが魅力です。また火力の調整が容易で、さまざまな料理に対応できます。薪や炭を使用するタイプは大柄なタイプやコンパクトなものがあり、用途や人数に合わせて選ぶとことができます。 バーベキューセットは分解できないものもありますが、コンパクトで分解できるものも多く発売されていますので、用途に合った持ち運びがしやすいものを選ぶことをお勧めいたします。カセットボンベを使用したタイプは炭などの準備が必要なく、荷物を少なくできるメリットがあります。カセットボンベを数本持参すれば一晩のバーベキューを十分楽しむことができます。 やはり野外での“バーベキュー感”を満喫したいのでしたら薪や炭を使用したタイプのバーベキューセットがいいでしょう。

思わぬ物が壊れた時はビニールテープが便利

キャンプにはトラブルが付き物です。テントやターブが破れてしまったりポールが折れてしまったり、レインコートが破れることがあります。ビニールテープをもっていれば応急処置ができて大変役に立ちます。靴底などがはがれた時などの応急処置などにも使用できます。 また怪我をしてしまった時の応急の止血にも使用できます。患部に清潔な布を敷いたのち、テープで巻きつけ止血します。あくまでも応急処置なので早く病院に行くことが大切です。

キャンプツーリングの注意点

オートバイに多くの荷物を積むことは、荷物のバランスを崩したりライディングのバランスを崩したりして注意が必要です。慣れていないうちはテント設営にも時間がかかり、思わぬ苦労をするものです。 ここではキャンプツーリングの注意点を説明していきます。

滑り止めシートで荷物の固定を

オートバイの荷台に多くの荷物を積むと荷崩れの危険性があります。それを防ぐため滑り止めシートの活用をお勧めいたします。キャンプ用品を荷台に積む際、重いものは下に、軽いものは上に積むと良いですが、上のものがプラスチックだったりステンレス製だったりするととても滑りやすくなります。 その際は間に滑り止めシートをはさみ、キャンプ用品が滑らないようにします。滑り止めシートを敷くだけで荷物がずれていきライディングの妨げになるのを防いだり、ものが落下して後続の車やバイクにあたるなどの事故を未然に防ぐことができます。
少しの工夫ですが安全なライディング必需品です。

テント設営の時間も考えてスケジュールを立てる

テント設営は意外と時間がかかります。慣れた人でも夜間の設営や降雨時の設営は手間取るものです。テント設営初心者は特に時間がかかり注意が必要です。キャンプ場に日の入りぎりぎりで到着しますと、周りが暗くなり、ランタンなどで照らしながらでの設営も大変危険です。十分時間に余裕をもって設営をすることが重要です。 ツーリングをしている最中は疲れを自覚しにくいですが、バイクを降りた瞬間疲れが出てしまい、余計に設営に時間がかかるものです。身体に余裕があるうち設営を終わらせてしまうことをおすすめいたします。

自分なりのこだわりを持ってキャンプツーリングを楽しもう

いかがでしたでしょうか。キャンプツーリングはライダーなら一度はしたいもの。キャンプ用品を選ぶ基準や注意事項などを事前に知っていると未然にトラブルも回避でき、快適なキャンプツーリングが行えます。 みなさまも青空の下キャンプツーリングにお出かせになってはいかがでしょうか。

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