アームレスリングに強くなる鍛え方を知りたい
アームレスリングは、ボクシングなど広いフィールドが必要な格闘技とは異なり、机の上で行われる競技として知られています。だからこそ、勝つためのトレーニングはアームレスリングに特化したものを知る必要があるのです。 鍛えるべき筋肉やトレーニング内容、実践に生かせる技などを知り、実践的なトレーニングをはじめてみましょう。アームレスリングに必要な筋力とは
アームレスリングにも厳密なルールや専用の競技台があるように、アームレスリングはいわゆる腕相撲とはまったく異なる競技といえます。そのため腕力に自信がある人でも、アームレスリングの熟練者には全く敵わないことがほとんどです。 アームレスリングは、全身のパワーやバランス感覚などをフル活用することが前提。だからこそパワー・テクニック・タイミングという3つの要素が重要になります。3つの要素とは?
パワーにおいてもいくつかポイントがあります。- 静的なパワー:どのような状況でも固定されたまま動かないパワー
- 動的なパワー:手首をストロークさせるパワー
- シュラッグ
- ベントオーバーローイング
- フロントレイズ
- サイドレイズ
- リアレイズ
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以上のパワーコントロールが求められます。アームレスリングでは、どれだけ自分にとって有利で、かつ得意な姿勢を保てるかが勝負のカギ。腕は体幹に固定、肩関節や肘関節も動かさず、手首だけを動かすのです。
そのため、相手が力を出しにくい姿勢になるよう封じ込める力や、手をしっかりと組むためのホールド力、ウエイトを生かしたパワーなどが重要になります。単に腕力を鍛えるトレーニングだけでは、アームレスリングで勝つことは難しいのです。
アームレスリングに必要な鍛えるべき筋肉
それでは、どんな筋肉を鍛えるべきか、そのためにどのようなトレーニングが効果的かを知っていきましょう。ホールド力を維持するための握力
アームレスリングでは、手を握る密度を高めることも重要視されます。しっかりとした握力がなければ、相手が自分の有利な姿勢に持ち込む過程でこちらの力を振り切られてしまうことに。 握力のトレーニングは、ハンドグリップを活用するのが効果的です。また、握力のアップはそのほかのトレーニングをより濃密にする手助けになり、さまざまな種目をより不自由なく、かつ以前より多くの負荷をかけながら行うことができるようになります。手首の返し等に必要な前腕筋群
手首の返しや柔軟性は、勝負の際に重要な「引く力」を発揮させるポイントのひとつです。そのため手首から肘にかけての前腕筋群、「前腕屈筋群」を鍛えていきましょう。中でも、ダンベルを使ったリストカールが、自宅でもジムでも行いやすいトレーニングです。 リストカールを行う際は、筋肉のストレッチと緊張をしっかりと感じつつ行いましょう。ダンベル以外には、チューブでも代用が可能です。引き付ける力の要となる上腕二頭筋
上腕二頭筋はいわゆる「力こぶ」を作る筋肉ですが、相手を引き付ける力を発揮する筋肉として重要な役割を果たします。効果的な鍛錬方法は、アームカールです。 バーベルを使うバーベルカール、ダンベルを使うダンベルカール、プリチャーベンチを活用するプリチャーカール、コンセントレーションカールの4種でローテーションを組むと、まんべんなく鍛えることができます。 最も手軽なのはダンベルカールです。これはジムに行かなくとも自宅でもできるトレーニング方法のひとつ。アームカールはトレーニングとして効果的ですが、このように種目数も多いため自分にとってどれが一番負荷をかけるべきトレーニングか、きちんと見極めることが重要です。最後の追い込みに必要な大胸筋と上腕三頭筋
上腕三頭筋は、上腕の7割を占める重要な筋肉です。大胸筋とともに、相手を抑え込むのに必要になります。しっかり相手を抑え込めなくては、優位な立場を維持することが難しくなることも。トレーニングとしては、ライイングトライセプスエクステンションが効果的です。 これは、ベンチとEZバータイプのバーベルを用意して行うトレーニングで、ベンチに仰向けになった状態で行うのが特徴です。体幹の大きな筋肉と脚力
肩、胸、背中の大きな筋肉は相手の腕を引き付けるため、脚の筋肉は立った状態(スタンディング)で競技を行うからこそ支えるために重要です。そのため、特に全身を鍛えるトレーニングは欠かせません。 体幹と脚力を鍛えるためには、ベンチプレスやデッドリフト、スクワットが効果的です。握力アップも同時に目指すと、次第にベンチプレスの負荷を挙げることにもつながります。またこれらの中でも体の大きな筋肉を鍛えるトレーニングは、基礎代謝の向上にも欠かせません。肩を鍛えるためのトレーニングとは
種目としては、-
などの挙げられます。こうした種目はベンチプレスなどに比べると、鍛える筋肉のターゲットが絞られたアイソレーション種目です。トレーニングの強度アップや基礎的な力を身に着けるなら、先にコンパウンド種目と呼ばれる複数の筋肉を同時に鍛える種目に取り組んでいきましょう。