クレジットカードとキャッシュカードの違い|カードの基礎知識とは

クレジットカードとキャッシュカードの違い|カードの基礎知識とは

2018.09.03

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クレジットカードとキャッシュカードの違いが言えますか?

馬鹿にするな、もちろん言えるよ、と怒るかたも多いでしょう。ですが、内心ぎくっとされる方もいるのではないでしょうか。なんとなくカードを作り、なんとなく使っている人のなかには、詳しいことを知らないかたもけっこういます。大人ならば知っておきたい、お金に関する基礎知識のひとつ。ここでカードの基礎知識を確認して、よりよいカードライフを送れるようにしておきましょう。 クレジットカード

クレジットカードってどんなもの?

ではまず、クレジットカードから、その特徴と作り方を解説しましょう。

買い物に使えるのがクレジットカード

クレジットカードの最大の特徴は「カードで買い物ができる」ということ。つまり、カードを使ってお店でお金が払えるということです。現金を一円も持たなくても、カードで支払いができます。これがキャッシュカードとの最大の違いです。 逆に、キャッシュカードにできてクレジットカードに出来ないことも存在します。それは、銀行ATMで口座から現金を引き出すことです。ただし最近は、両方の機能を持つカード、後述の「クレジット機能一体型キャッシュカード」がさかんに使われるようになってきています。

キャッシング(借入)ができる

また、クレジットカードにはキャッシング、つまりカード会社から借金する機能がついているものがあります。キャッシュカードのような現金引き出しができないかわりに、借りてお金を調達する機能があるわけです。 ただし当然、借金なので利子を払わなくてはなりません。 クレジットカードを作るときにキャッシング機能をつけるかどうかが選べます。借金は怖い、という人は買い物機能のみのカードを作ることも可能です。

ETCカードを付帯できる

高速道路の支払いを自動でできるETCカード。時間帯割引などもあって、車を運転する人ならぜひ持ちたいカードですが、現在、ETCカードはほとんどがクレジットカードの付帯カードとして作られています。もっと詳しくいえば、クレジットカードを持っている人が、ETCカードも欲しいとカード会社に連絡すれば無料で作ってくれるのです。 クレジットとETCが一体化したカードも用意されています。クレジットカードと紐づけされていないETCパーソナルカードというものを作ることもできるのですが、年会費がかかり保証金も必要で作るのに時間もかかる、とデメリットだらけ。現状では、ETCカードを作りたいならまずクレジットカードを作るのが断然お得、という状況です。

ゴールドやプラチナなど上位カードがある

持っていればいろいろな場所で支払いができ、借金もできるクレジットカードはある意味、魔法の道具です。たとえ口座にお金がほとんどなくても、支払いや借金まではできてしまいます。そのぶん、支払いに詰まるというリスクが、クレジットカードにはどうしてもついてまわります。 ですからリスクを一定限度にとどめるため、カード会社は、クレジットカードに必ず利用限度額を設けています。クレジット(買い物)枠とキャッシング(借金)枠でそれぞれ金額が決まっていて、総額も厳密に決められておりそれを越えた利用はできません。 この限度額は、カードの格を上げてゆくことで大きくしてゆくことができます。ゴールドカード、プラチナカードといったものがそれで、高い格のカードになれば凄い金額の買い物もカードで済ませることができます。当然、入手するためには厳しい審査を通る必要があります。プラチナやゴールドのカードがお金持ちの象徴のように描かれているフィクションをよく見かけますが、それも当然のことといえます。

作るには審査が必要

クレジットカードは便利なぶんリスクがつきまとうカードで、支払い能力のない人がカードを作るのはたいへん危険です。というわけで、クレジットカードの作成の前にはカード会社による信用審査が行われます。定期収入があるか、お金のトラブルはないか、といったことが審査されます。なお、18歳以下のひとはどんなにお金持ちでも作れません。 審査の厳しさはカード会社によってかなり違います。もっとも厳しいのが大手都市銀行系のカード、比較的作りやすいのが消費者金融系のカードといわれています。一度審査で落とされても、別の会社に申請すれば通る可能性があります。ただ、短期間に何回も申し込んでいると怪しいと思われてしまうので注意しましょう。 もしどうしても審査に通らないようなら、クレジットカードとほぼ同じように使えるデビットカードを作るのもいいでしょう。 クレジットカード

キャッシュカードってどんなもの?

つづいて、キャッシュカードの特徴と作り方です。

ATMでお金をおろせる

キャッシュカードは、ATMを通じて自分の銀行口座にアクセスするためのカードです。たいていの人は、現金の引き出しと振り込みをおもに行っているでしょう。そして、それ以外の機能は基本的に持っていません。買い物をすることも、お金を借りることもできない、完全に銀行口座と紐付けられたカードです。ただし最近は、クレジットカード機能つきの高度なキャッシュカードも登場しています。

中高生でも持つことができる

キャッシュカードは自分の口座にあるお金しか引き出すことができないので、借金や破産のリスクがありません。ですから作るのに審査もなく、銀行に個人口座を作ると、ほぼ自動的にキャッシュカードも作られることになります。いまやキャッシュカードは、成人であればほとんどの人が持っているのではないでしょうか。 銀行口座は年齢制限なく作ることができるので、キャッシュカードも年齢に関係なく所有でき、使うこともできます。最近では、自分の口座をもちキャッシュカードでお金を下ろす中学生や高校生は、特別珍しい存在でもなくなりました。 カード

デビットカードと一体型カードの話

クレジットカードとキャッシュカードは、このように全く別の機能を持つカード。最近は、この2つを統合したような、あるいはいいところだけを集めたようなカードも登場しています。

審査いらずでクレジットができるデビットカード

デビットカードは、ひろくいえばクレジットカードの一種ですが、キャッシュカードのいいところを取り入れ、思い切り敷居を下げた、使いやすさ特化のカードです。言ってみれば、「買い物用のキャッシュカード」というべき存在です。 デビットカードはクレジットカード同様に買い物機能を持っていますが、自分の銀行口座に完全に紐づけられていて、それから離れた機能……つまり、口座の残高と関係なく買い物ができる機能や、借金ができる機能は持っていません。買い物の支払いに使えますが、支払ったお金は即、口座から引き落とされます。ですから口座のお金以上の買い物はできません。お店のレジで必要分のお金引き落としをしてくれる、お店用のキャッシュカードなのです。 デビットカードのメリットは、まず、審査がないこと。キャッシュカードの発展形なので口座があれば作れます。そして、借金や破産のリスクがほぼないこと。年齢制限も16歳以上とややゆるいので、留学に出るお子さんにデビットカードを作って渡してあげる、という親御さんがたくさんいます。多くのデビットカードには、そういった用途に対応して、訪れた外国の通貨を融通する機能がついています。 たとえば、クレジットカードを作っても使わないけどネットショッピングのためにカード引き落としの機能が必要、というような人にぴったりなのがデビットカードです。日本ではまだ知名度はさほどではありませんが、海外ではクレジットカード以上にポピュラーになっているカードです。なお、その性質上、たいていのデビットカードはキャッシュカードと統合された形で作られていて、デビット機能だけのカードはあまり見かけません。

クレジット機能一体型キャッシュカード

最近では、クレジット機能とキャッシュ機能を一枚のカードに統合した総合カードが登場しています。その中でもフルスペックなカードといえるのが、クレジット機能一体型キャッシュカード。買い物も借金も現金引き出しも一枚のカードでできます。最強のカードといえるでしょう。 持ち歩くカードの数が減るのでたいへん有り難いカードですが、これを発行してくれるのはほぼ銀行系のみ。審査がかなり厳しくなるのは覚悟しなくてはいけません。

デビットカード一体型キャッシュカード

一方、非常に手軽な総合カードとして注目を集めているのが、デビットカード一体型キャッシュカード。前述のように、そもそもデビットカードはキャッシュカードの派生形ともいえる存在で、口座とダイレクトにつながっているので借金や破産のリスクがほぼありません。つまり審査の必要がなく、口座があれば作れるという点でデビットカードとキャッシュカードは共通しています。 となれば、両方の機能を兼ね備えた一体型カードもリスクなく作れます。じっさい、現在作られているデビットカードはほとんどがキャッシュ機能つきです。 ただ、ひとつ注意点があります。キャッシュカードは口座につながる大事なカードなので持ち歩かず普段は家にしまっている人が多いのではないでしょうか。 しかしデビットカードはその性質上どうしても持ち歩くことになります。デビットカード一体型キャッシュカードの場合、それはつまりキャッシュカードを持ち歩くことを意味します。紛失のリスクには十分注意する必要があります。 カード

自分に合ったマネーカードを選んで持とう

マネーカードの基礎知識をひととおり紹介してみました。用途や暮らしかたによって、持つべきカードは違います。昔ながらのクレジットカード、キャッシュカードだけでなく、いいとこどりをした総合型カードも登場しています。リスクも考慮にいれながら、あなたの暮らしに合ったカードを持つようにしましょう。

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