下半身を集中的に鍛えるスミスマシンスクワット
スミスマシンとは、バーベルがラックに固定されたレールに沿って上下に動く筋トレマシーン。軌道が固定されているためフォームを崩しにくく、ストッパーを有効に使用すればバーベルに潰される心配もありません。 スミスマシンは、一部の筋トレ上級者からは否定的な意見もあることも確かです。しかし、ジムに通い始めで他の人にサポートをお願いしにくいような場合でも、一人で安心してオールアウトを目指すことが出来るのは、スミスマシンならでは。スミスマシンを使った正しいスクワットで、モテる男の下半身を目指しましょう。スミスマシンスクワット最大の効果は基礎代謝向上にあり!
数あるトレーニングの中で、BIG3と言われる種目があります。ベンチプレス、デッドリフト、そして今回お話しているスクワット。スクワットはお尻から太ももにかけての筋肉(大腿四頭筋、大臀筋、ハムストリングス)を鍛えあげる運動。スミスマシンを使用してスクワットを行うことで、バーベルの荷重により高負荷に、しかしながらより安全に、魅せる男のセクシーな下半身ラインを目指すことが出来ます。 しかも、スミスマシンスクワットで得られる効果は、直接鍛えた筋肉が作り出す下半身のシルエットの美しさだけにとどまりません。スミスマシンスクワット最大の効果は、基礎代謝の向上にこそあるのです。 基礎代謝が高まれば消費カロリーが増え、より太りにくい体質を得ることが出来ます。筋肉量が増えれば基礎代謝が高まることは容易に想像出来ますが、効率性を求めるにはどうすれば良いでしょうか?答えは、大きな筋肉を鍛えること。大きな筋肉をより大きくすることで、カロリー消費の増大がより期待出来るのです。また、大きい筋肉ほどトレーニングの効果が出やすいとも言われていますので、さらに効率的です。 さて、人体で最も大きい筋肉はどこかご存知でしょうか?スクワットで鍛えられる筋肉のひとつ、大腿四頭筋(太ももの筋肉)です。しかも、ただ大きいだけではありません。太ももの筋肉は歩くことで日常的に使われますので、ここで使うカロリー消費の増大は、全体の基礎代謝アップに大いに貢献するのです。スミスマシンスクワットの正しいやり方とコツ
スミスマシンの場合バーベルがレールに固定されていることで、バランスを崩して転倒したり、力尽きて潰されたりといった事故のリスクが少ないのは事実です。しかし、それだけでスミスマシンでのスクワットが安全なトレーニングだと言い切ることは出来ません。バーベルが上下運動のみに固定されていること自体が、ケガのリスクにつながることもあるのです(傾斜のあるスミスマシンの場合は、少し条件が異なります)。 人間が物を持ち上げるときの軌道は、スミスマシンのような単純な上下運動では無いので、どうしても体に不自然な動きを強いることになります。不自然な高負荷の運動は、関節などを痛める原因となることも少なくありません。スミスマシンならではの「正しいやり方」を身につけることで、ケガのリスクを減らし、成果を最大化させましょう。正しいフォーム
BIG3のひとつ「スクワット」は、今後あなたが上級者になっても非常に大事なメニューです。体が覚えるまでは面倒かも知れませんが、最初か肝心ですので正しいフォームをしっかりと身につけましょう。 (1)バーベルを担ぐ マシンに異常がないか確認しつつ、バーの下へ。足は肩幅の広さにしつつ、バーを担いでいきます。大切なポイントですが、バーベルは首の後ろ・肩でしっかりと支えることを意識しなければなりません。バーが固定されているため、肩できちんと支えていなくとも、腕の力などで強引に上がってしまうのがスミスマシンの良くないところの一つ。これでは下半身を追い込めるわけがありません。追い込む筋肉を常に意識しながらトレーニングを行いましょう。 (2)体を落とす 正面を見ながら、ゆっくりと腰を落としていきます。視線を正面に固定するのは、姿勢を正しい位置に保つためなので、しっかり意識しましょう。体を落とす動作の起点となるのが、お尻と膝。この2つを、例えるなら見えない椅子に座るような気持ちで、同時にゆっくりと下げていきます。バーベルをお尻から太ももにかけての下半身の筋肉で支えるイメージを忘れずに。 (3)膝を伸ばしバーを持ち上げる 体を落とした時の動作を逆再生させるように持ち上げるのが一番の理想。このことは忘れずに意識して下さい。持ち上げる際の最大の注意点は、顎を上げないようにすること。詳細は後述しますが、注意しないと無意識に上げてしまうものです。ケガの原因となりますので、気をつけるようにしましょう。 スミスマシンスクワットで、足のバーに対する前後の位置取りをどうするか? 大別すると、- フリーウェイトと同様にバーの真下が良いという意見
- それより少し足を前に出して、バーに対して後ろ向きにもたれかかるようにした方が良いという意見