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ダイソンの掃除機の吸引力に隠された秘密。高いゴミ除去率のわけは
2018.08.17
ダイソンの掃除機の吸引力には秘密があった
CMの影響か、”ダイソンの掃除機といえば吸引力”というイメージが世間では根強くあります。吸引力はごみを除去するうえで欠かせない能力です。では吸引力に優れているというイメージのダイソンの掃除機は、実際に強力な吸引力を誇っているのでしょうか?
本記事では、ダイソンの掃除機の吸引力に隠された秘密について迫っていきます。
ダイソンの吸引力の秘密
初めに、ダイソンの掃除機の吸引力の性能について見ていきましょう。ダイソンの掃除機は、他のメーカーに比べどの程度の吸引パワーを持っているのでしょうか。
吸込仕事率を見ると吸引力は低い
吸い込み仕事率、つまり吸い込み能率の面だけを見てみると、実はダイソンの掃除機は吸引力に優れているとは言えません。
国内の他のメーカーの紙パック式掃除機の吸引率と比べてみれば、そちらの方が吸い込み仕事率は高いという結果も出ています。世間で『ダイソンの掃除機=高い吸引力』という方程式が出来上がっているのは、ダイソン社のCMの力によるところが大きいのです。
吸引力は変わらない
ダイソンの掃除機が格段、吸引力に優れているわけではありません。しかしだからと言ってダイソンの掃除機が他社に比べて質が劣る、というわけではありません。
他者で多く採用されている紙パック式掃除機は、初めこそ高い吸引率を誇りますが、使用するにつれだんだんとそれが下がってきてしまいます。一方ダイソン社で採用されているサイクロン式の場合、吸引率の低下が紙パック式のものと比べ低下率が低いことが特徴です。
つまり手入れをさほど必要とせず、長期的に吸引を行うことが可能なのです。
吸込仕事率というのはヘッドをつけない状態で測るもの
『吸引仕事率』というと、多くの人は通常掃除機を使用する状態、つまりヘッドを装着した状態での吸引率を測ると思うかもしれません。しかし実はそうではなくヘッドを取り外した状態で測ることが一般的です。
そのためたとえ吸引仕事率が高い商品だとしても、使用するヘッドの質が悪ければ効率的にごみを除去することができません。逆に吸引仕事率が低いとしても、床への密着度が高くゴミを吸い取りやすいヘッドを使用すれば、多くのごみを吸引することが可能です。
このような事情から、掃除機を購入する際は吸引仕事率ばかりに目を向けるのではなく、付属のヘッドについても気を配ることを推奨します。
ダイソンの掃除機が多くのゴミを吸い取る理由
そもそもなぜダイソンの掃除機は、多くのごみを吸い取ることに定評があるのでしょうか。実はその秘密はダイソンで採用されている『カーボンファイバーブラシ搭載モーターヘッド』にあります。こちらはダイソンのスタンダードモデルですが、特殊なブラシが組み込まれていることから、ごく小のごみを吸引することができます。
ダイソンでは、こちらのモデルのほかにもさまざまな床用ヘッドが採用されており、効率的にごみを吸い取ることができます。このようにゴミの除去率はヘッドの性能に左右される面があり、優れた床用ヘッドの存在がダイソン製掃除機の人気の背景にあります。
ダイソン以外の掃除機の吸引力が下がる理由
ところでダイソン以外のメーカーの掃除機の、吸引率が下がってしまう原因は何なのでしょうか。他社のメーカーの紙パック式掃除機について見ていきましょう。
紙パック式の場合、ゴミとともに吸い込んだ空気を、パックの隙間から逃がすことで吸引力を維持しています。しかし使用するにつれパックの隙間にごみやほこりが溜まってくると、それまでのように空気を排出できなくなってしまうのです。その結果、少しずつ吸引力が低下してしまいます。
ダイソンの掃除機のパワー
吸引力に定評のあるダイソン社ですが、具体的な吸引力のパワーをご存知ですか。ダイソンの掃除機は、ダイソンDC1、ダイソンDC22というダイソンデジタルモーター装備型では210W、それ以外のモデルでは200Wのパワーです。
一方日本製の一般的な掃除機の場合、パワーが500Wを超えるものも珍しくありません。このように具体的な数字から見ても、ダイソンの掃除機は吸引力が強いわけではありません。
ダイソンの掃除機のパワーの使い方
ダイソンの掃除機は吸引力が比較的弱いです。しかしだからと言ってごみをあまり除去することができないわけではありません。一般的な日本の掃除機がパワーがさまざまな方向に分散しており、あらゆる角度からごみを吸引できます。それに対し、ダイソンの掃除機はパワーをヘッドの接地面に集中させています。これにより、少ないパワーでも効率的にごみを吸引することが可能なのです。
ただしダイソンの掃除機にも欠点はあります。それはヘッドの真下部分にしか吸引力が届かないため、壁際のごみを除去しにくいという点です。しかしこれは小回りの利く細いヘッドに取り換えれば、カバーすることができます。
ゴミの除去に影響するヘッドの紹介
掃除機の吸引力は、単純な吸引仕事率だけではなく、ヘッドの性能が大きくかかわっています。いくら良い掃除機を使用しても、ヘッドの機能がそれに見合うものでなければ宝の持ち腐れです。
そこで今回は、おすすめな掃除機のヘッドをいくつか紹介していきます。
[ダイソン] Dyson Soft roller cleaner head ソフトローラークリーンヘッド
こちらのヘッドの特徴は、ローラー部分がナイロンフェルトでおおわれており、大きなサイズのごみをからめとります。また、内蔵されたカーボンファイバーブラシが微細なゴミを除去するため、あらゆるゴミを瞬時に吸引する能力を持っています。販売価格は12500円です。
こちらのヘッドの日本モデル適合種は、”DC74 Fluffy”、”V6 Fluffy(SV09MH)”、”V6 Fluffy+(SV09MHCOM)”、”V6 Animalpro(SV08MHCOM)”です。必ず所持している、あるいは購入予定の掃除機が対応しているかどうか確認してから、購入を検討してください。
モーターヘッド 日本規格ヘッドサイズ 幅約21cm (211mm)
こちらの商品の特徴は、フローリング上であってもカーペット上であっても変わらず効果を発揮する点です。フローリングの上では小さなほこりも見逃さず、吸引します。また、カーペットの上からヘッドを当ててもしっかりとゴミを書き出すため、部屋を清潔に保つことができます。販売価格は9900円です。
こちらのヘッドの日本モデル適合機種は、”DC58” 、”DC59”、”DC6DC58”、”DC59”、”DC61”、”DC62”、”V6 (SV07ENT)”、”V6 Motorhead (SV07MH)” 、” V6 Mattress (HH08COM)” 、”V6 Mattress+ (HH08COMN)”、”V6 Trigger (HH08MH)” 、”V6 Ttigger+ (HH08MHSP)”、”V6 car+boat (HH08DCCB)”に取り付けが可能。
お持ちの掃除機の機種をチェックしてから購入を検討してください。
Dyson Direct drive cleaner head ダイレクトドライブクリーナーヘッド?
こちらのヘッドは、海外ダイソンの掃除機に付属している純正部品です。他の掃除機の付属モーターと比べ、75%パワーアップしていることが特徴。これにより、通常よりも強力な吸引力を味わうことができるでしょう。価格は9100円と、比較的リーズナブルです。
日本モデルの適合機種は、”V6 Fluffy(SV09MH)”、”V6 Fluffy+(SV09MHCOM)”、”V6 Animalpro(SV08MHCOM)”ですので注意してください。
ダイソンの掃除機はヘッドの性能が良い
ダイソンの掃除機は実は吸引能力が強力なのではなく、優秀なヘッドの性能に依存している部分があります。単純な吸引仕事力のみを比べ掃除機を選ぶのは効率的ではありません。必ず掃除機の付属のヘッドの性能、特徴を知り、自分に合ったものを選んでください。
掃除機のヘッドにより、掃除効率は大幅に変わります。ダイソンのヘッドの性能を知り、効率良くゴミを除去できる掃除機を選んでください。