FXで儲けるために基本として知っておきたいこと
投資や運用としてFXを考える人は多いですが、FXはリスクも高く、必ずしも儲かるとは限りません。ただ闇雲にトライするだけでは損をすることも多く、しっかりと勉強して知識を付けてからチャレンジすることが大切です。
FXはギャンブル的な側面が強いと思われがちですが、きちんと勉強すればそんなことはありません。FXの基本を知り、設けるためのポイントを理解しましょう。
FXの仕組みとレバレッジ
FXで儲けるためには、まずはその仕組みを理解しておくことが大切です。どのような仕組みで儲けが出るのかを知り、基本部分を理解しましょう。また、FXをする上では「レバレッジ」という言葉も頻出しますので、これについても理解しておくことが大切です。
為替差益で利益を出すFX
FXの基本的な仕組みは、保有している外貨との為替差益によって利益を出すということです。簡単に言えば100円で購入した外貨の価値が100円以上になれば儲けが出て、100円を下回れば損をします。単純に相場が変動しただけでは自身の利益とはならず、売りに出した段階で利益や損失が決定します。
テコの原理レバレッジ
レバレッジとは、投資金以上の取引を可能にするシステムです。たとえば手持ち金が1万円しかなければ、通常は1万円の取引しかできませんが、レバレッジを効かせることで、それ以上の取引が可能となります。レバレッジの限度は証券会社によって異なり、日本では25倍、海外では100倍以上まで可能な場合もあります。
少額でも利益を出しやすい分、投資金以上の損失が出る可能性もある、ハイリスクハイリターンな方法と言えるでしょう。
裁量取引とシステムトレード
FXは取引方法にも種類があり、基本的には裁量取引とシステムトレードの2つに分けられます。それぞれで取引の特徴が違い、メリット・デメリットも異なります。儲けを出すためには、どの方法で取引をおこなうかも非常に重要です。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を見つけましょう。
自分で決める裁量取引
裁量取引は、最初から最後まで自分の意志で取引をおこなうものです。売買をすべて自分の意志でおこない、タイミングなども自分で測る必要があるため、難易度は高いです。チャートの分析や売買のタイミングの決定なども自分でおこなえるため、細かな市場の変動も逃さずに取引ができますが、兆候を見極められるかは自分次第と言えます。専門的な知識やセンスが求めらえるため、上級者向けの取引方法と言えるでしょう。
自動で機械的にシステムトレード
システムトレードは、決められたルールに基づいて機械が自動的に売り買いをおこなう取引方法です。ルール通りに売り買いをおこなうため、タイミングなどは自分で決めることができません。そのため、基本的には機械任せで取引がおこなわれますが、決済なども自動ででき、比較的手間のかからない方法と言えるでしょう。取引における悩みも少なく、初心者でも取り組みやすい方法です。
EAを使ってのシステムトレード
システムトレードには、さまざまな種類があり、どのツールを利用するかもポイントです。メジャーなものとしては、MT4が挙げられ、これは自動売買をおこなうEA(エキスパートアドバイザー)というプログラムが組み込まれています。
ツールによっては、インディケーターという、チャートの分析結果だけを表示するものもありますが、EAが組み込まれている場合は、取引まで自動でおこなうと考えましょう。
スプレッドとスワップポイントを理解しよう
FXで儲けるためには、「スプレッド」と「スワップポイント」についても理解しておくことが大切です。これらも取引をおこなう際には頻出するものであり、正しく理解することで、より利益を獲得しやすくなります。それぞれの仕組みを理解して、儲けるためのポイントがどこに隠されているのかを理解しましょう。
取引手数料のスプレッド
スプレッドは証券会社がもらう取引手数料であり、証券会社側の利益になる部分です。売り買いをする際には、必ず手数料がかかり、この金額は通貨によって異なります。証券会社が得をするのは、スプレッドが広い場合、FXをする側が得をしやすいのは、スプレッドが狭い場合です。
スプレッドが狭ければ、それだけ手数料が低いということになりますので、より無駄なく取引がおこなえます。スプレッドは証券会社ごとによって異なりますが、基本的に高金利の通貨ほどスプレッドが広い傾向にあることは理解しておきましょう。
金利の差で得られるスワップポイント
スワップポイントは、通貨の取引をおこなう2国間での金利差調整分であり、高金利の通貨を毎日買えば、定額で調整分の儲けが出るというものです。スワップポイントで得られる調整分は微々たるものですが、これも積み重なればかなりの金額になりますし、長期的な運用を考えている人にはおすすめです。
証券会社ごとにスワップポイントは異なるため、長期運用の際にはそれぞれの金利をチェックしておきましょう。
具体的なトレードスタイル
トレードの方法は裁量取引とシステムトレードの2つに分けられましたが、そこからさらに細かくトレードスタイルが分けられます。FXをやっている人でも、人によってトレードスタイルは異なり、自分の目的に合わせたスタイルを取ることが大切です。それぞれのスタイルの特徴を知って、自分に合ったものはどれかチェックしておきましょう。
短期取引のスキャルピング
数秒から数十分程度の短い時間で取引を、スキャルピングと言います。スキャルピングは、細かい相場の変動によって利益を獲得する方法であるため、基本的には獲得できる金額は少額です。短い時間で何度も取引を重ね、コツコツと利益を積み重ねる方法であり、リスクとしては比較的低いでしょう。すぐに結果を出したい、短時間で気軽に取引をしたいという人におすすめのスタイルです。
中期取引のデイトレード
数時間から1日をかけた中期取引を、デイトレードと言います。デイトレードはスキャルピングよりも長い目で見て取引をおこないますので、相場変動の幅も大きく、より高い利益を経やすい方法です。反面リスクも高まりますので、損をする可能性も高まることは理解しておきましょう。
長ければ1日単位で取引をおこなうため、市場の動きを見逃さない分析力と継続した集中力が必要なスタイルです。
長期取引のスイングトレード
1日以上をかけての長期取引のスタイルを、スイングトレードと言います。スイングトレードは1日以上であり、明確な期限はありませんので、場合によってはかなりの期間をかけて取引をおこなうこともあります。スワップポイントを狙った長期的な運用もこのスタイルに該当し、長い目で市場を読み取る分析力が必要です。デイトレードよりも相場の変動幅は大きくなるため、利益や損失の幅はさらに大きくなります。
トレードで一番重要なロスカット
FXでの取引では、利益を出すことばかりが注目されていますが、実はもっとも重要なのは利益を見ることではなく、適切なロスカットができることです。ロスカットとは損切りとも呼ばれており、損失をいかに出さないかに焦点を当てたものです。
相場は常に変動するため、一度損失が出たとしても、保有し続けていれば、いつか値上がりする可能性もあります。
しかし全く値上がりせず、底値で止まってしまうこともあり、回復の見込みがなければ損失は膨大です。
値下がりを始めた段階で、どこで売るかを決断するのが大切であり、儲けるためにはロスカットの意識を高く持っておかなければなりません。
資金やトレードスタイルに合わせた証券会社選び
FXで儲けるためには、どの証券会社を選ぶかも重要であり、会社ごとに特徴や取引における条件などは異なります。証券会社はたくさんありますが、国内と海外に分けてそれぞれの特徴を把握し、どちらを利用すべきかを考えてみましょう。
国内証券会社のメリット
国内証券会社は値動きが安定している通貨はスプレッドが狭い傾向にあるため、より有利な条件で取引ができます。値動きの幅は狭いものの、スプレッドが狭いことで利益が出やすく、取引の安全性は高いでしょう。ローリスクローリターンで取引がしたいなら、国内証券会社がおすすめです。
海外証券会社のメリット
海外の証券会社は、スプレッドは広い傾向にありますが、高レバレッジがかけられるのが大きな魅力です。少ない資金で高額の取引が可能なため、大きなリターンを得やすいです。ハイリスクにはなりますが、ハイリターンを狙うなら海外の証券会社がおすすめでしょう。
しっかり勉強をすればギャンブルではなくなる
FXはリスクが高く、ギャンブル性も高いと思われがちですが、しっかり勉強すればそうはなりません。知識がなければギャンブル同然ですが、正しい知識を持っていれば、分析と予想によって高確率で儲けを出すことはできます。
FXで儲けるには、いかに正しい知識を持てるかですので、しっかり勉強して、上手に儲ける方法を見出しましょう。