ロードバイクのペダルの主な種類や選び方についてポイントを知ろう

ロードバイクのペダルの主な種類や選び方についてポイントを知ろう

2018.08.20

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自分のスタイルにあったペダル選びをしよう

ロードバイクの購入を検討している人にとって、ペダル選びは無視できないことです。ここでは、ロードバイクのペダルの主な種類について確認しながら、それぞれの特性などに触れていきましょう。自分のスタイルにあったペダルのために、ぜひ参考にしてください。

ロードバイクの購入時はペダルを選びから

ロードバイクを買う際は、ペダル選びから始めましょう。ペダルは、付け替えることも可能ですし、手軽に交換することもできます。部品の扱いの注意ポイントもありますので、しっかりと知識を頭に入れておきましょう。

使う人のニーズに合ったものを選ぶことができる

ロードバイクのペダルにはさまざまな形があり、リリースしているメーカーによって種類が異なります。購入した時点でペダルがついていることもありますが、自分で選ぶこともできます。 自分で選べるということは、自分好みのペダルを取り付けられるということです。また、それほど交換する際に手間がかかりません。ロードバイクに乗り慣れている人も、まったくの初心者でも、カスタマイズを楽しめるともいえます。

ペダル取付用のネジの規格に注意する

ペダルを取り付ける際の注意ポイントは、ネジの規格に気を付けてください。9/16インチであれば、マウンテンバイクなどにも使用されている主流のアイテムです。 1/2インチは、BMXなどに使われ、ワンピースクランクとも呼ばれています。それぞれのインチに互換性はありませんので、ロードバイクに適している規格を選ぶ必要があります。

ロードバイクのペダルの主な種類

ロードバイクのペダルは、ひと種類ではなく、バラエティー豊かです。フラットペダル、トゥクリップペダル、ビィンデイングペダルがあり、それぞれに特性があります。種類について理解を深め、より自分に合ったペダルをみつけましょう。

一般的な自転車に使用されているフラットペダル

いわゆる「ママチャリ」と呼ばれる自転車など、一般的な自転車に使われているペダルは、フラットペダルです。この種類がもっとも初心向きなアイテムです。すぐにペダルから足を外すことができ、両面使用できる優れものです。 比較的低価格のペダルが多く、さまざまなデザインがありますので、選びやすいのではないでしょうか。ロードバイクに乗り慣れていない人は、フラットペダルにすることで安定性を確保できます。

つま先部分のみを固定するトゥクリップペダル

トゥクリップペダルは、別のペダルの先端に取り付けて使用する種類です。クラシックタイプにマッチするデザインであり、ストラップで足を固定しペダルに密着させるため、安定した走行が可能です。 ストラップがなくつま先をはめ込むだけのタイプもあり、気軽に使うことができるでしょう。街乗りからスポーツまで、さまざまなシーンで使用できるペダルです。

靴底とペダルを固定するビィンデイングペダル

ビィンデイングペダルは、スキー板とスキー靴のように、靴の下とペダルを固定するタイプです。基本的には専用のシューズが必要であり、街乗りに適しているとはいえませんが、ライディングを向上させ、本格的にロードバイクを乗りたい人におすすめです。 初心者に最適な片面ビンディングタイプもあり、慣れてきた段階で、本格的なビィンデイングペダルに移行するとよいでしょう。

フラットペダルの特徴

フラットペダルは初心者にもってこいの種類です。どんな靴でも乗ることができ、扱いやすいタイプでしょう。もっとも街乗りに適しているペダルですので、特徴をおさえておいてください。

街乗りや停止回数の多い走行向き

フラットペダルは、足を固定させる種類ではありません。そのため、瞬時にペダルから足を外すことができ、急な飛び出しに対応できるなど、街乗りや止まることが多い場所においては、扱いやすいでしょう。 足を自由に使える状態は、ロードバイクを体で支えることができますので、立ちゴケなどのリスクも減ります。普段履いている靴で乗れることもメリットです。

踏み込みのみのペダリング

フラットペダルは、他のペダルのような引き足はできず、踏み込みのみのペダリングです。そのため、効率よくペダリングできるとはいえません。このように、レース向きのペダルではありませんが、両面使用できることはポイントです。フラットな側面で扱いやすく、シティサイクルにはもってこいの種類です。

比較的安価な物が多く種類が豊富

ほとんどの自転車には、フラットペダルがついています。低価格のペダルが多く、たくさんの種類があり、選びやすいでしょう。足がしっかりと固定するペダル、耐久性の強い種類、軽量化のアイテムなど、幅広いラインナップです。 踏み面を選ぶ際は、縦幅を重視しましょう。効率よく走行でき、安定した走りを実現できるのは、縦長の種類です。ピン付きのペダルであれば、滑りづらいというメリットがありますので、ペダルのデザイン性だけではなく、機能性もチェックしましょう。

トゥクリップペダルの特徴

他のペダルの先端に取り付けて使用するトゥクリップペダルは、かつてはスポーツ向けのペダルとして定着しているときもあり、今も愛されている種類です。どのような特徴があるのか具体的にみていきましょう。

クラシックタイプのロードバイクで人気

トゥクリップペダルは、ビンディングペダルが現在のように多くの自転車乗りに使用する前は、競技用としても使われていることがありました。昨今では、クラシックな種類のロードバイクにおいて、高い人気を誇っています。ロードバイクのタイプに合わせて、ペダルを選んでみてはいかがでしょうか。

フラットペダルより安定したペダリング効果

トゥクリップペダルは、足を固定し密着させることができるため、フラットペダルよりも安定したペダリング効果が期待できます。シューズも、専用のアイテムは必要なく、普段履いているような靴であれば問題ありません。また、両足の力を伝える引き足ができますので、スポーツ用にもおすすめです。

ストラップを外す作業があり急停車は難しい

足を固定し密着させることはメリットですが、ストラップにより靴を留めておくため、すぐに取り外すことはできないでしょう。急停車しなければならないときは、不便なペダルだといえます。走行する場所によっては、トゥクリップペダルは避け、停止回数の多い走行向きのフラットペダルを選択しましょう。

ストラップが無いハーフクリップタイプがある

トゥクリップペダルはストラップによって足を固定しますが、ストラップを使用しないハーフクリップという種類があります。ハーフクリップは、トゥクリップのような機能性を持ちつつも、足を押し込むだけで固定でき、街乗りなどでの急な停車にも対応できます。トゥクリップペダルを試したい人は、ハーフクリップタイプから始めてみてはいかがでしょうか。

ビンディングペダルの特徴と種類

本格的なレース向けのビンディングペダルは、高性能です。ペダリングの効率がよく、足をしっかりと固定することができるため、スピードやパワーは、他のペダル以上でしょう。SPDペダル(片面ビンディング)とSPD-SL(ビンディングペダル)という種類がありますので、それぞれの特徴も併せてみていきます。

ペダルと足底を固定するため脱着が必要

ビンディングペダルは、靴の底とペダルをくっつけるタイプです。もともとは競技用のため作られたペダルで、長距離のライディングや速いスピードで走っても、疲れないような作りになっています。デメリットとしては、足をしっかりと固定するため、簡単に取り外しできないことでしょう。シティサイクルなどは避けた方がよいペダルの種類です。

専用のシューズが必要

ビンディングペダルを使用する際は、基本的には専用の靴が必要です。クリートと呼ばれるものをシューズの底につけてペダルに固定することになり、取り付けに慣れるまでは、多少の手間がかかるでしょう。しっかりと固定するコツは、踵を踏む込むようにしてください。「パチッ」という音がすれば、クリートがペダルにはめ込まれています。

マウンテンバイク向けに開発されたSPD

SPDとは、「Shimano Pedaling Dynamics」の略称であり、マウンテンバイク用に作られたペダルです。そのため、小型のクリートであり、山の中でも歩きやすいシューズになっています。 またSPDは、片足がフラットタイプの種類もあり、初心者でも扱いやすい特徴を持っています。外しやすいマルチリリースや一方向にしか外せないシングルリリースがあり、外れやすさを考慮しながらお好みのアイテムをお選びください。

ロードバイクに適しているSPD-SL

「SPD-SL」は、「Shimano Pedaling Dynamics Super Light」の略称であり、もっともロードバイクに適した種類でしょう。ツール・ド・フランスの選手用にデザインされたもので、強い固定力や広い踏み面により、パワーやスピードが最大限発揮されます。 しかしながら、クリートが出っ張っているため、歩きづらいというデメリットがあります。滑りやすくもあるので、歩行には十分気をつけなければなりません。ゴム製のクリートカバーが販売されていますので、このグッズを取り付けることにより、クリートが減ることを防ぎ、歩きやすくなります。 SPDとSPD-SLに使用する靴は、それぞれ別のシューズが必要になりますが、両方に対応している種類もあります。SPDに慣れたのち、SPD-SLに移行したとしても、新しいシューズを購入する必要はありません。

初心者向けの片面ビンディングタイプがある

ビンディングをはじめて使用する人は、片面ビンディングタイプがおすすめです。文字通り、片面だけビンディングペダルになっており、このタイプで慣れてから普通のビンディングペダルを使いましょう。専用の靴があればビンディング機能を使用でき、普通のシューズで乗っても問題ありません。こうした使い分けができるからこそ、「街乗りしたい」「田舎道を走りたい」など、シチュエーションに合わせることができます。 片面ビンディングタイプであれば、専用の靴であっても、歩行に難しさを覚えないでしょう。注意点としては、ビンディング機能を使っているとき、もちろん足が固定されているため、急な停車などはできません。状況に応じて、ビンディング機能を使い分けるようにしましょう。

自分のスタイルにあうペダル選びを楽しもう

ロードバイクの購入時は、ペダル選びからはじめましょう。ペダルはさまざまな形があり、使用する人のニーズに合ったものを選ぶことができます。ママチャリなどに使用されているフラットペダル、つま先を固定するトゥクリップペダル、強い密着度のあるビィンデイングペダル、それぞれに特徴があり、自分のスタイルに合うペダルを選びましょう。 フラットペダルは街乗り向きで、踏み込みのみのペダリングです。種類が豊富にあり、値段も高いものではありません。トゥクリップペダルは、クラシックタイプのロードバイクにおいて高い人気を誇り、安定したペダリングを実現できます。しかし、取り外しが簡単ではないため、急停車は難しいでしょう。ビンディングペダルは専用の靴などが必要なときもありますが、スピードやパワーなどにおいては、他のペダルの追随を許しません。まずは、自分のレベルに合わせてペダルを選択するようにしましょう。

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