口座開設はとても簡単
FXを始めようと考えたとき、最初にするべき事は口座開設です。
FXの口座開設は、銀行のように窓口で行う必要もなく、実は自宅で簡単に申し込みができることをご存知ですか。FXの口座開設の手順や、FX会社を選ぶ際の考え方などをご紹介します。
FX口座開設の方法
FX口座の開設方法手順、必要書類などをご説明します。
FX口座開設までの流れ
FX会社のサイトから申し込む
口座開設をすると決めたFX会社のホームページにアクセスをすると、どのFX会社もわかりやすく口座開設のページを設けています。口座開設のページから必要情報(名前、住所、年収など)を入力します。
②必要書類をアップロードまたは送付する
必要情報の入力が終わると、画面上で必要書類のアップロードが求められます。
FXの口座開設で必要な書類は、本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)と、マイナンバー確認書類(マイナンバーカード、通知カードなど)です。それぞれ顔写真がついていると1点で済みますが、顔写真がついていない書類であれば、2点以上必要な場合があります。詳しくは各会社のホームページにて確認ができます。
必要書類の提出方法は、画面上でアップロード、メールに添付して送付、郵送で送付などから選択できます。近年では、スマホで撮影して画面上でアップロードする方法が主流になってきており、大変便利です。また、アップロードの方が書類が先方に届くのが速いために、早く口座を開設できることにつながります。
③FX会社による審査
必要書類が到着すると、入力した情報と書類からFX会社が審査します。20歳以上で日本国内に住所がある方らな、基本的には口座開設が可能です。
スムーズに進むと、申し込みから2日〜1週間ほどで口座開設が完了します。
④FX会社よりユーザーIDとパスワードが郵送で送付される
口座開設が完了すると、FX会社から郵送でユーザーIDと初期パスワードが登録した住所宛に送付されます。
開設したFX会社のログイン画面でこのIDとパスワードを入力することで晴れて自分の取引口座にアクセスができるようになります。
⑤取引口座に入金して取引開始
口座移設後、取引口座に入金をする必要があります。入金は銀行振込やコンビニからも可能です。入金が反映されたら取引を始めることができます。
あらかじめ必要書類や資金を準備する
スムーズに口座開設し、取引を始めるために、事前に必要な書類や資金を準備しておきましょう。
<必要書類>
マイナンバー関連:マイナンバーカード(写真あり)、通知カード(写真なし)、マイナンバー記載の住民票
本人確認書類:運転免許証、保険証、パスポート、住民基本台帳カードなど
本人確認書類は顔写真があるものであれば問題ありませんが、顔写真がついていない書類の場合には、マイナンバー記載のある住民票の写し(発行後3か月以内)と保険証または印鑑登録証明書 の2点で代用することが可能です。なるべく顔写真記載ありの書類で揃えてしまいたいところですが、難しい場合には、代用案で進めていきましょう。
<資金>
口座に入金するための資金もあらかじめ準備しておきましょう。
資金はある程度まとまった額である方が資産を効率的に増やすためには有利ですが、FX会社によっては最低数千円ほどの入金からでも問題なく始めることができます。追ってこの記事で各FX会社の特徴をご紹介します。
2つの申し込み方法
FXの口座開設はPCからだけではなく、近年はスマホでも可能になっています。
おすすめはスマホでの申し込み
FXの申し込みは、大きく分けて①名前や住所などの必要情報の入力、②本人確認書類とマイナンバーを添付して申し込みをする、と言う手順ですが、スマホであればカメラの撮影もそれ一つでできてしまいます。
口座開設に必要な機器はスマホのみとなりますので、手間がかかりません。スムーズに進めば10分ほどで必要書類アップロードまで完了します。
WEBで申し込みし本人確認書類は別方法で行う
口座開設はもちろんパソコンからも進めることができます。
その場合は、①名前や住所などの必要情報の入力をパソコン上で進め、②本人確認書類とマイナンバーの添付を、スマホなどで撮影してWEBにアップロードする、またはメール/郵送での送付いずれかの方法で行いましょう。
自分に合う安全なFX口座の選び方
FXを始めるにあたって口座選びはとても大切です。自分がどのような取引スタイルで進めるのか、初期資金はどれくらい準備できるのか、またFX会社自体の経営の信頼性など、口座選びで大切になるポイントが幾つかあります。
ここでは、口座の選び方で参考にしていただきたい考え方やポイントをご紹介します
FXの取引スタイルを明確にする
FXには大きく分けて基本の取引スタイルが3種類あります。どの取引スタイルをメインにするかでも口座選びが変わってくると言われています。
スキャルピング
FXのトレードの中でもポジションを持ってから決済をするまでが一番短い方法です。チャートのサインに合わせて数秒〜数十秒単位の取引を1日数十回行うスタイルです。常にチャートに張り付いていないといけないため、スキャルピングをメインの手法にしている方は専業トレーダーが多いです。
デイトレード
デイトレードは、ポジションをとってから決済するまでのスパンは数分から数時間単位で、ほとんどのポジションを1日の中で手仕舞いをするイメージです。トレード回数は1日数回〜20回くらいの人が多いです。スキャルピングほど画面を見ていなくてもいいので、本業の合間や帰宅後に副業で行っている人も多くいます。
スイングトレード
3つの取引スタイルの中で一番ポジションを持つスパンが長いのがスイングトレードです。スイングトレードとは中長期の運用向けで、数日〜数ヶ月以上ポジションを持つスタイルです。
長くポジションを持つため相場の急変があっても耐えられるように、レバレッジを低めにする場合が多く、年の利回りは他の2つの手法よりも低くなる場合が多いです。一方でチャート画面を見る頻度は他の2つよりも少なくても問題ないと言え、FXに拘束される時間があまり取れない人向けとも言えます。
FX口座は、スイングトレードに向いている口座やデイトレーダーが好む口座などさまざまです。また、度々スキャルピングをするとサーバーに負荷がかかるために最悪の場合口座凍結されてしまう会社もありますので、取引スタイルを決めてからそのスタイルにあったFX口座を選ぶことが大切です。
スプレッドとスリッページのバランスがいい
次に知っておきたいFX口座を選ぶ際に大切なポイントは、スプレットが狭い会社、かつスリッページ発生率が低い会社を選ぶことです。
スプレットやスリッページの概念については取引をしたことがないと少し難しいのですが、以下にわかりやすくまとめました。
スプレット | FXでも株も同じですが、1回取引をするごとにFX会社や証券会社に利用者は手数料を払うことになります。そのFX取引における手数料のことをスプレッドと呼びます。ですので、スプレッドが狭い=手数料が安い FX口座を選ぶことは資金を増やしていく上で大切な視点と言えます。 |
スリッページ | スリッページとは、発注した価格からずれた価格で注文が通ってしまうことを指します。一度、取引をしてみるとわかるのですが、FXは1円の1000分の1の0.1銭を最小単位としてチャートに表示されていることが多いです。そしてその値動きが土日を除いて24時間止まらずに動くため、どうしても多少の注文の誤差(1銭以下)が発生してしまうことがあるのです。その注文の誤差をスリッページと呼びます。 |
少しの誤差であってもレバレッジをかけて取引していると利益に違いが出てしまいます。ですので、できるだけスリッページ発生率が低い会社を選びたいところです。
FX会社の信頼性
FX会社の信頼性も大切なポイントなります。基本的にはFX会社は金融機関で、大切な資金を運用する場所ですから、破産・倒産などの万が一の事態が起こりにくい会社信頼性も確認しておきましょう。
信頼できる会社かどうかの目安は、自己資本規制比率と言うものを比較することで計ることができます。金融会社として常に120%以上の比率を保つことが法律上定められていますが、この比率が高ければ高いほど安全性・信頼度は高いと言えます。
通貨ペアの種類
FX会社によって取り扱っている通貨ペアは異なります。取引したい通貨ペアからFX会社を選ぶことも一つの手と言えそうです。
日本人に人気のあるドル/円、ユーロ/円、オーストラリアドル/円、ユーロ/ドルなどのメジャーな通貨ペアは基本的にどのFX会社も取り扱っていますが、最近人気が高まっているトルコリラ/円や南アランド/円に興味がある人は取り扱いがあるFX会社を選ぶ必要があるでしょう。
絶対に勝てる口座は存在しないと思っておく
自分のスタイルやFX会社の信頼性や、取引したい通貨がFX会社を選ぶポイントだとご紹介してきましたが、この章で最後にお伝えしたいのが、当たり前ですが、”絶対に勝てる口座は存在しない”ということです。
取引スタイルやスプレッドの狭さ、スリッページの少なさの観点を含めてしっかりと口座を選ぶことで「自分にとって資産が増えやすい口座」にすることは可能ですが、基本的にはトレーダーのセンスと日々の勉強と経験が何よりも大切です。自己責任でスキルを磨いていきましょう。
おすすめFX口座4選
これまでご紹介したFX口座の選び方のポイントを踏まえて、信頼性があり初心者でも始めやすいFX会社を4つほどご紹介します。
DMMFX
国内No.1の口座数を誇るのがDMMFXです。スマホアプリの見やすさ使いやすさが特徴で、取り扱っている20通貨ペア全てのスプレッドが業界最狭水準です。自己資本規制比率も120%を大きく超える279%(平成29年)です。専業トレーダーや長くFXを取引をしている人の多くはメインではなくとも口座を持っているのではないでしょうか。
FX会社にはその会社が取り決めている売買の単位があり、DMMFXで取引ができる最低通貨数は10,000通貨です。資金は数十万円〜用意をした方が安心です。
外為どっとコム
外為どっとコムは老舗FX会社で、取り扱い通貨が多いことでも評判です。トルコリラやメキシコペソなど注目が集まっている通貨もここでなら取引することが可能です。
取引通貨が1,000通貨で少額からの取引が可能なため、資金は通貨により数千円〜数万円で始めることができます。まずは少額で始めてみたい初心者の方や新興国通貨に興味がある人におすすめです。
SBI FXトレード
SBI FXトレードの最大の特徴はなんと1通貨から取引ができることと、スプレッドが世界最狭水準であることです。
またSBIグループをバックグラウンドにもつ安全性や通貨ペアの多さ、取引画面の見やすさ使いやすさの評判も高く、取引を最小単位から始めたい初心者の方から、FX歴が長い人まで幅広く支持されています。
GMOクリック証券
スマホやWEBなど取引ツールが使いやすいことで人気があります。また一つの口座でFX、株、先物取引までできることも特徴的です。また24時間サポート体制が整っており、安心して取引ができる仕組みがあると言えます。人気、口座開設者数はDMMFXとともにトップクラスです。
尚、GMOクリック証券もDMMFXと同様に最低通貨数は10,000通貨となっていますので、初期資金は多めに準備をした方が良いでしょう。
1社ではなく複数の口座を持つこと
複数の口座を持つことでリスクを分散することにつながります。
また、FX会社によって得意分野や取り扱っている通貨が異なるので、メイン口座の他にサブ口座を持つことで、メイン口座の不得意なことをカバーすることができます。
資産拡大のチャンスを逃さないためにもリスクヘッジ対策
FX口座は安定している大手の口座でも、システム障害や不具合で稀に取引の注文がうまく出せないことがあります。
為替市場では、大きな指標の発表の後や影響のある国で政治的に大きな動きがあると、大きな金額が動くことがあります。そういったチャンスをみすみす逃さないために、複数の口座を持っていると安心です。
もし、一つの口座の調子が悪くとも、別の口座で取引ができる状態にしておけば大切な相場の流れに乗り遅れることもないでしょう。
長期用と短期運用との使い分けができる
FXの取引スタイルには、短期間のものとスイングのような比較的長い日数を持つものとがあります。
FX会社には短期間の取引に合うFX会社と、長期間での取引に向いているFX会社があり、それぞれを開設してスキャルピングやデイトレード用(短期)口座と、スイング(長い目線で運用する)口座持つことで、効率よく資産を拡大していくことが可能です。
メイン口座にないものを補完できる
多くのFX外s他では独自に為替情報や経済に影響がありそうなニュースが配信されています。このニュースはFX会社によって視点や情報深度が違いますし、同じようなニュースでも提供されるまでの時間の速さが異なります。そのため、複数の口座で情報を収集しておくと、有利に取引を進めることができます。
また、そのFX口座毎にオリジナルの取引ツールや分析ツールがあるので、メイン取引はDMMFXだけれどもGMOのツールが好きなので、ツールはGMOを使って分析をする、というような使い方も可能です。
取引をしていくためのFX口座の資金移動
実際に取引を始めるためには資金を入金します。基本の資金の入金方法や、出金方法も併せてご紹介します。
FX口座に入金するには
入金方法には、コンビニからの入金、銀行ATM振込、またはネット銀行からのクイック入金があります。
クイック入金とは、ネット銀行から即時に手数料なしで入金できる方法です。FXを始めるなら、ぜひそのFX口座と相性の良いネット銀行口座を作り、クイック入金ができるようにしておくことをオススメします。
クイック入金によって、大切な注文のタイミングを逃さないことにもつながりますし、万が一ロスカットギリギリの状態になってしまった時にも、入金によって即座に救済措置が取れます。
FX口座から出金するには
あらかじめFX口座に自分の銀行口座を登録しておき、出金時にはその登録口座に出金をすることができます。FX会社によっては、平日15時までに出金手続きをとれば、翌日に出金可能な場合もあります。出金手続はFXアプリからスマホで簡単にできます。
不動産などの他の現金化がしにくい投資に比べて、このように現金化の手続きが手軽で早い点は、FXのメリットの一つとも言えそうです。
お金の移動手段としても活用できる
銀行ATMで入金や出金をする場合、時間によっては手数料がかかりますが、FXは基本的に入出金の手数料は無料です。その特徴を利用して、お金の移動手段としてFXを活用することも出来ます。
たとえは、振込の場合、通常の銀行から銀行への振込は手数料がかかりますが、ここで中継先にFX口座を利用します。そうすることで実質振込手数料無料で資金移動ができることになります。
例)A銀行からFX口座に入金し、その後FX口座からB銀行に出金する手続きを行う。手数料は無料。
注意しておきたい点は、FX口座を経由することで資金移動に時間がかかることや、FX口座によっては取引手数料が無料でないこともあるので確認をしてください。
まずは口座を開設してFXをスタートさせよう
終身雇用制度が終わる、自分たちのリタイヤ後には年金はほとんどもらえないなどと言われはじめてから久しいです。
これからの時代に、自分で自分の身を守りながら豊かに暮らしていくためには、投資の知識やスキルが必要になってくるでしょう。
もちろん、FXは必ず勝てると保証されているものではないため、日々勉強をしながらチャレンジをしていく必要があります。資産を増やしていくために、まずは口座開設から始めていきましょう。
今回は大人として知っておきたいFXやFX口座開設についての基本的な知識をご紹介しました。