住宅ローンについて詳しく知りたい
マイホームを持つとなったら、まずは住宅ローンについて知識を深めましょう。住宅を購入するということは人生の中でも非常に大きな買い物となりますし、返済期間も長くなります。
住宅ローンに関して学び、よく情報をつかんでおくこと、これは住宅ローンに失敗しないために必須となります。住宅ローンは変動金利にするか、それとも固定金利にするか、このことに悩む人が多いといわれています。
住宅ローンの固定金利型はどの世な特徴があるのか、よく理解し、住宅ローンの契約について慎重に考えていきましょう。
固定金利型住宅ローンの特徴
住宅ローンを契約する時には、利用する金融機関で申し込みを行いますが、この時金利を変動にするか、それとも固定にするか選ぶ必要があります。
固定金利型住宅ローンは、金利に変動に関係なく契約時と同じ金利で返済していくタイプになります。金利は景気の動向と連動しており、通常、景気がよくなると金利も上がっていきます。景気によって金利に変動があれば、変動金利型の場合、利息が高くなる事も低くなることもあります。
しかし固定金利型は景気に応じた変動がないので、返済契約を立てやすいといえます。
金利が変わらない固定金利型の場合、景気に関係なく金利が一定で、契約時から月々の返済額が変わることがありません。そのため、毎月の資金繰りが一定になり、返済計画を立てやすいタイプです。金利が変わるために返済額が変わるということもなく、安定した返済を考えていくことができます。
金利の変動 | 返済への影響 | |
固定金利型 | 景気に関係し金利の変動がない | 金利が一定なので返済計画を立てやすい |
変動型金利 | 景気に応じて金利の変動がある 景気がよくなると金利も上がる | 景気によって金利が変わるので返済計画も変動する 金利が高くなることで返済計画に支障が出ることがある |
固定金利型の金利はネットで調べられる
住宅ローンなどの金融商品に詳しくない、また金利などについてもあまりよくわからないという方もいます。金融に詳しい人なら金利の動向などもどのように動くか予想がつくこともありますが、住宅ローンの借り入れなどがない限り、金利を知る機会がないので一般的に金利に詳しいという人は少ないです。
しかし金利に詳しくない方も、ネットで調べることができます。例えば20年固定金利に関しては10年国債の影響を受ける商品といわれています。また主要都市銀行においては最低金利、平均金利ともに現在は下がっているなど、ネットで金利の情報を得ることができます。
固定金利型はこんな人におすすめ
これから住宅ローンを組む予定で、固定金利にするか変動にするかは用意に決めれない方も多いと思います。
ご家族の経済状態によって変動型金利があうという場合もあるので、固定金利型はどのような方にあっているのか、そのポイントを理解しておきましょう。
返済額を増やしたくない人
固定金利型の住宅ローンを選ぶメリットには、金利の変動がないため返済額が一定で返済計画を立てやすいということがあげられます。固定金利型は、返済額をこの先、増やすことを避けたいという方に向いています。
固定金利型の場合、契約の時に決められた金利によって返済します。そのため、景気がよくなったことで金利が上昇期となっても無関係です。返済額に関係なく安心できる返済計画を立てたいという場合、固定金利型の方が安心です。
経済の動きに詳しくない人
金融機関や金融系統の仕事をしている人にとっては、金利や経済の動向などを知る機会も多く様々なことを理解していると思います。しかし仕事に関係ない、経済にあまり興味を持っていない、ローンなどを組んだことがないから金利などよくわからないという人は、固定金利型を選ぶのも一つの手です。
変動金利型は景気と非常に深い関係にあり、景気が悪くなると低くなり、景気がよくなると上昇期に入り、かなり高くなることもあります。経済状況に長けている人は、この先金利が上昇しそうだななど、予測できることもあるようです。
しかし経済、金利などについて興味を持っていない人は、金利の動向をつかむことができません。この場合、固定金利型を選択する方が安心度の高い契約となります。
将来の資金繰りの計画を立てたい人
少子化といわれている現代、お子さんを持たないことを決意する方も多いと聞きます。なぜ少子化となっているのか、その背景には子供にかかる費用が多すぎるという問題があります。教育費用はお子さん1人でも大学まで3000万くらいかかるともいわれています。
お子さんがいるご家庭では将来子供がどの道を進むのか、それによって教育費用が大きく変わるので、返済計画をしっかり立てて行きたいという方も多いでしょう。その場合、返済計画を立てやすい固定型金利が安心です。
また現代は老後に関してもしっかり貯蓄する必要があります。公的年金が受け取れるのか?この先、どうなっていくのかわからない状態です。コツコツと少しずつでも貯蓄をしていきたい時、返済計画を立てやすい固定金利型の方が安心といえるのです。
返済に余裕のない人
家庭によっては住宅ローンの返済に余裕があるわけでないということもあります。月々の返済がぎりぎりという状態なのに、いきなり金利が上昇して支払い金額が増えた場合、支払いできなくなることも予測できます。金利の上昇が読めている人は金利が上昇した時に別の金融機関へ借り換えを検討するなども行うようですが、金利の上昇タイミングが読めない場合、変動型にしていることで返済額が高くなることを予測できません。
返済に余裕を持っている人は少し返済額が上がっても対応できると思います。しかしぎりぎりの予定で毎月返済しているという人は少なからず影響があります。
そういった場合はあらかじめ契約時点で金利を決めることができる固定金利型を選択するほうが良いです。返済に余裕がなく、月々の支払いで金利が上がっては支障が出るという状態なら、固定金利型の方がより安心度の高い安定した商品といえます。
固定金利型は契約時、変動金利型よりも金利他高めに設定されているので、変動を選択される方もいますが、経済状況によって金利が変動した時に対応できないようなら少々金利が高くても固定金利型の方が安心です。
固定金利型住宅ローンデメリット
固定金利型は返済計画を立てやすい、景気によって金利が上がっても影響を受けることがない等、メリットの多い住宅ローンタイプです。特に頭金が少なく支払い総額が多いという場合や、回数が多いという時は、金利の変動に対応していく必要があるので、固定型金利にしておく方が安心とも言われています。
固定金利型は返済額を一定にしたいという方にとっても変動のない返済となるので資金計画を立てやすいなど確かにメリットが多いといわれています。しかし全くデメリットがないということもないので、いい点と悪い点両方を理解しておくことも重要です。
金利は変動金利型より少し高め
固定金利型の場合、通常、変動金利型よりも金利が少しだけ高めに設定されています。返済額が変わらないというメリットがありますが、最初から変動型よりも少々高めの設定になっているというのはデメリットといえるでしょう。
ただ最初の金利が高いからといって変動の方がいいかというとそうではありません。それ以上に金利が高くなりこの期間が長くなれば、変動金利型の方が支払う金額も多くなるのです。金利の動向をつかむことができる人は変動金利型を選択しても、先を読んで利用していくことができますが、金利が少し高くなっても金利、経済に詳しくないということなら変動金利型よりも固定金利型の方が安心という場合もあります。
住宅ローンの借り換えのチャンスを逃しやすい
金利が低くなると当然のことながら住宅ローンの毎月返済額が低くなります。借り入れ時点よりも金利が安くなる時には、思い切って借り換えをするという方法もあります。借り換えを行い住宅ローンを組みなおすことで毎月の返済額が低くなることもあるのです。
経済の動向などを確認せず、そのまま固定金利型にしておくと、最終的に利息を多く支払うことにもつながります。
返済額が少ない場合は固定金利型は不向き
変動金利よりも固定金利の方が設定金利が高くなる、これを踏まえると、返済額が少ない時には固定金利型が不利になります。低金利状態が継続すると固定金利よりも変動金利型の方が総合返済額が少なくなるのです。
頭金をかなり入れることができ、返済に余裕がある、また返済額が少ないという場合、繰り上げ返済で返済を早くできるのなら固定型金利よりも変動金利型の方がお得になります。
おすすめの固定金利型住宅ローンの紹介
今からマイホームを持つという段階になると、やっとマイホームを持てるという気持ちが先行し、住宅ローンの詳細をよく見ずに契約してしまう方も少なくありません。しかし住宅ローンを組む時にはどのような商品があり、どんな特徴があるのか、よく理解して契約する必要があります。
住宅ローンを扱っている金融機関によって、手数料などかかる費用も違ってきます。固定金利型も金融機関によりかかる費用が違ってくるので商品に詳しくなっておくことは重要なのです。
じぶん銀行の住宅ローン
じぶん銀行はネット銀行で店舗を保有していない銀行です。最近はこのようなネット銀行の住宅ローンも人気が高く、2015年、2017年には30か国、160を超える金融機関の中で「ベストビジネスモデル賞」や「最優秀ネット銀行賞」などに選ばれ、注目されています。
じぶん銀行の住宅ローンは手続きに時間がかかりやすい住宅ローンの中にありながら、最短10日で手続きできる便利な住宅ローンです。
新生銀行パワースマート住宅ローン
新生銀行のパワースマート住宅ローンは、20年固定金利の商品で1.65%という低金利が魅力です。固定金利型は変動金利型と比較すると通常、金利が高くなりますが、この金利はかなり低いタイプといえます。
また新生銀行の場合、保証料や一部繰り上げ返済、コントロール返済手数料、さらに団体信用生命保険まで無料で契約できるというメリットもあるのです。
住信SBIネット銀行の住宅ローン
住信SBI銀行も住宅ローン商品の中で人気の高い商品があります。特に固定金利20年当初引下げプランは、金利が1.35%です。固定金利も変動金利も業界最低水準と呼ばれる低さが人気となっていますが、その他にも住宅ローンが人気となっている理由があるのです。
それは、全疾病保障、がん診断給付金特約が無料で契約できるという点です。万が一の時に供える保険に加入できるのは大きなメリットです。手続きに関しても面倒がなく、契約書への署名不要、印紙代も不要、手続き費用が安く面倒がない住宅ローンとして人気が高い住宅ローンです。
住宅ローンを借り換するときの注意点
住宅ローンの金利が高くなった時や経済状態が変わり返済が苦しくなった時などのタイミングで活用する方も多い借り換えですが、借り換えを行う場合には注意点があります。タイミングよく利用できれば月々の返済額が下がるなど良い点もありますが、利用できない場合やデメリットなどもあるので理解が必要です。
借り換えには審査がある
住宅ローンを借り換える時には、その時点で審査を行う必要があります。新規で住宅ローンを契約する時と同じように審査を行いますが、新規の時よりも審査が厳しくなるといわれています。そのため、審査に通らないこともあるのです。
借り換えには審査があること、またそれが新規借り入れの時よりも厳しくなることを理解しておきましょう。
借り換えにはデメリットもある
住宅ローンの支払いを行っていて金利が変動型の場合、景気がよくなった時金利が大きく変動し高くなることもあります。それによって返済が厳しくなるということもあるのです。また固定金利型で支払いをしていても、途中、ご家族の経済状態などが変わり、支払いが厳しくなることもあります。
そんな時に活用したいのが住宅ローンの借り換えです。タイミングよく行うことで支払いを楽にしたり、無理だと思っていた返済を継続できることにもなります。しかし、借り換えにはメリットばかりではなくデメリットもあり、それを理解していないと後悔する事もあるのです。
費用と手続きが必要
住宅ローンの借り換えを行う時、手数料など諸費用がかかること、またもちろん手続きがあることも理解しておくべきです。借り換えを行う場合、いくつかの費用が掛かります。
現在の住宅ローンを完済するための借り換えの場合、全額繰り上げ返済手数料として数千円から3万くらいの金額と抵当権抹消手続き費用として2万程度必要となります。
住宅ローンを借り換えによって返済金額を変えるなどの場合、新規手続きとなるため、保証料として数十万、事務手数料として数万、抵当権設定手続き費用に数万、印紙税として数万かかるのです。合計するとどのような借り換えになるのかによって違いもありますが、30万から80万くらいの金額がかかることも多いです。
こうした費用については借り換え後、住宅ローンに組み込むことができるので、持ち出し費用無で借り換えができる場合もあります。しかし返済額を減らしたいという目的で行う借り換えの場合、諸費用を差し引いてもメリットとなるのかどうかしっかり考える事が必要なのです。
手続きに時間がかかる
住宅ローンを借り換えることで総返済額の圧縮なども検討できますが、手続きに手間がかかることも承知しておくべきです。借り換えに必要な書類を準備し、審査を受けてから支払いの手続きなどを行います。借り換えも返済額を圧縮するために別の銀行で借り換えるということになるので、新規借り入れ同様の書類が必要となります。
一部ネット銀行などの中には、ネットで手続きが完結するというところも出てきているので、金利について、また手続きに面倒がないところを選ぶということも、借り換えの時にしっかり考えたいことです。
固定金利型であれば返済の見通しがたてやすい
変動型金利も景気が悪くなり金利がぐっと下がれば、支払う金利も低くなるので魅力的な住宅ローンのタイプといえます。しかし業種によっては景気の動向を色濃く受けることもあり、金利が下がっても給料に景気が影響した場合、支払いがきつくなることもあります。
また住宅ローンというのは、1年、2年で支払いが終わるというものではなく、20年、30年と継続的に返済して行くこととなります。そのため、長く安定した支払方法を考える事が必要なのです。
安定という面、また返済スケジュールを立てやすい等を考えると固定金利型はとてもメリットの高い方法といえます。金利が低くなるかもしれないと予測することができれば別ですが、金融に関して、また経済に関してそれほど詳しくないという方は、固定金利型が安心といえるでしょう。