仕事嫌いを冷静に見直せばすべきことが見えてくる
ちょっとした事がきっかけで仕事が嫌いになる事があります。少し前まではバリバリと仕事をこなせていたし、趣味がないわけではない、気のあう仲間も大勢いる、あと少しだけがんばれば昇進の道も開けるというのに、なぜ今さらと思ったその時こそ、少し立ち止まって考えてみるべき時なのかもしれません。
場合によっては新天地に自分のあるべき場所を求めて、転職してみるのも選択肢の1つです。まずは仕事嫌いの背景に何があるのかを、少し冷静になって見直してみてはいかがでしょうか。もしかしたら思いもよらなかった事が見えてくるかもしれません。
このページでは仕事嫌いに陥ってしまった人に向けて、その原因と対応策および転職についてまとめてみました。
インターネット調査によると過半数は仕事が楽しくないと回答
就活に励む学生と企業とのミスマッチが社会問題となり、体質を変えようと励む企業が多いのは、良い傾向なのですが、継続してキャリアを積んでいる人たちは人たちで、けして平穏無事に時を過ごしているわけではない現実が、あるアンケートから見えてきました。
大手リクルート企業が実施した意識調査の中で、男女300名の現役サラリーマンに向けて、仕事は楽しいですかと質問をしました。その結果2人に1人がいいえと答えており、仕事に楽しさを感じられていない実態が明らかになりました。
楽しくない理由を細かくリサーチしてみると、残業が多くてつらい、働いても働いても先の見通しがつかないなど疲労感をかいまみせるものや、お金のために働いているから、希望とは違うからというように仕事そのものに対しての後ろ向きな発想が見え隠れするものが多かったのです。
あるいは刺激がなくて退屈といったものや、ずばり上司との関係を理由にあげるものもありました。激動の時代を生き抜いてきた古株層からは、甘ったれていると一撃されそうですが、仕事に生き甲斐や楽しみを求める現代の若者層の意識の違いは明白です。
さらに男女別や年代別など細かく条件を分けてみれば、さらに多種多様な結果が導かれるかもしれませんが、往々にしてやる気を引き出してくれるプラスアルファの要素や、人間関係改善など仕事以外の部分をいかに充足させるかが、継続の鍵になりそうです。
仕事が嫌いと感じた時に試してみたいこと
辛いから仕事なのだと言ってしまえば身も蓋もありませんから、少しでも仕事を楽しくできる限り長く続けられるようになる事が肝心です。どうしても辛くて我慢できないというなら、転職する選択肢もあります。どうせ辞めると決めているなら、やめる前に少しだけ試してみてほしい事をいくつかまとめてみました。
嫌いな仕事ほど先に片付ける
逆転の発想で嫌いだからこそ真っ先に取り組んで早く終わらせて、次へ進むという考え方もあります。誰でも嫌いと思うとやる気もでないかもしれませんが、次に楽しいことが待っている、今はそのための準備段階なのだと思っただけで、目の前にたちはだかる大きな壁もなんのその、きっと軽々と飛び越えられるはずです。
毎日を刺激的に過ごせれば楽しいはずですし、それにこした事はないのですが、残念ながらそうそう毎日エキサイティングな事ばかりはおきてきません。むしろ目の前の嫌な仕事の完成度をあげる方向にエネルギーを注力していくと、いずれだんだん楽しくなってきます。
経験を積んでいると考える
名人あるいは匠と言われる人たちは、初めから天才的にできていたわけではありません。もちろん某野球選手のようにたぐいまれな才能に恵まれて、頭角をすぐ表すという人も0ではありませんが、大半の人はこつこつと下準備を積み重ねてきた結果、気がついたら匠になっていたというものです。
古代イスラエルの格言で、”小さい事に忠実なものは大きな事にも忠実である”というのがあります。地道に基盤を築いていくと肝心な時に本領を発揮して、大きな仕事をもこなせるようになっていきます。今は将来に向けた準備期間だと考えてみてはいかがでしょうか。
感謝の姿勢を大切にする
どうしてもネガティブな発想をしてしまう人はどこの世界でもいるもので、そういう性格だと言ってしまえばそれまでですが、ではネガティブな人はどこまでいってもネガティブかというと、そうとも言い切れません。
今仕事につけているという事は選んでくれた人がいたからです。さらに継続できているという事は、まがりなりにも必要としてくれているからです。さらに元気に働き続けるためには、毎日栄養のある食事を作り、迎え入れてくれている家族がいるからです。
このようにどのような事でも感謝の心を持つと、嫌な仕事にも自ずと前向きな発想になっていきます。
自分の事を褒める
自己肯定感が低い人は必ずいるものです。”自分なんてどうせ”と、常に自信喪失ぎみ、うつうつした人たちの多くに共通しているのが、常にいんうつな顔で不満ばかり口にしている点です。試しに自分でここが自分はダメだと思う点を羅列した隣りに、逆の言い回しに変えて表記してみてください。
たとえば”自分は仕事が遅い”と書いた隣りに”いつも遅いとは限らない”、”○日は○時に終わらせられた”という具合にです。次に声に出して読み上げてください。ここまでを毎日繰り返してみてください。”わたしって意外と悪くないかも”と思えるようになれば合格です。
ストレスは溜めない
生き生きと働いている人とそうでない人とで根本的に違うのは、オンとオフの切り替えがうまくいっているかどうかという点です。1日の半分以上をオフィスで過ごしている人にとって大切なのは、次へ向かうためのエネルギーの溜方を考えてみる事です。
ボランティアに励むのも良いですし、ぐっすり寝ればすべて忘れるという人もいるでしょう。ある人はテレビをのんびり見て過ごすことかもしれませんし、犬の散歩をしている時かもしれません。なるべくお金がかからない方法で、仕事以外の打ち込めるものを見つけるのが、この場合は重要ポイントになります。
人間関係で悩んだ時の注意点や対処法
人間関係の問題はどこにでもある問題で、少々大げさに言えば人類の不変の問題とも言えるのですが、そのためにうつ症になってしまっては元もこもありません。そこで人間関係の問題にぶつかってしまった時に、どう対応すべきなのかをいくつか考えてみました。
嫌われる勇気を持つ
ある著名な心理学者は、”嫌われる勇気を持つ事こそすべての問題解決につながる”と述べています。まさに人間関係の問題解決の鍵が、ここに隠されているのです。そもそもすべての人に好かれる必要はありませんし、相手が自分の思うがままに動く必要もないのです。
心に余裕がないと相手の小さな欠点が受容できなくなるので、まずは自分の心を整える事にエネルギーを費やした方が賢明です。少し距離をおいてみるのも良いですし、可能ならコミュニケーションをとってみるのもおすすめです。その時は信頼できる人に間に入ってもらうとうまくいきやすくなります。
心の中でも相手を嫌う姿勢を見せない
古代イスラエルのことわざで”口から出て行くものは、心の中から出てくる”というのがあります。どんなに表面的につくろっていても、心で思った事は何らかの形で必ず表に出てきます。
自分が苦手な人はおおよそ自分の陰の部分ですから、他の人は自分ほどの抵抗感を相手に持っていないこともあります。
どうしても受け入れられないなら、一時だけ離れてみるのは良い方法です。”自分以外のすべての人を自分より優れた者と思いなさい”という、イスラエル哲学にもあるように、相手の良いところを見ていこうとする時に、時間と共に相手への嫌悪感が薄れていきます。
考え方を柔軟に切り替える
職場でひといちばいがんばっている人の中には、”ねばならない症候群”に陥っているのが見受けられます。何をするにしても~しなければならないというように、気持ちとは裏腹に様々な事象を無理矢理自分に義務つけるのです。とても根がまじめではめをはずせないのが難点で、自分自身も苦しいはずです。
1人1人が違う個性を与えられてこの世に生命を受け、まったく違う環境で育ってきたのですから、100人100様でみんな違っていて当たり前です。価値観もまったく違う人に出会って困惑した時は、この人はこういう風に考える人なのだと考えて、むしろ学ぶ姿勢を見せてみてください。
受け流す技術を身につける
相手のことばをストとレートに受けては一喜一憂している人を、たまにみかけますが冗談が通じないため、しばしばお堅い人と思われている事もあります。こういうタイプの人におすすめできることがあるとすれば、スルーする裏技を身につけようという事です。
正直いうとスルーするのはとても高度な技術ですから、誰でもできるものではありません。その人なりの特性から来ている場合もあり、スルーできるならはじめから悩む事もなかったでしょう。もしもカチンとくる一言を言われたら、その一言が発するまでにどのような背景があったのだろうと考える癖をつけてください。
どうしても今の仕事が嫌いなら転職を考える
最終手段として転職するという選択肢があります。あくまでも手を尽くしてあらゆる方法を試みた結果、もはや無理となった場合の選択肢であって、これを推奨するものではありません。
なぜならこれまで述べてきた事はどこでもおこりうる事だからです。転職を繰り返さないためにも、ぜひ心にとめておくべき事をいくつかあげてみました。
転職するポイント
転職したもののまた嫌いにならない保証はどこにもありません。しっかり熟考した結果やはり転職をやめたとなってもいいわけです。とらえておくべきポイントは5つ、さらに転職するなら助けになる求人サイトにも注目です。
転職を決断する前に嫌いな仕事の理由を整理する
まずやっておくべきポイントの1つは、辞めたい理由の棚卸しです。ノートのはしっこでもいいのでやめたい理由を一度書き出してみましょう。その中で自分は問題解決のためにどの程度とりくんだか思い出してください。ちなみに、一般にやめたいと思った理由をデーター化したものがあります。
トップは人間関係次に上司との関係です。上司からのパワハラは社会問題にもなりました。気が合わない上司や同僚は必ずどこにでもいます。もはや改善の余地がなく心身にも異常をきたすようなら、転職を考えても良いかもしれません。
転職先に必要なスキルを身につける
ほんとにやりたい事をリストアップしてみてください。転職後に即戦力となれるようなスキルアップ方法をもあわせてリストアップします。
現在の業務を完璧にこなしながらのスキルアップは、なかなか労力がいることですが、今の職務でも役に立ちそうであれば、職場へ研修を受けたい旨をそれとなく願い出る事も検討してみて良いかもしれません。
うまくいけば支援金が出ます。これがきっかけで社内評価がぐんと上がれば、場合によっては職場環境が改善されるかもしれません。それはそれで万々歳ではありませんか。
転職について親しい人に相談する
スキルアップのための転職ならまだしも、職場に不満があっての転職なら、しばしクールダウンするためにも冷静に判断できる職場以外の友人や知人あるいは、家族に意見を求めてみる事は賢明な方法です。今はとても頭も心も熱くなっていて、周囲が見えなくなっている状況ですから要注意です。
転職は35才がぎりぎり路線と言われており、年齢があがればあがるほど生活悪化もしくは、収入ダウンのリスクも高くなります。特に養うべき家族がいるならなおさらの事です。最終的には自分が判断し決めていくことではありますが。
40代の転職ならキャリアアップを狙う
40代という年代はこれまで積み上げてきた経験を土台にして、結果を残していく時期であり人間的にも深みを増していく年代ではあるのですが、同時に30代では感じなかった体力の衰えをも感じ始める時期でもあります。
このような時に未経験ゾーンに転職をするのは、慎重に構えた方が無難です。転職先では20代から30代の若手社員に混じって、0からキャリアを積み直す事になります。企業は当然ながら即戦力を求めてきます。むしろ経験を生かして今職務の延長線上での、さらなるキャリアアップを目指す方が賢明です。
転職を決めたら全てゼロからスタート覚悟を決める
転職をすれば社内環境は当然ながらがらりと変わります。特に40代での転職だった場合へたすると、息子くらいの若手社員が先輩になるかもしれないのです。企業から即戦力およびリーダーとしての資質も求められますから、ある程度のキャリアは理解されるでしょうが、ほぼ0からのスタートと考えるのが正解です。
転職してまずぶつかるのが企業としてのやり方や考え方の違いです。いわゆる文化ショックのような感覚からいち早く脱出し、社内でなくてはならない位置関係を確保するには、柔軟な発想や謙虚な姿勢を維持する事でしかありません。
おすすめの転職サイト
実際問題として40代からの求人は増える傾向にあります。0からの教育が必須の若手社員にはないキャリアや、即戦力および指導力が期待されているからです。40代からの転職をスムーズに進めるために活用できる転職サイトをいくつかご紹介します。
doda
中途採用求人をいち早くゲットしたいなら、DODAは外せません。業界最大級の求人数を誇り、転職するまでのサポートも手厚いですから、40代からの不安だらけの転職もこれなら安心です。60年以上もの長きにわたって、多くの壮年層や新卒者の採用をサポートしてきた実績もあります。
転職組および企業からの信頼感もありますし、多種多様な業界からの最新の公開および非公開求人情報は、週ごとに更新されていて、細かく条件設定できるのも魅力です。きっと条件にあった転職先を見つける事ができるはずです。
ランスタッド
日本では40年以上の実績を持つ老舗の転職サイトですが、生活レベルをなるべく下げたくない、ハイクラスの転職組を専門にサポートしています。実際に転職を決めたユーザーの大半が年収800万円クラスですから、様々な意味で期待が持てます。
元々海外企業なのですが北欧での経験を生かして、グローバルに活躍したいユーザーにも適しています。派遣から正社員まで様々な働き方を選択できます。さらにキャリアアップを目指す場合や、エンジニアとしての経験を生かしたいなど、細かい条件設定ができる点も注目点です。
BIZREACH
創業10年という業界では若い企業ですが、ハイクラス転職専門に確実に実績と信頼を積んできた、注目株の転職サイトです。国内外での優良企業だけを厳選していますから、安心して利用できる他ヘッドハンティングも積極的に活用している事もあって、情報資質の完成度の高さでは定評があります。
管理職やグローバルな活躍にこだわるならビズリーチはおすすめです。完全会員制を採用していて、よりハイクラスな情報を求めるなら、プレミアムクラスが妥当ですが、スタンダードで効果を確かめる事もできます。
JACリクルートメント
実際各種スペシャリストやエグゼクティブな求人層の情報資質の高さでは定評があり、これらに特化した求人情報を豊富に保有している他、1200名ものスタッフのきめ細かく丁寧なサポートで、顧客満足度90%以上という高い評価を受けている点からも、信頼度の厚さがうかがえます。
その実国内では30年以上にわたって50万人もの採用実績のある老舗転職サイトです。特にグローバルな活躍をしたい人やハイクラス求人にこだわりたい転職組におすすめです。対象年齢も30代から50代と幅広く対応していますから、転職後に不安を覚えているなら、積極的に活用してみるべきです。
DODA https://doda.jp/ | ランスタッドhttps://www.randstad.co.jp/ | BIZREACH https://www.bizreach.jp/ | JACリクルートメントhttp://www.jac-recruitment.jp/ | |
採用実績 | 不明 | 不明 | 採用企業数9300社(累計)/1020000件中 | 67000人/年(累計43万人) |
コンサルタント数 | キャリアアドバイザー、採用プロジェクト担当、エグゼクティブ専門コンサルタント他多数。 | 業界別に複数 | なし | 約650名(実質大手1200名) |
拠点 | 国内主要都市9カ所 | 国内4400店~、海外390店~ | 首都圏3、関西1、名古屋1、福岡1、シンガポール1 | 国内9支店、海外10カ国 |
採用対象 | 転職志望者 | 正社員・実務経験者 | ||
強み | エージェントサービスを受けられる。10万件以上の求人から探せる | 外資系・グローバル企業を中心に年収800万円以上のハイクラス求人をグローバルに多数紹介。非公開求人多数 | エグゼクティブ転職専門、厳選された企業からの直接採用、ヘッドハンターのサポート有り | 管理職/技術/専門職 |
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登録条件 | 特になし | 不明 | 会員制 | ネット環境優遇。電話申し込み原則不可。来社が難しい場合は電話相談有 |
仕事が嫌いな理由を冷静に考える
おそらく転職した先でも遅かれ早かれ嫌な相手と必ず出会います。どの仕事も初めは緊張している事もあって一時夢中になれるのですが、時間と共に少しずつ新鮮さを失っていきます。
嫌だなと感じた時こそじっくりと自分と向き合うチャンスです。なぜこの仕事を嫌いになったのかを、冷静になって考えてみて、少し頭の中を整理してみる事から始めてみましょう。きっと見えてくるものがあるはずです。
転職は意外と精神的な負担が大きいものです。環境が激変する事もありますが、事務的な手続きが様々あって面倒くさいと感じる事もあるはずです。それでも転職したいという気持ちが強いのであれば、ぜひ様々な転職サービスを多いに活用してください。